勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

開花宣言

2012-03-31 18:33:33 | Weblog
来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに

やくや藻鹽の身もこがれつつ

-藤原定家-

 東京では、突風が吹き荒れる春の嵐の中、春先の寒さで遅れていた桜の開花宣言があった。それは、待っても待っても来ない人を、身を焦がしながら待ちこがれる切ない心の苦しさを詠った定家の歌に似ている。


 桜の名所、隅田河畔の桜は、膨らみかけた蕾が強風に揺れ、曇り空から時折落ちてくる雨に打たれながら、今や遅しと身をこがして待つ花見客を焦らしているかのようでもある。


 しかし、待つ身の切なさを知ってか知らずか、数輪の花が笑みを浮かべて、間もなく賑わうであろう来る日の準備を始めている。


 明日から4月、やっと訪れた春本番は、サクラサク希望に満ちた季節であるが、「花の色は 移りにけりな いたずらに わが身世にふる ながめせしまに」でもある。


 陽気な桜守の佐野藤右衛門さんは著書「櫻よ」の中でいう。「姥桜はええなぁ、色香がある」と。。。「花にはみな色気がある、色気を通り越すと、色香に変わる。桜も姥桜になると色気にかわってものすごい色香がでる」のだそうだ。人間も然り?なのかも・・・
 



ピッカピカの・・・

2012-03-27 23:55:24 | Weblog


 
小僧くん もうすぐ4月だというのに今日も寒いねぇ


おじちゃん 天気予報では暖かくなるって言ってたよ


陽射しは春の陽射しだけど 風が冷たいよ


入学式の頃には暖かくなるかなぁ


桜の開花も遅れてるようだから 入学式の頃に満開になるかもしれないね


桜の下での入学式っていいね


それが 桜の下での入学式がなくなるかもしれないよ


どうしてなの? おじちゃん




日本の入学式は4月だけど 欧米では入学式は9月なんだ


じゃぁ日本でも9月に入学式をするの?


国際化の今 大学などでは9月入学なら海外の留学生を入学させたり 

企業もグローバルな視野で人材を採用することができるんだって


フ~ン ボクにはよくわからないけど 桜の季節に入学式ができないのはさみしいよね 


小僧くんが大学に入学する頃には 9月入学が当たり前になるかも


おじちゃん ボクは毎年この時期はピッカピカの一年生だよ だから大学には行かないんだ


そっか 小僧くんは毎年落第してるんだ


ち・ちがうよ おじちゃん ボクは永遠に年をとらないんだよ もぉぉ~っ! ρ(`D´#)


ごめんごめん おじちゃんもここでおしっこしてたら 年をとらないでいられるかなぁ


や・やめてよ おじちゃん 警察に捕まっちゃうよ


あはは おじちゃんのおしっこは小僧くんのように勢いがないからだめだよね


おじちゃんには 尿漏れパンツが似合うかもね


お~い (;´Д`A ```
 

粋と雅

2012-03-26 23:27:46 | Weblog
 開業が間近に迫った東京スカイツリーは、2012年5月22日(火)~2012年7月10日(火)までは完全予約期間である。3月22日からは団体に続き個人の予約が始まり大人気だとか。我が家からも見ることができるスカイツリーも、雨の日は全く見えなくなる。折角抽選に当たりながら、予約日が雨だったら悲劇である。

 暗くなって部屋の窓から見えるスカイツリーが突然明るくなった。今までも何度かライトアップされたスカイツリーだが、それはいつも白一色のライトアップであった。ところが右半分だけ今までとは違う色のライティングに浮き出たスカイツリーをはじめて見た。それは開業に向けての試験的なライティングなのだろう、短時間で消えてしまった。


 開業後は「粋と雅」の2パターンでライティングされ、一日ごとに交互に点灯されるのだそうだ。は心意気をあらわし、隅田川の水をイメージした淡い水色である。


 江戸の美意識を示すは、江戸紫をテーマカラーとして、優雅で気品を表現しているという。武蔵の国に因んで634m(むさし)としたスカイツリーだが、「永遠に続く江戸の心が、みんなの心に届く光をデザインした」と、ライティングデザイナーの戸垣氏は述べている。


 粋と雅の合間には、オレンジ色のライティングも現れ、粋な心意気と江戸の雅が夜空を彩る日が近いことを告げていた。

孤立死

2012-03-24 00:06:20 | Weblog
 各地で独居老人などの単身者や家族単位の孤立死が相次いでいる。埼玉では障碍のある息子を介助していた母親が亡くなり、危うく息子も巻き添えになる寸前に、ヤクルトの配達員の機転による通報で、布団の中で倒れていた息子が保護されたという。

 生活保護などの差別感や疎外感による制度や社会の隅で、誰にも助けを求められず、誰の助けも得られず亡くなる人たちがいる。そのような死を、不快な響きの「孤独死」から「孤立死」といい換えるようになったとか。

 孤独と孤立とはどう違うのだろうか?我が辞書によると、孤独とは�「頼りになる人や心の通じ合う人がなく、ひとりぼっちであること。さびしいこと」。�「孤児と、子のない老人。寄るべなき身」。また、孤立とは「他から離れてひとつだけ立っていること。頼るものがなくひとつだけで存在すること」とある。

 孤独の意味にある「子のない老人」にドキッ!だが、「孤立死」のニュースを見るにつけ、明日は我が身と他人(ひと)ごととは思えない。兄弟も多く、その家族も含めて、我がブログは彼らへの生きている証にもなっている。

 しかし、他から離れてひとつ(ひとり)だけ立って孤立している我が身、いつ孤立死の憂き目に会うかわからない。誰にも必ず訪れる死、その日のために10年以上前に永代供養の墓に申し込みを済ませているのだが、孤立死が多いためか、最近その霊苑から送られてきたラミネート加工されたファイルを、部屋の一角の見えやすい場所に置いてある。


 死後1ヶ月も経って発見されることのないよう、このブログは、副タイトルでもある相田みつをさんのことば、「一生感動一生青春」を生きる証とし、生きている証の発信でもある。



先取り

2012-03-23 03:07:42 | Weblog
 げに変わりやすきは人の心、秋の空を例えて女心とか男心とかいうが、春の空もまた同じ。女心(男心)のようにめまぐるしく変わる春の空は、時に恐ろしい春の嵐となって吹き荒れることもある。春分を過ぎても居座る寒気に、春は遠慮がちに姿を見せてはすぐに隠れてしまう。今年の寒さは桜の開花を遅らせているらしいが、高知では全国で最も早くソメイヨシノが開花したという。


 今年いちばんの暖かさになった22日の東京上野公園は、花見の準備は万端整っているが、まだ桜の蕾も硬く、桜前線の北上を待ちわびている。しかし一箇所だけ桜の咲いている場所があった。


 驚くことにその桜の木の下では、気の早い若者の一団が花見をしているではないか。それはソメイヨシノではなく大寒桜のようだが、桜に変わりはなく、春めいた陽気に誘われた花見の先取りに、道行く人も不思議そう。


 天気予報によると明日(23日)は大荒れの天気になるそうだが、気まぐれな女心と春の空、荒れ狂う春の嵐にならず、花の蕾に降り注ぐ花起こしの雨となって、やさしい女神のように微笑んでくれ。

彼岸会

2012-03-20 23:27:19 | Weblog
 暑さ寒さも彼岸まで、などといわれるが、彼岸の今日も寒い1日になった。今年の寒さは異常だったようだが、そんな寒さの象徴か、今年は各地で春一番が吹かなかったという。


 春一番は、立春から春分までの間に吹く、ある条件を満たす南風のことをいうらしいが、東海地方では3年連続、近畿地方は3年ぶり、関東では12年ぶりの春一番が吹かない年になったのだそうだ。


 寒さの和らぐ気配もない春分の日の今日、両親と長兄の眠る埼玉の実家の墓地に墓参りに行った。幸い風もなく陽射しだけは春を思わせる田園風景の中、遠方に散らばる兄弟が集まる時間の関係で午後になったせいか、人影もまばら。


 女3人寄れば姦しい、といわれるように、3人の姉と都合でこられなかった末弟を除く弟と僕、そして実家の家族との会食とその後の談笑は、笑い声に包まれた数時間であり、おしゃべりの花が咲いた彼岸会だった。

舟渡御

2012-03-18 23:48:39 | Weblog
 毎年5月に行われる、浅草の代表的なお祭り三社祭は、昨年は東日本大震災により戦後初めての中止となったが、今年は700年記念の年にあたるという。その節目の年に、三社の本祭りに先立って、54年ぶりに復活する「舟渡御」が18日に行われた。

 三社祭の起源といわれる舟渡御だが、心配された昨夜来の雨も上がり、曇り空の中、浅草のお祭りに欠かせない伝統芸能の舞い手や神官などと共に、神輿は町内を練り歩き、浅草駅近くの船着場から船で隅田川を航行した。






 船着場のある隅田川テラスへの階段は、神輿が通るには少し狭いが、息の合った担ぎ手により、無事大勢の見物客の待つ船着場へと到着した。




 舟渡御が始まる前には、時折小雨がぱらつく生憎の天気だったが、船が出航する頃には雨も上がり、三社の神輿三基を乗せた舟は、桜橋へと向かった。



 垂れ下がる雲に見え隠れしていたスカイツリーも顔を出し、言問橋を埋める見物客と共に、半世紀を超えての舟渡御の復活を祝福しているようでもあった。




 隅田川を彩る船団は桜橋から両国橋の間を往復し、駒形橋の船着場から再び陸に上がり、雷門から仲見世を通って浅草神社に戻っていった。




 初夏を告げる三社祭は、今年も5月18~20日に開催されるそうだが、スカイツリーの開業を控え、700年の節目に昨年の分まで盛り上がることを期待しよう。

転ばぬ先の杖

2012-03-16 15:38:58 | Weblog
 忘れた頃にやってくるといわれる災害だが、このところ頻繁に起こる地震に不安は募るばかり、地震に対する意識改革をする必要を迫られている。


 二夜連続してナマズが暴れた東京地方だが、けたたましく鳴るケータイの「ゆれくるコール」になす術もなく、揺れが収まるのを待つばかり。幸い事なきを得たが、昨年の大震災以後東京では直下型地震が起こる可能性が大だといわれる。


 真夜中の枕元で鳴る警報に寝ぼけ眼で確認するも、そのままベッドから起き上がれず、いつの間にか眠ってしまった。これではいざというときには、逃げることもできないだろう。


 心のどこかでは、大地震は起きないだろう、起きてほしくない、と思いつつも、そのときの対応に思いをめぐらすが、なす術を知らない。


 そこで思った、玄関脇の収納棚に納めた、思いつきで揃えた防災グッズ。これさえも今まで考えもしないことだったが、地震が発生したときには、とりあえずこれを取り出し、玄関先に準備しておくことからはじめよう。


 日に日に現実味を帯びてくる、東京の直下型地震に、かつてない危機感を覚える。防災用のリュックの中身も、危機感と共に増えていくが、できることなら、次の災害は忘れた頃にやってきて欲しい。あの東日本大震災は忘れる筈もないのだから。。。

許すまじ原発を

2012-03-12 23:14:06 | Weblog
 イソップ童話『オオカミ少年』では、羊飼いの少年が「オオカミがきたぞ~、オオカミがきたぞ~」と何度もうそをついたため、本当にオオカミが来たときには誰も少年の言葉を信じなくなり、少年の羊はオオカミに食われてしまった。

 東日本大震災により引き起こされた原発事故は、安全神話の崩壊と共に、政府や東電が発する情報がいかに信頼性の薄いものかということをも暴露した。根拠もない収束宣言はしたものの、一年経った今も収束には程遠い。原発事故の真実が明るみに出るに従い、官邸が発信するメッセージは常に過小評価であり、全く国民の立場を無視したものであった。更に東電の発表する事故の情報は、嘘を繰り返すオオカミ少年の如く、誰もが信じなくなったのである。その結果は、昨年2011、4、23と、同4、25の動画が示している。

海外で、東京電力の対応が物笑いの種になってます

外国人向け保安院・東電の会見がついに無人に

 福島第一原発で次々と起こる事故が拡大し、4号機が爆発した場合、東京都を含む半径250㌔圏内の住民が避難の対象になるという、最悪のシナリオの想定がなされていたが、「過度な心配を及ぼさないため公表は控えた」という。幸い4号機の爆発は防げたが、その原因は震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切りのずれ、による二つの偶然が救いになったとの新聞報道があった。

 もしその怪我の功名がなければ、いつも真実を隠蔽するための嘘の言い訳に使われる、「パニックを防ぐため」という言葉に騙されて避難しなかった、東京に住む我々を含む250㌔圏内の人たちは、今の生活は成り立たなかったかもしれない。唯一の被爆国の日本が、再び放射能汚染により国土の一部が失われたのと同然の事故。それでも原発が必要という論理は全く理解できない。

 多くの犠牲の上に成り立つ経済に何の意味があろう。それは、すぐに壊れてしまう砂上の楼閣と同じではないのか。巨額の原発マネーが蠢く中、国の政策は「脱原発」から「脱原発依存」へとトーンダウンしている。喉元過ぎれば熱さ忘れる原発政策を許すわけにはいかない。原発依存による他のエネルギー政策が疎かになったための今がある。ソフトバンクの孫正義氏が提唱する自然エネルギーを見直す機会になることを望む。

 あの名曲「原爆を許すまじ」のタイトルと歌詞の一字、「原」を「原」と替えてもその詩に違和感を感じない。

♪原爆を許すまじ




追悼の光

2012-03-10 23:44:03 | Weblog
 日本中を震撼させた大地震と大津波、そして世界中を震撼させた原発事故。あの東日本大震災から一年が経った。一年を前にして、報道特集で連日放送される映像を見て胸を痛めても、なす術をなにも持たない。

 被災地の気仙沼では「3月11日からのヒカリ」プロジェクトを立ち上げ、気仙沼湾の3ヶ所から夜空に3本のヒカリの柱を投射するという。先日完成し間もなく開業する東京スカイツリーでは、気仙沼からの呼びかけに応え、11日の夜には同時に追悼ライトアップが行われる。


 それに先立ち10日の夜も午後6時から10時まで、スカイツリーのライトアップが夜空に浮かんだ。ゲイン塔から漏れる光は空に向かって放たれ、真上の雲を照らす。それは星になった人たちを悼む鎮魂の光でもあるかのよう。


 気仙沼のヒカリプロジェクトは、津波による被害を受けながら、それでも強く生きようとがんばる若者たちにより進められているのだそうだ。


 気仙沼の3本の光の柱は、日の入り後から静かに立ち上がり、深夜0時までの約6時間、慰霊の碑としての役割を担うという。その光の柱が人々の絆となり、震災の記憶を刻み、未来を照らす灯となることを願う、とプロジェクトはいう。


 一年が経った今もなお、新聞の片隅には3,000人を超す行方不明者と、16,000人に迫る死亡者の数と共に「亡くなられた方」の欄に数名の名前が載る。 


 スカイツリーの光も、浅草寺の五重塔との共演により震災一年後の夜空を照らし、大震災で失われた生命の追悼と慰霊と鎮魂を込めて夜空に聳える。


 明日3月11日には、「東京スカイツリーの光」と、気仙沼の「3月11日からのヒカリ」とが、はるか400キロを隔てて手を握り、夜空で結ばれる。

 

 東日本大震災以後、首都圏でも地震活動が活発化し、3~4年以内にM7クラスの直下型地震が起こる確率は70%だとか。供えあれば憂いなしというが、あの日以来度々起こる地震にも、何もできず立ち尽くす自分がいる。

詐欺

2012-03-09 23:58:26 | Weblog
 オレオレ詐欺から始まり次々と現れる詐欺の手口は巧妙になる一方。自分は絶対に引っかからないと自負しているのだが、それも自信が持てなくなった。ケータイをiPhoneにしてから、はじめは使い勝手の悪さに後悔したものだが、様々なアプリケーションと呼ばれる便利ソフトにより、今ではいっときも手放せなくなった。

 iPhoneの機能の一つのメールは、今までのケータイと変わらないのだが、ある日画像のようなメールが届いた。この日はお客様からのメールを待っていたときだった。発信者の名前がないのでおかしいとは思いながら、もしかしてお客様かもしれないとおもい、右下のグリーンのように「・・・で あなたはだぁれ?」と返信した。


 しかし、その返信がいけなかった。その日から、次々と送られてくる出会い系のメール。まんまと詐欺メールに引っかかってしまったのだ。我ながら迂闊さに腹立たしいこと甚だしい。 


 その手の出会い系メールはすべて無視することで、最近になってやっとそれらのメールから開放されたと思っていたら、またまた次のようなメールが届いた。


 2度も同じ手口に引っかかるほど愚かではないつもりである。といっても敵は手を変え品を変え繰り返し襲ってくる悪質な輩である。生き馬の目を抜くような油断も隙もない世の中、自分だけはなどと高を括らず、心しなければならない日々である。

光と影

2012-03-06 22:44:47 | Weblog
 休みなく長年使ってきた我が細胞、ある年齢を過ぎてから日増しに壊れてくのが感じられる。去年できたことが今年はできない。昨日できたことが今日できなくなる。それは偶々今日は調子が悪いからと思っていると、その状態がず~っとつづく。

 片足を上げて靴下を履く時によろめく。台所で今までは同時にやっていたことを、ある日失敗する。指先の動きに生じる微妙な狂い。階段の上り下りで足を踏み外しそうになる。今まで飛び降りられた高さから飛び降りてしりもちをつく。etc.

 こんなはずではなかったのに、そう思いながらも日々壊れてゆく細胞に、自分はまだまだ若いという意識と実年齢とのギャップを思い知らされる。


 愛用の一眼レフカメラが、またまた壊れた。昨年の暮れにいちど修理に出したばかりである。そのときはエラーの表示と共に、シャッターが切れなくなった。今度はシャッターは切れるが、撮影した画像に怪しげな光と影。交換レンズを換えても同じ状態になる。シャッターが上手く開閉しなくなったらしい。仕方なく修理に出すが前回の修理から日が浅いので、修理代はかからないといわれたが、出来上がるのは10日後だという。


 毎日のように持ち歩くカメラだが、使う頻度が多いのか、それとも壊れる時期なのか。。。「生あるものは必ず死す、形あるものは必ず滅す」といわれるが、カメラは修理に出せば直せるものでもある。日々壊れゆく我が細胞、どこかで修理してくれないものだろうか。

癒し雛

2012-03-03 00:05:33 | Weblog
 3月3日は桃の節句、女の子のお祭りである。ところが今、中高年女性の間で小さな内裏雛が人気だとか。ミニお雛様は飾るのに場所もとらず、仕舞う手間も省け、ワンポイント飾りとして部屋のアクセントにもなり、様々な素材の人形があるそうだ。


 女気のない我が家だが、男の部屋にお雛様を飾ってもいいだろう。ということで、独り身の親父の部屋には似つかわしくない、鎮座まします身長約8センチのミニ雛。世界で二つとないこの手作り雛は、コスモスさんの作品である。これはひな祭りが終わっても飾っておきたい癒し雛でもある。


 また玄関で僕の日常を見守ってくれるのは、やはりコスモスさん手作りの吊るし飾り。夏には開け放したドアから入る風に揺れ、寒い冬には外から帰る僕を温かく迎えてくれる。味気ない親父の部屋は、こんな手作りのぬくもりに癒されているのである。


竣工

2012-03-01 21:50:27 | Weblog

 5月22日の開業まで83日を残して世界一の電波塔スカイツリーが、着工から3年7ヶ月の歳月をかけて、昨日2月29日に完成した。


 第一展望台は展望デッキ、第二展望台は展望回廊と名づけられ、展望デッキは340㍍、345㍍、350㍍の高さの3層構造、展望回廊は緩やかな傾斜の回廊で、445㍍~450㍍の高さまで空中散歩ができるという。


 最上部のフロア450の内側にはくぼみがあり、地上451.2㍍の「ソラカラポイント」の最高到達点の空間がある。LED照明の床と壁面はガラス張りで、空を浮いているような未体験ゾーンになっているらしい。高所恐怖症の方にはスリル満点かもしれない。


 完成した29日の東京は雪が降り、スカイツリーは我が家からも雲に隠れて見えなかったが、今日はスカイツリーの真下から天空を見上げ、カメラを構える人で賑わっていた。


 見る場所によって様々な顔を覗かせるスカイツリーだが、開業までの夜間にはライトアップの試験も行われるという。3月11日には震災慰霊のためのライトアップも予定されていると聞く。


 また3月下旬からは、曇っていて空が低い場合や、展望台が雲に包まれた際の演出としてのライトアップ実験もはじめるというので、曇天の日には目が離せない。


 少しばかり春めいてきた今日は、時々見せる晴れ間に月も遠くから目を細めて、竣工なったスカイツリーを眺めているようだった。