勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

上野・不忍池

2006-01-31 05:10:39 | Weblog

 台東区の上野公園の西側に位置する不忍池は、冬になると北からの渡り鳥たちの越冬地として有名である。
池は元々は大きな一つの池だったが、現在では弁財天を中心に遊歩道で、園内池 、ボート池 、蓮池の三つに分けられている。
春には遊歩道には桜が咲き、夏には蓮の花が池を彩り、冬から春にかけて渡り鳥が飛来し、ボート池にはカルガモやユリカモメをはじめとして、多くの種類の鳥達が羽を休めている。

 昨日の東京は穏やかな日差しに恵まれ、3月下旬の陽気とか。
暖かさに誘われて出かけた不忍池には、春に北へ帰る渡り鳥達が羽を伸ばし、池にはボートが浮かび、寒い冬の合間の暖かな日を過ごす人達で賑っていた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


この不忍池は四季を通して楽しむ事ができ、池の全貌 をパノラマでご覧いただけます。
2006.01.31

生きとし生けるもの

2006-01-29 23:18:28 | Weblog
 夫婦愛に満ちた「60歳のラブレター」の中には溢れるほどの愛が詰っている。
その愛を、蚤虱(のみしらみ)をはじめ蚊、蠅、蛙などの小さな命にまで注いだ俳人がいた。
言わずと知れた小林一茶である。

 一茶は幼い頃に親を亡くし、わが娘にも満二歳を待たず「天然痘の神に見込まれて」先立たれているのだそうです。

 親が子を守り育て、強いものが弱いものをかばう、そうした温かい関係を心から望んでいたが、必ずしも得られなかったという。



     雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る

    む(う)まさ(そ)うな 雪がふうはり ふはり哉

    やせ蛙 負けるな一茶 これにあり

    やれ打つな 蠅が手をすり 足をする

    雪とけて 村いっぱいの 子ども哉

    飛べよ蚤 同じ事なら 蓮の上

    露の世は 露の世ながら さりながら


                                   小林一茶 

               ~「声に出して読みたい日本語」から~
 
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 一茶は、生きとし生けるものは、蚤虱(のみしらみ)に至るまで命が惜しいのは人と同じだとも言っている。

 ☆「歴史の中で吟味され生き抜いてきた名文、名文句を声に出して読み上げてみると、そのリズムやテンポのよさが身体に染み込んでくる。そして身体に活力を与える。それは、たとえしみじみしたものであっても、心の力につながってくる。」と、この本はいっている。

 声を出して読んでみるとまた趣が違うものですね。
2006.01.29

60歳のラブレター

2006-01-28 22:23:30 | Weblog
        
 これは、「ハガキ1枚に、ラブレターを書いてみませんか?」という呼びかけに寄せられたラブレターを本にしたものです。

 2000年11月22日の「いい夫婦の日」にはじまった、住友信託銀行が募集した「60歳のラブレター」は、長い人生をともに歩む夫から妻へ、妻から夫への、人間ドラマが凝縮され、既に5巻まで出版されている。
そのラブレターのひとつひとつが涙を誘います。

 一昨日もその中の一編を紹介しましたが、今日は第一巻の一ページ目に取り上げられたラブレターを紹介します。

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●夫から妻へ
 裕子さんへ
結婚する時に約束したことを忘れていた訳ではなかったんだよ。
「どんな大喧嘩をしても朝が来たら必ずにっこり笑って『おはよう』って挨拶しようね」って。
結婚まもなくのあの大ゲンカの翌朝「おはよう」って声をかけられても男の沽券(こけん)にかかわりそうで、どうしても言葉が出なくて黙ってた。
かたくなになっている僕の背中に「いってらっしゃい気をつけて」って明るく見送ってくれた声は一生忘れないよ。
あの時のあの一言で君を一生大事にしようっと誓ったんだよ。
                                 光男

                          榎本光男さん(56歳)
 
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 男ってつまらない事に意地を張るものなんですよね。
でも心の中では「ごめん、すまない!」なんて思うのです。
この裕子さんのように、爽やかで明るい女性に男は「一生大事にしよう」なんて思っちゃうのです。

 この裕子さんに「ぐぅ~さん」がダブりました。
2006.01.28

ギネスブック

2006-01-27 23:07:55 | Weblog


   【世界一短いラブレター】

        夫から妻へ  「ス」
            妻から夫へ  「キ」


                ☆ギネスブックへ申請の予定だとか。


 こんな愛の言葉も「ス・テ・キ」ですね。
2006.01.27

勝ちと負け

2006-01-26 22:27:25 | Weblog
 競技選手のことをAthlete(アスリート)と呼ぶ。
スポーツの世界では、勝ち負けにこだわって精進する競技者たちの美しい姿がある。
このアスリートという言葉には、そんなイメージを感じて好きな言葉である。

 反対に大嫌いな言葉がある、「勝ち組」「負け組」という言葉。マスメディアはこぞってこの言葉を使いたがる。
誰が言ったのか、なにを基準に勝ちと負けを決めるのか。

 勝ち組として時代の寵児の如くもてはやされたIT企業のトップが逮捕された。
かつて彼の顔がテレビに写らない日はないほどだった。
そしてメディアはこれでもかこれでもかと彼のサクセスストーリーを美化して取り上げた。

 ところがである、いったん不正が疑われるや否や、手の裏を返したようにその「負」の部分をクロースアップしてまたもや騒ぎ立てる。

 株をやらない僕にとって、彼の逮捕が直接影響することは何もない。彼の今後がどうなるかということにも興味がない。
彼には彼の生き方と、彼が作ってきた人生があるのだから。

 それよりもメディアがこだわる「勝ち組、負け組」という言葉のほうが不愉快である。

 人の人生を勝ちと負けで分けるのは失礼だ。
幸せとは人それぞれが感じることであって、他人が決めることではないだろう。
世界一の長者になることがはたして幸せなのか?
それを幸せと感じる者はそれでいい。それに向って精進すればいいのだから。
しかし、もっと身近にある幸せを本当の幸せと感じる人もいるだろう。
爪に火を灯すような生き方をして大金を残し、ひとりで死んでゆく人にとっては、それが幸せと感じたのかも知れない。

 幸せの価値観は人によって違う。どんなに些細な事でも、それを幸せと思えることが本当の幸せなのかもしれない。

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      『山のあなた』

              カール・ブッセ
              上田敏訳 『海潮音』より

      山のあなたの空遠く

      「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。

      噫(ああ)われひとと尋(と)めゆきて、

      涙さしぐみ、かへりきぬ。

      山のあなたになほ遠く

      「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。
 

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 手元に「60歳のラブレター」という本がある。
「長い人生をともに歩む夫から妻へ、妻から夫への素直な気持ち」「感謝の思い」をキーワードに募集して集まった作品を本にしたものである。
その中から一編を紹介します。
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 ●夫から妻へ

敏はんへ
 早いもんやな、僕が交通事故に遭い、車椅子生活になってもう20年も経つんや。お腹の中にいた娘も成人。これもみんな敏のお陰や。ほんまにおおきに。
そういえば事故当時、親戚の間で離婚させる話が持ち上がったな。あの時はもうあかんわと思ったんやけど、それをガンとはね返し、二年間も子供を背負って病院へ毎日欠かさんと来てくれたんは、ほんまに嬉しかったわ。そして、どんなに勇気づけられたかわからへん。やっぱし僕が愛した敏やと思ったわ。
今も敏の縁の下の力があるさかい、僕も障害者として恥じることなく活動できるんやと思うてる。
ほんまにおおきに。そして心から愛してるで!
                       糀谷終一さん(55歳)
 
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 ここには小さくて大きな幸せがある。本当の幸せは、案外すぐそばにあるものだ。

 この「60歳のラブレター」には、この他にも涙なくして読めないような、感動的なラブレターがいっぱい詰っている。
折をみて紹介しようと思います。
2006.01.26

萌え!結婚

2006-01-25 23:58:56 | Weblog
       
 我らがアイドル千春ちゃんの演劇ライブに行ってきました。
場所は渋谷のライブハウス『多作』、さほど広くない、こじんまりとしたお店。この舞台で演劇?
そう思いながら入場すると、メイド姿の若い女性が「いらっしゃいませ、ご主人様」
な・なに? ご・ご・ご主人様!!??

 恐る恐る前から2列目の席に着き開演を待つが、程なく客席は満席に。ライブのタイトルは『萌え!結婚』
真っ暗な舞台に照明が当たるとそこは教会での結婚式の最中。
ウエディング姿の千春ちゃんが新郎と後ろ向きに立ち、怪しげな牧師の口上に客席からこらえた笑い声が上がる。
ムム!これは喜劇なのか。

 客席をも巻き込んで、結婚式がクライマックスに差し掛かるとき、とんでもない事件に巻き込まれ式は滅茶苦茶に。

 笑いとペーソスの入り混じった人情ドラマはすべて教会の中。
そこで繰り広げられる登場人物それぞれの人間模様はドラマチックに展開し、見るものを引き込んでいく。
我らが千春ちゃんの演技も見事、堂々としてそれはもうベテランの味。

 喜劇と思ったのは大間違い、ヒューマニズムに溢れた結末は、落ちまで付いてハッピーエンド。

       
             「もぉ~、エェ~、結婚」

 そこにはいつもと違う演技派女優「永野千春」 の姿があった。
2006.01.25

みんなのうた

2006-01-24 23:46:27 | Weblog
 NHKで放送されている「みんなのうた」から生まれた名曲は多い。
あの「さとうきび畑」も僕が始めて聞いたのはこの番組だった。
「♪ざわわざわわ」 という音が不思議な感じで耳に残った。

 今月放送されている「グラスホッパー物語」もなかなか耳に心地よい。
速いテンポの軽快なワルツのリズムに乗って歌うのは、教育番組でよく目にする高見のっぽさん。
決して歌が上手いとは思えないが、いい味で歌っているし、曲もリズムも、そして何よりも詩がいい。

 皆さんも一度は聞いているのではないでしょうか?


 美しい旋律で世界的評価を受ける作曲家、松本俊明がある日ロンドンで実際に遭遇した小さな事件からうまれた曲に、名番組「できるかな」を始め数々の教育番組に20年以上出演したあのノッポさんが詩を贈って誕生しました。映像はクレイアニメの魔術師、プチプチアニメ「ニャッキ!」で知られる伊藤有壱。音楽監修は教育番組「クインテット」でお馴染の宮川彬良。“とべ、とべ、羽根を広げ、大空の彼方へ!” 得意なタップダンスを踊る摩訶不思議なバッタのおじいちゃんを、今も全国的に支持され続けるノッポさんが自ら唄い演じます。共演者は、何と粘土で出来た可愛い孫バッタ達。ミュージカル仕立ての、愛と勇気の冒険物語です。

                     


「グラスホッパー物語」  作詞 高見のっぽ

街角の小さな公園 
片隅の草陰に
ホラ 孫たちを前にあつめて
おじいさんのグラスホッパー
  
そよぐ風に吹かれながら
小粋に踊るのさ
時に ちょいとよろめいちゃ
孫たちに微笑む

いつの間にか時は過ぎ
若き日は遠くなるよ
ホラ 孫たちを前にあつめて
おじいさんのグラスホッパー


孫たち諸君! 今日は話がある
わがグラスホッパー家は、
だいたいこの公園で生まれ育つ
実に申しぶんのない世界だ
 
「ここから外にでちゃ いけません!!」
代々の言い伝えもよくわかる
外にでちゃ いけません!
・・・どうやら外には別の世界があるらしい・・・
・・・どんな世界なんだろう???・・・

私はわかった
なぜいっちゃいけないのか
何かこわいことでもあるというのか
「ボクはこんなに若くてつよいんだもの」
飛ぶときは いま!


飛べ飛べ羽をひろげ 
大空の向こうへ
恐れることはない
まだ見ぬ世界へ


若いときは二度とこない
そして あっというまにトシをとる

  
ホラ 孫たちよきいておくれ
おじいさんの話を


わたしは とんだ とんだ とんだ!

飛んでいった先は 人間達の世界
見るものすべてがめずらしく
どれどれ楽しく見物さ・・・
とはいきませんでした。
人間達の大きな靴に踏まれそうになったり
屋台の車にひかれそうになったり。
「うひゃぁ、助けてぇ!」
気がつけばバッタちゃんは通りがかった
小さな女の子の肩にしがみついていました。
そしてそのまま地下鉄に乗せられてしまったのです。
どこかのおじさんがバッタちゃんを座席に座らせてくれました。
それを見て周りの人達がみんなにこにこにこ。
でもバッタちゃんときたら泣きべそ顔で固まっていました。
と、その時、
「あら、こんなところにバッタちゃん。
迷子になったのね。私が公園にかえしてあげるわ」 


おもいだす あの日 あのときのこと
心にのこるよ やさしいひとが

         
気がつけば溢れる光と穏やかな風
でも 外の世界は広がったぁ・・・
          
えっ?また行きたいかって?
もう行かないよ 
いや 行けないよ
ホラ トシだしな
それにこの公園に戻れなくなったら・・・

だがな 君たちは別だ!

飛べ飛べ羽をひろげ
大空の向こうへ
恐れることはない
まだ見ぬ世界へ

いつの間にか時は過ぎ
若き日は遠くなるよ
ホラ 孫たちよ飛んでおくれ
おじいさんの願いさ

街角の小さな公園 
片隅の草陰に
ホラ 孫たちを前にあつめて
おじいさんのグラスホッパー
おじいさんのグラスホッパー!


ウフフフ、そうだなぁ・・・
君たちからあの人間達に   
礼を言ってもらうのも悪くないな


 このグラスホッパー(バッタ)の言葉を、僕の気持ちとしてみなさんに贈りたい、そんな詩である。
2006.01.24

冬の華

2006-01-23 23:59:46 | Weblog
 積雪量では8年ぶりともいわれる大雪から一夜明けた昨日の東京は快晴に恵まれ、清々しく晴れ渡ったとはいえ冷え込みは厳しく、路上の雪は凍りつき街は銀世界。
枯木には冬の花が咲き、見慣れた景色も美しく雪化粧に輝いていた。
 
 
 

 上野公園はさながら花見のよう


 雪の上ではカラスとスズメが戯れ


 前日は寒そうだった鴨も元気に泳ぎ回り
 

 不忍池に住みついたカモメが大きく羽ばたいていた。

2006.01.23

雪の上野公園

2006-01-22 23:45:14 | Weblog


       「雪」      作詞作曲不詳/文部省唱歌 

      雪やこんこ あられやこんこ
      降っては降っては ずんずん積る
      山も野原も 綿帽子かぶり
      枯木残らず 花が咲く

      雪やこんこ あられやこんこ
      降っても降っても まだ降りやまぬ
      犬は喜び 庭かけまわり
      猫はこたつで 丸くなる




 記録的な大雪に見舞われた東北・北陸地方の雪国にとっては歓迎されない雪も、5年振りの積雪となった都心に住む僕にとっては、いくつになっても何かワクワクするものだ。

 昨日は滅多に見られない雪の冬ぼたんを見ることができ、早朝に訪れた上野公園は人影もまばらで、いつもとは違うモノトーンの世界が待っていた。
                             画像は大きくなります
 
 


 不忍池では鴨も寒そうにしていたが、降りしきる雪に煙る弁天堂が神秘的でした。
 
 
 

 夏には美しい花を咲かせた蓮もすっかり枯れていた。
2006.01.22

雪の冬牡丹

2006-01-21 23:24:01 | Weblog
 目が覚めると、一面の銀世界、東京地方は5年ぶりの積雪だそうだ。
先日訪れた上野公園の東照宮内にあるぼたん苑、雪が降ったらどんなに綺麗だろうと思っていた。
こんな日に寝てなんかいられない、昼からの仕事の前にどうしても行こう。
眠い眼を擦りながら行った甲斐がありました。
 
 
 
 
 
  
 
 雪の中に咲くぼたんの花は、その気高さが一段と増し、幻想的でさえあリました。
2006.01.21

ネズミの復讐

2006-01-20 22:16:52 | Weblog
【海外こぼれ話】から
 『火だるまネズミが復讐=意地悪じいさんの家、全焼』

 老人に生きたまま焚き火に投げ込まれ、火だるまとなったネズミが老人宅に駆け込み、家を全焼させる「復讐劇」が米国で起きた。

 事件があったのは米ニューメキシコ州フォートサムナー。
81歳のルシアノ・マレスさんは家の中で捕まえたネズミを、落ち葉とゴミを燃やしていた庭の焚き火に投げ込んだ。ネズミは火だるまとなったが、焚き火から飛び出して木造の家に突進。家の外壁に火が燃え移り、家はほぼ全焼した。

 地元消防当局者によると、ネズミは家の窓の下に逃げ込み、外壁が燃え出したという。2カ所の消防署から消防隊が出動し、消火に当たったが、消し止めるまでに2時間も掛かった。〔AFP=時事〕
 

 後に、この話には少し脚色があるとも漏れ聞いた。 
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 この話を行きつけの床屋の親父さんに話したところ、こんな話をしてくれた。

「その昔の若い頃、赤犬を食べる習慣があった。捕まえた赤犬を食べようと、仲間と一緒に畑の真ん中で、毛を焼くために生きている犬の体に火をつけた。犬は猛烈な勢いで足りまわり、畑のあちこちに積んであった藁の山にもぐりこもうとしては藁に火が付いて大変なことになった」という。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 僕にはこんな経験がある。

 家にネズミが出るので、粘着シートを置いたり、猫いらずという殺鼠(さつそ)剤を置いたりしたが、一向に効果がない。
ネズミは利巧で、粘着シートの上を跳び越していくという。
 ネズミは換気扇から入ってくると思われるので、仕方なく、戸外のネズミの通り道に旧式の網製のネズミ捕りを置いた。

 或る日、仕事から帰ると、暗闇でガザゴソと音がする。
しめた、ネズミがかかったとばかり、恐る恐る電気をつけてみると、なんとそこにいたのは雀。
雀は逃がしてやったが、数日後、ネズミが捕れた。
しかしである、そのネズミどうしていいかわからない。
思案した結果の苦肉の策、暗闇に持って行き、なんと熱湯を掛けたのである。
それはとても後味の悪いものであった。
後に、そのまま水に沈めるのがいいと聞いた。

 ゴキブリを殺すのは平気だが、ネズミくらいの大きなものを残酷な殺し方をすると後々まで気分が悪いものだ。

 あのネズミ、いつか復讐に来るのだろうか? もう時効だと思うのだが。

 記事のタイトルにある、「意地悪じいさん」は、僕ではありませんので、念のため。
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 ★やれ打つな 蝿が手をする 足をする   
                       小林一茶

2006.01.19

江戸しぐさ・そのⅡ

2006-01-19 21:14:47 | Weblog
 先日江戸しぐさについての紹介をしましたが、その本の著者・越川禮子さんが、明日20日(金)NHK総合テレビのAM 11:05 からの「いっと6けん」という番組の「東京イマジン」のコーナーに出演するそうです。
もし興味がありましたら、ご覧になって見てはいかがでしょう。面白いお話があるかもしれません。
この番組はタイトルが表わすように、関東地方だけの放送だそうですので、ご覧になれない方はごめんなさい。

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 先日、わがブログの「生と死は隠れたコンビ」の記事に禰里吉さんからこんなコメントをいただきました。
 
ラジオからだと思いましたが、こんな話を聞きました。
 若い母親が、学校に「給食費を払っているから、『いただきます』を言わせないでください」と言ってきたそうです。投稿した別の母親は、子供に「牛や豚や、魚や野菜など、沢山の食物は、その命を犠牲にして、私達の為に提供してくれているのだから、ちゃんとその大切な命を頂かせてください、ありがとうという思いで、『いただきます』を言いなさいと、聞かせたそうです。
 この二人の母親、子供がどの様に成長するかの前に、最初の母親はこれからどうなっちゃうのかと逆に心配しました。というような内容でした。


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 そこで、この【江戸しぐさ】の本の中から気が付いた言葉を紹介します。

 ★「江戸しぐさ」のかたち百態
 
【いただきます】
 食前の感謝の言葉。「大江戸のおかげさまで、今日も一日心と体にぬくもりの糧のいただけることを有り難く思い、よく噛みしめていただきます」
戦乱に終止符が打たれ、江戸時代が安定するにつれ、こうした表現になったことは無理もない。しかし、本来は五穀豊穣の神と農民や漁民など海山の幸を実際に食卓に届けてくれた人々への感謝を意味した。

【ありがたい】
 ありがたいとは、「有り難い」と書き、よくあることではないということ。
買い物はどこでしても良いのに、わざわざ当店ごときで買ってくださるとは有り難いこと。
そこで、その行為に感謝して「ありがたく御礼申し上げます」と続けるのが本当だった。
今日の「ありがとうございます」という表現はこの変形。
外国人によると日本語の中で最も美しい言葉のひとつが「ありがとう」だという。
 

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このブログを訪れてくださる皆様へ 「あ・り・が・と・う」(にっこり♪)
2006.01.19

EPA・DHA

2006-01-18 21:36:54 | Weblog
 日本人の三大死因は、癌、脳卒中、心臓病だそうです。
これ等生活習慣病は、加齢や遺伝子的要因だけでなく、生活習慣のゆがみから来る事が多いという。
不適切な食生活、運動不足、過度の飲酒、喫煙、ストレスなどが深く関与していることがわかってきたのだそうです。

 厚生労働省研究班の調査によると、魚を多く食べる人はあまり食べない人に比べ、心筋梗塞になるリスクが6割前後も低い事がわかったそうだ。(1日に約180グラム食べる人は同20グラムの4~6割の減少)

 魚に心臓病予防効果があるのはエイコサペンタエン酸(EPA)や、ドコサヘキサエン酸(DHA)が血栓を作りにくくし、動脈硬化を防ぐ働きがあるためとされているようです。
 魚の心臓病予防効果は欧米の研究などで指摘されてきたが、日本人で大きな効果があることが初めて裏づけられたという。

 アジやイワシ、サバ、マグロなどの背の青い魚には「EPA」や「DHA」が多く含まれているといわれている。

 明日から魚をたくさん食べるように心掛けてみようと思います。
皆さんも魚をたくさん食べて健康で長生きしませんか。
 
 DHA・EPAに関してこちらに詳しい説明があります。

バトン

2006-01-17 23:55:22 | Weblog
 一説によると宇宙の年令は120億年とも136億年ともいわれ、地球の年令は46億年、人類の年令350万年といわれているそうだ。

 これ等に比べると、人間の寿命が100歳としても、それはほんの一瞬に過ぎない。
しかしこの一瞬の積み重ねが350万年という人類の歴史を作ってきたわけで、それは親から子、子から孫へと、また年寄りから若者へと受け継がれた、知恵や経験による結果でもあると思えるのです。

 しかし、この地球の歴史が未来永劫続くためには多くの問題がありそうです。
CO2による地球温暖化、フロンガスによるオゾン層の破壊、核問題、etc.

 リレーという競技はどんな逸材をそろえても、上手くバトンが渡らなければ結果は出ません。
バトンを持つ手と手が硬く結ばれて、一人一人の小さな幸せが大きくなり、やがてみんなの幸せに繋がっていくことができたらどんなにいいでしょう。

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 今日、ブログ仲間の一人、いつもにっこり♪楽しい ぐうたら主婦 こと「ぐぅ~さん」からイメージバトンが届きました。

<ルール>
イメージでつながっている言葉の最後に自分のイメージする言葉を加え、新たに「3名様」を指名してバトンをつなぐ。

<これまでつながっているイメージは>
「次の世代に伝えたい事」→「歌」→「いつもそばにあるもの」→「笑顔」→「宝物」→「輝いているもの」→「ハゲリンチョ」→「つるつる」→「稲妻」


 ぐぅ~さんがイメージした稲妻からつながる僕のイメージは「実り」です。
稲妻は「稲の夫(つま)」の意で、稲は稲妻を受けて結実すると信じられた事からこの名が付いたという。
そこでこのイメージバトンが、幸せバトンとなって皆様のもとへ届き「実り」ある人生になることを祈ります。

 ルールでは、3名を指名して次につなぐことになっていますが、このブログをご覧いただく皆様に、このブログ内のどんな文言でも構いません、何か感じることがありましたら、コメントいただければ幸いです。
それが次世代につながることを願って3名に代えたいと思います。
もしも、この中の言葉から何かを感じ、ブログに受け継いでいただければ、なお光栄です。
2006.01.17

三十一文字

2006-01-16 23:15:38 | Weblog
 東洋大が募集した「現代学生百人一首」の入選作から、三十一文字(みそひともじ)に浮かぶ若者の姿が面白い。
 応募総数57,936首の中の入選作品100首から10首を独断で選んでみました。
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 父の肩叩いていると淋しさが小さくなった大きな背中
           聖光学院高等学校  田川 義之

 花型のにんじん入りの弁当が昨夜の喧嘩を反省させる 
           埼玉県 県立熊谷女子高等学校  代島 千沙都

 車窓から一瞬で去る桜土手私の青春快速列車 
           埼玉県 県立常盤高等学校  大森 博美

 病室で流した涙の理由はね痛みじゃなくて母のぬくもり
           千葉県 県立津田沼高等学校   高橋 麻未

 あの時に優しくすればよかったと祖母の墓前で何度も想う
           千葉県 県立松戸六実高等学校   荒井 今日子

 人生のブランコたまにはバックする大きく前へこぎ出すために
           千葉県 芝浦工業大学柏高等学校    田中 結

 どうしたらお前のようになれるのか見返りなしの盲導犬よ
           大阪府 清風高等学校   北 雄一郎

 未来というワケのわからぬ存在を私の形に切り抜いていく
           千葉県 県立市川東高等学校   武井 怜

 私って何なのかしらと問う鳥に貴方は貴方と言い放つ空
           東京都 吉祥女子中学校   甲斐 菜摘

 友達は心の傷のバンソーコー心を強くしてくれるんだ
           千葉県 和田町立和田中学校   佐久間 涼二


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 皆さんは感動する歌がありますか?
2006.01.16