勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

行く年来る年

2012-12-31 00:19:27 | Weblog
 『若いですね』といわれると、せっかく歳をとったのに、若い方がいいのかなと感じて、あまり嬉しくない。『きれいですね』といわれたほうが嬉しい。 桐島洋子さんの言葉である。

 2012年が間もなく終わろうとしている。僕にとって、来る2013年は60代最後の年である。桐島洋子さんのような誇らしい歳のとり方はできなかったが、来年迎える古稀は、「人生七十古来稀なり」といい、七十年生きる人は古くから稀であるといわれたそうだ。そんな稀な人生も日々の積み重ねで今がある。今年も多くの方々にお世話になり、愚ブログへの訪問やコメントもいただき、無事1年を過ごすことができた。


 皆様には1年間見守っていただき感謝すると共に、来年もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。来る年も皆様にとって良い年でありますようお祈りして、今年最後のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

散り際

2012-12-30 01:28:49 | Weblog
 咲いた花はいつかは散るもの、桜の花が日本人に愛される理由のひとつに、散り際の潔さにあるのだと思う。桜の花が満開を過ぎて、いつまでも咲き続けていたとしたら、こんなに愛おしくは感じないだろう。
 

 2012年が過ぎ去ろうとしているそのとき、ひとりの偉大なプロ野球選手が現役から去っていった。大リーグに挑戦して10年、日本の球界に戻る選択肢もあったかもしれない。しかし、ファンが求めるであろう「10年前の姿に戻る自信がない」という理由で、現役を退くという。それは彼の美学なのだろう。


 僕がプロ野球ファンになったのは、長島茂雄さんの存在があったからである。その長島さんの次に好きな野球選手が松井秀喜選手だった。彼の野球人としての才能はもちろんだが、それよりも、その謙虚で驕らず、誠実な人間性が好きだった。彼のプレーからもにじみ出る、フォア・ザ・チームの精神は見事だった。


 ボロボロになるまで現役を続ける選手もいる。それも美学のひとつだろう。だが、日本の球界に戻っても4番を打たない松井選手は、咲き終わってもなお枝にしがみつく桜のようで見たくない。2009年のワールドシリーズでヤンキースを優勝に導き、日本人初のMVPに輝いた彼の活躍は、今も目に焼きついている。その人間性から、チームメイトからも愛されたという松井選手に、お疲れ様とありがとうの言葉を添えて、彼の栄光と潔さに拍手を贈りたい。(画像は、大リーグ初本塁打が満塁本塁打の時のネット画像を保存していた、記念の写真である)

明日へ

2012-12-29 00:08:46 | Weblog
 東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」では、「真っ白な雪道に 春風薫る」と歌い、「悲しみの向こう側に 花は 花は 花は咲く・・・」 と続く。

被災地の復興を応援するテーマソング「花は咲く」

 我が家のベランダの鉢に、覚えのない草花の芽が出てきたのは、初夏の頃だったろうか。寒くなった晩秋の頃、植え替えて日当たりの良い出窓に移すと花芽が出てきた。


 葉の形から桜草と思われるが、真っ白な可憐な花を咲かせたこの花は、名前からすると春の花のようだが、季節を間違えたのかもしれない。



 やはり寒くなり始めた頃に花芽をつけていた「カランコエ」が、真っ赤な花を咲かせ始めた。この花は晩秋から冬にかけて咲く花のようだ。


 一方、水の遣り過ぎのためか、葉が萎れはじめて元気がなくなったため、挿し木をしておいたモミジバゼラニウムが、ささやかに花を付けてくれた。この花は春にも花を咲かせたが、このまま復活してくれるといいが。。。 


 今年初めて花を咲かせてくれたのが、茶花としても知られる真っ白な「侘助」。花の少ないこの時期に、赤と白の花が我が家のベランダと出窓を賑わせてくれる。


 間もなく新しい年を迎えるに当たって、紅白とは縁起がいい。来年こそ被災地の人たちの心にも、紅白の花が咲くことを祈ろう。「花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く いつか恋する君のために♪」

2012-12-28 00:15:58 | Weblog
 今年も届いた愛情宅配便。独り暮らしの僕を気遣って、実家の義姉(あね)からこの時期に届く宅配便には、お正月用の餅の他にもこまごまとした志が詰まっている。


 クリスマスも終わり、この宅配便が届くと、お正月が近いことを知る。遅ればせながら年賀状の印刷も済ませた。義姉の好意に甘えながら、矢のように過ぎ、あと僅かになってしまった今年にも、無事であったことを感謝しよう。

皇居のライトアップ

2012-12-27 00:26:09 | Weblog
 21日~28日まで予定されていた東京駅赤レンガ駅舎の光のショー、「TOKYO HIKARI VISION」 が頓挫した。初日の21日にこのショーを見に出かけた僕だったが、その2日後の23日には観客が多すぎるという理由で、突然中止されたという。遠くからわざわざこのショーを見に来た人もいる中での中止は、多くの人から顰蹙を買っているらしい。


 この光のショーは年内はすべて中止が決定したというが、東京駅構内や、丸の内側の歩道のあちらこちらでは、寒風吹きすさぶ中 中止を伝えるスタッフがカードを持って立っている。


 駅前広場の、未来を照らす光の祝典「東京ミチテラス」は予定通り開催され、東京駅舎を背にイルミネーションが揺れている。


 一方、東京駅から皇居に延びる「行幸(ぎょうこう)通り」に面した富士見櫓と、二重橋奥の伏見櫓でも、ライトアップが行われている。


 このライトアップは、天皇誕生日の23日の夜から1月初旬までの予定だそうだが、一般に向けてのライトアップは初めての試みだという。


 水銀灯の光に浮かび上がる富士見櫓と、伏見櫓の二つの櫓は、東京駅舎前の喧騒とは打って変わった静寂と荘厳に満ち溢れている。


 気が付くと、凍えるような寒さの中、震える手でシャッターを押しながら「松風騒ぐ丘の上 古城よひとり 何偲ぶ♪」と、思わず口ずさんでいた。
 

トリプルパーティー

2012-12-26 01:57:47 | Weblog
 12月25日は聖誕祭である。この日はイエスキリストが生まれた日とされるが、実際はキリストの誕生日はわかっていないらしい。それはどうでもいいが、この日に誕生日を迎えた方が身近にいる。世に言うキリストと同じ誕生日ということになる。その彼女を交えたいつもの仲間4人でダンス後のカラオケに行った。


 主目的はもちろん彼女の誕生日祝いの会であるが、忘年会とクリスマスパーティーも兼ねたトリプルパーティーである。楽しいことが3倍になったことになる。


 欧米では、クリスマスといえば七面鳥が供されるらしい。そこでカラオケの店主にはその旨を伝えて許しを請い、我が腕を奮って作った、ご飯詰めの鶏肉料理と、カラオケ仲間が持ち寄ったケーキ、更にはお店側の好意のシャンパンのサービスとで、一年の締めくくりとして豪華で楽しいトリプルパーティとなった。気の合う仲間同士で楽しむひと時はいいものである。

クリスマス・イヴ

2012-12-24 23:35:25 | Weblog
 地上100mにあるレストラン「蒔絵」で、クリスマス・イヴの日の昼食を楽しんだ。このレストランは、浅草ビューホテルの27階のフランス料理店である。


 眼下には浅草寺や五重塔、そして花やしきなどの下町情緒、その向こうには世界一高い電波等「東京スカイツリー」がその威容を誇る。



 この冬いちばんの寒波のこの日は空気も澄み、遥か遠くの眺望も手に取るように眼前に迫るパノラマは、自分だけのものと見紛うほどである。


 その眺望の片隅には、あの恐竜橋の異名を持つ東京ゲートブリッジも、ビルとビルの間から顔を出し、スカイツリーと妍を競っているかのよう。


 夜になると、クリスマス・スペシャルライティングのスカイツリーが、白いベールをまとったもみの木をイメージしたホワイトツリーとして、世界一のクリスマスツリーとなって姿を現した。次の機会には、レストラン「蒔絵」からの夜景を楽しむのも一考かもしれない。 


 このライティングの前後には、真っ赤に燃えるろうそくの炎をイメージした、キャンドルツリーのライティングになったが、余りの寒さのため、写真を撮るのを見送ってしまった。


 クリスマスバージョンのライティングは、明日25日まで行われるが、日々時間によって変わるスペシャルライティングは7種類あり、我が部屋からも楽しめる。しかし、防寒と節電のため、カーテンを引いてしまうので、時々カーテンの隙間ら眺めるだけになってしまったのが、ちょっと残念ではあるが。。。

東京ミチテラス2012

2012-12-21 23:52:20 | Weblog
 東京駅丸の内駅舎の復元を機に、丸の内地区では、光の祝典「東京ミチテラス2012」が行われている。この祭典は光が「道」を照らし、「未知=未来を照らす」という意味を込めた「歴史、未来、希望」をテーマにした、日本を元気にするプロジェクトだとか。

 復元された東京駅舎に映し出される光の映像「TOKYO HIKARI VISION」は、プロジェクションマッピングと呼ばれる、建物の形状に合わせた映像をプロジェクターで投影する、躍動感あふれるライティングショーである。それは、あたかも建物が動いているような印象を与える映像技法なのだそうだ。

 この催しは12月21日~28日まで行われるが、そんな東京駅舎の「TOKYO HIKARI VISION」の映像を、フォトチャンネルにしてまとめてみた。静止画像であるが、実際は3Dの動く映像が迫るほどの、迫力満点の光のページェントである。

TOKYO HIKARI VISION

 また、駅前広場では、デザインや形の異なるモザイク模様が織りなす、光と影の幻想的な空間が広がっている。





 北風の吹く真冬を思わせる寒さにも、ファンタジックな光のショーに、時間が経つのを忘れるほどの元気を貰ったような気がする冬至の夜だった。

マイブーム

2012-12-19 23:20:35 | Weblog
 忘年会のシーズンである。最近の僕は忘年会などしなくても忘れることばかりであるが。。。
忘年会に付き物のひとつにカラオケがある。歳とともに思うような声が出なくなり、カラオケとは縁を切って十数年が経つが、昨年の秋頃から縁あってカラオケに行く機会が突然増えた。元々歌うことが嫌いではない。高校時代はコーラス部に所属し、NHKの合唱コンクールで全国大会にも出場したこともある。それは僕の力など皆無で、優秀な指導者・牧野統(おさむ)氏と他の部員の力に依るものであったのだが。。。

 子供の頃、家族が多かった我が家は、風呂に入る順番や時間にも制約があった。空いた時間に「早く風呂に入れ」と親父に急かされる。風呂の中で大きな声で歌を歌っていると、「早く出ろ」と、また親父の声。僕は親父に食ってかかった。「早く入れと言うから入ったのに、今度は早く出ろとは、僕はどうすればいいんだっ!」

 昨秋から再び行きはじめたカラオケ店で、歌うことの楽しさを再認識し、新しいレパートリーを増やそうと、最近カラオケボックスに行くようになった。それも昼間のひとりカラオケである。初めてのときはちょっとの戸惑いと照れもあり、恐る恐る1時間半の予約をした。「残り時間10分です」の知らせに、30分の延長を告げた。再度の残り時間の知らせで、再び30分の延長、結局ひとりで歌うこと2時間半。


 カラオケボックスの個室で、ひとり歌の世界に浸っていると、世の中の厭なことも忘れ、ストレス発散にもなる。その後も2度ほど行き、2時間半の歌三昧。ついには、勧められるままクラブ会員になってしまった。


 若い頃、仕事が終わってから行くカラオケは、帰るときには朝日が眩しかったこともある。既に卒業したと思っていたカラオケだが、今、ひとりカラオケが僕のマイブームである。

デコポン

2012-12-18 20:58:57 | Weblog
 鮮やかなオレンジ色と、その形がユニークな、今が旬の果物「デコポン」が、本場熊本から届いた。早速の賞味は、酸味を控えた、ジューシーで上品な甘さが口いっぱいに広がり、なんとも幸せな気分になる。種もなく、房の皮も薄くて食べやすいのもうれしい。


 デコポンは、「熊本県果実農業協同組合連合会」が商標登録したもので、ポンカンと柑橘類の清見という品種を掛け合わせた「不知火」のことだそうだが、糖度13度以上、クエン酸1%以下という条件を満たしたものだけが、その名前を使用できるという規定があるという。どうりで甘くて美味い筈だ。


 名前の由来は、おでこが出ているところから、おでこの「デコ」と、ポンカンの「ポン」をとって名付けられたらしい。年々額が広くなって、おでこばかりが目立つ僕は、熊本産のデコポンのような上品さも甘さもなく、ましてや渋さなど皆無で、旬はとっくに過ぎた、ただのデコ親父である。ア~ァ (;´Д`A ```
 

年の瀬

2012-12-17 21:55:35 | Weblog
 浅草の一年を締めくくる行事、歳の市ともいわれる、年の瀬の風物詩「羽子板市」が、今日17日から19日の3日間、浅草寺境内で行われている。


 午後から降り出した雨も夜には小止みになり、ライトアップされた五重塔を背に並んだ露店の前で、多くの人が冬の風物詩を楽しんでいた。





 浅草は一年を通じて様々な行事が行われるが、羽子板市が終わると、いよいよ今年も終わりを告げる。原発問題をはじめ、震災復興、沖縄問題、領土問題などなど、政治の混乱は多くの課題を残したまま、一年が過ぎ去ろうとしている。新しい政権は、果たしてこれらの問題を解決してくれるのだろうか?来年こそいい年になって欲しいものだが。。。

選挙

2012-12-16 16:33:20 | Weblog
 真冬の寒さが続いていた東京は、コートも要らないほどの、雲ひとつない暖かな晴天に恵まれた。今日は衆院選だが東京では同時に都知事選も行われる。遅いブランチを摂って出かけた投票所は入り口付近から長蛇の列。


 かつてないほどの政党の乱立と、あまりにも多すぎる問題が山積し、どの政党も耳触りのいい言葉を並べる。いや、時には非常に耳障りな政策を主張する政党もある。どれをとっても一長一短であるが、本当に実行してくれるのかも疑問である。もう何年も棄権したことのない選挙だが、僕の中ではどの政党を、また誰を選ぶか決めかねていた。ならばと、棄権することも選択肢のひとつと考えたが、それは本意ではない。


 我が選挙区には、支持しようとする政党の候補者が立候補していない。したがって支持政党とは違う候補者を選ぶことになる。投票用紙に政党名を書くとき、似たような名前の政党も多く、政党名をフルネームで書こうとして、不覚にも違う政党名を書いてしまった。慌てて鉛筆で黒塗りをし、その横にとりあえずの支持政党名を書いたが、政権政党になる期待も薄く、どの政党が政権を握っても、期待できるとも思っていない。今回の衆院選は、何か虚しさの残る選挙になってしまった。

ブリ大根

2012-12-13 20:48:17 | Weblog
 出世魚として知られるブリの美味しい季節である。漢字で魚偏に師と書く「鰤(ぶり)」は、一説には師走の頃に脂が乗って旨くなる魚だからだとか。出世して「師」となるわけでなさそうだ。


 そんなブリのアラを使った冬の定番料理「ブリ大根」を作ってみた。成長する過程で変わるブリの名前も、地方によって違い、100近い名前を持つらしい。僕も本名と仕事上の二つの名前を持つが、少しも出世もしなければ成長もせず、いくつになっても気持ちだけが若い、歳不相応なぶりっ子である。

生オケ大会

2012-12-11 23:58:46 | Weblog
 カラオケなるものが登場して久しい。カラオケ初期の8トラック時代から、通信カラオケに至る過程を楽しんできた僕だが、それ以前のまだ若かった頃、ナイトクラブなどに飲みに行き、出演していた演奏者のギターや、少人数編成のコンボバンドなどで、飛び入りで歌わせていただいたこともある。今考えると、若気の至りの虫のいい話ではあるが。。。

 我がホール新世紀では、ダンスは勿論のこと、ダンス以外でもお客様に楽しんでいただくための様々なイベントが行われる。ダンスに欠かせないのが音楽。ホール新世紀は、都内では数少ない生バンドで踊れるダンスホールである。フルバンドとコンボバンドの2バンドが、30分交代で演奏してダンスのお相手をするのだが、コンボバンドの生演奏をバックに歌う、生オケ大会が行われた。

 カラオケで歌う機会はあっても、生のバンドで歌う機会は滅多にない。8人ののど自慢のお客様が、陽子&キャッツアイの演奏をバックに歌う生オケ大会は、皆さんスターの気分で美声を披露してくださった。次は私も、というのど自慢の方は、是非一度ホール新世紀にお越し願おうとの下心で、その様子を紹介します。 










一段と高い華やかなステージで、生演奏をバックに歌う晴れ舞台は、病みつきになること請け合いです。


余震

2012-12-07 23:34:59 | Weblog
 今夜の突然の大きな揺れに、またかと一瞬身構えた。そのとき仕事場にいた僕は、ちょっと長い揺れに、お客様の安全の確保を考えた。幸い揺れはすぐに収まり、事なきを得た。忘れた頃にやってくるといわれる天災だが、未だに生々しい記憶から逃れられずにいる人たちも多い。


 仕事から帰った部屋には、いつも天井から僕の帰りを待つ我が家の仲間たちが、部屋に転がっている。慌てて部屋を見回すが、他には倒れているものはない。我が仲間たちを元の位置に戻し、もう一度部屋の隅々まで点検するも異常はなかった。


 マグニチュード7.3の震源地に近い東北は津波も来たようだが、大きな被害がなかったと聞く。とりあえずよかったが、天災は忘れなくてもやってくるものらしい。