今日から10月。芸術の秋にふさわしい絵画展を紹介します。まずは、画家の夫婦のプロフィールを、主催者である松戸市立博物館のホームページより引用し、紹介します。
板倉鼎(かなえ)は1901年(明治34年)に埼玉県松伏町に生まれ、子どものころ松戸に転居しました。東京美術学校在学中の1921年(大正10年)、第3回帝展に初入選しています。卒業の翌年に昇(のぼり)須美子と結婚し、翌1926年(大正15年)、エコール・ド・パリの画家たちがしのぎを削っていたフランスに旅立ちました。3年間のパリ留学中、鼎はそれまでの写実的な画風を捨て、モダンで華やかな秩序あるスタイルへと大きな転換を成し遂げ、次々に優れた作品を完成させました。サロン・ドートンヌ等に入選、帝展にも作品を送り将来を嘱望されましたが、帰国を目前にした1929年(昭和4年)、突然敗血症に倒れ、28歳の若さでパリに客死しました。
須美子夫人は1908年(明治41年)、ロシア文学者昇曙夢(しょむ)の長女として東京に生まれ、文化学院を卒業しました。美術を学んだ経験はありませんでしたが、1927年(昭和2年)、パリで鼎の手ほどきにより油絵を始め、すぐにサロン・ドートンヌに初入選します。子育てと家事の忙しい日々の中で、パリに着く前に5ヶ月ほど滞在したハワイの思い出をもとにした作品を描きました。その平明でナイーブな画風は今も新鮮な魅力を保っています。しかし須美子もまた、帰国後の1934年(昭和9年)、肺結核のため25歳で世を去りました。
本展は、初公開を含む作品・資料約150点により板倉鼎・須美子夫妻の生涯にわたる画業を丹念に追った過去最大規模の回顧展です。
開催期間 10月10日(土)~11月29日(日)
(前期)10月10日(土)~11月1日(日)
(後期)11月3日(火・祝日)~11月29日(日)
※約半分の作品を前後期で展示替えします。
開催場所 松戸市立博物館
※所在地:松戸市千駄堀671
TEL:047-384-8181
休館日 毎週月曜日 ※但し10月122日(月・祝)、11月23日(月・
祝)は開館し、10月13日(火)、11月24日(火)に休館
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料 一般400(320)円、高大生200(160)円。中学生以下無料。
( )内は20名以上の団体料金。常設展示は別料金。
常設展示との共通観覧料は一般600円、高大生300円。
11月3日(火・祝)は観覧無料日です。
出品点数 作品、関連資料あわせて約150点
主 催 松戸市立博物館
問い合せ TEL:047-384-8181
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