ルイガノ旅日記

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立春の宗像大社 & 鎮国寺

2019年02月08日 | 福岡
正月の三社参りはわが家の恒例行事。昔は転勤族だったので、全国各地でいろんな神社にお参りしてきたことも懐かしい思い出です。転勤族を返上し福岡県に居を定めてからは、太宰府天満宮や宗像大社、筥崎宮、宮地嶽神社などにもよくお参りしました。しかしここ数年、こうした名を知られた神社は周辺道路の渋滞が酷くて、正月の参拝はかなりハードルが高くなっているのが実情です。とりわけ、宗像大社が世界遺産に登録されてからは、この傾向にいっそう拍車がかかってきたような気がします。そんなこともあって、はや2月となりましたが、思い立って宗像大社(辺津宮)に参拝してきました。 (^-^)ゞ


神話によれば、宗像三女神(田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神)は、天照大神と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の誓約(うけい)の下に、天照大神が素戔嗚の剣を噛み砕き、プッと吹き出した破片から誕生したのだそうです。


参道入口付近でネコが日向ぼっこ。近づいて写真を撮っても動じる風もなく、どことなく宗像大社の主のような風格を漂わせるネコちゃんでした。


「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として世界文化遺産に登録されたことを紹介するパネル。


「宗像大社」は、宗像三女神を祀る沖津宮(沖ノ島)、中津宮(大島)、辺津宮(宗像)の総称です。


神門をくぐって境内へ。宗像三女神は天照大神の神勅を奉じて、大陸との交通の要路にあたる「海北道中(かいほくどうちゅう)」(玄界灘)に降臨し、以後、沖津宮、中津宮、辺津宮において国家の守護神として祀られることになりました。


煌びやかに輝く菊の御紋は宗像大社の表紋。皇統守護の神勅を戴くことに由来しています。


拝殿の奥に掲げられた神勅額。日本書紀には、天照大神から「汝三神 宜しく 道中に降居して 天孫を助け奉り 天孫に祭かれよ」との神勅を受けたと記載されています。


「道主貴(みちぬしのむち)」とも称される宗像大社。「貴(むち)」とは最も高貴な神に贈られる尊称で、古代から宗像三女神が「道の神様」として篤い信仰を集めていたことを示しています。


本殿の周囲には、江戸時代初期に福岡藩主 黒田光之が寄進した121社の末社が並んでいます。




樹齢550年を越える楢の木が宗像大社の御神木。表紋である菊の御紋に対し、楢の葉紋は宗像大社の裏紋として使われているそうです。


高宮祭場に続く「鎮守の杜の道」。この道の傍らに、もう一本の御神木「相生の樫」があります。


さらに、「高宮への悠久の道」を辿って高宮祭場へ。


高宮祭場は、《宗像大神(三女神のこと)「降臨の地」と伝えられ、沖ノ島と並んで宗像大社境内で最も神聖な場所の一つ》と記されています。


厳かな空気に包まれた宗像三女神降臨の地、高宮祭場。宗像大社HPによれば、沖ノ島と並び我が国の祈りの原形を今に伝える全国でも数少ない古代祭場なのだそうです。


緑色のおみくじや、高宮割符というお札が置いてあります。


おみくじはここに結びます。緑色のおみくじを見たのは初めてかも・・・・・・。


割符は1年間大切に持っておいた後、こちらにかけておくようです。


宗像大社の前に、早咲きの梅が有名な鎮国寺に立ち寄りました。


境内の梅はすでに終盤。さすがに早咲きです (^-^)ゞ


熱海緋寒桜。


境内の外に咲いていた白梅と紅梅。




飛行機雲を見かけると、ついついカメラを向けてしまいます (^-^)ゞ


一昨日は午前中で雨が上がり次第に晴れ間も覗いてきたので、思い立って梅の花を見に出かけました。残念ながら、梅も緋寒桜も見ごろを過ぎていましたが、その分、春が近づいているということなのかもしれませんね。
宗像大社は2年ぶりの参拝。辺津宮はこれまで何度も訪れていますが、高宮祭場にお参りしたのは今回が初めてです。三女神降臨の地である祭場はもちろん、境内から祭場へと続く高宮参道は、鬱蒼とした木立に囲まれて幽玄な雰囲気が感じられました。

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