パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

呆れた話

2006-08-24 10:42:12 | Weblog
 三日ほど前だが、大宮のリベラル右翼、Sさん来社。
 前にもどこかで書いたことがあると思うが、Sさんは、昔、ちょっとした賞をとったこともある元漫画家で、「あの漫画家は今どうしていか?」という某漫画雑誌(名前は忘れた。あまり聞いたことのない名前だった)の特集に作品とともに取り上げられ、「つげ義春を思わせるタッチで云々」と書かれていたそうで、「な~に言ってるんだ、俺の方がつげより漫画家のキャリアは古いんだ。真似されているように思われたんではかなわん。《消息を御存知の方は編集部まで》って書いてあったんで、右翼やってるよ、って電話しようと思ってさ。しなかったけどな。うわっはっは」と笑っていた。
 「つげ義春」を思わせる作風とは知らなかった。

 そのSさんの来社の目的だが、いつもと同様、「脅し」のための……いやいや、「言論報国」のための、お役所糾弾記事だ。正直言って、前回は、ちょっと無理矢理の感がなきにしもあらずの記事だったが、今回はちょっと違うみたいだ。

 その記事というのは、全国の自治体に公民館なる施設がいくつも建てられているが、その運営に関わる組織の横の連携をとるために、全国公民館連合会という組織があるのだそうだ。その公民館連合会の某県連合会の患部職員の一人が、同会から不当な援助を受けているというもの。具体的に言うと、その職員、某氏は、社宅という名義で、月額17万円の一軒家を借りているが、そのうち自分で払っているのは5万円弱で、残り12万円強は連合会から出ている、これはおかしいじゃないかというもの。
 連合会側の言い分は、「某氏の件については、正式な会議を経て決まったものなので問題なし」だそうだが、17万の家賃のうち、某氏が5万弱しか払っていないこと、そのような特権は某氏一人だけであることは、は事実その通りということだ。

 呆れるのは、ただそれだけではない。実は、某氏は別にちゃんと自宅を持っており、それを人に貸した上で、格安の借家に住んでいるというのだ。その自宅というのが通勤圏内にないために人に貸しているのか、ちょっとここらへんのことは某県住人ではない私にはよくわからないところだが、いずれにせよ、某氏は、2つの家を住みわけることで、たとえば自宅を月10万で貸していたら、5万円、15万だったら月々10万円の「純利益」を上げていることになる。

 公務員は一般に、それで何をしたいかというよりなにより、まず生活の安定・安心を求めてその職についている場合が多いと聞く。まあ、それはそれで個人の生き方であって、嘴を挟むつもりはないが、それが嵩じて、ここまで卑しくなるか!との思い強し。