とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

蓄積は…

2006-07-11 23:54:14 | 障害児教育
 ドリーマー(学級通信)好きのレオくんが月曜日の朝に、近寄ってきて「Dylanちゃん。明日はレオくんのドリーマーでお願いします!」と言って来ました。ついに編集方針まで口を出してきたか…と思いながら、そこまで言う子もいないのでリクエストに応えてあげようと思いました。

 レオくんとタラちゃんの2時間目の『ことば・かず』は、同じような課題を繰り返しやっっています。本当にしつこいくらい同じ課題に取りくんでいます。繰り返しているといろんな発見があるものです。少しそのへんを紹介したいと思います。

 レオくんは、ひらがなパズル、数字のマッチング、絵カードのマッチング、ひらがなカード読み、絵本の一人読み、ひらがな文字による単語作り、色の分類、数概念つくりなどいくつかの課題をやっています。新しい課題をする時にはそばについて指導していますが、理解できたら少し離れたところで見ています。「できたら教えてね!」と言うと一人で頑張ってやっています。

 「できたー!」の声に必ず「えー!もうできたの!びっくりした!」と返すようにしています。得意そうな顔が必ず現れます。給食の時の「一人で食べていいですか?」「食べさせてくださいの時は教えてね」と同じような流れかもしれません。

 「やらされているんじゃない!」「一人でやっているんだ!」という気持ちが長続きさせているコツかもしれません。40分の授業が毎日継続しているのですからすごいことです。

 タラちゃんは、ひらがなパズルを中心の課題にすえて、色の弁別や、数字カードのマッチングなどに取り組んでいます。タラちゃんは集中できることが少なかったので、そこもねらいにしていたので、一つのことに長く取り組めるようにしました。

 ひらがなパズルは、なかなかできなくて、パズルの形ばかりに気が取られて、それでも違うところに何度もつっこんでいました。ドリーマー上で何度か書いたように、1行だけ残して後は紙を覆ってやらせていました。できると次の行に移るようにしながら、1行が2行になりだんだん紙で覆うスペースを少なくしていきました。

 次第に、ひらがなを見てマッチングしていることも多くなって、先週の後半くらいからア行~マ行まで一度にできるようになっていました。月曜日にそれをやるとア行~マ行までを10分くらいでやりあげることができました。

「これならば!」と思い、タラちゃんに「紙なしで初めからやってみる?」ここまでやったのに初めからやるの?と抵抗があるかもしれないと思ったのですが、タラちゃんの返事は「紙なしで?やる!やる!」でした。

 全ピースを15分くらいで仕上げてしまいました。こちらの方がびっくりしました。

 ひらがなのマッチングをしようとしても、他の文字の刺激が同時に入ってしまってなかなかできない状態だと思っていました。それが次第に課題が整理できるようになって、課題そのものに集中できるようになってきたことに感動すら覚えました。

 オセロの白黒を『全部白』『全部黒』から白黒半分ずつ並べる課題をやっています。半分の列が白で半分の列が黒という課題で、上から下まで一列ずつ黒を並べています。後二つでその列が完成するころになると、白を置いてしまうようなタラちゃんなのです。

 題材そのものに引きずられて、今やっている課題が、わからなくなってしまうのです。他にも、縦に白を二列くらい並べると、3列めくらいの中盤にかかると白が横に伸びていってしまうこともあります。

 縦に伸びていく課題が、横からくる刺激に影響されてわからなくなってしまうようです。 タラちゃんが廊下で知り合いの人に出会うとすごく愛想良く「○○のおばちゃん今日は○○ちゃん誰がお迎え?」とあいさつしていくのは、目の前の刺激に影響されることと無意味ではないのだと思います。

 「よう!○○先生!」「○○のおばちゃん!」と声をかけるタラちゃんに「何か用事あるの?用事がないのに声をかけません!」と「元気なあいさつをしよう!」という当然なような指導とは矛盾しているようにも思えますが、タラちゃんの場合は、気持ちを向けることを持続させることの方が学習課題なので、お願いだから廊下でタラちゃんに声をかけないでと思うこともあります。


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近場の旅(下関)

2006-07-11 00:13:50 | 日記
 日曜日の早朝、激しい雨の後で晴れ間が見えてきました。天気予報の言うとおりだと思い、出かけたい虫が騒ぎ始めました。今回は『チルソク』や「カーテンコール』で気になっている町、下関に出かけることにしました。雨が上がってからの出発ということもあって長門市場周辺をめざしました。

 長門市場周辺といっても何も知らずに出かけるので、取りあえずナビに『長門市場』とセットして出かけました。何とか案内してくれて長門市場駐車場に車を滑り込ませました。アパートの地下にある駐車場で何か雰囲気のある場所でした。

 到着したのがすでに2時になっていたので遅い昼食を取ることにしました。グリーンモールを歩いていても、ほとんどの店が閉まっていて、「日曜日は休みか…」とショックを受けながら、開いている数件の店から選びました。



 店に入ると、女性が食事を取っていました。「まだいいですか?」と尋ねると笑いながら食事を片付けて出てきました。たくさんのメニューを見て迷ったので、「早くできる物はありますか?」と聞くと「プルコギならつけ込んであるからすぐにできる」ということで、プルコギにしました。

 店の中には変わった物がたくさんあって、テレビの上にはお辞儀をするチマチョゴリの人形や、ジャンのたぐいの瓶づめや、蜂蜜と何かをつけたお茶のたぐいなどありました。壁には、ちゃんとヨン様のポスターが貼ってありました。

 キムチの皿が三皿とご飯が運ばれてきました。白菜キムチ、イカの塩辛風キムチ(これが絶品!)帰りに買って帰りました。もう一つがエゴマの葉っぱのキムチでした。これは、何とも不思議な香りでした。

 卓上ガスの上に網が置かれ、その上に中央が盛り上がって穴のあいた鍋がもってこられた。「焼き肉の要領でひっくり返しながら焼いてください」と奥に引っ込んでしまいました。時々出て来られて、焼き方に注意を受けながら大変おいしい食事を取ることができました。

 店で、「長門市場はどこらへんのことを言うの?」と聞くと「この裏手の方だけど、日曜日はほとんど休みだよ」と残念そうに言われました。言われた通りに行ってみても、確かにほとんどの店が閉めていました。



 グリーンモール沿いにある開店している店にはハングル文字の袋麺がたくさん並んでいました。どれがおいしいかわからないのでこれには手を出しませんでした。



 古い町並みと石段を撮りたくて反対側の丘の方へ向かいました。町を一歩入るとそこには昭和の香りがプンプンしていました。上関を撮った時と似ている風景かもわかりませんが、スケールが違うという感じでした。



 坂を上っていくと道はどんどん狭くなっていきます。この道は車は通れるのかな?と思っていたら、ちょうどその時に車の音。振り返ると軽自動車が上がってきます。道幅いっぱいで通っていきます。さすが慣れてらっしゃると感心しました。



 道はさらに上に上がっていきます。この狭い道は長崎の町にもつうじるところがあるかもしれないと思いながらどんどん上っていきました。




 もっと歩いてみたかったのですが、帰る時間もあるので、次回にもう一度来ようと思って坂を下りていくことにしました。下りたところに朝鮮会館がありました。




グリーンモールに通じる道に出ましたが、そこから見える坂道も魅力的な風景がたくさんあったのでさらに紹介しておきます。











 





コメント (2)
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