木曜日、朝5時。バッグを引っ張って家を出た。雨の予報だったが、晴れ間さえ覗いて暑いくらいだ。客待ちタクシーが止まっていたので乗り込んで、高速バス停へ。 歩いてゆく予定だったので30分も早くバス停に着いた。すると始発の空港バスがちょうどやってきた。 これはラッキーと思ったが、なんと予約客で満席という。 平日で満席は初めての経験だ。仕方なく予定通りの次発便まで待つ。<o:p></o:p>
空港には予定より10分遅れて7時に着いた。もうHさん、Iさん、Mさんは待っていた。笑顔だ。今日からのゴルフを楽しみにしているのが分る。 企画立案役のHさんから航空券を貰って、いったん別れた。みんなは朝食、私はお土産を求めて。<o:p></o:p>
千歳行きのANAは定刻通りに離陸した。窓際だったので、景色を見たかったが、雲で覆われていて殆ど見えなかった。ただ、東京を過ぎた辺りからぽつぽつと雲が途切れるようになって来た。何となく見ていると雲の上の頭を出している山が眼についた。位置的に富士山ではなく鳥海山だろうと思ったがどうだろう。田沢湖は見えなかったが十和田湖は鮮やかに群青色の輝きを放っていた。<o:p></o:p>
千歳空港では、30分ほど待ち時間があったので、空港内をぶらついていたら、大学生たちが出迎えの幕をかざしているのに出くわした。 暇そうだったので老人特有のあつかましさで幕をバックに写真を写してもらった。<o:p></o:p>
第1日目のゴルフはANAダイヤモンドGC。 昔、三菱ギャラントーナメントが開催されていたコースだ。北ウイングコースのインからスタートした。天気はうす曇。湿度がやや高いが気になるほどでもなく、快適だった。<o:p></o:p>
キャディさんは40代の女性で、笑顔が素敵な人だった。コース説明も的確で、気持ちがよい。我々の言葉から九州の人だと分ったようだった。 話を聴いていると、時々「○○ダヨー」と言う。 それが、おおらかで、なんとなく色気があって、耳に心地よい。 どこかで聞いたような口調だなぁ、と考えたが、そうだ、ブログのコメントと同じ言葉遣いなのだった。 これが北海道弁なんだな、と納得したが、Mさんの博多弁との掛け合いが絶妙で、笑いが絶えないラウンドだった。<o:p></o:p>
北海道での初ショットはドライバーが気持ちよく振れて、フェアウエイを見事につかまえた。残りは130ヤード強。しかし、アプローチがミスって、出だしは3オン2パットのボギー。 ここではOBは総て打ち直しということだったが、Hさん、Mさんは左に曲げて2度3度とドライバーを打ち直す羽目となっていた。<o:p></o:p>
芝生は見事に緑1色。フェアウエイはふかふかで、ラフは4センチほど。ラフに打ち込んだら、出すのが大変でプロの気持ちを味わったが、歩いていると緑のじゅうたんの上で転がりたいような気分もして、実に爽快な気持ちだった。<o:p></o:p>
3時過ぎからは青空が覗いて陽射しが強く暑くなったが、原生林の林の中を切り開いたコースを回る、というシチュエーションに、心底満足できたラウンドだった。大きな蕗や、熊笹、ツタが巻きついたから松に白樺! コースが自然と一体になっていて、まさに北海道を満喫したのでした。 私はOBが無かったので、その自然美を愛でる余裕があったからかも知れない。
コースを囲んでいる林。ツタに咲いていた白い花。可憐で気に入りました。なんという花でしょうか。
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スコアは52,45の97。 かろうじて100は切ったが、初めてのコースだったので上出来だろう。 他の3人も始めての芝ということもあってか、100前後ではあったが、それなりに満足していたようだ。<o:p></o:p>
その日の夜は千歳全日空ホテル。自衛隊の街らしい。「裏長屋」という居酒屋で盛り上がって、北海道の珍味を肴に、ます酒を3杯飲んだ。すっかり酔っ払っていい気分でホテルに戻った。<o:p></o:p>
ホテルから、マッサージ半額券を貰っていたので、明日のこともあるからと思って、電話を入れた。60歳以上は優待割引制度があるとのことだった。 40分2100円。 半素人みたいな人が来た。うつ伏せになっていたら、いつのまにか寝てしまって、終了時間といわれて起こされた。 疲れも取れて、これで翌日は大丈夫と思ったが、それが大間違い。 大変な2日目となった。