とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

門司港レトロ

2006-08-24 23:00:47 | 写真日記
 北九州市門司港に何度か行っていますが、修学旅行の下見だったり、そのまま旅行だったりと…いいとこだなと思いながら自分の頭と足で歩いたことがありませんでした。九州国立博物館の帰りに途中下車(車だから何と言う?)してみました。

 

 ありきたりの所をブラブラしながら、「こんな写真を撮りたいわけではない!」と路地をめざし始めました。商店街もこれといった建物も見つかりません。山口銀行の建物も古くていいのですが、「いかにも…」という感じで紹介するほどではありません。でも見つけました。「これは何だ?」という建物です。残念ながら「しばらく休業します」の張り紙が貼られていて、中を覗くことはできませんでした。それにしても『平民食堂』とはよく言ったものです。平民以外は華族や皇族なのでしょうか?「いつの時代だ!」とつっこみたくなるような名前です。
 それと対照的なのは、『三井倶楽部』の建物でしょうか?いかにも高級感が漂ってくるような建物です。これは中に入れるのですが、食事タイムではなかったので入りませんでした。(お金がないと決言わない…)

 

 歩いていたら、背中にギターを背負った自転車おじさんとすれ違いました。ひげをはやしていてキャップをかぶって…「最近こういう人がおおいよな。昔少し音楽やっていて、また復活したってやつか…」とさして興味ももたずにやりすごしていました。門司港駅をめざして歩いていたら、下ろしたシャッターの前でおじさんギター弾いて歌ってます。見るとピックアップつきの新品のギブソンです。
 ちょっと立ち止まって聞いてしまいました。日本語のブルースを歌っているのですが、ギターの音も声も小さかったのですが、何か味のある捨てがたいものがありました。
 少し話もしたかったのですが、歌を中断させるわけにもいかず、写真をパチリしてからその場を立ち去りました。

 

 門司港駅は外から見ると何ともいい感じです。レトロ門司港の象徴のような存在です。中に入るとびっくりです。切符売り場から払い戻し場、食堂まで全部レトロ調を再現しているのです。おまけに駅員さんまで古い衣装で登場です。どこか優しく見えるのが不思議です。古いですが「ディスカバー・ジャパン!」という感じですね。どこからか「ふるさとへ向かう最終に乗れる人は急ぎなさいと優しい声の駅長が声だかに叫ぶ…」という中島みゆきの『ホームにて』が聞こえそうな雰囲気です。

 

 

 港へ向かいました。対岸の下関まで船が出ています。少しずつ夕焼けがせまっているので逆光で露出をアンダー気味に設定して、夕焼け写真を撮ることにしました。対岸の下関のマリンタワーと、手前の灯台をシルエットで出してみました。味のある写真になったのではないでしょうか?

   

 でもこの街にはカップルと青空が似合います。何組ものカップルとすれ違いながら「青春だね!」と小さい声でつぶやきながら歩いている変なおじさんです。

 

 華やかな場所から一歩離れると古い倉庫街があります。この雰囲気が好きなのです。古い港町の感じですね。倉庫の間から、チンピラが出てきて何か始まりそうな予感がします。
 昔は下関の唐戸市場周辺もこんな雰囲気あって、すごい好きだったのですが、今はカモンワーフや水族館ができておもかげはほとんどなくてさみしい気がします。

       


  


 

 

  


 



 



 

コメント (1)
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