明治44年1月、幸徳秋水ら社会主義者が、政府がでっちあげた天皇暗殺計画の罪状で処刑されました。今年はそれからちょうど110年を迎えました。
大逆事件の名で知られるこの事件の前に、杉村楚人冠は幸徳秋水を取材して警察の監視を暴く記事を書き、また事件の渦中には白紙に針で穴をあける「針文字」によって幸徳の無実を訴える手紙を、被告の一人管野須賀子から受け取っています。事件後は、弾圧化の社会主義者を代筆業で支えるというユニークな活動をした堺利彦に、様々な支援をしました。その背景には、弱者へのまなざしを共有した人々の交流があったようです。
開催日時 9月26日(日) 14:00~(開場13:30)
開催場所 我孫子市生涯学習センターアビスタ ホール
※所在地:我孫子市若松26-4
TEL:04-7182-0511
内 容 大逆事件で処刑された管野須賀子が、獄中から幸徳秋水の無実を訴え
た、秘密の手紙「針文字書簡」。
杉村楚人冠が保管し続けたこの「針文字書簡」を杉村楚人冠邸の調査
で発見した小林康達氏を講師に迎え、発見の様子や、針文字書簡の時
代背景、本物と判断する経緯などをお話しいただきます。
講 師 小林 康達 氏(元我孫子市史編集委員)
対 象 どなたでも
定 員 50人(要予約・先着順)
費 用 無料
持参物 スリッパなど室内履きを持参ください。
申込方法 杉村楚人冠記念館(電話:04-7187-1131)で予約
主 催 杉村楚人冠記念館
問い合せ 杉村楚人冠記念館
電話:04-7187-1131
なお、同記念館では、10月10日(日)まで、大逆事件110周年に合わせた企画展、「弱者へのまなざし 幸徳秋水・堺利彦・杉村楚人冠の交流」を開催しています。幸徳秋水、堺利彦の書簡のほか、幸徳の無実を訴える針文字書簡、判決の日を回想する石川啄木の書簡などを展示しています。