勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

エンドレス

2007-12-31 00:35:31 | Weblog
 今年も最後の一日になった。大掃除を兼ねて数日前から気軽にはじめた部屋の模様替え。年々増えていく整理しきれない物の収納のために購入した、組み立て式の家具は、一枚一枚の板からの組み立てであった。
 3日掛かりで全ての組み立てが終了、それから大掃除。整理をはじめるとエンドレスになり、きりがない。PCの前に座る時間もなく、ほどほどに妥協をして何とか落ち着いた。

 少々疲れたが、部屋もきれいに変わり、整理されたベランダで植木も喜んでいるようだ。ホット一息ついた窓辺には、多肉植物が真っ赤な花を咲かせ、ニッコリ微笑んでいる。
 一年は必ず終わりが来て、また新しい年が始まる。今年の干支イノシシも今日で終わり、明日からは十二支の初めのネズミに戻る。

 人生にも終わりが来るが、生まれ変わることはできない。人間が壊しかけている地球には終わりが来るのだろうか?この世にも終わりがあるのだろうか?我が人生が終るまでに、地球もこの世も終ることはないだろうが・・・。

 間もなく、エンドレスではない人生の一年が過ぎて行く。今年も皆さんとともに無事終ることができるだろうことに感謝し、新しい年が良い年であることを願って、皆様への「ありがとう」の言葉に代えさせていただきます。

今年もお付き合いありがとうございました
-勿忘草-

メタボかも?

2007-12-27 23:01:22 | Weblog
 上野公園の不忍池には、秋から冬にかけて北国から1万羽を越えるカモが飛来するという。キンクロハジロ、ホシハジロ、オナガガモがカモのベスト3。他にもユリカモメなどのカモメ類も多く、桜の咲く頃に北国へ帰っていくそうだ。
 そのカモが太りすぎて動きが鈍くなり、猫などの天敵に襲われ命を落としたり、飛べなくなって故郷の北国へ帰れなくるという。
 カモは通常、水草などが主食で、人が与えるパンなどの高カロリーな餌が原因で栄養が偏り、肥満になるカモが多いといわれる。
 不忍池では野鳥へのエサやり防止キャンペーンを繰り広げ、ポスターなども目立つ。しかし、渡り鳥は長旅に備え体力をつける習性もあり、専門家の意見では疑問視する声もあるというが、どこの世界もメタボは肩身が狭いようだ。

錆びた鋏

2007-12-26 20:44:40 | Weblog
 いつか役立つかも知れないと、新聞や雑誌の気になる記事を切り抜いてスクラップする。ブログを始めてからの僕の癖になった。そのとき活躍してくれるのが、長年使った裁ちばさみ。その鋏の切れ味が悪くなっていた。何とかと鋏は使いようというけれど、我が頭と同様に錆び付いた鋏は切れがない。

 毎年この時期になると、行きつけのスーパーの店頭に出店する庖丁研ぎ。何度か庖丁を研いでもらっているが、さすがプロの技。
買い物に行くと今年も居た。鋏も研いでもらえないかと尋ねると、二つ返事。切れの悪くなった庖丁と一緒に早速お願いした。

 二時間後に受け取りに行くと、名前も告げずに帰ってきたのに、○○さんでしたね、といってきれいになった鋏と庖丁を渡された。驚いて尋ねると、庖丁のひとつに以前お願いした時の名前が記されていたという。どうりで名前を聞かれなかったわけだ。
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マウスオンでどうぞ

 切れ味が戻った鋏と庖丁だが、我が頭の切れは戻らない。今度聞いてみよう、錆び付いた我が頭も研いでもらえないかと。切れ味が戻った鋏は音の良さも気持ちいい。

赤鼻のトナカイ

2007-12-25 14:27:33 | Weblog

真っ赤なお鼻の トナカイさんは
いつもみんなの 笑いもの
でもその年の クリスマスの日
サンタのおじさんは言いました
 サンタクロースが乗るそりを引くトナカイは8頭です。その8頭のトナカイには、それぞれ名前が付いています。

ダッシャー (Dasher)
ダンサー (Dancer)
プランサー (Prancer)
ヴィクセン (Vixen)
ドンダー (Donder)
ブリッツェン (Blitzen)
キューピッド (Cupid)
コメット (Comet)
 
 トナカイにとって、サンタのそりを引く8頭に選ばれることは一番の名誉でした。その8頭には選ばれず、出発の見送りをしていたのがルドルフ。彼は鼻が真っ赤でピカピカ光っていたため、仲間に馬鹿にされいつも泣いていました。
 その夜、深い霧で出発ができず困っていたサンタのおじさんは、見送りの中にいたルドルフのそばにやってきて言ったのです。


暗い夜道は ピカピカの
お前の鼻が 役に立つのさ
いつも泣いてた トナカイさんは
今宵こそはと 喜びました
 
 いつもからかわれていたルドルフは、得意になって赤い鼻をいつもよりぴかぴか光らせながら、そりの先頭を走ってサンタのおじさんの役に立ったのです。
それからルドルフは、みんなから愛されるトナカイになったのでした。

 
 心やさしい青年ボブには、病身の妻と一人の娘がいました。「パパ、どうしてうちのママはみんなのママと同じじゃないの?」と、娘に聞かれ、貧しくてみじめだった少年時代の自分を思い出しながら、娘のバーバラにルドルフの話をしました。ボブの勤める出版社から「赤鼻のトナカイ」という本が発売され、ルドルフの名前が世界に知れわたったのは、ボブの妻が亡くなって数年が過ぎていました。

雨上がり

2007-12-24 01:04:49 | Weblog
 これから訪れる本格的な冬を告げるような冬至の夜に降った冷たい雨。一夜が明け昼過ぎには見事に晴れ上がった。
今年一年の汚(けが)れを洗い流してくれたかのように、青く高く澄みきった雨上がりの空。
水溜りの落ち葉に映る天地逆転の世界も、青く深く澄んでいる。

しだいに明るむ僕の暁よ
大いなるものをてらせ
ディテイルは危険な屈折
今日は昨日より明日は今日より
ものはすべてさやかにあかるく

◇ 谷川俊太郎さん『夜明け』の一節から ◇
 今日より明日がさやかにあかるく輝き、来る年も行く年よりもあかるく輝けるよう願いながら、今年も間もなく暮れようとしている。冬至から一夜が明けた日は、雨上がりの穏やかな一日だった。

ライトピア

2007-12-22 01:24:22 | Weblog
 今年の気象庁の予報用語の見直しにより「宵のうち」という表現が消え、代わりに「夜のはじめごろ」になった。「宵のうち」或いは「宵の口」というのは午後6時から9時までをさすが、人によってはもっと遅い時間と誤解を招く、というのが理由らしい。
 「夜のはじめごろ」という言い方に情緒は感じられないが、夕暮れ時を表わす日本語には風情のある言葉が多い。『黄昏時』は寂しさを、『火点し頃』はぬくもりを、それぞれに感じさせ詩情を誘う。
 皇居外苑の和田倉噴水公園に並んだ、地球・環境・平和をテーマに描いた明り絵のキャンドルひとつひとつに、陽も沈んだ午後5時前、火が点された。まさに火点し頃である。
 雲ひとつない黄昏時の空には、約700個の明り絵に負けじと、月齢11日の夕月がひときわ輝きを増し、ビルに点った明りとともに光の競演となった。
 ライトに照らし出された公園の噴水も、宵のうちを美しく彩り、光に包まれた都心の夜は静かに更けていく。
 「光都東京・ライトピア」は、25日までの午後5時から9時まで、宵闇迫る皇居前を様々な表情で演出してくれる。

UFO

2007-12-20 23:56:49 | Weblog
◇ 冬の星座 ◇


木枯しとだえて さゆる空より
地上に降りしく 奇(くす)しき光よ
ものみな憩える しじまの中に
きらめき揺れつつ 星座はめぐる

 冬の夜空に煌く星は、寒さとともに一段とその輝きを増す。西の空に日が沈み夜のしじまが訪れるころ、東の空に赤く輝く星がある。12月19日、2年ぶりに地球に最(?)接近した火星である。火星の接近は約2年2ヶ月ごとに繰り返されるという。

♪♪
ほのぼの明かりて 流るる銀河
オリオン舞い立ち スバルはさざめく
無窮をゆびさす 北斗の針と
きらめき揺れつつ 星座はめぐる

 子どものころ、埼玉の農村地帯に育った僕は、降るような星空を見るのが好きだった。特に冬のオリオン座が美しい。オリオン座の三ツ星の南にある大星雲にも目を凝らした。
 冬のオリオン座に対し、夏の夜空には「北の十字」と呼ばれ、南十字星と対比される夏の代表的な星座、白鳥座がある。この星座は天の川の上に翼を広げ、北から南に向けて飛ぶ形をしている。

白鳥は 哀しからずや
空の青 海の青にも
染まずただよう

ー若山牧水-

 宇宙の生物の代表は火星人であるが、閣議ではUFOの存在も議論されている。夢はあっていいが、僕はUFOは存在しないと思っている。

 牧水が詠った白鳥(しらとり)とは、カモメのことであるが、皇居のお堀では冬の鳥、白鳥が寒さの中、水の青さにも世の中の雑音にも染まらずに漂っていた。

BLUE OCEAN

2007-12-19 20:37:35 | Weblog
かつて海だったカレッタ汐留に、再びオーシャン・ブルーの大海原が出現した。
 雅楽師で作曲家の東儀秀樹氏のプロデュースによる、光と音楽の幻想的な空間は、青白く煌く海原に波が砕ける光のファンタジー。
 大海原に聳えるチャペルの鐘は、恋人と二人で願い事をしながら紐を引くと、音楽とともに五色の光が舞い、二人の願いを叶えてくれるという。
 冷え冷えとした冬の夕暮れ時、この海原では若いカップルに Ocean Bellが、やさしく熱くささやきかける。
25日まで繰り広げられる音と光のコラボレーション。汐留は真冬の夜の夢に酔う。

木原さんの天気予報

2007-12-18 23:54:46 | Weblog
こんばんは~!お天気お兄さんの木原です。寒くなりましたねぇ。
冬だから当然で~す♪
 
 勿忘草地方は冬型の気圧配置で、今夜から明日にかけて、駄洒落により冷え込みが厳しくなるでしょう。
また、勿忘草家では、明日の夕方から涙雨が降り、ところにより血の雨になるでしょう。
  
山の神はいないので、落雷はないでしょう。私、木原が殴りこみに行くわけではありません。

 汐留から木原の天気誤報でした♪

羽子板市

2007-12-17 15:31:14 | Weblog


もういくつねると お正月
お正月には まりついて
おいばねついて 遊びましょう
はやく来い来い お正月
 浅草寺では恒例の羽子板市が今日、17日から開かれている。江戸時代に始まったという羽子板市は、禍(わざわい)をはねのけて新年を迎えようという意味があるそうだ。

 世相を反映した羽子板の中には、NHKみんなの歌でお馴染みの、おしりかじり虫もいる。

 はやく来い来いお正月、と言ったかどうかはわからないが、境内は、今年一年の邪気をはねのけようと、多くの人出で賑わっていた。

 また、浅草寺境内裏では、業者に卸す正月飾りを売る、ガサ市と呼ばれる歳の市も開かれている。いよいよ今年も残り少なくなってきた。

禁断の果実

2007-12-16 00:48:50 | Weblog
 この時期になると毎年送られてくる真っ赤なりんご。アダムとイヴが、蛇にそそのかされて食べた、善悪を知る果実ともいわれる。

『初恋』

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
うすくれないの秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情けに酌みしかな

林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰(た)が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

-島崎藤村-

 昔々の若い頃、りんごの皮を得意げに丸く剥いた。その時に言われた。りんごは四半分に切ってから、皮を縦に剥くのが正しい剥き方だと。

 禁断の木の実を食べたアダムとイヴは神に見つかり、あわてて飲み込もうとしたが、アダムは喉につかえさせた。これが喉仏になったという。喉仏のことを『アダムのりんご』というそうだ。

 イヴが飲み込んだりんごは、胸につかえて二つに割れ、それが乳房になったという。もっと大きなりんごを胸につかえさせたかった、というのはどなたですか?

 僕も、今年はもっとたくさんりんごを食べて、善悪を知るようにならなければ・・・。

落ち葉

2007-12-15 01:43:46 | Weblog

木の葉

木にある時は
枝にゆだね
枝を離れれば
風にまかせ
地に落ちれば
土と眠る


神様にゆだねた人生なら
木の葉のように
一番美しくなって
散れるだろう

-星野富弘さん-

 初冬の陽射しを受けて、最後の美しさを惜しみながら北風に舞い散る落ち葉のように、風にまかせ、水にゆだね、美しく散ることができるだろうか。
テレビではお天気キャスターが本格的な冬の訪れを告げていた。今日も寒くなりそうだ。

無不為

2007-12-13 15:39:24 | Weblog
看板に偽りがあることを、中国の故事では『羊頭を掲げて狗肉を売る』という。

 漢語辞典よると、『為(なす)』という字は、行う、実施する、という意味のほかに、あるものを変えて他のものとする、ある状態を他の状態に変える、という意味もあるらしい。

 『人為』とは自然のままでなく、人が意思や手を加えること、人+為で『偽』、いつわる、あざむくという意味になる。また、『為人』と書いて、「ひととなり」と読み、人柄の意味になり、『為我』は「わがためにす」と読み、自分だけの利益をはかる意味に使われるらしい。(すべて漢語辞典から)
 
 自分だけの利益に目がくらみ、人為的に偽装を繰り返す偽人(ひととなり)。何を信じればいいのか?

 『信』という字は、人+口+辛 からつくられ、『辛』は、はりの象形で刑罰の意味、発言にうそがあれば受刑することを誓うさまから、まことの意を表すという。

 2007年「今年の漢字」に思う。はたしておのれに自信はあるだろうか・・・?
少なくとも、どんな悪いことでもしてしまう『無不為』(なさざるなし)にはなりたくないが・・・。

ライトアップ

2007-12-11 22:46:37 | Weblog
 泣きだしそうな空模様に、躊躇しながら出かけた駒込の六義園。幸い雨にも降られず、気温も暖かで、名残を惜しむ紅葉を満喫した。
 午後4時半、一斉に点灯されたライトに照らし出された燃えるような紅色に、黄昏時の園内のあちらこちらから、ため息が洩れてくる。
 去りがたい気持ちを残しての帰路、先日ippuさんからご紹介いただいた、そば処「小松庵」に立ち寄った。高級感のある落ち着いた店内は、それだけでホットする。お薦めの二八そばを注文したが、その美味さは値段にも納得である。デザートの甘さを抑えたそばアイスは、むらさき芋とマッチした不思議な味わいに、こちらにも舌鼓を打った。

 帰り支度をしていると、店に入ってきた一組のお客様に眼を疑った。僕の歌の先生でもあり、人生の師と仰ぐ、チャーリー・脇野氏ではないか。偶然の出会いに帰るのも忘れ、ひとしきり話に花が咲く。また会うことを約束して、紅葉と師との出会いの余韻に浸りながら、一足先に帰路についた。  

眼は口ほどに・・・

2007-12-10 22:33:50 | Weblog
晴天の昨日立ち寄った、皇居前広場を横切る道路から見た紺碧の空。
 
 今日は眼科の検診に行ってきた。緑内障、網膜剥離、白内障と、眼の病気との付き合いが深い。あまり付き合いたくはないが・・・。
 
 右目の網膜剥離は数年前に手術をし完治しているが、原因は加齢によるものらしい。左目の緑内障は、進行が止まっているが、一日2回の目薬の点眼で進行の予防をしている。視野が欠ける緑内障の視野検査では、一点を見つめたまま光を感じて手元のボタンを押す。片目6~7分のこの検査、かなりしんどい。そして右目の白内障、網膜剥離の手術により、進行も早いという。近い将来手術の予定である。

 眼科での検査で必ず言われることがある。「眼を大きく開けてください」。精一杯大きく開けているのに・・・。そして次に検査技師や医師は必ず僕の眼に手を添えて大きく開く。口の大きさなら負けないのに・・・♪

 眼の大切さは、網膜剥離の手術のときに痛感した。人間が五感で得る情報のうち、眼からの情報が80%を占めるという。青く澄んだ美しい空を見て、眼が見える有難さを思う。皆さんくれぐれも眼は大切にしてください。