勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

春の火災予防運動

2007-02-28 07:28:34 | Weblog
消さないで
あなたの心の 注意の火
 3月7日は消防記念日、それに先立って3月1日~7日まで、春の火災予防運動が実施される。
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あなたの心の火、燃えていますか?
 


我が家の台所は火の車です
(地獄にあるという)

なので火柱にも抱きつきたい気持ちですが
(頼れるものなら見境なく何でも頼ってしまう)

火に近寄れば焼けるので
(危険な場所に近づいて危険を及ぼすこと)

火に油を注ぐようなことはせず
(さらに勢いを加えること)

火は火で治まるのを待って
(燃え尽きるのを待つ、毒を以って毒を制すと同じ)

火を水に言いなすことはせず
(詭弁を使うこと)

火・水の争いもせず
(許しあうことのないもの同士の争い)

火の消えた回り灯籠のごとく
(回るべきものが回らなくどうしようもないさま)

火を吹く力もない我が身
(貧窮のはなはだしいこと)

火を避けて水に陥るごとしです
(ひとつの災難から逃れ、また次の災難にあうこと)

火には気をつけましょう!
2007.02.28

羽ばたけ♪

2007-02-27 03:16:05 | Weblog
 
携帯にメールが来た。

- ☆ -

件名 「ムカツク」と「悔しい」

 おはようございます。今日は朝から練習前に喧嘩して「もう練習やめた」と言われたから、さっさと着替えて帰っていたら電話がかかってきて、「あなたは上手いんですから15分でいいので練習の相手をしてください」と皮肉を言われました!
 戻って「皮肉を言わないでください」と一言だけ言って練習開始。二人とも無言でひたすら踊り続け、スタミナぎれから私の足がもつれたところで一言・・・

「へったくそ!」
 
 私だって下手くそが好きで下手くそな踊りしてんじゃないんだ。
皮肉を言われると「ムカツク」、本当のこと言われると「悔しい」
そして「悔しい」は涙がでる。

◇千春◇

すぐに返信した



Re:「ムカツク」と「悔しい」

 大笑い!おっと失礼!
涙の数が多いほど上手くなります。今日も少し上手くなりましたね。マラソンランナーは、ゴールの喜びのためにだけ42.195㌔を苦しみながら走ります。
頑張れ千春

向島百花園のボケの花(深い意味はありません)

 千春ちゃんとは、先日、マラソンをするお客様と一緒に飲んだとき、東京マラソンを見て感動した話をしたばかりである。

 仕事に出ると彼女が駆け寄ってきた。
「メール見た?」
「ありがとうございます。喫茶店で泣きながらメールをしていたら、大笑いされて涙が止まっちゃいました(笑)」
「あんな答えが返ってくるとは思わなかった?」
「はい、それですぐにトレーナーを買ってきて、マラソンしました」
「エッ、何のために?」
「マラソンする人の気持ちがわかるかと思って・・・」
「?????」

独白「う~ん・・・ちょっと違うような気もするけど・・・」

 その積極性と行動力は賞賛に値する、しかし身体を壊さないでくれよ。そして天然ボケを失わず、大きく羽ばたいて欲しいものだ。

PS.

 彼女のことを取り上げるとき、必ず事前に了解を得るのだが、今度ばかりは無断で記事にした。今、彼女はPCを見る環境にないらしいが、時々ネットカフェで見ているらしい。先日の「いじめ」の記事にも、ネットカフェから皆さんへのお礼のコメントを入れてくれたばかり。これ見られたらどうしよう♪
2007.02.27

百花のさきがけ

2007-02-26 00:07:52 | Weblog
 梅は百花にさきがけて咲くという。向島百花園では梅まつりが開かれている。
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 既に盛りは過ぎてしまったが、それでも園内には、白加賀(しらかが) 道知辺(みちしるべ) 紅千鳥(べにちどり)と洒落た名の紅白の梅が、美しく咲き誇っていた。

 園内に置かれた水琴窟は、手水鉢(じょうずばち)に水を入れ、鉢から伸びた竹の筒に耳を近づけると、澄んだ音が響いてくる。
向島百花園は、四季を通じて花が楽しめる、静かな庭園です。
2006.02.26

私はカモメ

2007-02-25 06:12:45 | Weblog
 北風の吹く寒い土曜の午後、購入間もないカメラを手に出かけた。まだ使い勝手がわからない。手当たり次第シャッターを押す。
寒風の中で咲くタンポポ、漢字で「蒲公英」と書くらしい。

私はカモメ
テレシコワさん

不忍池のカモメたちは、寒さにめげず元気だ。

中にはこんなワルなカモメもいる
お前は盗賊カモメか

鳥の世界にもいじめがあるのだろうか?


 職場でカメラの説明書を読んでいた。見ていた仲間が言った。
「俺、以前蛍狩りに行ったとき、光る蛍を撮ろうとフラッシュをたいてシャッターを押した。暗闇のあちこちから、『馬鹿じゃないの』という声が聞こえた。その日は写真を撮る気になれなかった」

 一眼レフをはじめて使う僕、どこかで同じようなことをやっているかもしれない。
2007.02.25

赤ちゃんポスト

2007-02-24 02:13:27 | Weblog
その昔、楢山に年寄りを捨てた。今は赤ちゃんをポストに捨てる。

「おっ母ぁ、寒かぁねぇかぁ」
「おっ母ぁ、月が隠れてしまったぜ」
「おっ母ぁ、冷えこんできたで、雪が降るかも知んねえなぁ」
「おっ母ぁ、何とか言ってくれねぇのか」

辰平が何と言っても
背板にのったおりんはうなずくばかりだった
辰平はおりんを背負って
七谷という険しい山道で立ち止まった

「おっ母ぁ、物言ってくれろ、たった一言でいい」
「おっ母ぁ、、これから先が楢山だ」
「おっ母ぁ、たった一言・・・」 

しかしおりんは目をつぶったまま動かなかった



冷たい冬の三日月の

光をうつす流れ雲

背に負う母と

今こそは

この世の別れ 

子なればこそ

恩愛の涙にむせび

すすり泣く心も哀れ

母と呼べど

答えも聞けず

足どり重く楢山へ


-深沢七郎さん原作・映画「楢山節考」から-


 子供の頃、姨捨て伝説を聞いたことがある。昔々、老人嫌いな国主がいた。老人が70歳になると山に捨てさせた。月明かりの夜、若者が母を背負って山に登って行った。しかし、若者は母を捨てることができず、再び家に連れ戻し床下にかくまった。

 ある日、国主の許に隣国から使者が来て難題を持ちかけた。解けなければ国を攻め滅ぼすという。その問題とは、①灰で縄をなうこと②九曲がりの玉の穴に糸を通すこと③誰も手を触れず、自然に太鼓を鳴らすこと。

 国主はこの難問を解く知恵者を求めた。若者が床下にかくまっている母親に話すと、母親はそれを解く方法を教えてくれた。
国の難を救った若者に老婆の知恵であることを知らされた国主は、老人の尊さを知り、姨捨てを廃止した。

 この問題の答えです。

①縄を燃やして灰にした。
②蟻の足に糸を付け、反対側の穴の出口に砂糖を置いた。
③太鼓の中に虻(あぶ)を入れた。

 この伝説は、様々な形で伝わっているそうだ。息子が迷わないよう、道しるべに木の枝を落としながら、背負われて山に行った母親の話として、知る人も多いのではないだろうか。

 熊本の病院では、赤ちゃんを捨てるポストができたという。この世に生を受けながら母親に捨てられる赤ちゃんは、どのように生きていけばいいのだろう。
 少子化問題、老人問題、今の世にも楢山伝説は生きている。
2007.02.24

春の酔い

2007-02-22 23:59:08 | Weblog
春暁

春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少


春眠暁を覚えず
処処に啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落つること知んぬ多少ぞ


春あけぼのの うすねむり
まくらにかよう 鳥の声
風まじりなる 夜べの雨
花ちりけんか 庭もせに

訳詩・土岐善麿さん


 春のような暖かな日が続くこの冬は、花々の開花の早さが毎日のニュースを飾る。

 早朝の目覚めに寝ぼけ眼でトイレに行くも、真っ直ぐ歩けない。めまいがする。

あれっ、変だぞ!

 そうだ、昨夜飲みに行ったっけ♪
千春ちゃんの競技会での優勝祝いにと、彼女を紹介したお客様に招待を受けたのだ。彼女も気に入られ、とても大事にしてくれるという。僕にとってもうれしいことである。

 このお客様、会社を経営しているのだが、少しもそんな素振りは見せず、また偉ぶることもない。ユーモア溢れる話に、酒が飲めないわけではないが、下戸の僕にとって、少々飲みすぎた。弾む話に気分も良く、お客様の勧め上手もあり、生ビールでの優勝を祝しての乾杯のあと、日本酒を勧められた。味もわからないまま、数種類の銘柄から耳馴染んでいた「越乃寒梅」を所望する。

 このお酒、燗はつけないで飲む酒だという。それではと「冷」で飲む。洒落たグラスと雰囲気の良さに、数杯のグラスを傾ける。

 ダンスをはじめ、ゴルフ、音楽、観劇、etc、と、多趣味でもある50代半ばと思しきこのお客様。マラソンも海外の市民マラソンをはじめ、国内のマラソンにも参加するが、今年の東京マラソンは抽選に外れた。そのため先日は沖縄の名護マラソンで走って来たそうだ。東京マラソンではボランティアで走路の整備を引き受けたという。
来年は是非抽選に当たって我が浅草を走ることを願い、応援に行く約束をして別れた。

 ほろ酔いというには足元もおぼつかず帰路につき、昨夜は早めに床に就いたのだった。

 たまにはこんな春の宵に酔い、ほろ酔い気分の春暁も悪くない。
2007.02.22

SONG FOR  MEGUMI

2007-02-20 19:43:42 | Weblog

めぐみ何か話して



めぐみこっちに来て

あなたはどこに

風の中にあなたの声が聞こえます


めぐみを私に返してください

荒ぶる大海の向こうより

力の限り魂を叫びなさい

私の心なら必ずそれが聞こえるから

そしたらあなたは家に帰るのよ


私に返してください

私のめぐみを


『母』

あゝ 麗しい距離(デスタンス)

つねに遠のいてゆく風景


悲しみの彼方 

母への捜(さぐ)り打つ

夜半(よわ)の最弱音(ピアニッシモ)


『海の聖母』より

-吉田 一穂(いっすい)さん-
2007.02.20

東京マラソン

2007-02-18 22:15:31 | Weblog
感動
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 マラソンがスタートする午前9時頃には止むという予報は無情にも外れ、昨夜から降りはじめた冷たい雨は止む気配もなく、それでも沿道を埋めた人波の中を走る3万人のランナーに、初めて間近にマラソンを見る僕は、胸が熱くなるような感動を覚えた。
≪すべての画像をマウスオンでご覧いただけます≫
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 最初に走ってきたのは車椅子ランナー。まるでエンジン付きの車が走っているような錯覚に陥ったほど、そのスピードに驚かされ、
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 雨の中、真剣に走るランナーの姿の美しさは、寒さを吹き飛ばし
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 にこやかな走りを見せるラスト・ランの有森裕子さんも、5位入賞を果たし、有終の美を飾ったと聞く。
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 折り返し地点のひとつ、浅草雷門前の往路と復路が交わる三つ又交差点では、ランナーの多さに驚きながらも、雨の中を懸命に走る姿に、シャッターを押す手を休めて声援を送った。
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完走目指して懸命に走るランナーには頑張れと声をかけ
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それぞれのパフォーマンスを楽しむランナーに眼を奪われ
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冷たい雨の一日はあっという間に過ぎて行きました。
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 レースが終る頃、やっと天気が回復したが、惜しむらくは、晴天のもとでこの感動を、ランナーと共に味わえたらと思いながら、誰のためでもなく、損得でもなく、冷たい雨の中、ただひたすらに走る姿の美しさを教えてくれた東京マラソンでした。
2007.02.18

啓翁桜

2007-02-17 00:03:45 | Weblog
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 冬に咲く桜として珍重され、早春を告げる花、啓翁桜(けいおうざくら)。<マウスオンでご覧ください>
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 名前の由来は久留米市の吉永啓太郎という人が誕生させたところから、その名の一字をとって啓翁桜と名付けられたという。
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 青森から贈られてきたみちのく啓翁桜。光による千変万化の美しさは、我が家に一足早い春の訪れを告げてくれた。
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 スプレー状の枝に咲く小ぶりの花が楚々として、それでいて華やかな雰囲気は様々な顔を見せてくれる。
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すべての画像は、この枝に光を変えて演出してみました。
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2007.02.17

風車

2007-02-16 01:53:58 | Weblog

アノネ
親は子供を
みているつもりだけれど
子供はその親を
みているんだな

親よりも
きれいな
よごれない
眼でね

-みつをさん-
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 冷たい北風に、音を立ててぐるぐるまわるかざぐるまを見ていると、遠い昔の子供の頃が蘇る。思い出がやさしく蘇る・・・♪
2007.02.16

義理と人情

2007-02-14 23:43:49 | Weblog
 今は亡き歌手の村田英雄さんは、『人生劇場』の中でこのように歌った。


義理がすたれば
この世は闇だ
なまじとめるな
夜の雨



おれも生きたや
仁吉のように
義理と人情の
この世界
 
 この曲、実は戦前のヒット曲で、映画の主題歌として、佐藤惣之助さん作詩、古賀政男さん作曲により、楠木繁夫さんが歌ってヒットしたそうだ。残念ながら僕はリアルタイムでは知らない。(ホントですよ~!)

 「義理と人情」といえば日本文化の代表。その文化が年に一度、なぜか外国の文化に息づくのである。そうです「義理チョコ」という名のもとに・・・♪

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 年々数が少なくなっていく『義理チョコ』に、我が髪をダブらせながら、それでもいただくことに感謝の意を込めて、チョコレート好きの僕には、人情もうれしい2月14日なのです。
2007.02.14

処女作品

2007-02-13 23:09:30 | Weblog
 愛用のコンパクトデジカメが壊れてしまった。騙しながら使っていたが、修理には3~4週間かかるという。

 そこで清水の舞台から飛び降りたつもりで一眼レフを購入した。購入に当たっては はぐれ雲さん にお骨折りいただき、詳しく教えていただいた。生まれてはじめて手にする一眼レフである。何の知識もなく使い方もわからない。雲さんの知識の広さに驚きながらも、丁寧な説明とアドバイスがとても役立ち感謝している。

 購入して数日経つが、やっと説明書も読み、今日はじめてシャッターを押してみた。「カシャッ♪」という音が心地良い。

 いてもたってもいられず、恐る恐る外に出て撮ってみた。いままでの腕の悪さはカメラのせいにできたが、これからはカメラに責任を押し付けられなくなってしまう。雲センセ♪よろしくご指導願います。

一眼レフ、処女作品です
春一番
わたしって 白鳥?
しらとりは 悲しからずや・・・
イナバウアー
帰ろかな 帰るのよそうかな♪
2007.02.13 

サクラサク

2007-02-12 23:45:13 | Weblog

 暖かな陽射しに包まれた上野公園では、春の訪れを今や遅しと待ちわびた寒桜が、道行く人に微笑みかけ、それを見上げる顔にも笑みがこぼれる休日の午後。

 そんな春めいたのどかな日に、もう一輪大輪の花が開いた。
2日前にも紹介した我がホールの華、千春ちゃん。今日行われた競技会で、優勝したと電話があった。

 ダンスの競技会は、クラス別に行われるが、初心者クラスのノービスからD・C・B・A と順次クラスが上がっていく。プロとして初めての競技会である彼女は、いきなりDとCクラスへの挑戦である。そして見事両クラスで優勝という快挙を成し遂げたのだ。

 社交ダンスにおいては、リーダーである男性の技量が大きく左右する。しかしそれを引き立てる女性パートナーの力量がなくては成り立たない。短期間でそれを見事に成し遂げた彼女の努力は、特筆に価する。

 良きリーダーに恵まれ、彼女のこれからの活躍を期待し、本当の春の訪れがすぐそこまで来ている事を実感し、彼女に最大限の賛辞を送った。
2007.02.12

吾唯足知

2007-02-11 23:21:12 | Weblog
 遠く神奈川から、片道2時間半を掛けて踊りに来てくださるお客様がいる。ダンスをすることを極端に嫌うご主人には内緒である。道端で御用聞きと話をしたといっては殴られ、同窓会に男性が来るからといっては出席させてくれない。聞きしに優るやきもち焼きらしい。ダンスをしていることを知ったら殺されるかも知れない、という。

 それでもご主人が会社勤めの頃は、頻繁にダンスを楽しむこともできた。しかし定年退職後は、四六時中家にいるのでストレスで胃潰瘍にもなったという。
理由をつけては時々踊りに来てくださるのだが、帰る時間を気にしながらのダンスは、落ち着かないという。

 それを知っている嫁いだ娘さんとお孫さん、時々息抜きの手助けをしてくれる。今日は娘さんが、ご主人を家庭マージャンに、泊りがけで招いてくれた。

 久しぶりに時間を気にせずに楽しめるといい、懐石料理の招待を受け、それからダンスを楽しんでいただいた。
 帰る時間になって彼女が一言 「いつものようなハラハラする刺激がなくて何か物足りないわ!」

 京都・竜安寺には 吾唯足知 (ワレタダタルヲシル)の文字が刻まれた蹲(つくばい)があるという。 

 際限のない欲望に溺れることなく、現在の状況を善しとして生きる大切さを説いたものだそうだ。

 このお客様の欲望が際限ないとは思わない。現状を善しとするにはあまりに不都合も多い。

 お客様の中には、ご主人が送り迎えをしてくれる方もいる。ご夫婦でダンスを楽しむ方もいる。人は様々であり、それぞれの生き方があるが、生きていくうえでは、現状を善しとする『足るを知る』ことも必要だと教えていただいた。
2007.02.11

いじめ

2007-02-10 16:54:23 | Weblog
 いじめによる自殺が後を絶たない。いじめる側の自殺者も出ているようだが、どちらも悲しい。

 我が娘のようにその活躍を見守り、何度も紹介している千春ちゃん。教師試験も優秀な成績で合格し、その活躍ぶりは誰もが認めている。

 次の目標のダンス競技会に向け、リーダーにも恵まれ、今その練習に明け暮れている。自身のブログも当分は手につかないようだ。
先日その活躍ぶりに嫉妬などないかと聞いてみた。

「いじめられてない?」 

「全然ないわ!」 

「それは良かったね♪」
「でも、いじめに気がついてないのかもね・・・ニッコリ♪」
 

「あらぁ、そうかもしれないわ!」(笑)

「うん、多分ないとは思うけど、でもそのほうが幸せだよ♪」 

 彼女の人柄の良さは、いじめる理由も見当たらない。
丁寧すぎるくらいの挨拶。誰の話でも真剣に聞く。売れっ子であるにもかかわらず、いつも控えめ。どんなことも善意に受け止める。こんな彼女をいじめる人はいないだろう。

 そして、めきめきと上手くなる彼女の踊りは、練習風景を見て誰もが驚くほどに、半年前の入店した当時とは比べ物にならないほど上達しているのである。

 ところがである、数日前、我が携帯に彼女からメールが届いた。

 すぐに返信した。
「無視しなさい。彼が千春ちゃんに振り向いて貰えない腹いせで言っているんです。馬鹿を相手にすると馬鹿がうつりますよ。そんなときは、明るく笑って『ありがとうございま~す』とでも言ってやりなさい!気にしない、気にしない!」 

 彼女に会った時、こう付け加えた。
「彼は千春ちゃんのこと好きなんだよ。子供が母親に振り向いて欲しいとき、わざと悪戯をしたり、悪態をつくでしょう。小学生の頃、男の子が、好きな女の子にスカートめくりなど、嫌がることをして気を惹くのも同じこと。子供のレベルです。千春ちゃんの実力は誰もが認めること、競技会で頑張りなさい!」
この教師、60歳を遠に過ぎている。

 どこの世界にもいじめはあるもの。一寸千貫、真っ直ぐ立っていれば一寸角の角材でも、千貫の重みに耐えられる、と相田みつをさんも言っている。
2007.02.10