パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

ナハッナハッ……

2006-08-16 14:52:20 | Weblog
 アメリカの有力上院議員が、今、世界は第三次世界大戦になっているのかもしれない、と発言したそうだ。「なっているのかもしれない」とは、妙な言い方だが、でも欧米なんかでは、それは実感としてあるのだろう。
 そんな中で、日本のマスコミは靖国参拝で大騒ぎ。バッカじゃないの。それも論点が、「中国、朝鮮に対する配慮」から、「日本は戦争責任を曖昧にしてきた」と歴史問題に議論のバランスを移しつつあるようだが、いつまで丸山真男を崇め奉る積もりだろう。林房雄は、丸山理論を「書生の観念的理論」と痛罵したが、林の言う通り、曖昧にすせざるを得なかったという見方もあるのだ。「絶対に曖昧に済ませはいけない」んだったら、「日本は悪くなかった」と結論が出ることもあり得る。このことは承知しているのだろうか、朝日新聞は。それとも、「結論は必ず我が方に利あり」と決まっているとでも考えているのだろうか、朝日新聞は。きっとそうだろう。だから、みんな脳天気って批判するのだ。

 上野の昭和通り沿いの本屋に入ったら、ぱらぱらと並んでいる本はすべてエロ雑誌かエロ小説かエロ漫画かエロ写真集ばかり。情けないことこの上なし。別にエロ本が悪いというわけではないが……まあ、上野という街は昔からこうなのだ。

 その後、インド・スリランカ料理店で日替わりランチカレーを食す。うまい。ドリンクつきで650円。日替わりメニューを見たら、かなりバラエティに富んでいる。ここにしよう。
 隣で、インド人のビジネスマンが日本人の老夫婦に、「インドにはボケ老人は少ないです。カレーのスパイスがボケ防止にいいんですよ」と話していた。インド人ビジネスマンの言葉の真偽のほどはともかく、日本にボケ老人が多いことは確かだ。というか、ボケた老人を、「子供に戻っちゃった、かわいー」とか言って、周囲で持上げちゃう。「何でも鑑定団」なんか、ボケさえすりゃあ、審査員特別賞をもらえる。でも、これがよくない。必ずしもそれほどボケていなくても、ボケたっぽい振りをするとみんな笑いながら助けてくれるものだから、味をしめちゃうということもあるのではないか。老人養護施設で働いている人が、そんなことを言っていた。「ホントは自分でできるんですよ。でもしないんだ」と。
 これから先行き短いんだし、今さら批判してみてもしょうがないということかも知れないが、でも、まえにも書いたけれど、これからは老人は、必然的に孤独な存在にならざるを得ないのだから、甘やかしちゃあかんと思う。

 百円ショップの前を通りかかったら、せんだみつおの「ナハッナハッナハッナハッ」を大音量でエンドレスに流していた。
 ナハッナハッナハッナハハハハ~……って聞いているうちに、なんか、情けなくなった。