勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

僕の火災予防運動

2009-02-28 21:41:15 | Weblog
いよいよ春3月
1日からは春の火災予防運動が始まる
 三の酉まである年の冬は火事が多いといわれる。昨年の酉の市は三の酉まであった。この冬は火事のニュースも多かったように思うが、三の酉と火事の因果関係は、まったく根拠のないものらしい。
 昨年の火災件数は前年に比べ減少したというが、65歳以上の高齢者の火事による死亡件数は、前年と同人数の61人で、死者全体の約6割を占めるという。

 物忘れが多くなっている僕にとって、キッチンで火を使う時は特に注意が必要である。PCの前に座ると時間が経つのが早い。ガスに火をつけてPCに向かうことは絶対に止めよう。

雪ボケ

2009-02-27 23:29:37 | Weblog
 朝から雪の舞う東京は、この冬一番の寒さだそうだ。降りしきるぼたん雪に、カメラを持って浅草寺に出掛けた。カメラの他に、複数の交換レンズや付属品の入った大き目のバッグ、三脚、そして傘。
 浅草寺に着く頃には、雪はみぞれに変わり、雨になった。これでは雪景色は撮れそうもない。早めに帰ろうと自転車を置いた場所に戻る。荷物を前籠に入れようとして、交換レンズを入れたバッグを持っていないことに気付く。数箇所で、バッグも傘も三脚も置いてシャッターを押した。その都度忘れないようにと言い聞かせながら。。。
 それなのに、どこからバッグを持たなかったか覚えがない。記憶を辿りながら戻るも、バッグは見当たらない。人出もそれなりにあった。

 半ば諦めかけた頃、置き去りにされたバッグを見つけたときは、ホッとすると同時に、自分の不甲斐なさに自己嫌悪に陥る。最近とみにこのようなことが多い。
 慌てて押したシャッターはピンともずれ、バッグは見えにくい画像になってしまった。齢とともに衰える記憶力や注意力。自分自身を忘れる日も近いのかも。。。

赤ひげ先生 PartⅡ

2009-02-26 00:18:32 | Weblog
 山本周五郎の小説に出てくる赤ひげ先生は、貧しい人のための医療と、生と死の尊厳を描いた、ヒューマニズム溢れる医者の話である。

 小田原の佐伯眼科クリニックの院長、佐伯宏三医師は、医療の前では皆平等と説く。

人間は裸にすれば一人一人皆同じ
貧富も身分も関係ない
だから患者さんを一人の人間と考え
等しく自分の持っているマキシムを
その患者さんに提供すれば良いのです

-佐伯宏三院長の言葉-


 みかん畑に囲まれた丘陵地に建つ、ホテルと見紛う佐伯眼科クリニックから見渡すパノラマは、院長のこだわりがあるという。

 「自分の収益だけを考えるなら、駅前のビルの1フロアを借りて診療を行えばよい。治療は疾病だけでなく、その心も治す必要がある。患者さんが精神的にダメージを受けたとき、人間の尊厳を思い出すような施設をつくろう。最先端の医療機器と、そこに集う医師の腕にも自信を持ってもらい、ソフトウェアもハードウェアもパーフェクトにした医療施設をつくりたかった」

 「この場所に立った時、患者さんに手術が終ってよく見えるようになったら、真っ先に緑豊かなここの景色を見てもらいたい。そして新たな希望と勇気を持って再出発して欲しい」


 これが佐伯院長が、ここにクリニックを建てた大きな理由だそうだ。さらに院長が赤ひげ先生と呼ばれるゆえんがある。

 「家族のため、社会のため、そして国のためにトップスピードで働いてきた多くの平凡な人々。その人たちが年老いて眼が悪くなってきている。その人たちに“ご苦労さまでした”と感謝するとともに眼を治して、残りの人生を元気いっぱい歩ませるのが私の仕事です」と。

 そして、佐伯院長の「医療の世界には“ごめんなさい”はない」の言葉に、我が眼を託したい。

平成の赤ひげ先生

2009-02-25 00:33:41 | Weblog
 数年前網膜剥離の手術をした。そのときに知った眼の大切さ。それは想像をはるかに超えるものであった。もし失明したら、僕は生きて行けない、とそのときに痛感した。

 網膜剥離の手術をすると、白内障の進み具合が速いと聞いていた。そして手術をした右目の白内障は徐々に始まっていた。眼科では定評のある、網膜剥離の手術を受けた某大学病院に通っていたが、白内障の手術は急ぐ必要はないといわれていた。しばらく様子を見ていたが、最近は一段と見えにくくなっていた。しかし様々な理由からその病院へ行くことをためらっていた。
 そんな折、ある人の紹介で『平成の赤ひげ』と呼ばれる、小田原にある佐伯眼科クリニックを知った。マスコミや雑誌でも取り上げられ、多くの著名人もここで難しい手術を受けているという。そのクリニックは、小高い丘に建つガラス張りのユニークな建物。エントランスを入ろうとして、一瞬戸惑った。 
 そこはホテルのロビーを思わせる落ち着いた雰囲気で、病院とは思えなかった。入り口を間違えたと思ったが、そこが外来の受け付けであった。

 様々な検査と診察の後、佐伯宏三院長の診察を受けた。「貴方の白内障は、横綱級の重度のものです。リスクを伴う難しい手術ですが、私の腕の見せ所です」と言って、ニッコリ笑った。はっきりとものを言うその口調は自信に満ち溢れ、少しの不安も感じさせない。それは、眼疾患治療の第一人者として知られ、数々の実績に基づいた毅然とした姿勢からも伺える。白内障は早い段階での手術が良いということもはじめて知った。

 左目にも白内障があり、右目の手術後一日置いて左目も手術することになった。「貴方の視力は眼鏡を必要としないほどに回復します」と言われたが、長年眼鏡を使用してきた僕には、その言葉を鵜呑みにするほど楽観はできない。右目は視力検査の一番大きな文字も霞んで見えないほどなのだから。。。現状の見えにくさから開放されれば、それだけでも満足できる。入院は約一週間、それまで一ヶ月ぐらいの待ち時間がある。

 早起きをして遠い小田原まで出かけ、診察を受けた意義は充分すぎるほどであった。この「平成の赤ひげ先生」といわれる佐伯先生にすべてをお任せして、再び明るい世界を取り戻すことを願っている。

春を待つ

2009-02-22 22:41:23 | Weblog
 季節のよりどころとして使われる二十四節気のひとつ雨水も過ぎた。今日の東京は3月下旬の陽気だとか。雨水とは、氷雪がとけ雨水となる季節ということらしい。暦の上では、立春、雨水、啓蟄と、春を表わす言葉が続く。
 科学の時間に「雪が解けたら何になる?」の問に、「春になる」と答えた小学生がいたと聞く。その感性に脱帽。
 雪が解ける頃に花を咲かせる雪割草。雪の中、芽生えはじめた植物の周りは暖かく、雪解けも早い。陽がさすと花が開き、雪を割るような姿から付いた名前だそうだ。ミスミソウともいうらしい。春を待つ花である。花言葉は忍耐

 「待てど暮らせど来ぬひとを 宵待草のやるせなさ」 と夢二は詩(うた)った。待つという行為は、やるせなさと、ときめきを合わせ持つ。そして忍耐も。。。

来ぬ人を 松帆の浦の夕凪に 焼くや藻塩の身も焦がれつつ 
-百人一首から-

裸の王様

2009-02-21 19:27:07 | Weblog
裸の木蓮

いま庭の木蓮は裸です
枯葉一枚枝に残しておりません
余分なものはみな落として
完全な裸です


しかしよく見ると
それぞれの枝の先に
固い蕾を一ッづつ
持っています


木蓮にとって
一番大事なもの
ただ一ッをしっかりと
守りながら
冬の天を仰いで
キゼンと立っています


キゼンということばを
独占したかのように
裸の木蓮は
寒風の中に
ただ黙って立っています

-相田みつをさん-

 アンデルセンの童話『裸の王様』は、「王様は、はだかだぁ~」の子供の声に、はじめて自分が裸であることに気がつく。永田町の裸の王様は、自分が裸であることにはまだ気がついていないようだ。国民は皆、それを指摘しているのに。。。

 ハクモクレンの学名は『Magnolia denudata』。 Magnoliaはモクレン属を表わし、denudataは裸という意味らしい。花言葉は『持続性』だとか。永田町の裸の王様の持続性やいかに。

大寒桜

2009-02-20 00:29:46 | Weblog
 上野の西郷さんは何向きか?などという陳腐ななぞなぞは、一段と寒くなりそうなのでさておいて、数日前の夏のような暖かさはどこへやら、凍えそうな寒い日が続いている。

 上野公園の広小路側の入り口に咲く大寒桜が、冷たい北風の中で見頃を迎えている。断っておくがおぉさむ桜ではない。


◇待つこと◇

待つこと
耐えること
花のつぼみ
・・・・・みんな似ている


みんな
明るい方を
向いている

-星野富弘さん-
 
 医学博士であり作家の渡辺淳一さんは自身のブログで「梅は本妻、桜は愛人」という。梅はしっかり咲くが、しっかりし過ぎて面白味がない。桜は梅に比べ艶やかで、色香があるそうな。。。貴女はどちらのタイプ?貴方はどちらがお好き?僕、欲張りだから両方がいい♪

蓄音機

2009-02-18 17:43:21 | Weblog
 亡き主人の声を懐かしそうに聞いている犬がいた。その可憐な姿に感動した円盤式蓄音器の発明者ベルリナーは、この名画をそのままビクターの商標として登録したという。
 レコードプレーヤーを蓄音機と呼んだ時代から親しんできたレコード。サラリーマンになりたての頃、ジャンルを問わず毎月一枚づつ買い集めた多くのレコードも、いまや日の目を見ずに埋もれている。オーディオ装置はあるが、レコードをかけて聴く機会は皆無といっていい。

 音の良いCDに比べ、レコードには針音も含めてアナログの温もりがある。そんなレコードを、USB端子からパソコンに取り込んでデジタル化するプレーヤーをネットで購入した。手持ちのレコードをデジタル変換してのCD化は、長年の夢でもあった。すべてのレコードをパソコンに取り込むには、楽しみは増えたが時間が足りない。残りの人生の時間も含めて。。。♪

木賊

2009-02-17 00:11:00 | Weblog
  永田町には、季節外れの暑さに狂った極楽トンボが2匹飛んでいる。言い訳というにはお粗末、嘘というには稚拙。薬の飲み過ぎなどという言い訳が通用すると思ったら、それは国民を愚弄していることになる。あれを酩酊といわずなんというのか。

 「酒飲みは半人足」という諺がある。酒を飲むとすぐ性根をなくす大酒飲みは、仕事をさせても半人前しかできない、という意味らしい。「酒は諸道の邪魔」ともいう。適量なら「酒は百薬の長」でもあるのだが。。。

 木賊(とくさ)という植物がある。ザラついた茎で木材や金属を磨いたり擦ったりして、砥ぎ草として使われ“砥ぎ草”が縮まり“トクサ”になったという。木の傍に生えた木賊は、風にゆれて木を擦り、削ることでその木を枯らしてしまう。木にとっては賊害となることから中国では「木賊」の漢字を当てたと聞く。

 イタリアまで飛んだ極楽トンボは、G7後の会見では朦朧としてろれつがまわらない。薬の飲み過ぎであろうが、酒の飲み過ぎであろうが、あの醜態は日本の恥。

 『言い訳は嘘よりももっと悪く、もっと恐ろしい。なぜなら言い訳は防衛された嘘だから』(ポープ)

 『宴会と同じように、人生からも飲み過ぎもせず、喉が乾きもしないうちに立ち去ることが一番良い』(アリストテレス)

 その地位にいることが日本の賊害になるような半人足の政治家は、喉が乾かないうちにさっさと立ち去るべきだろう。

蒲公英

2009-02-16 03:33:10 | Weblog
 春の野に咲く花の代表蒲公英(タンポポ)も、突然の季節の変化に戸惑い気味。咲こうか咲くまいか、首をかしげて迷っている。  
 蕾の形が似ているところから、古くは鼓草と呼ばれたというタンポポ。その鼓の音から『タンポポ』になったとか。

 水ぬるむ隅田川の堤に顔を出し、鼓の音を奏ではじめたタンポポは、「思わせぶり」の花言葉を持つという。思わせぶりな暖かい春の陽気も今日の昼まで、夜には冬に逆もどりとか。変わりやすい春の空は女心か男心か???「君がため 春の野に出でて 若菜摘む・・・」というにはまだ早いかも。。。

夏一番?

2009-02-14 22:19:25 | Weblog
春一番が吹き荒れて一夜が明けると、気温はどんどん上昇し夏のような暑さとなった。

 青空に映えて咲く淡いピンクの花は、この暑さに驚いて慌てて咲いたわけではなく、この時期に咲く河津桜。

 都立汐入公園は荒川区で最も大きな公園で、隅田川を臨む水辺の公園は、川沿いには遊歩道があり、自然に囲まれた都会のオアシス。

この公園にある3本の河津桜が早くも満開になり、訪れる人を喜ばせている。
 
 喜んでいるのは人間だけではない。花の香りに誘われて飛び交うミツバチも元気いっぱい、甘い蜜の味を楽しんでいるようにも見える。

 蜜を運ぶ働き蜂は雌で、雄の蜂は女王蜂との交尾のためにだけ生き、役割が終ると巣から追い出されて死ぬ運命にあるという。働けるだけ働かされて最後に追い出される人間よりはいいのかなぁ・・・♪

2009-02-12 22:39:34 | Weblog
目黒雅叙園・枝垂れ梅

根さえ
しっかりしていれば
枝葉は
どんなに
ゆれたって
いいじゃないか

風にまかせて
おけばいい

-みつをさん-

 その根がしっかりとえないがある。ゆれる麻の言の葉から出る失言という毒は、次から次へととどまるところを知らず、舌の根も乾かぬうちに前言を翻し、言い訳ばかり。己のことは棚に上げ、無知な国民と言わんばかりの性根(しょうね)に呆れ、心根はあっちへぐらぐら、こっちへぐらぐら、ゆれにゆれて、その地位は風前の灯。党内からも麻生颪(おろし)か批判の嵐。

物言えば 唇寒し 春嵐
-ワスレナグサ-
 

土筆

2009-02-10 23:45:02 | Weblog
 今日の東京は3月の暖かさだったとか。日替わりの寒暖に迷ったわけではあるまいが、ひょっこりと顔を出した小さな春の使者
春まだ浅き枯れ草の中、眼を凝らさなければ見過ごしてしまいそう。
 
待ちきれず よちよち歩き つくしん坊
  

加齢臭

2009-02-09 23:59:11 | Weblog
 滅多に褒められたことのない僕が、一番うれしかった褒め言葉は、「石鹸の匂いがする人ね」だった。30歳になる前の若い頃だった。

 それから30有余年。石鹸の匂いどころか、自分の汗の臭いが気になりだした。寝汗をかいた朝のパジャマや枕、そして下着のシャツ。仕事柄、汗をかく機会も多く、仕事中も度々着替えをするため、汗で濡れたシャツ専用のバッグを持ち歩く。

 女性に嫌われるおやじ臭だが、自分自身の臭いは気が付きにくい。特に女性相手の仕事上、臭いには気をつけているつもりだが、悲しいかな防ぎようのない加齢臭。しかし香水は付けたくない。
 そこでネットで購入した話題の柿渋石鹸。使い始めて数日、まだ効果のほどは定かではないが、今日汗をかいて持ち帰ったシャツにいつもの臭いがない。
 石鹸にはFORMENとあり、加齢臭は男性のものと思っていたが、そうでもないらしい。果たしてこの石鹸、僕の悩みと加齢臭を消し去ることができるだろうか。

レッドリスト

2009-02-08 23:54:08 | Weblog
 今年も向島百花園で咲き始めたセツブンソウ。旧暦の節分の頃に咲くので、その名がついたという。
 自然のままの風情を残した百花園では、その小さな花は、知らなければ見逃してしまいそう。そこで入園時には必ず今お薦めの花は何かを聞く。
 セツブンソウは、関東周辺では秩父地方に多く自生する野草だそうだが、絶滅危急種に指定されているという。

儚きは 節分草か 空蝉(うつせみ)か 永遠(とわ)に春見ぬ 勿忘草か
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マウスオンでご覧ください

節分草の花に隠れて、蝉の抜け殻が、春まだ浅いのに、何故か儚き影を横たえていた。


君故に
永き人生(ひとよ)を 霜枯れて
永遠に春見ぬ 我がさだめ
永ろうべきか 空蝉の
儚なき影よ 我が恋よ

-「影を慕いて」より-

 表題のレッドリスト(RL)とは、絶滅のおそれのある野生生物(動植物)のリストをいい、絶滅の危険性の高さにより、絶滅種 絶滅危惧種 絶滅危急種 希少種の4種類にカテゴリー分けがなされているそうだ。

 Redとは危険を意味しているようだが、勿忘草も絶滅危惧種かもしれない。(注・本物の勿忘草は違います)