勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

江戸天下祭

2007-09-30 01:23:14 | Weblog
 将軍公認の祭りとして栄えた江戸の「天下祭」は、明治以降、都電の開通によって電線が街中を走り、高さを誇る山車を引くことができなくなり、山車は各地に散らばったという。
 江戸の文化を今に、そんな趣旨で2年ごとに行われる「江戸天下祭」は今年で3回目。各地の山車が平成の江戸に集結する。
 今年ははじめての夕方から夜にかけての巡行で、日比谷公園を出発した14台の山車は、丸の内通りから皇居前を通って再び日比谷公園に戻る。
 今回の江戸天下祭の一番の楽しみは、ブログを通して知り合い、何度か二人だけのオフ会もしている、静岡の禰里吉さんに会えることだった。お祭り好きの彼は、山車の上で笛を吹くことを目指し、笛の稽古もしている。明るくて、気さくで、人好きのする彼と一緒に、一般の人は歩けない山車の巡行のあとを追いながら、祭りの話に花が咲いた。
 楽しい時間は、過ぎるのが早い。新幹線の最終で帰る禰里吉さんと再会を約束して握手で別れたが、お土産にいただいた静岡のお茶を飲むのが楽しみである。

モラル

2007-09-29 00:21:26 | Weblog
僕 いい子になるから 迎えに来て!

 そういってお父さんに助けを求めて電話した17歳の若者が、『かわいがり』と称するリンチまがいの暴力で亡くなった。父親は「もう少し頑張れ」と言って励ましたことを悔やむ。

 父親の会見をテレビでリアルタイムで見た。信頼して預けたわが子が、傷だらけの遺体となって帰ってきた父親の、涙をこらえた言葉を聞きながら、胸が詰まった。

 八百長疑惑をはじめ、朝青龍問題、今回の暴行死問題。国技といわれ、財団法人として国の庇護のもとにある相撲協会。そのずさんな対応にも疑問を感じるが、これで成り立っていくのだろうか?

 7月に行われた名古屋場所前の新弟子検査では、史上初の応募者ゼロも記録した。『無理へん』に『げんこつ』と書いて『兄弟子』と読ませる世界と聞く。もしもわが子が、相撲好きで才能もあると思えたとしても、このような世界には入れたくない。

 朝青龍問題のとき、盛んに言われた「横綱としての品格」。手塩にかけて育てた子供を預かりながら、その子をビール瓶で殴り、兄弟子達に金属バットで殴るなどの暴行を加えさせ、死にいたらしめた親方。親方としてはもとより、人間としての品格やモラルはどこへ行ったのか?このような世界に、品格を求めること自体、無理なことだろう。

 高いモラルを持った自慢の友がいた。人格も品位もそして知性も、僕には過ぎた友だった。彼と話をしていると、自分もモラルの高い人間になれそうな気がした。人生にはいい出会いと、悪い出会いがある。モラルの高い人間と接することで、自分も向上させられる。この若者は、最悪の出会いをしてしまった。

僕 いい子になるから 迎えに来て・・・!

ボケ

2007-09-28 00:00:16 | Weblog
タイトルは、ボクのことではありません。木瓜(ボケ)の花のことです。
木瓜には、春に咲く木瓜と、11月頃から咲き出す寒木瓜(かんぼけ)があるらしい。
 向島百花園の木瓜の木には、大きな実がなり、秋の陽射しをいっぱいに受けていた。子供の頃、庭に咲いていた木瓜の実を食べたことがある。ほろ苦い渋さは、成就しない恋の味?塩漬けや、果実酒にすると美味しいという。何事もねかせることで味わいが増すのだろうか。
 実を付けた百花園の同じ木には、真っ赤な花が咲き、花と実を同時に楽しめる。しかし、そのことに疑問を持って、園の人にたずねた。例年には見られず、狂い咲きだという。異常気象といわれた今年の夏、先日は八重種の桜の花も見た。植物の世界にも異変が起きているのだろうか。それとも木瓜も暑さボケでも起こしているのかな?ボクはとっくに老人ボケが始まっているが。。。

曼珠沙華

2007-09-27 00:53:19 | Weblog

◇ 長崎物語 ◇

赤い花なら 曼珠沙華
阿蘭陀屋敷に 雨が降る
濡れて泣いてる じゃがたらお春
未練な出船の あゝ鐘が鳴る
ララ鐘が鳴る


赤い花なら曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ちゅうのんは
どこや知らんけど
オランダ屋敷ちゅうとこに
いっぱい咲いとって
雨が降っとるんやて
曼珠沙華が咲いたら雨が降るのんか
雨が降ったら曼珠沙華が咲くのんか
どっちが先かわからへんけど
これは長崎物語ちゅう歌の文句や



田圃の畦道に
真っ赤な彼岸花が咲いとった
これは葬礼花(そうれんばな)ちゅうて
気色悪い花や



学校へ行ったら先生が
曼珠沙華の根を掘って来いいうた
曼珠沙華はこんなところにあらへん
それに
雨降っとるかどうかわからへんしな
そないに悩んどったら
アホ
曼珠沙華ちゅうのんは彼岸花のことや
ウワァ 葬礼花かいな 気色悪い

-「瀬戸内少年野球団」より抜粋-

 数々のヒット曲を世に送り出し、生涯に作詞した曲は5,000曲以上といわれる、作詞家で小説家の阿久悠さんが去る8月1日、この世を去った。その阿久悠さんの小説、瀬戸内少年野球団の書き出しに、彼岸花について、前記のような著述がある。
 秋の彼岸の頃になると、突然咲き出す彼岸花。別名もたくさんあるらしい。墓地に植えられることが多かったためか、「死人花」「霊花」「仏花」「仏様花」などは“死”に関する名前である。

 また、何もないところから、いきなり姿を現し、赤い花を咲かすことから、狐が化けたものだろうと思われたらしく、「狐のたんぽぽ」「狐のかみそり」「狐のたいまつ」「狐ばな」「狐のかんざし」などもあると、図鑑に載っている。
 そして『長崎物語』の中で歌われる「曼珠沙華」。敗戦期を野球に夢を託した子供たちが、瀬戸内少年野球団の冒頭で騒ぐ「葬礼花(そうれんばな)」と、その名前は、枚挙にいとまがない。

彼岸も過ぎ、十五夜の月が欠け始めると、いまはもう秋。そして誰もいなくなった。


今はもう秋 誰もいない海
たった一つの 夢が破れても
私は忘れない 砂に約束したから



燈籠会

2007-09-26 00:00:01 | Weblog
 西の空に陽が沈み、東の空から中秋の名月が昇る頃、闇に浮かび上がる灯りのアート。昼の暑さとは打って変わって涼やかな風の中、浅草寺境内では、今年が2回目の燈籠会(とうろうえ)が繰り広げられている。
 境内のそちこちに置かれた燈籠から洩れる明かりには、一般から募集した絵や俳句が描かれ、幻想的な雰囲気を醸し出す。
 やがて雲間から顔を出した月は、燈籠とその明るさを競うかのように、美しく輝きだした。
 静かに更ける秋の夜、雲も晴れて満天の空を独り占めする中秋の名月が、浅草の夜を照らす光のオブジェ。しかし今宵は満月ではないという。

◇ 旅愁 ◇


更けゆく秋の夜
旅の空の
わびしき思ひに
ひとりなやむ


♪♪
窓うつ嵐に 
夢もやぶれ
遥けき彼方に 
こころ迷ふ



秋の夜は、なぜにこうも悲しいのか。秋の心は愁いになるからか?
 

撫子

2007-09-25 06:00:47 | Weblog
 昨日は突然の事故の記事により、一週間にわたって取り上げてきた秋の七草が、中断してしまった。
 葛の花から始まった、秋の七草の最終日は撫子である。七草のすべてを向島百花園で撮影したものであるが、わが図鑑によると、撫子は夏の花の巻に載っている。花期は長く、7月~10月とある。撫子は在来種をカワラナデシコといい、中国から入った石竹と区別するようだ。別名を大和撫子ともいい、可憐で美しい日本女性の代名詞ともなっている。撫子の名の由来は、美しい花と可憐な草姿から、子を撫でるような気持ちで接したくなることからきているそうだ。

 カワラナデシコは、古い時代に“都古奈都(とこなつ)”とか“度古奈都(とこなつ)”の名前で呼ばれたらしい。花期が長いので“常夏”だとか。

 今年の日本の夏も、まさに常夏のようだった。彼岸に入っても真夏のような暑さが続いていたが、さすがに朝夕は、秋の気配が漂う。

秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる

 夏が好きな僕にとって、秋風は寂しさを募らせる。何もかもが去っていくようで・・・。

風立ちぬ いざ生きめやも
 

出会い頭

2007-09-24 03:34:49 | Weblog
 僕にとっては暗い日曜日の正午少し前のこと、PCの前に座っていると、ドンッ!という異様な音。ベランダから外を覗くと交差点の真ん中に2台のタクシー。出会い頭の衝突のようだ。


 信号のある交差点、信号さえ守っていればこんな事故は起るはずがない。ましてや車を運転するプロのタクシー同士、どちらにも乗客がいたようだ。


 飲酒運転が厳しくいわれている。自分が気をつけていても、防げない事故も多い。この2台にどのような事情があったかは知らないが、自転車で出かけることの多い我が身を顧みて、他人事(ひとごと)ではない。


 乗客に怪我はなかったようだが、一方の運転手は救急車で運ばれた。幸い命に別状はなさそうだが、信号の代わり際は特に気をつける必要がある。

 人生にも、出会い頭の事故がある。思いがけない出会いと別れ、その出会いが良いものであればあるほど、別れは悲しく、傷も深い。死別もある、喧嘩の別れもある、好きでありながら別れることもある。運命によって引き裂かれる別れもあるだろう。別れによって人は成長するという。いくつもの別れを経験したが、少しも成長しない僕。

 皆さんとのいい出会いにも、いつかは来るであろう別れ。それまで大事にお付き合いできることを願って、出会い頭の事故にならないよう、信号を良く見て、右を見て、左を見てから渡りましょう。

藤袴

2007-09-23 00:16:36 | Weblog
 小さな花が絡み合うように咲き、その花のひとつを引き抜いて逆さにすると“藤色”の“袴”と人の足に見えるところからその名が付いたという藤袴(ふじばかま)。
 葉を乾燥させると桜餅の葉の香りがすると図鑑にある。花には香りがないといわれるが、顔を近づけると、ほのかに甘い香りが漂う。
そんな花の香りに誘われて、虫たちが競って蜜を吸いに来る。

たれかみし
夢の枕のふぢばかま
にほひもふかき夜半のなごりを

 彼岸になっても日中の真夏のような暑さは、夜になると爽やかな風に変わり、秋の訪れを風の音に聞く。暑かった夏の日に別れを告げた夜は、なごりを運んで来る秋の風に、深い香りが夢の枕を濡らすだろう。

ふじばかま 「ま」ぬけになれば fujiばか か? 
 
おあとがよろしいようで

尾花

2007-09-22 00:20:58 | Weblog

おれは河原の枯れすすき
おなじお前も枯れすすき
どうせ二人はこの世では
花の咲かない枯れすすき
 萩と並んで秋の代表的な草花のひとつであるススキ。ススキの名の由来は、秋の風にさやさやとなびく姿を「スズシキ」と感じるからという説もあるようだが、我が図鑑の筆者は疑問符をつけている。ススキは漢字で『薄』または『芒』の字を当てる。また、ススキを尾花というのは、花穂が馬の尾に似ていることからきているらしい。
 ススキには何故か寂しいイメージがつきまとう。風になびくススキに秋を知り、夏に出会った恋に終わりを告げる秋。秋は別れがよく似合う。

◇ 出会い ◇

-すすき-

なにを探しているのか
なにを求め
なにを見たいのか
結局
変わらないものとの
出会いではないのか

-星野富弘さん-


力の限り生きたから
未練などないわ
花さえも咲かぬ
二人は枯れススキ

-「昭和枯れすすき」から-



秋ですねぇ♪

2007-09-21 01:32:22 | Weblog
 彼岸の入りだというのに、日本列島は猛暑が居座っているようだ。しかし草花は確実に秋を告げてくれる。山上憶良が詠んだ秋の七草は萩から始まるが、草かんむりに秋と書く萩は、秋の代表の花といえるだろう。春の彼岸の“ぼたんもち”も、秋には“おはぎ”という。
 萩といえば、向島百花園の萩のトンネルが有名である。草花を自然のままに育てている百花園は、僕にとって宝の宝庫でもある。今日(20日)も暑さの中、早朝に出かけた。入り口には老人週間とある。
 なんと、60歳以上は無料ではないか。しかし免許証のない僕は、年齢を証明するものがない。普段でも150円の入園料は安いが、老人といわれようが、こんな権利は履行してみたい。ものは試し、入り口で聞いてみた。「何年生れですか?」の質問に答えると簡単に通してくれた。ちょっと得した気分だ。しかし全然疑われないのも少し不満(笑)♪
 萩のトンネルの中は、花を見るにはまだ少し早いが、ところどころにピンクの花が顔を出し、この暑さには涼しくなってちょうどいい。
 入り口付近には、小さな花をつけた枝が風にゆれ、トンネルへの案内をしているかのよう。
 他にもキハギという、淡い黄白色の花をつけた萩も見られたが、これは黄萩ではなく、木萩というそうだ。

 園内は秋の花を愛でる人で賑わい、カメラを構える人、絵を描く人、吟行だろうか、ノートを手に歩く人々が行き交う。また、十五夜には月見の会も開かれる。四季を通して花を楽しむことができるが、向島百花園は特に秋が面白い。 

桔梗

2007-09-20 00:05:27 | Weblog
秋の野に
咲きたる花を指おりて かきかぞうれば
七草の花

はぎの花、おばな、くず花、なでしこの花、おみなえし
また、ふじばかま、あさがほの花
 山上憶良が詠んだ秋の七草は、春の七草の「食」に対し、「風情」を重んじた「わび・さび」の世界といわれる。歌に詠まれた“あさがほ”は桔梗のことをいうそうだ。
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マウスオンでどうぞ

 桔梗の根は、咳止めや喉の痛みの薬に用いられるが、毒性があり、多量では下痢を起こすという。また、五角形であることから、災厄除けの力があると信じられているそうだ。五角形はアメリカの国防総省(ペンタゴン)がそうであり、陰陽五行説など、何か深い意味があるらしい。

桔梗の不思議
若い花 ≪5本の雄しべが中央の花柱を囲む≫
 
盛りの花 ≪雄しべは開き、黄色い花粉が付いた花柱が現れる≫

老いた花 ≪花柱の先が5裂になり、柱頭(花粉をつける器官)が現れる≫
(このとき既に、雄しべは枯れている)

 桔梗は、雄しべが先に現れ、雌しべが後に出て、時間差をつけることで自家受粉を避け、昆虫によって他の花から受粉されるのだそうだ。桔梗の仲間の雄しべや雌しべを観察すると、植物の不思議な行動を知ることができ面白い。

花言葉は あ・な・た・へ・の 「変わらぬ愛」

女郎花

2007-09-19 01:24:05 | Weblog
霧ふかき 
あしたの原の をみなへし(女郎花) 
心をよせて見る人ぞ見る
 葛(くず)とともに秋の七草のひとつ、女郎花(おみなえし)には、名の由来がいくつかあるそうだ。女郎花に対して、男郎花(おとこえし)という花がある。黄花のオミナエシによく似て、白花で大きな草姿のため、“男”の名を冠し「男郎花(オトコエシ)」の名前をつけたと図鑑にある。残念ながらこの花を見つけることはできなかった。
 一般的には、黄色い粟飯をオミナメシ[女飯]、白い飯をオトコメシ[男飯]と見立て、それがオミナエシとオトコエシとなったと理解されているらしい。しかし、図鑑の著者は賛同し難いという。

 そもそも女郎とは、大辞林によると、遊女のほかに、身分の高い女性や、若い女性を指す言葉、とある。女郎花は、そんな女性をイメージしているのかもしれない。花言葉は「美人」「はかない恋」だそうだ。
 美人薄命というけれど、薄命なのは女性だけなのだろうか。佳人薄命ともいう。佳人とは美人と同義語だが、良い人は男も女も早死にするらしい。佳人をそのまま佳(よ)い人と解釈すれば、この言葉、男性にも使えるのではないか。本当は早死にすると、良い人に見えるだけかもしれないが・・・。

 しかし、早死にし損なった僕はどうすればいいのだろう。長生きの皆さん、ご心配なく。英語の諺にこんなのがあります。

Every rule has its exception.

 直訳すると「すべてのルールは例外を持つ」となります。学校で教わったとき「例外のないルールはない」と、覚えました。

 佳い人のあなたが長生きなのは、例外なんです。僕の全てがルールに反しているのは、「Every rule has its exception.」だから・・・?

葛の葉

2007-09-18 03:20:34 | Weblog
恋しくば 尋ね来て見よ
和泉なる 信太(しのだ)の森の 
恨み葛の葉
 葛の葉伝説(信太の森の白狐)によると、信太(しのだ)の森で助けられた白狐は、「葛の葉」という名の美しい女性に姿を変え、恩人の安倍保名(あべのやすな)と結婚する。その子供、童子丸が5歳のとき、狐であることを悟られ、泣く泣く冒頭の歌を残して信太の森に帰って行く。その童子丸が、のちの陰陽師・安倍晴明である。
 秋の七草のひとつ、葛の花が美しい。その葉が風に揺れ白い葉裏を見せることから「恨み(裏見)」にかけて、葛の葉の枕詞として「恨み葛の葉」と使われるようだ。

恨みは恨みによってやまず 
恨みは恨みなきによってのみやむ
  
 仏教の教えだそうだが、それができれば世の中、平和になるだろう。はたして僕にできるだろうか?いや、できない♪
 葛はマメ科の蔓性の植物で、根からは葛粉や漢方薬が作られる。根を干したものを葛根(かっこん)といい、生薬の葛根湯ができるらしい。

牛島神社例大祭

2007-09-17 02:01:17 | Weblog
 隅田川に架かる言問橋の袂にある、向島の牛島神社は、墨田公園に隣接し、牛を祀ってある神社として名高い。
 境内には、撫牛(なでうし)の像もあり、自分の身体の悪いところを撫で、牛の同じ箇所を撫でると、その箇所が治るといわれる。また、身体だけでなく、心も治るといわれているので、僕も自分の胸(ハート)と牛の胸(ハート)を撫でてきた。さて、ご利益やいかに・・・♪
 その牛島神社では、例大祭が行われ、5年に一度の本祭りの今年は、夏空が戻った16日、各町内の神輿50基が宮入後、町内を練り歩き、大相撲が開催されている国技館前にも繰り出し、NHKの相撲中継でもその様子を映し出していた。
 祭囃子と神輿の掛け声は、心の底に響き渡り、明日への元気が湧いてくる。日本人だなぁ!

さくら咲く

2007-09-16 01:45:40 | Weblog
◇ 秋桜 ◇

薄紅のコスモスが 秋の日の
何気ない陽だまりに 揺れている
この頃 涙もろくなった母が
庭先でひとつ 咳をする

 コスモスを秋に咲く桜に見立てて、秋桜と書く。山口百恵ちゃんが歌った「秋桜(コスモス)」は、嫁入り前日の母と娘の、喜びと悲しみの入り混じった想いを歌った、ホロリとさせられる佳曲である。
 墨田公園の植え込みに、秋桜ならぬ八重咲きの花を付けた桜の木が2本、秋の陽射しに照らされて、ひっそりと立っていた。
 「紅華」と「蘭蘭」という標識に、こんな名前の桜もあるのかと、来年は見に来ようと思いながら、ふと枝を見上げて驚いた。なんと数輪の花をつけているではないか。
 標識には、『紅華(こうげ)』・・・花は横下向きで、花径は5~5.5cmの大輪。花弁は35~40枚あり、外側のものは円形で紅紫いろ。花期は4月中旬から下旬。
 『蘭蘭」(らんらん)』・・・花径は4.5~5.2cmの大輪で、極淡紅色から白色になる。品種名は、北海道松前の子供たちが、上野動物園のパンダ蘭蘭の死を悼み、その名を記念して1980年5月5日のこどもの日に命名したことによる。花には芳香がある。花期は4月下旬、とある。

 桜守の佐野藤右衛門さんの話によると、桜は狂い咲きは絶対しないという。季節はずれに咲くのは、それなりの理由があるというのだ。猛暑の今年、この桜にはどんな理由があって、この時期に咲いているのだろう。そういえば、花は皆新芽についていた。季節はずれの開花、僕もしてみようかな・・・♪♪♪