09年4月から介護報酬を3%引上げることを政府・与党が決定した。
00年に介護保険制度がスタートしたが、過去2回報酬が改定されている。いずれもマイナス改定だった。
このため介護労働者の賃金は据え置かれたり、下がったりと長期間の低迷を余儀なくされていた。
労働が過酷の割に、他の業種に比べ賃金への見返りもなかったため、これを嫌気して職を離れる労働者も後を絶たなかった。
介護報酬が低い故の低賃金か、あるいは事業者が労働分配率の底上げを図らなかったのかは意見の分かれるところであるが、世間一般の見方は両方が介在しているように思っている。
この業界においても、儲け本位の事業者が雨後のタケノコの如く乱立した。代表例はコムスンを始めとする大手といわれる事業者が、不正請求に手を染めていたこともあった。業界全体のモラル低下もみられ、国民からひんしゅくを買った時期もあった。
数年前から業界の苦しい立場に理解を示す、民意にも押されこんかい報酬アップが決定されたが、肝心の労働者の給料に反映されなければ、改定した意味はなくなってしまう。実現されなければ、業界が報酬アップ目的のウソの宣伝を垂れ流していたこととなる。
業界は声をからして「人手不足」を訴えていた。報酬アップは賃金アップに繋がらなければいけない。どのような処遇をするのか「正念場」を迎えたといえる。
事業者だけが潤うことのないよう、注意深く監視することが求められる。報酬アップは我々の納める介護保険料アップに結び付くからである。もし、労働者の賃金底上げがなかったら、介護報酬はすぐさま元に戻すべきだ。
00年に介護保険制度がスタートしたが、過去2回報酬が改定されている。いずれもマイナス改定だった。
このため介護労働者の賃金は据え置かれたり、下がったりと長期間の低迷を余儀なくされていた。
労働が過酷の割に、他の業種に比べ賃金への見返りもなかったため、これを嫌気して職を離れる労働者も後を絶たなかった。
介護報酬が低い故の低賃金か、あるいは事業者が労働分配率の底上げを図らなかったのかは意見の分かれるところであるが、世間一般の見方は両方が介在しているように思っている。
この業界においても、儲け本位の事業者が雨後のタケノコの如く乱立した。代表例はコムスンを始めとする大手といわれる事業者が、不正請求に手を染めていたこともあった。業界全体のモラル低下もみられ、国民からひんしゅくを買った時期もあった。
数年前から業界の苦しい立場に理解を示す、民意にも押されこんかい報酬アップが決定されたが、肝心の労働者の給料に反映されなければ、改定した意味はなくなってしまう。実現されなければ、業界が報酬アップ目的のウソの宣伝を垂れ流していたこととなる。
業界は声をからして「人手不足」を訴えていた。報酬アップは賃金アップに繋がらなければいけない。どのような処遇をするのか「正念場」を迎えたといえる。
事業者だけが潤うことのないよう、注意深く監視することが求められる。報酬アップは我々の納める介護保険料アップに結び付くからである。もし、労働者の賃金底上げがなかったら、介護報酬はすぐさま元に戻すべきだ。