勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ガラスのうさぎ

2009-03-30 13:59:49 | Weblog
 佐伯眼科での入院当日、看護師さんに病室へ案内された。部屋に入るとまず同室の患者さんに自己紹介と挨拶を済ませる。
その後、看護師さんから一通りの説明を受け、荷物を収めてから壁に向かい着替えをした。

 同室の皆さんの談笑に加わると、元タクシー運転手という、同年代の方から聞かれた。
「お客様商売ですか?」
「そう見えますか?」
と答えたものの、見事に言い当てられたことに驚く。
さすが、タクシーで鍛えられた眼力に脱帽。
着替えの時の態度にもそれが表れていたと聞き、そういうものかと2度びっくり。
調子のよさばかり目立ったのか?
その後は、うちとけて話に花が咲く。

 地元小田原で、観光タクシーもしていたという彼が教えてくれたひとつ、二宮駅前のガラスのうさぎの像を途中下車して見てきた。
 戦争末期の1945年の東京大空襲で、母と妹を奪われた十二歳の少女敏子が抱くガラスのうさぎの像は悲しげだ。

 東京の下町でガラス工場を営んでいた父親が作ってくれたガラス細工のうさぎが、空襲によって変形して残っていたが、その父も疎開途中の二宮駅で機銃掃射に遭い、彼女の目の前で命を落す。
 「平和と友情よ永遠に」の願いを込めたこの話は、ドラマや映画化もされ、ご存知の方も多いかと思うが、こちらでその概要を知ることができます。