ダウンワード・パラダイス

「ニッポンって何?」を隠しテーマに、純文学やら物語やら、色んな本をせっせと読む。

2019年アニメ版『どろろ』完結。

2019-06-26 | 映画・マンガ・アニメ・ドラマ・音楽
 当ブログでもこれまで都合4度にわたって言及した『どろろ』が、6月24日放送分をもって大団円を迎えた。
 アニメ業界にはまるきり疎い私だけれども、シリーズ構成とメイン脚本を担当された小林靖子さんの名前だけはきっちり覚えました。
 この作品はほんとに好きだったんで、『宇宙よりも遠い場所』とまではいかないにせよ、シリーズで、まとまった論考を書こうかと思ってたんだけど、ネットを見てたら、「イマワノキワ」というアニメ専門の感想ブログがあって、どろろについても、各回ごとに詳しく論が立てられている。
 それがあんまり見事なもんで、自分としては、それ以上ほとんど述べるべきことがなくなった。

 アドレスはこちら。
http://lastbreath.hatenablog.com/archive/category/%E3%81%A9%E3%82%8D%E3%82%8D

 書いているのはコバヤシさんとおっしゃる方だが、膨大な数のアニメを見て、かつ、それらすべてについての感想を毎日欠かさずていねいに紡いでおられる。文章もうまいし、知識も(ことアニメに限らず、諸事にわたって)豊かだし、いったいどういう方なんだろう。
 ツイッターを繋いでブログ形式にしたものなので、誤字の訂正ができないらしく、ときに「タイミン具」などといった変な表記も混じるが、そういったものさえ校正すれば、堂々たるアニメ批評サイトである。
 過去には『宇宙よりも遠い場所』の論考もあるし、プリキュアシリーズの論考もある。後追いで読ませて頂いたが、いずれも見事なものだった。
 ただ残念ながら、ぼくはテレビを見ないため、わかるのはせいぜいそれくらいで、あとのはみな珍紛漢紛である。いかに詳細な記述であっても、やはり見てないアニメのことは文章を追っただけではわからない。
 このひとの文章を味読するために、当のアニメを見ていこうか……という倒錯した発想も浮かんだが、さすがにそんな時間も気力も体力もない。アニメを見るのは、必ずしも楽しみだけではなく、かなり体力を使う。
 ともあれ、アニメ版『どろろ』の考察および解説および感想として、たぶんこれ以上のものはないのではないか。興味がおありの向きは、いちどアクセスしてみてください。