山口で行われた教育基礎講座(山口県教組主催)に参加してきました。午前中は、全体講座ということで、中嶋博先生(早稲田大学名誉教授)「真の学力とは?フィンランド教育に学ぶ」の話に刺激を受けてきました。
フィンランドは国際的にも子どもたちの学力が充実していることで知られています。その成功の一因になったのが、日本の6・3制と教育基本法だそうです。その制度を参考にしながら、努力した結果だと説明されました。「高い山は、裾野が広くないと成立しない。子どもたち一人ひとりに確かな基礎学力を保障して、その中から初めて優秀な人材も育っていくのだ」と説明されていました。
夏休みも長く、6月に入ってすぐから8月15日くらいまで休みだそうです。子どもたちは夏休みには夏休みらしい学び(家庭を中心とした)をするそうです。
教職員の待遇も日本とは比べものにならないほど、充実していてフィンランドでは教員は憧れの職業の一つだそうです。教員たちは、自由で長い夏休みを利用して、海外研修や豊かな研修を積むそうです。
日本のように教育を自由化の波に渡してしまい、お金がないと教育もできないという、教育の機会均等の原則もへったくれもない国とは、比べものにならないようです。
日本では、確かな基礎学力が問題にされずに、国を愛する心や個人や自己を否定した奉仕の心を中心にした教育に変えられようとしています。そのことの中心が教育基本法の改正(改悪)です。安倍官房長官は、自民党総裁に立候補する決意表明として「憲法改正、教育基本法改正」を高らかに宣言しています。
午後からは分散講座として大阪で障害児学級を30年続けて担当してこられた大島先生の実践を聞きました。高機能自閉症の女の子の苦しみや困難に寄り添いながら、その子の障害理解や、自己認識を育てながら、さらには兄弟や家庭の問題も考えていくような優れた話でした。経験や事実に基づく話は、共感がもてるものです。
「今日はなかなかいい夏休みの研修だった」と満足感で家に帰って、何気なくテレビを見ていると「あれれ…」と身を前に乗り出すようなローカルニュースをやっていました。「夏休みの先生たちの研修…資質向上講座『掃除道に学ぶ』トイレ掃除実践」だそうです。小学校を借りて、先生たちが素手にスポンジを持ってトイレを一所懸命磨いているのです。マイクを向けられた先生たちは「人のいやがることでも何事も一所懸命やることが大切です。」「いつも子どもたちにやりなさいというだけだけど、やってみると大変なことだということがわかりました」などと言っています。
すぐにインターネットのこの主催団体のホームページを見てみました。チラシがありました。「~掃除で学校が変わる~昨年1月の会に参加された方の学校での実践も行われ、子供たちの心の教育の推進に向けた取組が教育現場にも広がりつつあります。トイレを磨いて心を磨く。実践の前後であなたの中で何かが変わります」とありました。
「トイレを磨いて心を磨く」よく言ったものです。ここで向上をねらった教員の資質というのはどんなものなのでしょうか?
これを押しつけられる子どもたちはそんな気持ちなのでしょうか?空恐ろしい思いがしました。
フィンランドは国際的にも子どもたちの学力が充実していることで知られています。その成功の一因になったのが、日本の6・3制と教育基本法だそうです。その制度を参考にしながら、努力した結果だと説明されました。「高い山は、裾野が広くないと成立しない。子どもたち一人ひとりに確かな基礎学力を保障して、その中から初めて優秀な人材も育っていくのだ」と説明されていました。
夏休みも長く、6月に入ってすぐから8月15日くらいまで休みだそうです。子どもたちは夏休みには夏休みらしい学び(家庭を中心とした)をするそうです。
教職員の待遇も日本とは比べものにならないほど、充実していてフィンランドでは教員は憧れの職業の一つだそうです。教員たちは、自由で長い夏休みを利用して、海外研修や豊かな研修を積むそうです。
日本のように教育を自由化の波に渡してしまい、お金がないと教育もできないという、教育の機会均等の原則もへったくれもない国とは、比べものにならないようです。
日本では、確かな基礎学力が問題にされずに、国を愛する心や個人や自己を否定した奉仕の心を中心にした教育に変えられようとしています。そのことの中心が教育基本法の改正(改悪)です。安倍官房長官は、自民党総裁に立候補する決意表明として「憲法改正、教育基本法改正」を高らかに宣言しています。
午後からは分散講座として大阪で障害児学級を30年続けて担当してこられた大島先生の実践を聞きました。高機能自閉症の女の子の苦しみや困難に寄り添いながら、その子の障害理解や、自己認識を育てながら、さらには兄弟や家庭の問題も考えていくような優れた話でした。経験や事実に基づく話は、共感がもてるものです。
「今日はなかなかいい夏休みの研修だった」と満足感で家に帰って、何気なくテレビを見ていると「あれれ…」と身を前に乗り出すようなローカルニュースをやっていました。「夏休みの先生たちの研修…資質向上講座『掃除道に学ぶ』トイレ掃除実践」だそうです。小学校を借りて、先生たちが素手にスポンジを持ってトイレを一所懸命磨いているのです。マイクを向けられた先生たちは「人のいやがることでも何事も一所懸命やることが大切です。」「いつも子どもたちにやりなさいというだけだけど、やってみると大変なことだということがわかりました」などと言っています。
すぐにインターネットのこの主催団体のホームページを見てみました。チラシがありました。「~掃除で学校が変わる~昨年1月の会に参加された方の学校での実践も行われ、子供たちの心の教育の推進に向けた取組が教育現場にも広がりつつあります。トイレを磨いて心を磨く。実践の前後であなたの中で何かが変わります」とありました。
「トイレを磨いて心を磨く」よく言ったものです。ここで向上をねらった教員の資質というのはどんなものなのでしょうか?
これを押しつけられる子どもたちはそんな気持ちなのでしょうか?空恐ろしい思いがしました。