勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

隅田川花火大会

2015-07-26 22:43:37 | Weblog
 下町の夏の夜空を彩る隅田川の花火大会は、毎年姉が子供や孫を連れて見物に来るのだが、今年は遠慮願った。その訳は、造園業を営む友人を含むカラオケ仲間のひとりが是非一度見たいとの話から、むさ苦しい男ばかり5人が集まることになったからである。


 早めに我が家に集合し、僕の手料理で飲んだり食べたりお喋りしたりの時間を過ごし、午後6時屋上の解放と共に場所を確保し、7時の開始を待つ。


 皆、僕と同年代か、僕よりはるかにご年配の方もいるが、中でも一番の歌上手の千葉の友人は、花火が上がるたびに歓声を上げ、まるで少年のよう。そして感激屋の彼は、この日は一生忘れられない思い出になるだろうと、僕を喜ばす台詞を吐く。


 桜橋付近の第Ⅰ会場は我が家からは絶好のロケーションで、この日のための時間で変わるライトアップされたスカイツリーとのコラボが絶景である。


 遠くに見える第2会場との競演も暑い夏の夜を更に熱くするが、それは心地よい熱さでもある。


 夜空を焦がす華やかな火の花の舞台が幕を閉じ、二人の友人が我が家に泊まることになり、今年の花火大会は無事終了したのである。

虎の威を借る狐

2015-07-23 20:06:27 | Weblog
 早朝、肌をやさしく撫でるひんやりとした風に目覚める。梅雨が明けて猛暑と熱帯夜が続いていたここ数日、こんな爽やかな目覚めは久しぶりである。開け放した窓から部屋を通り抜ける涼風に身を委ねると、何故か身体いっぱいに幸せ感が湧いてくる。今日は仕事もOFF、のんびりとした気分からなのだろうか。特に充実した人生を送ってきたわけではないが、死ぬような苦しみを味わったこともない。2歳で終戦を迎えそれから70年、戦争のない平和な日本が続いて今がある。その平和な日本をアメリカに売り渡そうとする男がいる。己の無能さをアメリカという大国と、お金という力で日本を牛耳ろうとする経済界を笠に着る、身勝手極まりない卑怯な男である。

死んだ男の残したものは    倍賞千恵子

 虎に食われそうになった狐がいた。狐は虎に言った。「私は天帝に百獣の王に任命された。私を食べたら天帝の意にそむくことになるだろう。嘘だと思うなら、私について来い」。背後に虎を連れた狐を見た獣たちは皆逃げて行く。

 権勢の大国や大企業の威を借りて、力も能力もない愚か者が威張る様は、滑稽でしかない。ましてや平和憲法を踏みにじり、戦争へと舵を切ろうとする国の長は、卑怯な狐よりも愚かなひとりの人間である。詩人の谷川俊太郎さんは「死んだ男の残したものは」で詠う。


死んだ歴史の残したものは
輝く今日と
また来る明日

 僕は直接的ではないが戦争の悲劇を知る者のひとりとして、未来のためにも輝く今日とまた来る明日を守らなければならない義務がある。多くの犠牲の上に成り立っている輝く今日であるから。

梅雨明け

2015-07-19 21:20:20 | Weblog
 午前中から温度計はうなぎのぼり、各地で軒並み35度を超す猛暑日になる。そして関東甲信越は早くも梅雨明け宣言が出た。我がスマホには熱中症情報が送られ、乳幼児や高齢者は水分補給をするようにと注意を促す。

 
 例年のことだが、夏が好きな僕はどんなに暑くてもエアコンを使ったことがない。やせ我慢をしているわけではなく、夏の暑さを楽しんでいるのである。しかし周りの人はいろいろ気を使ってくれる。それは僕が高齢者だから。水分補給を怠らず、今年も扇風機だけでこの暑さを乗り切るつもりだが、高齢者熱中症で孤独死などと新聞に載らないように気を付けよう。


 ベランダで暑さにめげずに咲いたのは、タカネコンギク。南アルプスなどの高山に自生する山野草だそうだが、この花に高山の涼しさを分けてもらうことにしよう。

擬宝珠

2015-07-15 21:41:06 | Weblog
 橋や寺社の欄干に取り付けられた葱坊主に似た飾りを擬宝珠(ぎぼし・ぎぼうしゅ)とかいうが、蕾がこの形に似ていることから名がついたギボウシという花がある。


 数日前から我が家の鉢植えのギボウシが咲いた。連日の猛暑に涼やかな色の花が風に揺れながら、わずかな涼を届けてくれる。

 京都の鴨川に掛かる五条大橋は牛若丸と弁慶の一騎打ちで有名だが、牛若丸は橋の欄干や擬宝珠の上を飛び交ったのだろうか。その鴨川を歌った僕の好きな「鴨川艶歌」でも2番の歌詞に擬宝珠という言葉が出てくる。

鴨川艶歌
石原裕次郎&久美悦子


 石原裕次郎さんと久美悦子さんのデュエットと、部屋に飾ったギボウシの鉢と水に濡らして仰ぐと涼しさが増すという水うちわのデュエットで、この暑さを乗り切ることにしよう。

ほうずき市

2015-07-10 16:56:47 | Weblog

 東京の下町では入谷の朝顔市が終わると、場所を浅草寺に移してほうずき市が開かれている。初日の雨とは打って変わって、今日は7月に入って初めて太陽が顔を出し、浅草寺境内は多くの人出で賑わっていた。
  

 真っ赤なほうずきを見ると元気が出そうな気がする。赤い色には太陽や火のイメージがあり、エネルギーを感じさせ、気分を高揚させてくれる働きがあるらしい。  


 久しぶりの青空は、売り子の掛け声とともに下町に活気を呼んでいる。梅雨晴れではあっても、やはり僕は夏が好き。元気になるから。


 和服姿の美人の売り子さんはもっと元気にしてくれるし、下町の夏はこれからますます熱く燃える季節でもある。

朝顔市

2015-07-07 15:15:18 | Weblog
 下町の夏の風物詩のひとつ、入谷の朝顔市が開かれている。朝顔まつりともいわれるこの市は、7月の6・7・8日の3日間行われるが今年で66年目だそうだ。


 入谷鬼子母神を中心に言問通りの両側に120軒の朝顔業者と100軒の縁日が並び、多くの人出で賑わうが、今年は天気の関係で人出もイマイチのようだ。


 僕がここ数年お世話になっているお店がある。真利子農園というお店だが、この真利子というのは名前ではなく姓なのだとか。僕の顔も覚えていてくれて良い鉢を選んで下さる。お店の番号は毎年22番と決まっているそうなので、ご贔屓にしていただければ嬉しいです。

I am not ABE

2015-07-05 21:08:54 | Weblog
 日本のメディアや、政治の方向に異変が起きている。去る6月25日に行われた自民党若手国会議員による勉強会で飛び出した、政権に批判的なマスメディアを規制する発言が問題になったが、こんな議員に国を任せていいのだろうか。彼らは皆安倍首相の意向を汲んでの発言に間違いないのだが。。。

 そういえば最近のテレビのニュース番組にも変化が起きている。NHKの「ニュースウォッチ9」のメインキャスターの大越さんが辞めさせられた理由も、原発批判からだと囁かれている。またテレビ朝日の「報道ステーション」のコメンテーターだった古賀茂明さんも、最後の出演時に「I am not ABE」のフリップを出して騒動を起こした。彼は前述の自民党若手勉強会以前に、メディアに政権の圧力があることを示唆したのだ。しかし、この件は報道ステーションのキャスターである古館vs古賀の問題としてコメンテーターの古賀さんが非難されている。僕は元官僚の古賀さんの辛口のコメントが好きだった。

 ブログで政治や宗教に深入りすることはタブーであることを承知の上で、敢えて日本を間違った方向に導こうとする安倍政権に異論を唱える僕、ここにひとつのYoutubeを紹介しようと思う。しかし、この動画はあまりにも長く、他にも同様の動画でもっと短いものもあった。だが、敢えてこの動画を選んだのは古賀さんが自分の言葉で事の真相を話しているからである。お時間のない方は前半の数分をご覧いただければおおよそのことはわかるのではないだろうか。

古賀茂明が明かす「I am not ABE」の真相|自由報道協会が斬る!2015トークライブ特別編

 以前TBSの「NEWS23」のメインキャスターだった筑紫哲也さんが言っていた。彼のコメントは柔らかい口調ではあるが、核心をついた辛口コメントで有名だったが、その筑紫さんのところには政権与党から常に非難めいた電話があったと明かしたことがある。

 昔からメディアには政治の圧力があったことは事実のようだ。しかし、今こそ言論の自由を叫び、安倍政権の驕りを戒めなければ、日本は崩壊の道を辿ることになるだろう。マスメディアよ、もっと怒(いか)らなければ。。。

瀬戸の月

2015-07-04 23:49:17 | Weblog
 今年の関東地方は早い梅雨入りだったが、6月は少雨だった。ところが7月に入ると梅雨空が続き、今も外は雨。そんな梅雨空だが、我が家には月が出ている。


 セトノツキという名のヤマアジサイが見頃になった。このヤマアジサイ、昨年はたくさんの花を付け、色も鮮やかな青だったが、今年は薄いピンク色。紫陽花の花の色は土壌の酸性度や他の要因んでも色が変わるので、七変化とも呼ばれるという。


 今年のセトノツキは花の数も少ない。そこで他の山野草と共に籠に入れてみた。部屋の片隅で瀬戸の月が我が家を照らしてくれている。

夏の花

2015-07-03 18:21:23 | Weblog



小僧君 今年も半年が過ぎていよいよ夏本番だね


でもまだ梅雨真っ只中で 今日も各地で大雨が降ったみたいだよ


東京は6月は雨が少なかったけど 九州などでは大雨の被害が出たみたいだしね


梅雨が明けて ひまわりが似合う季節は まだこれからだね


小僧君は黄色いひまわりに囲まれて 輝いて見えるよ


カラーセラピーによると 黄色はね 人の心を明るくし 積極性を生み出すんだって


ひまわりの花言葉のひとつに「光輝」というのもあるらしいよ


おじちゃんも光輝な人だよね


えっ! 光輝じゃなくて高貴の間違いじゃないのかい?


おじちゃん それは自分を買い被り過ぎじゃないの


えへっ そんな好奇な目で見ないでくれよ


おじちゃんはね 頭が光り輝いているから「光輝な人」なんだよね


ワ~ォ!


おじちゃん その光り輝く頭で 人の心を明るくして また僕に会いに来てね


太陽にはなれないけど 朧月くらいにはなりたいね


その頭 充分朧月だと思うけど。。。


 

乗り掛かった舟

2015-07-01 20:58:19 | Weblog
 先日姉から電話があった。「しばらくブログの更新がないけど元気なの?」と。独り者の僕のブログは、元気であることの兄弟への発信アイテムでもある。


 6月11日のブログで、造園業を営む友人の手伝いを記事にしたが、6月という月は草木の剪定に一番忙しい時期であり、彼には6月中に仕上げなければならない現場が詰まり、スタッフが足りないという。その事実を知らされては乗り掛かった舟を降りる訳にはいかない。本業に差し障りがない程度ではあるが、休みも返上しての炎天下での慣れない仕事は、老体には堪える。暑い夏が好きな僕ではあっても野外でのそれは別次元である。汗と泥にまみれて帰ると風呂に入って夕食をとりPCも開かず、すぐにベッドに入る。そんなわけでブログの更新も滞り、皆さんへの訪問も不義理となった。梅雨時としては幸い少雨の6月だったため、やり残しもなく無事ノルマを達成できたと、友人からの感謝の言葉。その一言で疲れも吹き飛び、ベランダの風知草が風に揺れながら僕を迎えてくれたのだった。