いや、パソコンを使ってこうして駄文をものにし、送信ボタンを押しさえすれば何百万人の人が僕の文を読める。考えてみれば不思議だ。それなのにそんなにたくさんの人が読んだ形跡がないのはもっと不思議だ。電車の中で話しかけられたら困ると思ってサングラスを買おうと思ったが、今のところ必要はなさそうだ。
メールなんて、いまどき誰も不思議に思わないで使っているが、一応の理屈は分かっても、じつに不思議だと思いませんか。
かつてファックスが広まり始めたころ、ハンゼン先生に何度説明しても理解を示さない。何、紙を電話機に差し込んで送ると先方に届く?紙がどうやって電線の中を移動するのだ?説明をしても、初めからありえないことだ、という態度だから、理解しようという気持ちが生じるはずもなかった。紙が電線、ありえない・・・と頭の中をめぐるのみ。
僕らは笑っていたけれど、こういった子供のような疑問はもっともだね。今にして思う。こうやって文字を入力する。それが0と1の信号に分解されて送信され、再び文字になる。なんて、いくらそうかと思ったって、よく味わおうとするともう、何だか奇跡のような気がしませんか。
だってね、その信号とやらが新幹線ですっ飛ばしている人のパソコンや携帯に「正しく」キャッチされる、なんだか奇跡に近い。素朴な驚きをもち続けていると、同じ調子でロトやトトに当たってもちっとも不思議ではないと力強く感じてくるから妙だ。
それならば僕を瞬時に素粒子レベルまで分解してもう一度組み立てなおすこともできそうな気がする。ついでに不具合なところを改善してさ。フォントを変えてしまうように、いい男になっていたりしてね。
ハンゼン先生がメールのことを知ったら何と言っただろう。「文字が空を飛ぶ?ありえない!」とぶつぶつ呟いただろうか。
攻殻機動隊という漫画がある。これが結構おもしろい。いやはや、込み入った理論や細部をよく面倒くさくならずに考えるものだ。科学の世界にけっこう詳しい人が描いたようだ。数年前にマトリックスという映画が流行った、そのアイデアの元になった作品だという。
義足や義手があるのだから、未来の世界には体ごと義体というものが売られている。すべての人間の経験は解析され、中央コンピュータに蓄積されている。法で守られているが、特殊任務に当たる者は、他人の記憶や意識の中に接続して探ることができる。
かたや、ロボットは便利さの極に達し、何かの偶然から自我を持ったものまで出来上がってしまう。(これはアニメになった方の設定だった)
その上で物語りは展開していくのだが、こういう話には小説はむかないと思わざるを得ない。
自我の問題が、いかに人間にとって必然的かつ根源的な要求から生じるかを示す「出来事」だが、あまり深くまで考察を進めると何がなんだか分からなくなる。適度なところで考察はやめて、適度な空想をすれば、空想力の旺盛な人は複雑きわまるストーリーを作り上げる。そんな逆説めいたことを思わせる。
メールなんて、いまどき誰も不思議に思わないで使っているが、一応の理屈は分かっても、じつに不思議だと思いませんか。
かつてファックスが広まり始めたころ、ハンゼン先生に何度説明しても理解を示さない。何、紙を電話機に差し込んで送ると先方に届く?紙がどうやって電線の中を移動するのだ?説明をしても、初めからありえないことだ、という態度だから、理解しようという気持ちが生じるはずもなかった。紙が電線、ありえない・・・と頭の中をめぐるのみ。
僕らは笑っていたけれど、こういった子供のような疑問はもっともだね。今にして思う。こうやって文字を入力する。それが0と1の信号に分解されて送信され、再び文字になる。なんて、いくらそうかと思ったって、よく味わおうとするともう、何だか奇跡のような気がしませんか。
だってね、その信号とやらが新幹線ですっ飛ばしている人のパソコンや携帯に「正しく」キャッチされる、なんだか奇跡に近い。素朴な驚きをもち続けていると、同じ調子でロトやトトに当たってもちっとも不思議ではないと力強く感じてくるから妙だ。
それならば僕を瞬時に素粒子レベルまで分解してもう一度組み立てなおすこともできそうな気がする。ついでに不具合なところを改善してさ。フォントを変えてしまうように、いい男になっていたりしてね。
ハンゼン先生がメールのことを知ったら何と言っただろう。「文字が空を飛ぶ?ありえない!」とぶつぶつ呟いただろうか。
攻殻機動隊という漫画がある。これが結構おもしろい。いやはや、込み入った理論や細部をよく面倒くさくならずに考えるものだ。科学の世界にけっこう詳しい人が描いたようだ。数年前にマトリックスという映画が流行った、そのアイデアの元になった作品だという。
義足や義手があるのだから、未来の世界には体ごと義体というものが売られている。すべての人間の経験は解析され、中央コンピュータに蓄積されている。法で守られているが、特殊任務に当たる者は、他人の記憶や意識の中に接続して探ることができる。
かたや、ロボットは便利さの極に達し、何かの偶然から自我を持ったものまで出来上がってしまう。(これはアニメになった方の設定だった)
その上で物語りは展開していくのだが、こういう話には小説はむかないと思わざるを得ない。
自我の問題が、いかに人間にとって必然的かつ根源的な要求から生じるかを示す「出来事」だが、あまり深くまで考察を進めると何がなんだか分からなくなる。適度なところで考察はやめて、適度な空想をすれば、空想力の旺盛な人は複雑きわまるストーリーを作り上げる。そんな逆説めいたことを思わせる。
私の理解できる電話は糸電話ですね。これをモデルに、二軒の家が電話線で繋がっていると考えるなら、通話ができるというのは、まあ分かる。
しかし世の中には何億という電話機が存在する。番号さえ知っていれば、その中のたった一つの電話機を簡単に鳴らせる。こちらから番号をプッシュすると、間違いなくその電話を識別できる、という仕組みが分からない。
しかも同じ時間に通話をする人は何十万といるかもしれない。それなのに電話ケーブルはそんな何十万本も電線を束ねた物ではない。それで混信を起こさないのはなぜなのか、さっぱり分かりません。もっとも災害時、被災地に電話が通じにくくなるのはニュースなどで聞くから、やっぱりケーブルのキャパシティ、通話量にも限度があるんでしょうけれど。
電話は不思議なことばかりなのですが、その仕組みは学校で教えてくれなかったなぁ。教えてほしかった。
でも大概の人はいつも電話を使って、その当たり前に慣れてしまって、通話ができることを少しも怪しまず、その仕組みを知りたいとも思わぬようですね。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061027/251940/?ST=network
意外と?原始的なもので1対1対応のケーブルで結ばれているんですね。
最先端のネットワークを支えているのが実に原始的な昔ながらのケーブル網というのはこれまた不思議な感じがします。
世界中にケーブル網を張り巡らせるというのはとてつもなく膨大な労力を必要とする大事業ですよね。以前、延々地平線まで続く荒地の中を電柱と電線が地の果てまで伸びている光景を見たときに強くそう思いました。
海底ケーブルが太平洋を横断しているなんてちょっと想像つきませんが実際にあるのだから驚きです。よくやるなあ・・・
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/cosmo/haihu13/siryo13-1-3.pdf
もしかしたら地上に張り巡らすよりは楽かもしれませんね。長~~~~~~いケーブルさえ用意すれば。耐用期間はどれくらいなんでしょうね。
>すべての人間の経験は解析され、中央コンピュータに蓄積されている。法で守られているが、特殊任務に当たる者は、他人の記憶や意識の中に接続して探ることができる。
ユング派の心理学における無意識についての記述を読むとなんだかこれと近いものを感じてしまいます(笑)
確かに糸電話以上は知らないですね。
海底ケーブル、昔の海外からの中継は波の影響を受けて音声が遠くなったり近くなったりしましたね。
ところでやまかたさん、ご紹介サイト、クリックするだけでそこに行けますよね。こうして案内するにはどうすればよいのですか?
僕はただコピーして貼り付けるだけなのですが、そうするとアドレスが表示されるだけで、クリックできないのです。