最近、クラスの人間関係がとっても面白いものになってきているような気がします。中心は、ロンくんとけろちゃんです。ロンくんとけろちゃんの昼休みのサッカーゲームについての攻防戦については以前書いた通りです。
これには、後日談があります。「何でも僕が一番でなくちゃ、いやなんだ!」発言の次の日、ロンくんに向かって、クールに伝えました。「いつも勝たないといやなゲームならやめた方がいい!」「いつも勝ちたい病が直るまでサッカーゲームは中止です。自分で直ったと思ったら、言ってきてください。その時はサッカーゲームをしていいよ。」
ロンくんに「今の気分はどうなん?」と聞くと「まだ、難しいと思う」と答えていました。ここらへんの判断を自分でするところが、ロンくんの面白いところです。事実その日から2日はサッカーゲームはしませんでした。
3日目の朝にもう一度聞きました。」すると、「もう少しで大丈夫だと思う!」「大丈夫になったら教えて!けろちゃんにも言うから!」と伝えると昼休みになって「サッカーゲームを出してください!」と伝えにきました。やっとサッカーゲームの復活です。心配されたこの日はロンくんが5-3で勝ったのでご機嫌で帰っていきました。
それから、毎日サッカーゲームは続いています。結果は一進一退で勝ったり負けたりという日々が続いています。
水曜日のサッカーゲームを見ていると面白いことに気づきました。点が入ると手も足も地上から離れて大騒ぎするけろちゃんに対して、ロンくんは点が入っても斜め上を見てポーカーフェイスを装っているのです。うれしくないわけはないのですが、そんな様子を出すと男の美学に反するというような感じにも見えます。
点が入ると大騒ぎする南米型サッカーのけろちゃんに対して、システマチックなサッカーをするヨーロッパ型のロンくんという感じです。
この日は第1試合は5-2でけろちゃんの勝利でした。このままやめるのかと思ったら第2戦が始まりました。途中までは2-2だったのですが、ロンくんの連続ゴールが決まって4-2とリードし、このままロンくんの勝ちと思われました。ところが、この後けろちゃんの連続ゴールが決まって、4-4になりました。こうなるとロンくんは、不安が先にたってしまい、突然守りに入ってしまい、ミスを連発してしまうのです。やっぱり最後にけろちゃんが逆転で5-4で勝ってしまいました。
連続の負けというのはこの間と同じパターンです。けろちゃんは、大騒ぎです。みんなに勝ったことのアピールです。喜び方はやっぱり南米型です。ロンくんがどう出るか見ていました。するとロンくんの発した一言「勝っても負けても気にしない。気にしない。」その一言にかたずをのんで見守っていたDylan、香川先生、美里先生は思わず笑ってしまいました。達観しているというか、自分を合理化するためにいろんな言い方をマスターしていることに拍手です。
もう一つロンくんの発したことばがあります。保健室へ健康カードを出しに行く時、ロンくんもけろちゃんも、自力歩行で行っていることは報告した通りです。その時ロンくんには片手介助をさせています。これは、ロンくんにしかできないので自慢の一つなのです。 トイレから帰ってきたけろちゃんに、「ちょっとだけ片手介助できるかやってみる?」と聞きました。けろちゃんは「無理!」と答えたのでやめました。すると、ロンくんが間髪入れずに「片手介助で歩けたら僕に追いつけるんだけどね。」と言いました。その一言にすごい優越感と同時にひたひたと後ろに迫ってくるけろちゃんの存在を相当気にしているんだと思いました。
二人で競争しあいながら、伸びていってくれるのは嬉しいのですが、二人の内面の成長も考えながら、つきあっていかないといけないと思いました。単純な競争をあおるだけでは、人間的な成長は期待できません。そうかと言って、“小さな大人”を作ったのではせっかくのこの時期の成長の目をつみ取ることにもなりかねません。
二人の性格の違いや発達の段階を見極めながら、その子その子に応じた指導を考えていかなければいけないと思っています。 ロンくんは6年生です、後数ヶ月けろちゃんと切磋琢磨して成長していってほしいと思います。4年生のけろちゃんは目標をもってここまで伸びてきたわけですが、来年からは自分のなかに目標をもたなければいけません。
これには、後日談があります。「何でも僕が一番でなくちゃ、いやなんだ!」発言の次の日、ロンくんに向かって、クールに伝えました。「いつも勝たないといやなゲームならやめた方がいい!」「いつも勝ちたい病が直るまでサッカーゲームは中止です。自分で直ったと思ったら、言ってきてください。その時はサッカーゲームをしていいよ。」
ロンくんに「今の気分はどうなん?」と聞くと「まだ、難しいと思う」と答えていました。ここらへんの判断を自分でするところが、ロンくんの面白いところです。事実その日から2日はサッカーゲームはしませんでした。
3日目の朝にもう一度聞きました。」すると、「もう少しで大丈夫だと思う!」「大丈夫になったら教えて!けろちゃんにも言うから!」と伝えると昼休みになって「サッカーゲームを出してください!」と伝えにきました。やっとサッカーゲームの復活です。心配されたこの日はロンくんが5-3で勝ったのでご機嫌で帰っていきました。
それから、毎日サッカーゲームは続いています。結果は一進一退で勝ったり負けたりという日々が続いています。
水曜日のサッカーゲームを見ていると面白いことに気づきました。点が入ると手も足も地上から離れて大騒ぎするけろちゃんに対して、ロンくんは点が入っても斜め上を見てポーカーフェイスを装っているのです。うれしくないわけはないのですが、そんな様子を出すと男の美学に反するというような感じにも見えます。
点が入ると大騒ぎする南米型サッカーのけろちゃんに対して、システマチックなサッカーをするヨーロッパ型のロンくんという感じです。
この日は第1試合は5-2でけろちゃんの勝利でした。このままやめるのかと思ったら第2戦が始まりました。途中までは2-2だったのですが、ロンくんの連続ゴールが決まって4-2とリードし、このままロンくんの勝ちと思われました。ところが、この後けろちゃんの連続ゴールが決まって、4-4になりました。こうなるとロンくんは、不安が先にたってしまい、突然守りに入ってしまい、ミスを連発してしまうのです。やっぱり最後にけろちゃんが逆転で5-4で勝ってしまいました。
連続の負けというのはこの間と同じパターンです。けろちゃんは、大騒ぎです。みんなに勝ったことのアピールです。喜び方はやっぱり南米型です。ロンくんがどう出るか見ていました。するとロンくんの発した一言「勝っても負けても気にしない。気にしない。」その一言にかたずをのんで見守っていたDylan、香川先生、美里先生は思わず笑ってしまいました。達観しているというか、自分を合理化するためにいろんな言い方をマスターしていることに拍手です。
もう一つロンくんの発したことばがあります。保健室へ健康カードを出しに行く時、ロンくんもけろちゃんも、自力歩行で行っていることは報告した通りです。その時ロンくんには片手介助をさせています。これは、ロンくんにしかできないので自慢の一つなのです。 トイレから帰ってきたけろちゃんに、「ちょっとだけ片手介助できるかやってみる?」と聞きました。けろちゃんは「無理!」と答えたのでやめました。すると、ロンくんが間髪入れずに「片手介助で歩けたら僕に追いつけるんだけどね。」と言いました。その一言にすごい優越感と同時にひたひたと後ろに迫ってくるけろちゃんの存在を相当気にしているんだと思いました。
二人で競争しあいながら、伸びていってくれるのは嬉しいのですが、二人の内面の成長も考えながら、つきあっていかないといけないと思いました。単純な競争をあおるだけでは、人間的な成長は期待できません。そうかと言って、“小さな大人”を作ったのではせっかくのこの時期の成長の目をつみ取ることにもなりかねません。
二人の性格の違いや発達の段階を見極めながら、その子その子に応じた指導を考えていかなければいけないと思っています。 ロンくんは6年生です、後数ヶ月けろちゃんと切磋琢磨して成長していってほしいと思います。4年生のけろちゃんは目標をもってここまで伸びてきたわけですが、来年からは自分のなかに目標をもたなければいけません。