パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

訃報!

2006-08-08 12:06:59 | Weblog
 フールズメイトの北村昌士氏が亡くなったそうです。本年6月17日、心臓疾患で。享年49歳とのこと。若いなあ。

 本人、この日のあることを以前から覚悟していたような雰囲気ではあったけれど、でも、やっぱり、できるだけ長く生きたいというのが本音だったと思う。

 つつしんで御冥福をお祈りします。

不思議な体験

2006-08-08 03:56:14 | Weblog
 いわゆる、デザートパンツというのだろうか、イギリスあたりの兵隊が砂漠地帯などで使用しているような半ズボンが600円で安売りされていたので、買ってみた。アカデミックスというブランドで、サイズは34インチ。はいたら、ぶかぶかである。きついパンツはいやなので、大きめにしたのだが、34インチはさすがに大きすぎたか。裾が、ふくらはぎの半ばあたりまで来てしまう。ウェストを無理矢理あげると、なんとか膝小僧の下あたりまで来るが、バカボン状態になってしまう。でも、最近のバスケットボール選手なんか、ずるずるのユニフォームだし、これはこれでいいのかもと思ったが、パンツについていたアカデミックスのタグというか、シンボルイラスとのようなものがついていて、それでは、ちゃんと膝小僧のちょっと上まで来ている。やっぱり、大きすぎたか。それとも、彼我の肉体的条件の相違のしからしむるところなので、仕方ないのかと思いつつ、でも、結構気に入ったので、もう少し小さめのものを買ってみようと、お店にいった。
 この半ズボンはなかなか人気があったらしく、残りは3枚ほどで、34インチより小さいのは32インチしかない。実は、1年前までは、32インチサイズは基本的にちょっときついというイメージがあったので、ワンサイズ下の33インチを買おうと思っていたのだ。それで、32インチと34インチを重ねてみたが、確かにウェストが大分小さい。裾丈を比べてみたら、こちらは心持ち短いといった程度だ。
 う~ん、なんかよくわからなくなったが、ともかく買い求めて、いざはこうと思って、パンツを手にとって、それに足を通そうと思った瞬間! 何故だか、「あ、これはぴったりだ!」と確信した。店先で手にとって眺めすがめつしていた時は、そんなことはまったく思わなかった。たぶん、32インチでもまだ大きすぎるということはないにしても、どの程度、自分の身体にフィットするかは、まったくわからなかった。それが、足を入れようという瞬間に、何も考えることなく、自然に「これは大丈夫」と直感したのだ。
 実に不思議な身体感覚だが、実は、これこそが「アフォーダンス」の典型例なのだ。

 ところでアフォーダンスと言えば、以前、当ブログで、海岸を歩く時は、足跡を消す為に波打ち際を歩く習慣がついてしまった、という小野田寛郎さんの言葉をアフォーダンスの一例としてあげたが、これは、私の理解が浅かったがゆえの、まったくの間違いです。じゃあ、今回の譬え話も間違いの可能性があるではないか、って? いえ、それはないです。ビビッときましたもん。茂木健一郎言うところのアハ体験? うーん、「意識の覚醒(アウェアネス)でもないので、たぶん、ちがう。思わず、難しい問題に入ってしまったので、また後で。

 あ、もちろん、デザートパンツは実際に「ぴったり」でした。裾も、手にとって眺めた時は違いは殆どないように見えたのに、膝小僧の上は無理だったけど、下あたりまでちゃんと来るようになった。「裁断」てのも、不思議なものだ。