ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ピラニア3D

2011-08-28 17:05:29 | は行

「こういう映画が3Dをダメにする!」とか
ジェームズ・キャメロン監督が
お怒りらしいですが(笑)。

いや、アリと思いましたよコレは。


「ピラニア3D」70点★★★☆


アメリカ南西部。

春休みのビクトリア湖畔は
ビキニ姿のギャルと
ナンパ男子たちのパラダイスと化していた。

地元の高校生ジェイク(スティーヴン・R・マックイーン)
ひょんなことから
ポルノビデオの撮影を手伝うことになる。

ジェイクが美人女優たちに
ウハウハになっているそのころ、
湖の底では恐ろしいことが起こっていた。

湖の底にできた裂け目から
大量の殺人ピラニアが湖に放たれたのだ――!

しかし、ジェイクもギャルたちも
誰もそんなことは知るよしもない――。


これぞ夏!
飛び出すセクシー、そして納涼、
正統な恐怖映画!(笑)

流血、美女のヌード、大惨事……と、
「これでもか!」とエグいんですが、

いや、マジメな話
きちんと仕事して、
しっかり出来てました。

いろんなパロディがあるけど、ふざけてない。
オチもうまかった。


78年生まれのアレクサンドル・アジャ監督は
「ピラニア」(78年)を見て感動し、
大まじめに由緒正しき
“そっち方面”を目指したんだって。

うん、ちゃんと目指すもの出来上がってましたよ。


ピチピチ、ムチムチの若さと“生”が、
瞬時にして地獄と“死”に変わる
ある種カタルシス、ってやつですよね。

「見ちゃいけません!」って言われるものほど
見たくなっちゃう、という。

なにより
ピラニアも美女の裸も
ちゃんと立体的で、飛び出してるのがいいですね。

奥行き重視の3Dには
番長、あまり意味を見出せないんで、
立体映画ってこういう意味があったんじゃないのか、と
改めて思いました。


けっこういい俳優がチョイ役で登場してるのも、
「こういう映画、アリじゃね?」という
意思表示と思います。

確かに昔はこの手のジャンル、確立してた。
「ピラニア」もあったし、
続編「殺人魚フライングキラー」(81年)もあったあった!
しかもジェームズ・キャメロン監督(笑)。

えーと
R-15指定です、念のため(笑)。

★8/27からTOHOシネマズ六本木ほか全国で公開。

「ピラニア3D」公式サイト

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2 コメント

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これ (三本毛)
2011-09-02 02:29:38

タイトル見てあれまぁと思っていたんだけど、
意外に観た人の評価がいいよね。

R-15指定なので
ワタクシは観られませんが~
返信する
お子ちゃまには (ぽつお番長)
2011-09-09 10:43:48

早いわな。
返信する

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