
日本的感覚で言うと、暑い季節に向かってのいろいろな変化
(ファッションとか紫陽花とか)を楽しむ、とか、
冬服を仕舞って夏服を着たのに、また肌寒くなって困った、とか、
毎日ムシムシしてイヤだ、とか、エアコンを入れると冷えるとか、

人事異動があるかもしれない、とか、株主総会がある、とか・・・
だんだん脱線しました。

とにかく、気候は不安定で仕事も情緒も落ち着かない、と
言っている方々も多い今日この頃。
ところがアメリカン・スタンダードの歌詞的に言うと
'June Night'であり、
'月光価千金'であり、
'Moonlight Serenade'なワケです。(どんなワケ?)

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)
つまり、一年でもいちばん、花々が咲き乱れて月の光が美しい、
ろまんちっくな状況の設定にピッタリの季節らしいのです。

まあ、これは緯度の高い、空気のカラリとした国の「初夏」なのですね。
ついでに、なぜに『June Bride』なのか・・・

神々の王、Jupiterの奥さんであるJunoという女神が
結婚を司るところから、彼女の名前のついた6月が、いちばん
祝福されているということになっているようですね。(受け売り

)
それで気候が良ければ「鬼に金棒」(なんか不適当?)
夢の国のような花園や果樹園での挙式、なんてのも十分可能な
セッティングのはず。

でも日本の場合は、どちらかというと雨の中、
傘を差した花嫁花婿と晴れ着のすそを端折った親族・友達連中が
物理的にはとても爽快ではないんだけれども、なんだか
みんなでロマンチックを共有できた気分を楽しむ風情。

書いていて気がつきました。日本人って天候のあいさつをするときに
不平不満みたいにマイナスを言うことが多いですよね。
「何時までも暑くて(寒くて)」とか、「また雨ですね」とか、
「蒸し暑くてイヤですね」とか・・・

でも、それはもともとは、自分の不満ではなくて、
「こんな状況なのに来ていただいて」とか、
相手の健康を気遣う、というようなところからきているもので、
日本民族の良い気質のひとつなのだと思っています。
