この人は、本物です。
「光にふれる」72点★★★★
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現代の台湾。
生まれつき目が見えないユィシアン(ホアン・ユィシアン)は
しかし音楽の才能に恵まれ、
台北の音楽大学に進学する。
寮で暮らすことになったユィシアンだが、
同級生たちはみな自分のことで精一杯で、
授業でも、日常生活でも、
彼を助けてくれる人はなかなかいない。
だが、ある出会いから
徐々に彼の世界に光が射していき――。
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たぐいまれなピアノの才能を持つ
台湾の実在ピアニスト、ホアン・ユィシアン。
彼の実体験に感銘を受けた監督が、
本人主演で映画化した作品です。
想像通りのいい話、といえばそうなんですけど、
お涙ちょうだい系ではなく
けっこう笑いもあって、明るい。
想像通りなら、こんなにジンとしたのは何なのさ、と
自分に問いかけてみたりして。
主演の盲目のピアニストだけに焦点を当てず、
ダンサーを夢見る少女との出会いという
ボーイ・ミーツ・ガール路線に針路を定めたのが正解ですね。
映像も淡麗で、
主人公の心のなかに注いでいるのかもしれない
音と光の織りをうまく表現している。
それに彼の弾くピアノ曲は
先入観なく、素で聴いても、やはり胸を打つものがある。
透明で、ほんとにこの映像みたいなのだ。
やっぱ音楽も映画も
付属する情報に惑わされず「心で聴く」「見る」ことが大事だよな、と。
なにより、この映画のキーは
大学寮でルームメートとなるメガネの太め君!
彼のおかげでユィシアンのスクールライフが一転するのも、
お約束っちゃそうなんですが、
なんだい、いいじゃないかと(笑)
土屋アンナ似のヒロインも可愛いいしね。
にしても
ユィシアンのルームメートといい
ヒロインを助けるバイト先の店長といい、
キーパーソンがみなメガネ太っちょの
チャン・カワイ系なのには、なにか理由があるのだろうか(笑)
★2/8(土)からヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほか全国で公開。
「光にふれる」公式サイト
最初の方で、廊下で立っているユィシアンの横をイラッとした表情で通り過ぎていく女子学生のシーンがありましたが、こんななんでもないシーンに“世間の目”があるような気がして私にはちょっと痛いシーンもありました。
そして、台湾のアンナさんの気持ちをストレートに示す表情の変化も中々なものでした。
もう一度観たら新しい発見をするのではないかな~。
ということで、お勧め度は3.5。
恒例物件です。
ニシノユキヒコの恋と冒険
女性にモテモテで必ずフラレ、さらに(三角関係でもめたであろう)女性同士の仲が悪くならないなんて男の鑑じゃん。もう理想的すぎてありえねえ!
でも面白かった。
今回の収穫は夏菜と本田翼の区別ができたこと。
台湾のアンナさんでしたよね?(笑)
「ニシノユキヒコ」
あ、その二人の区別ワシもかなりやばい!(笑)
どこかで見ないと。