勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

江戸風鈴

2014-07-29 22:27:50 | Weblog
 土用の丑の日だからというわけでもないが、連日の暑さで気温はうなぎのぼり、21日~27日の一週間で8,580人が熱中症で救急搬送されたという。65歳以上が44,4%を占め死者が15人もいたそうだ。僕にとって暑さは歓迎ではあるが、過信はできない。エアコンを使わない僕、肌で感じる涼しさは部屋を通り抜ける風と扇風機だけだが、目と耳で感じる涼しさもある。


 先日ある方からいただいた江戸風鈴が、寝室の出窓で涼やかな音を奏でてくれる。時として風鈴は騒音になることもある。特に集合住宅では室外に風鈴を下げることはタブーである。


 ところがこのガラス製の江戸風鈴は、おしゃれなスタンドで部屋の中で自分だけで楽しむことができる。江戸時代から作られていたことから名づけられたという「江戸風鈴」は、篠原風鈴本舗と篠原マルヨシ風鈴があり、先代から受け継いだ篠原儀治氏とその一門だけが江戸風鈴の名称を使用できるのだそうだ。


 我が家では、耳で感じる涼の風鈴と共に、目で感じる涼が水うちわ。この水うちわは昨年も紹介したが、古希のお祝いとして、友人から昨年の敬老の日にいただいたものである。水につけて扇(あお)ぎ、気化熱により涼しさを演出するのであるが、僕は目で楽しむことにしている。風の吹きよで時々チリリンとなる江戸風鈴と、絵と色合いが涼しげな水うちわが、耳と目での僕の熱中症対策である。

年齢確認

2014-07-27 23:11:41 | Weblog
 昨日のことである。屋上での花火見物は明かりもなく、連続的に上がる花火を見るには、最小限の飲み物と食べ物で充分である。中にはお酒を飲みながらのグループもあるが、皆さんルールを守って和気あいあいの花火見物であった。お酒を飲まない我々は早めの夕食を済ませ、僕一人でコンビニに買い物に行った。


 冷たい飲み物と、口さみしい時のためにと氷結スムージーなるものを求めたが、レジでの会計のとき、店員さんからタッチパネルでの年齢確認を求められた。驚いた僕は「エェ~ッ!何故?」と思わず声を上げた。「この商品お酒が入っているものですから」と店員さん。僕は気付かなかったが、よく見ると確かにお酒という表示がある。この商品のキャッチコピーは、凍らせて飲むチューチューチューハイというそうだ。僕は店員さんに笑いながら言った。「この僕でも年齢確認が必要なの?」「一応規則ですから」と困惑した表情。

 ニュースなどで、タバコなどを含めた年齢確認でのトラブルや、暴力行為が多いということは知っていた。決して不愉快になったわけではなく、タッチパネルの「はい」を押して会計を済ませたが、何とも滑稽というか、不思議な気分ではあった。

隅田川花火大会

2014-07-26 23:21:52 | Weblog
 昨年の隅田川の花火大会は、花火の打ち上げが始まる午後7時頃から、北の空に立ち込めた暗雲がみるみる広がり、我が頭上を覆い尽くした。夜空を焦がす花火の音がとどろきはじめると、それを合図にするかのように、ぽつぽつと落ちてきた雨粒はたちまち大粒になり、7時30分を過ぎる頃花火は中止となった。


 今年はそんな心配もなく始まった花火大会に、我がマンションの屋上には午後6時を過ぎる頃から、ここの住人やその関係者が集まり始めた。


  僕もここに住み始めてから毎年欠かしたことがない花火見物だが、今年も姉とその娘が泊りがけで訪れた。


 我が屋上から見る花火は、隅田川の桜橋付近から打ち上げられる第一会場が近く、東京スカイツリーとのコラボが楽しめる。 


 猛暑にもかかわらず、屋上に吹く風は心地よく、用意した飲み物も忘れるほどに花火を堪能した夏の夜のひと時でもあった。


 午後8時半、少しばかりの靄のかかった夜空に描く瞬時に消える火の芸術は、惜しまれながら終わりを告げたのだった。

海のもしもは・・・

2014-07-25 21:09:13 | Weblog



小僧君 梅雨も明けていよいよ本格的な夏だね


おじちゃん 今日の東京は今年一番の暑さで 初めての猛暑日なんだって


うん 夏休みも始まったし これからは水難事故が多くなるね


おじちゃん 海や川でおぼれたらどうするか知ってる?


もしおじちゃんがおぼれたら 泳ぎに自信がないから 慌ててもがいてしまうだろうな


そんな時はね 慌てずに仰向けになって手を広げると 人間は浮力で浮くんだ

だから そのままの姿勢で無駄な力を使わず 救助を待つのがいちばんいい方法なんだよ



そっか でもおじちゃん 浮いていられるかなぁ


あれっ 以前おじちゃんは自分のこと 軽い人間だって言ってたじゃない


えぇ~ そんなこと言ったかい


うん 言ったよ 頭も軽いし 口も 尻も軽いって言ってたよ


おいっ なんでそんなこと覚えてるんだ~


だから おじちゃんはおぼれてもきっと浮いてるよ


それって 喜ぶことなのか?


ところで おじちゃん ビーチボールの中には何が入ってるか知ってる?


そんなの 空気に決まってるじゃないか


ピンポ~ン 

じゃぁ浮き輪の中は?



浮き輪だって空気が入ってるから 浮くんじゃないかい


ブゥ~ 残念でした 

浮き輪の中には泳げない人が入りま~す



ワァ~ォ

蓮の花

2014-07-23 22:27:57 | Weblog
都内でも有数の蓮の名所、上野恩賜公園の不忍池の蓮が見ごろを迎えている。


 不忍池には今年から新たに蓮観察ゾーンが完成し、池一面に覆いつくされた蓮の花を水上の回廊デッキから身近に見ることができ、風にそよぐ蓮の葉も涼しさを届けてくれる。


 蓮の花が開くとき「ポン」と音がするとはよく言われることだが、数年前に確認をしたことがある。それは2008年のちょうど今頃のある朝早く、ここ不忍池で花の開くのを待った。


  池の周りは、次々と訪れるカメラを手にした人で賑わい、話にも花が咲く。話題が蓮の花が開く音になった時、40年もここを訪れているという人が、まだ一度も蓮の花が開く音を聞いたことがないという。


 聞くところによると、ある作家が作品の中で、蓮の花が開く形容として「ポンと開いた」という表現を使ったことが、実際に音がするように誤解されたとの説があるらしい。


花の美しさは、音がしてもしなくても、神秘の夢を広げてくれる。


水上デッキから弁天堂を望む蓮は一見の価値がある。今の時期、上野にお出かけの節は立ち寄ることをお勧めします。僕は蓮の花が開く音を確認できなかったが、蓮の蕾に向かって、ポンと手を叩くと、花が開いてくれるかもしれません。

氷の彫刻

2014-07-22 22:04:44 | Weblog
 少し遅めではあるが、ついに関東甲信地方でも梅雨が明けた。いよいよ本格的な暑さの季節である。夏が好きな僕にとっては嬉しいことだが、年齢的にも熱中症にも気を付けなければならず、暑さの中で感じる涼しさはまた格別でもある。


 涼を求めて出かけた上野不忍池で行われた氷の彫刻コンクールのテーマは氷彫美。彫刻の過程を見ることはできず、約20体の氷の彫刻は今日の暑さで既に溶けはじめていた。


 しかし、儚いが故にその価値が増す美しさもある。先日も紹介したが、「風の盆恋唄」では ♪若い日の 美しい 私を抱いて欲しかった♪ と歌われる。若い時はあっという間に消えていった。

 僕が気に入ったいくつかの儚い氷彫美をここに紹介しようと思うが、わが身に重ねてご覧いただくのもいいかもしれないが、梅雨明けによる真夏日を少しでも涼しさを感じていただければと思った次第である。





 不忍池にはハスの花が咲き誇っていた。仏教の思想では、あらゆるものは刹那の間にも変化を繰り返すが、それを諸行無常というらしい。

あなたならどうする?

2014-07-20 20:51:53 | Weblog
 スーパーで見つけた可愛いトマト、その名は「房摘みラウンド」というまん丸いトマト。香りさわやか シャキッと食感 とある。サイズはミディアム、甘みと酸味と旨味がほどよくマッチし、くずれにくいので加熱調理に適しているという。


 房が付いたままでの箱詰めは新鮮さをアピールしているようでもある。いつものように産地を見た。そこに書かれていたのは福島県産。それを見て一瞬戸惑った。トマトは他の産地のものもある。


 最近「原発から20キロ以上離れた水田で、昨秋収穫されたお米から基準値を超えるセシウムが検出された」というニュースを読んだばかりである。東京電力福島第一原発の大規模ながれき撤去作業による放射性物質の飛散で、20キロ以上離れた福島県の水田汚染によるものだそうだ。国や東電はこのことを公表をせず、その効果も不明な飛散防止剤を撒くなどと言ってお茶を濁している。

 また、莫大な国費を使って始めた汚染水の流出を防ぐ凍土壁に関しても、充分に凍らず汚染水は海に流れ出しているため、この計画も疑問視されている。こんな状態で福島の物産が安全だといえるだろうか。

 もし僕が若かったらこのトマトは買わないかもしれない。子供にも食べさせないだろう。しかし、僕は考えた。福島原発の事故が手に負えない状態であるにもかかわらず、原発推進をする国を非難する前に、福島の人たちのことを考えよう。風評被害にも負けずに丹精込めた福島の産物がスーパーに並ぶということは、とりあえず安全だと考えよう。福島の方々にエールを送るためにも、このトマトを買ってきた。

個人情報

2014-07-18 14:00:48 | Weblog
 個人情報の漏洩が大きな問題になっている。しかし、個人が個人情報を管理することは不可能である。以前、我が家にヒューマンユニテック株式会社という怪しげな会社から、未公開株の勧誘電話があった。その時の対応はこちらでご覧いただけますが、この会社、僕の住所も含め個人情報をしっかりと把握していた。


 そのほかにも何度僕の個人情報を基にした様々な勧誘の電話やはがきが届いたことだろう。そのいくつかを紹介して、皆さんにも勧誘の手口を知っていただこうと思った次第である。

 ある日の電話は、何十年も前に卒業した高校の名を騙(かた)り、個人名を出してその人からの紹介と言って、ものを売りつけようという手口であった。人の情を逆手に取った悪質な詐欺まがいの物売りであることはすぐに予測できたが、高校の卒業名簿が流出していたのは明らかである。もちろん即答で断ったのは言うまでもない。

 また、往復はがきによる結婚相談所からの勧誘も何度届いたことだろう。高齢である僕が独り者であることの個人情報が知られていることの証明でもある。それは無視していたのだが、あまりに頻繁に届くので、僕のいたずら心が目を覚ます。ある日、その返信はがきの相手に関しての希望記入欄に書き込んだのは 『年齢80歳以上、年収3億円以上』。その返信はがきを出してから、その手の勧誘は一切なくなった。

 そのほかにも数々の電話による勧誘があるが、電話での勧誘には一切耳を貸さないことにしている。他にも振り込め詐欺などが後を絶たないが、ネット社会における個人情報の漏洩は覚悟をしている。「何々さんですか?」という電話は、相手が自分の個人情報を知っていることを前提に電話を受けることが必要である。何事も疑うことから始まるという悲しい現実ではあるが。。。

ダニ退治

2014-07-14 19:46:52 | Weblog
 梅雨も終盤に入り、東京は連日の真夏日と熱帯夜になり、本格的な夏が襲い掛かってきた。高温多湿の梅雨時はダニが一斉に繁殖するといい、昨年あのジャパネットたかたの宣伝文句に誘われて、レイコップなる布団専用ダニクリーナーを買った。早速布団をクリーニングして、気分一新したものだが、それ以来そのレイコップを使ったことがない。


 我が家は全室カーペット敷きである。マンション購入時はまだ建設前であり、間取り変更などが可能だったが、階下の音の問題もあり、フローリングへの変更は禁止されていた。しかし、今はその約束事は全く無視され、フローリングに工事する部屋もある。我が家もフローリングにしたいが、未だにカーペットで我慢している。そのカーペットをレイコップで掃除してダニ退治をしたいと思っていたが、なかなか実行できないでいた。レイコップは布団専用と謳っているが、カーペットのダニも退治してくれるだろう。


 意を決して今日、部屋中のカーペットをレイコップを使って掃除してみると、上図のようなゴミがたまった。掃除機での時とは違うゴミのたまり方である。


 1年振りの布団もご覧のようなゴミ。この中にどれほどのダニがいるのか知るすべはないが、掃除をした後の気分は悪い筈がない。今夜も熱帯夜のようだが、気分よく眠れそうだ。

真夏日

2014-07-12 23:08:27 | Weblog
 大騒ぎの台風が大急ぎで去ったかと思ったら、まだ明けやらぬ午前4時過ぎ、枕元でスマホの防災速報が「地震です、地震です」とけたたましく叫ぶ。音声での通知は珍しいことである。昨日からの暑さのため、パンツひとつで寝ていた僕は、急いでシャツを着てテレビをつけた。東北地方を襲った地震ではあったが、とりあえずは大ごとにはならないようなので、再び眠りにつく。しかし、台風一過の昨日に引き続き、今日も朝から気温は上がり続け、連日の真夏日。暑いのが好きな僕にとっては嬉しいことだが、暑さですぐに目が覚めた。


 僕は夏の間ほとんどエアコンは使わないが、扇風機は必要である。取り出した扇風機は型も古く、10年以上は使っているがまだ故障はしたことがない。しかし、NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)によると、10年以上経過した古い扇風機は経年劣化による火災発生事故が多発しているという。そろそろ買い替え時かもしれないが、寝るときにつけるわけではなく、気をつけて使うことにしよう。


 風通しもいいので、家にいるときは窓という窓はすべて開け放しているが、時にはレースのカーテンを閉めることもある。取り替えたばかりのカーテンの両端にはおもりが付いているものの、風が強いときはカーテンが高く舞ってしまう。そこで、手芸好きな方からテーブルクロスのおもりとしていただいた、ビー玉をカラフルな布でくるんだおしゃれなおもりを、カーテンの裾につけてみた。


 強い風でなければ、おもりによる程よいカーテンの揺らぎが涼しさを演出してくれる。今年の夏も、節電をして暑さを満喫するとしよう。

虹の橋

2014-07-11 21:49:45 | Weblog
 台風一過の東京は、朝方は低く垂れこめていた雲が昼過ぎには消えて、灼熱の太陽が暴れ出し、気温はうなぎのぼり、各地で猛暑日を記録した。ところが夕方には雲行きも妖しくなり、激しい雨が降る。 


日が暮れかけた頃の雨が止んだ午後6時45分、ふと見上げた空に虹が架かっている。


よく見ると外側にも微かに虹の橋が見える。虹の二重橋だ。


映画「オズの魔法使い」の中で歌われる「虹の彼方に」では、

虹の向こうのどこかに 青い鳥は飛ぶ

と謳う。

「虹の橋」という詩が、ペットを失った痛みを癒してくれると、ネット上で広がっているらしい。

虹の橋

ペットをご自分の愛しい人に置き換えてみるのもいいかもしれない。

四万六千日

2014-07-09 20:49:41 | Weblog
 誰が数えたか知らないが、米一升分は46,000粒あるそうだ。浅草寺境内では7月9・10日の二日間「四万六千日(しまんろくせんにち)」といわれるほおずき市が開かれている。


この日にお参りをすると、四万六千日分のご利益があるといわれる。


四万六千日は約126年分だそうだが、それを一生と考えるらしい。


米一升の一升と、人間の一生をかけたのだという。


毎年のようにこの市に出かける僕だが、未だにご利益らしきものがない。


いや待てよ、今こうしていられることがご利益なのかもしれない。


朝顔市と同様ほおずき市も曜日にかかわらず7月9・10日と決まっている。


観音さまの功徳日が7月10日であり、一番乗りを目指して前夜から待つ人がいるため、9・10日の両日なったとか。


初日の今日は超大型台風の影響か夜には雨になったが、昼間には一時的に雨も止み、ほおずき市は多くの人出で賑わっていた。

牽牛花

2014-07-07 23:03:37 | Weblog
昨日から開かれている入谷の朝顔市は、7月6・7・8日の3日間と決まっている。


最近はお祭りや、古くから行われている由緒ある催し物など、日にちが決まっていたものも、土日に行われることが多くなった


ところが入谷の朝顔市は、頑なにこの日に拘っている。


車の通りの激しい言問通りも夕方からは歩行者天国になり、通りは溢れんばかりの人の波。


今年は初日が日曜日とあって、夜になっても人は増える一方。朝顔を片手に屋台の味に舌鼓を打つ人も多い


朝顔は別名牽牛花ともいうらしい。7月7日の七夕の日を中にして3日間行われる拘りに納得である。




下町七夕まつり

2014-07-06 23:51:45 | Weblog
かっぱ橋商店街で行われている下町七夕まつりの今日は、朝から青空がのぞく好天に恵まれ、多くの人出で賑わっていた。



昨日の越中おわら節に続き、今日は我が雷連と小金井さくら連の阿波踊りが沿道の七夕客を楽しませてくれた。



雷連の皆さんとはもうお馴染みになり、沿道でカメラを構える僕を見つけては会釈をしてくださる。







雷連のファンになるきっかけを作ってくれたのが、雷連のマスコットともいえる子供たち。
特に男の子の兄弟二人の可愛さにはいつも癒されている。



今日は弟君は出演しているが、サッカーをやっているお兄ちゃんは出演していない。
彼らの先輩格だったお姉ちゃんたちは大人の仲間入りをしたようで
代わりにまたまたかわいいちびっこの踊り手が加わり
画像左端の弟君がリーダー役を担っていた。



阿波踊りに欠かせないのが、笛や太鼓、そして三味線などの鳴り物。
派手な踊りの陰に隠れがちだが、彼らの支えで踊りも引き立つのではないだろうか。



雷連に続いて、サクラの花を思わせる華やかな衣装のさくら連が見事なパフォーマンスを披露してくれた。



この連にもかわいいちびっこ踊り手が凛々しい顔で、お姉さんたちをリードしているかのようでもある。



それとは別に佐渡おけさの踊りもあり、下町の夏の暑い一日はさらに熱く盛り上がって、梅雨晴れの一日が終わった。





連日の下町七夕まつり巡りで、僕の歩行数は合わせて28、830歩となり、程よい疲れは充実感さえ感じる2日間であった。

越中おわら風の盆

2014-07-05 23:58:01 | Weblog
 都内浅草にあるかっぱ橋道具街は、食器具・調理器具・食品サンプル・食材などを扱う道具専門の問屋街として名高い街である。その「かっぱ橋本通り」では下町七夕祭りが行われ、土日には数々のイベントも開催されている。


 土曜日の今日、危ぶまれた天気も何とか持ち直し、時々太陽も覗く中、午後4時、七夕飾りの下で風の盆で知られる「越中おわら節」が披露され、静かな踊りの中にも、叙情的で、内に秘めた気品と激しさも垣間見える、哀しげな三味の音に合わせて踊る越中おわら風の盆に魅せられてきた。







 富山県八尾の風の盆を謳った歌は、菅原洋一さんの「風の盆」と、石川さゆりさんの「風の盆恋唄」があり、どちらもなかにし礼さんが作詞しているが、僕は菅原洋一さんの「風の盆」が好きだった。しかし、最近石川さゆりさんの「風の盆恋唄」を元・秋葉豊とアローナイツのボーカルであり、その歌の上手さからファンになった、木下あきらさんがカバーしている動画を知り、それ以来「風の盆恋唄」が好きになった。

 お時間に余裕がある方は、木下あきらさんの、豊かな感情で哀しい抒情詩を謳い上げた名唱をお聞きください。ステージでの動画のため音質が良くないが、歌の上手さは伝わると思います。


 豊かな声量、確かな音程、鮮明な言葉と発音、彼独特の微妙な節回し、そして時には抑え気味に、時には切なさを込めて絞り出す声音、そのどれもが僕にとっては鳥肌が立つほど魅力的な歌唱である。風の盆恋唄がこんなにいい歌だったとは知らなかった。