パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

サンキュー・ソー・マッチどすえ

2007-05-29 22:42:12 | Weblog
 政治評論家の三宅のおじいさんが、「政治家が自ら命を断つとしたら、それは、自分の政治生命が断たれたと思った時だ」と喋っていて、「なるほど」と思ったが、では、松岡大臣の場合はどうなんだろう。三宅氏が言うように、松岡大臣が、何らかの理由で「自分の政治生命が断たれた」と思ったことは確かだろうが、どんなに凄い理由があるに違いないと思っても、そう思うのは、当人の「主観」に過ぎないのだから、「な~んだ」と周囲が拍子抜けするような理由であるかもしれない。

 いずれにせよ、安部ちゃんはピンチだが、とっておきのピンチ脱出策がある。それは、誰も指摘していないが、事務所の光熱費について、安部首相の「法的に適正に処理している」といった鼻で括ったような態度を改め、徹底的に調べると宣言し、実行することだ。もちろん、法的に違反してないことを強権的に調べるということは異例だが、「異例」を行うことで反転攻撃も可能ではないかと思うのだが、どうだろう。

 ミスユニバース、日本代表が優勝。

 このニュースはテレビニュースをラジオで聞いたのだが、テレビをラジオで「聞く」と思わぬ発見がある。
 今回は、優勝者のコメント、「サンキューソーマッチ」が、カナダ留学の経験があるのだそうで、達者なのだが、なんとなくのんびり、ほんわかしていて好感をもった。こういったことは、テレビでは画面に心が奪われて、なかなか気づかない。
 また、その後で、エベレスト山に71歳で登頂に成功したおじいさんの奥さんの感想が流れて来たが、これも、「エベレストに登ったなんて、あたしは何も知りませんの。」といった言葉がまた、のんびり、ほんわかとしていて、年齢の差こそあれ、雰囲気が似ている。

 たしか、金田一春彦だったと思うが、外国人の女性は、たとえ若くて絶世の美女でも、パーティーなどで男と喋っているところを見ると、決してセクシーではない、むしろ、男のように見えると書いていた。
 何故なら、外国の女性は、一般的に、セクシーになろうとする時は、自らそうなろうとしてなるのであって、セクシーになるべき場ではないと思ったら、そう誤解されないように、「男のように」喋るからだそうだ。

 金田一に言わせると、ところが、日本の女性だけは違う。雰囲気的にもっとも近いはずの韓国女性などと比べてもはっきりしているのだが、どんな場合でも、相手に「女性性」を認識させる雰囲気を、年齢に関係なく、発散しているという。(これが、日本女性が歓迎される主な理由だそうだ。多分、日本独特の「女言葉」が影響しているのだろうが)

 ミスユニバースのコメントと、エベレスト最高年齢登頂者の奥さんの柔らかいコメントをラジオで聞いていて、金田一の上のような指摘を思い出したのだが、日本の女性が、いついかなる場合でも、男の間に入ると、ごく自然に「女性性」を発揮して雰囲気を和ませるということを「なるほど」と思うと同時に、外国の女性は、自らセクシーになろうとする時にのみセクシーさを発揮するということには、かなり驚き、次に、ハリウッド映画とか、言われてみれば、そうかもな、と思った。(「セクハラ」概念も、このことを関係あるのかもしれない)