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勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

丘の上の眼日記・その7

2009-03-14 21:42:00 | Weblog
 術後見えにくかった左眼は、時間の経過と共に急速に快復し、僅かに眼の中に浮遊物があるものの、右眼とほとんど変わらないまでに快復した。
手術前はセピア色だった窓の外の景色も、今日は右眼の時のあの感動の色と変わらない。

 院長の診察によると、「眼の中のタンパク質も無くなりつつあり、視力は更に快復し、もっと良く見えるようになりますよ」とのこと。
白内障の手術は、視力が落ち着くまでには3ヶ月~半年はかかるという。

 午前中の、嵐のような雨風も、午後には嘘のように晴れ上がり、今の僕の心のよう。。。

 明日は退院の許可も出て、一週間の入院生活にも終止符が打たれる。

 冗談を言い合い、楽しい日々を過ごして笑い合った部屋の仲間とも、ワイドに広がる窓の景色ともお別れである。

 その一人は、「この人はカメラを持って観光に来ているんたからぁ」と言って、娘のように歳の離れた美しい奥様に紹介してくれた。
この浮世離れした、ホテルのような病室での数日間の貴重な体験は、夢のようでもあった。

 明日から再び始まる現実の世界は、よく見えるようになったこの両目で見ると、違う世界に見えるかも知れない。