とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

近場の旅(阿多田)

2006-07-09 23:17:41 | 日記
 以前、上関を紹介した時に、帰りに気になる建物を見つけていたのです。遠くから見ても明らかにそれとわかる人間魚雷回天のレプリカが置いてあるのです。立ち寄って見たけど、閉館時刻がとっくに過ぎていたのでその日は、あきらめて後日出かけようと思っていました。でも、こういう気持ちは長続きしません。



 先日、映画に行った時に、「出口のない海」の前売り券を発売していることを知りました。上映は9月以降なのですが、脚本が山田洋次、監督が佐々部清ということで気になっている映画なので、取りあえずは買うことにしました。SEA WITHOUT EXIT とプリントしてあるハンドタオルがおまけについてきました。

 本屋に行くと『人間魚雷回天』という写真版の本が横積みされていて、思わず手に取って中を見ました。すると、回天の訓練場が紹介されており、大津島、光、平生、大賀と掲載されていました。大津島という地名はすぐに浮かぶし、何度か行ったこともあるけど、光、平生ということは言われてみれば聞いたことがある程度でした。すぐにその本を買って家で読んでみました。

 土曜日は雨だったので、どこに行くこともなかったので、平生の阿多田交流館に行ってみることにしました。

 1945年3月回天の部隊が改編され、光が本隊になった時に平生町の大竹潜水学校柳井分校内に回天基地、平生突撃隊が開隊され、4月から訓練が開始されたそうです。終戦わずか数ヶ月前のことです。

 

 会館は、無料でしたが、展示スペースはわずかでした。でも、そこに展示されているものは、無言ながらいろんなものを語ってくるには十分なものでした。



 106名の戦没者を出したこの無謀とも思われる計画のどこにも人間らしさは感じられません。戦没者の平均年齢は20.8歳だそうです。山口に住んでいる人間として少し考えて見たい問題です。

 いろんなことを考えながらの帰り道こんな看板を見つけました。今の日本は平和かもしれません。






コメント (1)
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