26日(木曜日)快晴。会社最寄駅でO君に拾ってもらって天草に向かう。高速道を突っ走って三角へ。天草五橋を抜けて天草下島へ。<o:p></o:p>
O君は私が課長時代に入社し、即、私の下で設計技術を担当した俊英であり、今は更なるスキルアップのために検査課に籍を置いている。こつこつと勉強するタイプでサーフィンやテニスを趣味としているスポーツマンでもある。数年前に結婚したが。まだ子供は出来ていないそうだ。<o:p></o:p>
目指す発電所には予定通り4時間半かかって13時前に着いた。青空をバックに巨大な煙突からは悠々と白煙が噴き出してした。石炭火力発電所であるが、外壁はきれいに塗装されて、そのような感じは微塵もみうけられない。<o:p></o:p>
早速保修課担当と請負元プラントとミーティングした後に、電気室で運転状態と温度分布チェックを行った。今回の目的は、当社製作機器の運転温度が正常かどうかの確認である。<o:p></o:p>
電気室の中は34度であるが、機器は90度近い温度なので、見る見るうちに汗が噴き出してくる。各部を念入りにチェックした後、負荷を最大にまで上げて、温度変化を調べる。温度はすぐには追随しないので約2時間かけてこまめに温度変化と負荷状況を記録した。<o:p></o:p>
16時半過ぎに、調査は終了したが、ただちに検査速報としてデータをまとめ、客先に結果を報告した。結論からいえば、当社の機器は問題なく、正常に運転していた。したがって、お客様が懸念している、時々異常高温になる現象は、他が原因である可能性が高い。これについてはプラント全体の問題であるため、今後も継続して調査してほしい、と担当から要請があって、とりあえず終了したのが19時すぎ。これから、帰ると我が家には午前様になってしまう。だから、宿泊することにした。<o:p></o:p>
天草市まで行けば何とかなるだろうと思ってが、念のために妻に宿泊先をネットで調べるように頼んだが、これが大正解だった。平日にもかかわらず、天草市のホテルはどこも満員で空きがないという。夏休みで家族連れの旅行客が多いいのだろうか。妻が選んだのは天草下島の南側にある下田温泉泉屋旅館。夕食は準備できないが、部屋は空いているという。天草から21キロ、30分のところだ。躊躇することなくそこに決めて車を飛ばし、夜も深くなった9時前に旅館についた。運良くカーナビにも載っていたので迷うこともなかった。ネットで検索・予約してくれた妻に感謝、感謝だ。<o:p></o:p>
下田温泉は小さな道に面して旅館が10軒ばかり点在している古びた温泉町だった。 行ったことはないが、伊豆の下田を思い起こすような、山と海に囲まれた風情あるところで、夏は海水浴客も多いらしいが、交通の便が良くないのが難点のようだ。<o:p></o:p>
時間が時間なので食事するところもない。仕方ないので女将さんに、何でもいいので夕食を作ってくれと頼み込んだら、お刺身はないけどと、二つ返事で用意してくれることになった。<o:p></o:p>
すっかり安心して、温泉に入った。露天風呂もあって、実も快適だ。和風旅館に泊まるのも一昨年の黒川温泉以来だ。ビール飲んで、焼酎飲んで、ご機嫌さんになって寝たのが11時過ぎ。やはり疲れていたのだろうか、酔いが回るのが早かった気がする。<o:p></o:p>
今朝、6時に起床。いつもの時間だ。何となく寝不足の感もするが、気分は良い! 朝、ご機嫌さんなのが私の長所だ。寝起きが悪い、ということがない。広間で朝食を食べ始めているとO君が顔を出した。元気そうだ。 朝食を食べながら、帰りは一般道だけは私が運転する!といったら、高速も運転してくれという。よく聞くと、使い捨て式のコンタクトレンズを使用しており、急な出張だったので持って来るのを忘れた!らしい。 どおりで、昨日は宿泊をためらったのだ、と合点したが・・・。
朝の下田温泉メイン通り
8時前に旅館を出た。空は昨日にもまして青く、陽射しが強くて朝から暑い。だが、朝の涼気だけは森の蔭から伝わってきて心地よい。気分一新、4時間半! 途中、1回の休憩をはさんでドライブを楽しんだのでした