布施弁天界隈の自然と歴史情報

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初代白樺文学館長と「東大病ってなんだろう?」

2009-02-28 | その他
今、国家公務員の天下りや独立行政法人への補助金、そして「わたり」等が大きな社会問題となっていますよね。小さな政府を目指すためには、その根幹と言われるキャリアシステムの改革や公務員制度改革は、避けては通れない問題となってきているのではないでしょうか。こうした問題に切り込む講演会が鎌ヶ谷市の中央公民館で開催されるようですので、紹介します。しかし、私が、興味を持ったのは、この講師を担当される方です。
聞くところによると、講師の武田 康弘 氏は、私も時々お邪魔している我孫子にある白樺文学館初代館長というではないですか。氏は、1999年2月以来2年7ヶ月にわたって白樺文学館の理念、資料収集、建物・オブジェのコンセプト、人の手配など、設立のすべでにかかわったらしい。その人が講演するというので、本ブログで取り上げたのです。
我孫子は、1910~20年代、近代日本一つのエポックといわれる文化創造・変革運動である白樺派の拠点でしたことはあまりにも有名なことです。当時の暗い世相に抗して生み出された同人誌「白樺」の精神、白樺スピリットなるものは、現代においても決して色あせるものではないでしょう。その建設に携わった方が、世界不況でゆれる現代の日本社会の公務員制度改革等にどう切り込むのか、これは興味しんしんですよね。しかも、白樺教育館の館長とのこと。私は、勉強不足のため、この白樺教育館というのがあるのを、今回初めて知りました。もし、この白樺教育館がどういうものか、ご存知の方がおいででしたらお教えください。
なお、主催するとわの会とは、鎌ケ谷市学習センターの登録リストに載っている団体で、読書会のようです。
では、以下にその講演会の概要を早速紹介します。
開催日時    2009年3月14日(土)午後1時30分~3時30分
開催場所    鎌ヶ谷市中央公民館3階 学習室6
          ※所在地:鎌ヶ谷市富岡1-1-1(三橋記念館)
          (イトーヨーカドー隣)
演  題     「東大病」って、なんだろう?
          ――チェンジ!!いま社会を変えるために――
講  師     武田 康弘(たけだ やすひろ) 氏
          (哲学者・白樺教育館館長・我孫子市白樺文学館初代館長)
対  象     どなたでも
費  用     無料
主  催     とわの会
問い合せ    04-444-5021(酒井)
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3 コメント

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白樺教育館について (tatsu)
2009-03-01 12:30:32
武田康弘氏は、教育者として私塾を経営するとともに、民主主義の哲学者として活躍しています。

白樺教育館では、憲法を支える土台としての民主主義思想について活発な議論を行ってきており、特にこの1年間は非常に大きな成果をあげています。山脇直司東京大学教授(公共哲学専攻)との討論、金泰昌氏(京都フォーラム公共哲学共働研究所長※)と武田氏との連続対談等がきっかけとなって、昨年1月には参議院調査室主催の「公共哲学に関するパネルディスカッション」が行われることとなり、さらに昨年末には、同じく参議院調査室が行った「国家公務員制度改革に関する意見調査」に武田氏の論文が掲載されました。また、昨年秋に大阪経済法科大学が主催した公開講座「市民アカデミア」にも、武田氏を中心とする同館のメンバーが参加しています。

※国際的な公共哲学者で、「公共哲学」全20巻(東大出版会)の編集者


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Unknown (eeee6367)
2009-03-02 05:41:21
情報ありがとうございます。
基軸が、文学ではなく、哲学、しかも公共哲学でしたか。どうも白樺文学館の初代館長と今回の講演テーマと私の頭の中でつながらなかったのですが、ご紹介を得てわかりました。
図書館で「公共哲学」を探し、読んでみたいと思います。
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Unknown (tatsu)
2009-03-08 22:13:38
白樺教育館での授業は、一般の「講義」ではなく、「問答」といった方が良いと思います。常に「なぜ、どうして、何のために? 何に依拠し、何を目がけるのか?」 を自覚しながら、学習が進められており、徹底的な「本質指向」であるといえるでしょう。「そもそも公務員とは、どのような存在なのか。 公務員は、何のために? 何に依拠し、何を目がけて働くのか?」 こうした問が繰り返されます。しかも、書物からの知識に頼るのではなく、生活上の現実に即して個々具体の問題を生活者の立場から、深く考えるのです。だから、「国家公務員制度改革とキャリアシステム」という現代行政における最重要問題に対しても、過去に見られないほどの鋭い見解が述べられていると私は考えています。3月14日の講演会に参加されれば、このことが良く理解できると思います。
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