パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

「ためしてがってん」をためしてがってん

2006-11-29 12:36:57 | Weblog
 今、「月光」の最後のラストスパートに入っております。長い長い、ロングスパートで、いささかヘばり気味ですが、その合間を縫って、一言。

 最近、NHKの「ためしてがってん」の女性アナウンサーが、「男の食彩」などに出てくる、ちょっと垂れ目の、気さくなコメディエンヌっぽい女性アナウンサーともども、モテモテ状態だ。(今のところNHK局内的な現象ではあるが)
 もちろん、「ためしてがってん」のほうがずっと目立ってはいるが、実は、私はこのアナウンサー(小野なんとかというらしい)はどうも信用にならぬと以前から思っているのだ。説明がスムース過ぎるのだ。単なる子供だましの比喩であることを、彼女自身だってわかっているだろうに、それに何の疑いも見せず、ひたすら破綻なく見せようとしているところを見ると、一応、理系出身の私としては「犯罪的」とすら思うのだ。(その点、垂れ目のコメディエンヌ風アナウンサーの場合は「罪一等」を減じてあげるが、でも、スムース過ぎるという印象は一緒だ)

 たとえば、もう大分前の「ためしてがってん」だったが、歯医者さんが出てきて、歯磨き粉(チューブ入り歯磨きはなんて言うのだろう。歯磨き剤か?)はほとんど意味がないと口走ってしまった。すると、小野某アナウンサーは、あわてて発言を遮った。そのままにしたら、後で物議をかもすかも知れない発言なので、やむを得ないといえば、いえるのだが、でも、この人、全部知ってるんだ、知っていてコントロールしているんだ、と思うとなんか、嫌だ。その後、どんどん「信用度」を増しているところを見ると、とっても嫌だ。もちろん、それでなければ、あんなにスムースに説明はできないが、なんかどうも信用ならないなー。

 ちなみに、少し前、歯医者さんに歯ブラシによるブラッシングをしなさいと命じられた時、試しにこう言ってみた。「歯磨き、使ってもいいですか?」
 そうしたら、その歯医者さんは、こう答えた。「一週間一度くらいならいいでしょう」

 少し説明しておくと、歯磨き剤には口腔内をすっきり感じさせる、メンソールのような芳香剤が混ぜられているため、ちょっと磨いただけで、満足してしまう恐れがあるが、歯磨きを使わず、ブラシだけだと、本当にすっきりするまで熱心に磨くことになるので、歯磨き剤なしのほうが、実は効果がある、というわけだ。