Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE572. 清々しい時間

2013年02月06日 | Kyoto city
 今日は、学部生の作品審査が終わった。この一ヶ月ほど学部生達は、スタジオに泊まり込みで自炊しながら、つくりあげてきた作品である。
 学部生曰く、この一ヶ月が楽しかった。そうそこには毎年ドラマがある。手伝いの下級生を集めたり作業の指示する苦労、インフルエンザにかかってスタジオで寝込み完治した輩などなど、作品の出来映えが良かろうが悪かろうが、一つのデザインや成果物として結集させてゆくために、生活のすべてをこれに注ぎ込むという非日常的なライフスタイルや時間を、大いに楽しんでくれたようだ。当然それこそが最大の教育効果である。こううして学部生達は、しっかりとした大人になってゆく。
 こういう瞬間は、私としても大変清々しい時間でもある。多分夜は、学部生達の待望の打ち上げコンパに出かけるようである。私は、他の仕事をする意欲もなく、早々に退散した。今日一日この審査にかかりっきりであったので、疲れました。
 ようやく明日、私の部屋のエアコンの修理が来るようだ。明日の夜にはスタジオの仮住まいから、私の部屋に戻れそうだ。大車輪で溜まっている仕事を片付けなきゃ。それに来週は、大学院生の審査がある。
 朝方、雨の車窓をながめながら、いつもの出勤であった。雨の風景の中に薄日が射してきた。足早に通り過ぎる新幹線から、そんな瞬間を撮影した。憂鬱な風景にも、明るい春の兆しが垣間見えるのかもしれない。

新幹線米原-岐阜羽島,2013年2月6日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG MACRO ELEMARIT45mmF2.8, ISO400,露出補正−1/3,f13,1/1000.
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