勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

こころ

2009-03-17 23:31:50 | Weblog
 一週間の入院で心配していたベランダの植木は、しおれずに元気に育っていた。
入院前は、早めに咲きはじめた雪柳と、花期も終わりに近い椿の花が数輪咲いているだけだった。
 一週間ぶりに帰宅してみると、ベランダの隅では、あまり手入れもせず放っておいた君子蘭が、いじけて咲いていた。

 鉢の中から控えめに顔を出した都忘れは、僕のことを覚えていてくれたのだろうか。
  
◇ こころ ◇

おぼえておきたいことは
忘れてしまい
忘れてしまいたいことは
けっして忘れられず

にくらしいいけれど
わたしのこころ

-星野富弘さん

 そして、何よりも気になっていたのが、出かけるときには蕾を持っていた、コスモスさんからいただいた黄花節分草。
雪柳の陰で僕の帰りを待っていたかのように、可憐な顔を持ち上げて一輪咲き出した。

 忘れられた火の色の花君子蘭も、うすむらさきの小さな花都忘れも、僕の帰りを待ちわびた黄花節分草も、春の訪れを忘れない。
僕は昨日のことも忘れるというのに。。。