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 季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

ワルター 寛容

2013年03月03日 | 音楽
ブルーノ・ワルターは温厚な人柄で知られていたらしい。メニューインが披露した話では、トスカニーニはワルターを評して「センチメンタルな馬鹿」と言ったそうだ。

センチメンタルな馬鹿。トスカニーニは嫌いだが、こういう時には冴えを見せる。ワルターを僕は馬鹿と思うわけではないけれど。ついでにないしょでひと言。
その「馬鹿なワルター」は後年こんなことを言う。私は常に寛容であろうと努めてきた。しかし寛容になれない場合があることに気づかざるを得なかった。非寛容な人々に対してである。
正確さを欠くけれど、こんなことだ。

この種の正確な認識は日本ではほとんどお目にかかれない。

ついでに。ワルターの演奏が甘ったるいという定説?僕には理解できない。好んでたくさん聴いてきたわけではないが、実に端正だ。頭で聴いた気がしている人には何でもどうにでも聞こえる見本さ。





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