勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

コンパニオンアニマル

2012-04-29 23:55:09 | Weblog
 今年はじめての夏日となったゴールデンウィークの2日目、初夏の風に誘われて出かけた、隅田川に隣接する都立汐入公園は、我が家から自転車で10数分のところにある、僕の癒しの場所でもある。芝生に座り薫風に身を委ねていると、うら若き女性に連れられた、チョコレート色の大きな動物。



こ・こ・これは・・・? 

豚? 

それとも猪?



この動物とはミスマッチな、みめうるわしき女性に聞いてみた。

これ 何ですか?

イノブタです

ペットですか?

はい そうです

どのように飼ってるの?

普通の座敷犬のように・・・

えぇ~っ! ということは部屋で飼ってるの?

はい

僕の不躾な質問に、嫌な顔もせず平然と答えてくれた。



好奇心の塊の僕の質問は続く。

名前もあるんでしょ?

チョコです

・・・???
 

許しを得てカメラを向けていると、公園内のあちこちから人が集まってくる。



写真を撮りながら遠巻きに見ていた少年が、近づいて背中を撫でる。



このイノブタのチョコちゃん、よく見るとやさしい眼をしている。



気持ちよさそうに横になったチョコちゃん、散歩で疲れているのかな?


 そして、何事もなかったように去って行くチョコちゃんと飼い主の後姿に、不思議なものを感じたが、近年は人々の動物に対する接し方も変わり、ペットという概念から、人生の伴侶としての動物という意味で、「コンパニオンアニマル」と呼ばれることもあるのだとか。

お掃除スリッパ

2012-04-28 22:31:22 | Weblog
 外食や店屋物があまり好きではない僕、先日取り替えたばかりのガスレンジも、はじめは戸惑った使い勝手にもやっと慣れ、以前よりキッチンに立つのが楽しくなった。しかし食洗機などなく、洗い物をした後の床は水浸しになることも度々、その都度の拭き掃除が面倒だった。


 そんな折に見つけたマイクロファイバーのお掃除スリッパが役立っている。今までも、マイクロファイバー素材のバスマットを使っていたが、吸水性と速乾性に優れ洗濯も簡単。このスリッパでキッチンに立つのが少しばかりうれしくもある。だからといって、料理の腕前が上がったわけではないが、先日は九州産の新鮮野菜も届き、野菜好きの僕にとっては料理を楽しませていただいたばかりでもある。

五月(さつき)の鯉の吹流し

2012-04-27 21:55:58 | Weblog



小僧くん いよいよゴールデンウィークだねぇ 


あっ その声はおじちゃんだ!



あれっ 小僧くん鯉に絡まれてるねぇ


ボク 鯉に顔を塞がれて 見えないよ~



恋は盲目っていうからね


おじちゃん それってコイ違いじゃないの?  




コイはねぇ 絡んだり 盲目になったり 厄介なものなんだよ


へぇ~ そうなんだ ボクのコイは 風任せでフワフワ浮いてるよ


「江戸っ子は 五月(さつき)の鯉の吹き流し 口先ばかりではらわたはなし」って言ってね 

口は悪いが 腹の中はさっぱりしているという意味で使われるんだよ


おじちゃんも浅草っ子でしょ?


うん おじちゃんも 口は悪いけど 腹の中はなんにもないよ


フ~ン ボクの電子辞書によると 口先ばかりで内容がないという意味もあるよ


ワァ~ォ

 


そんなこと言うから コイが背中で絡んでるじゃないか


やっぱりコイは 絡んだり 盲目になったりして 厄介なものなんだね 


「及ばぬコイの滝登り」とも言って 

自分の能力が及ばず いくら努力しても目的が達成できないことのたとえにも使われるよ


それ おじちゃんのこと?


オ~ィ ( ̄▽ ̄;)!!ガーン

粋と雅と下町文化

2012-04-20 23:20:11 | Weblog
 スカイツリーの開業に向けて、日々変貌を遂げる下町浅草は、粋と雅に彩られ賑わいをみせている。昨年の10月から試験的に部分点灯が繰り返されてきたが、昨夜は初めての本番と同じLEDの照明による全灯テストが行われた。


 午後7時30分頃、隅田川をイメージした淡い水色の粋と、江戸紫の雅が交互に我が家のベランダの向こうに浮かび上がった。とるものもとりあえず、カメラと3脚を手に隅田川に架かる桜橋へと急ぐ。


 試験点灯により、粋と雅が点いては消え、消えては点き、下町の夜空に浮かぶ世界一のタワーは、1ヶ月後の開業を待ちわびているようでもある。開業後は、この2種類が1日交代でライトアップされるという。


 そして今日、スカイツリーの開業に先立ち、浅草文化観光センターが、リニューアルオープンした。この観光センターは、以前から雷門前にあったが、老朽化のため取り壊され、8階建ての施設として、ユニークな建物にリニューアルされたのだ。


 1階ロビーのカウンターでは、4ヶ国語での観光案内や、チケットの販売、映像による観光情報の提供などを行っている。


 最上階の8階の展望テラスには喫茶室もあり、テラスからは浅草の街や、吾妻橋対岸のアサヒビールのオブジェと共に、スカイツリーが一望できる。


 特に、上から見る雷門から浅草寺へと続く仲見世通りは、はじめて見る光景でもあり、改めてその景観に驚く。開館時間は午前9時~午後8時までというから、夜の仲見世とライトアップされた浅草寺と五重塔のコラボも見逃せないだろう。


 各階には、台東区の見どころやイベント、更には歴史や文化を紹介するフロアーがあり、訪れた人を飽きさせない工夫を凝らしている。


 2階建ての旧センターで正時に楽しませてくれた、からくり時計の神輿と金龍の舞と白鷺の舞の人形も飾られている。この人形、意外と大きいのにびっくりした。


 この文化観光センターは、当初、景観や雷門への日照問題で浅草寺側とトラブルがあったが、高さの調整などで、現在の形になったと聞く。浅草にお越しの節は、是非立ち寄ることをお勧めします。ここでの情報による、新しい発見があるかもしれません。

寿命

2012-04-19 23:47:10 | Weblog
 「生あるものは必ず死す」。これは命あるものの避けられない道である。人の寿命は生まれながらに決まっている、と言う人がいるが、僕はそうは思わない。それでは夢がないから。。。

 先日、用事があって郵便局へ行った。用件とは関係なくそこで勧められたのが、かんぽ生命。若い頃、生命保険なるものに全く興味がなかったが、母に無理やり加入させられた、郵政の簡易保険。その後の入院回数も多く、満額入った簡保の入院特約にどれほど助けられたか知れない。そのとき母の偉大さを思い知らされた。

 その保険が満期になったとき、改めて新規に加入しようと思ったが、入院履歴の多さに再加入はできなかった。そのために入ったのが、民間のがん保険。がん以外の入院も保障される保険である。

 そのほかには、入る気持ちなど全くなかったが、勧められるままに入った今回の生命保険は、郵政民営化による新しいプランの養老保険らしい。


 今の年齢では、なかなかいい保険は見当たらないし、長生きできるとも、長生きしようとも思っていなかった。しかし、今までは薄命なタイプかと思っていたが、世にはばかるタイプと知る。そんなわけで入ったかんぽ生命だが、満期まで生きられるかどうかはわからない。もし生きてしまったときのお小遣いにでもなればいいと、入院保障のある目減りする貯蓄と考えることにした。

 窓口で急に決めたため、独り身は受取人の設定に困った。大した額でもないので、生年月日を聞こうとあちこちに電話するも、誰も応答がない。偶々弟の金髪が電話に出たので、一応弟が受取人になる。この受取人は変更可能らしいが。。。寿命とは、命を寿(ことほ)ぐ、と書くが、さて今から10年後に生きているだろうか?
 

一葉桜まつり

2012-04-16 01:00:50 | Weblog
 ソメイヨシノが咲き終わる頃に咲き始める桜がある。淡紅色の大輪八重咲きの一葉桜(イチヨウザクラ)は、1本の葉化した緑色の雌しべを出して咲くことから「一葉桜」と名付けられたという。 


 「オクアサ」と呼ばれる浅草観音裏の各通りでは、一葉桜が見頃を迎えている。この界隈には樋口一葉のメモリアル施設、一葉記念館があり、一葉桜は街のシンボルにもなり、道行く人たちを和ませてくれる。


 観音裏の通りのひとつ、小松橋通りに植えられた200本の桜が、ひときわ華やかに輝く日がある。毎年、一葉桜が見頃を迎える、4月の第二土曜日に行われる「一葉桜まつり」は、生憎の雨となり、日曜日に順延になった。


 土曜日に降った雨も上がり、天気にも恵まれたこの日、一葉桜まつりのハイライトでもある、花魁道中が行われた。近くには花魁道中の発祥の地でもある、吉原という歓楽街があり、江戸吉原の伝統文化が受け継がれているのである。



京都の内八文字に対し、江戸の外八文字でそろりそろりと歩く姿は江戸の粋か、それは、あたかも動く絵巻物。



登場した2人の花魁は、肩貸しの男衆と傘持ちの男衆を従えた、「藤浪太夫」と「象潟太夫」。


 満開の一葉桜の下、手古舞・女木遣りや、禿(かむろ)に振袖新造、更には男衆の付き人をたちを従えての、浅草観音裏の豪華なショーは、次のステージへと舞台が変わる。


特設舞台では、ここでしか見られない、花魁ショーの幕開けである。



道中の時には、右手に金棒、左手に自分の名前を書いた提灯を持って歩く、男の扮装の女木遣りのお披露目に続き、花魁ショーの始まりである。



舞台上での花魁のお披露目が終わると、お大臣と太夫とのやりとりが始まる。そこに繰り広げられるのは、江戸の昔の郭の遊び。



浅草観音裏で繰り広げられた、花魁道中と花魁ショーは、祇園精舎の鐘の音にも似た、春の夜の夢の如きひと時でもあった。

春の雨

2012-04-14 19:08:58 | Weblog
 春の雨がベランダの鉢植えをやさしく濡らす。長かった冬にいじけていた草花が急に元気になって、広くはないベランダで、その存在感を主張しはじめた。


 ギボウシは、葉の形が橋の欄干を支える擬宝珠に似ていることから付けられた名前らしいが、先日まで土に隠れていたと思ったら、突然姿を現し日々成長を続けている。


 昨年は一株だったシランも今年は二株になり、知らんうちに赤紫の花芽が出てきたので、慌てて陽のあたる場所に移したばかりだ。


 ミヤコワスレも、花のないこの時期には、忘れずに花を咲かせてくれる。忘れな草をはじめとして、わすれという名が付くと、物忘れが激しくなった僕には、仲間意識が芽生えて好きになる。


 ふと気が付くと、モッコウバラも蕾を持っていた。昨年我が家に来たので、今年初めての花を見ることができそうなので楽しみである。このバラには棘がないのが特徴らしいが、棘だらけの僕は、見習わなくては。。。


 昨年、部屋中にいい香りを漂わせてくれたヒヤシンスも、そのままにしていた球根が芽を出したので、急いで鉢に植えたのだが、今年もあの香りで僕の頭をヒヤシンスしてくれることだろう。


 野に咲く姿を良く見るジュウニヒトエは、この時期の野は寒いのだろうか、十二単を着た姿が楚々として愛らしくもある。寂しかったベランダが、春の雨に芽ぐみはじめた植物で賑やかになってきた。この雨で桜の花は散るだろうが、花散らしの雨が降ってもやはり春はいいなぁ♪

話の花

2012-04-11 00:02:57 | Weblog
 数日前、花見のお誘いをいただいていた。30年ぶりに近いお客様からの電話だったのだ。今年85歳の彼女が武蔵野市に移り住んで4年、お住まいのマンションの窓から見える桜並木が満開だという。


 約束の今日、三鷹駅からバスで10分足らずの停留所を降りて、道順のメモを確認していると、突然ナイスミドルの男性から「○○さんですよね」と仕事上の名前で声をかけられた。一瞬驚いたが、「◇◇の息子です」との言葉に事情を理解し、部屋に案内された。


 招かれた、画像左手のマンションの部屋の窓からは、満開の桜に手が届くほどであり、散り始めた桜の花びらがベランダで舞う。一人住まいの彼女は、半年前に部屋の中で転んで大腿骨を骨折し、歩行器に頼るが、味噌汁が冷めるかもしれないほどの距離に住む還暦に近い息子さんが、何かと世話を焼いてくれるのだそうだ。そこには付かず離れずの程よい関係の親子の姿があった。

 30年に近い歳月は、お互いに誤魔化すことはできないが、満開の桜に負けじと昔の思い出話に花が咲く。窓から見える桜を愛でながらの数時間はあっという間に過ぎていった。長い時を過ぎても、こんなお誘いを受けることに喜びを感じながら、帰途、ひとり花の下を歩きながら、感慨に耽る花ぐもりの春の午後だった。


春宵一刻値千金

2012-04-10 00:39:26 | Weblog
 昨日とは打って変わって汗ばむほどの好天に恵まれ、夜風が肌に心地よい。「春宵一刻値千金」と中国の先人がいう。春の夜は僅かな時間でも千金に値するほどの趣があるといわれるが、そんな春の宵、突然ライトアップされたスカイツリーが夜空に浮かびあがった。


 今までとは趣を変えた色彩に彩られたスカイツリーが、山谷掘の桜の向こうにその威容を誇る。山谷掘はその昔、船に乗って隅田川から吉原遊郭へ通うための水路でもあった。
 

 今は暗渠となった山谷掘公園は、昼間は花見客で賑わうが、夜になると人影もまばら。しかし今宵だけはそんな花見客に届けとばかり、スカイツリーが夜桜と妍を競う。 


 思いがけず見ることができた、開業に先立っての夜桜とライトアップされたスカイツリーの共演は、ちょっと得した気分にさせてくれた。



爛漫の春の夜が届けてくれた贈り物は、まさに春宵一刻値千金であった。

春のうららの 隅田川

2012-04-07 23:31:30 | Weblog

 東京は昨日、桜が満開になったとの報道があった。朝から晴れ上がった青空に聳えるスカイツリーと満開の桜とのコラボレーションは、スカイツリーが完成して初めてのことである。


 しかし、春のうららの・・・♪というには程遠い、冷たい北風の吹く土曜日の昼下がり、青空が次第に雲に覆われてきた。両岸の満開の桜に挟まれた隅田の川面には、屋形船がユラリユラリと波に揺れている。


 屋形船の間を縫うように走る水上バスのデッキには、桜とスカイツリーの競演を楽しむ人の群れ。スカイバスの先には、在原業平が「名にし負はば いざこと問はむ」と詠んだことから名付けられた言問橋が見え、名にし負う都鳥も花見客を歓迎しているようでもある。


 桜の満開と週末が重なり、更にスカイツリー人気もあり、隅田公園は早朝から花見客で人人人。あちらでもこちらでも宴たけなわである。


 吉田兼好は「花はさかりに、月はくまなきを見るものかは」といって、桜の花は盛りだけを見るものではなく、咲きはじめや散り際が味わい深いという。


 だが、やはり最盛期の花ほど人の心をうきうきとさせるものはない。まぁ、花も人も盛りを過ぎて味わいが出る、と桜守の佐野藤右衛門さんが言っていると、先日お話したばかりではあるが。。。






 ということで、桜を追って隅田川沿いと隅田公園内を歩いたが、桜とスカイツリーのコラボはどこから見ても絵になることに気が付く。



 桜橋の袂では、向島墨提組合のきれいどころによるお茶の接待に、舌鼓を打つ人あり




桜橋の中ほどでは、美女たちによるベリーダンスに目を細め



花を愛で、人を愛で、そして世界一の電波塔スカイツリーを愛でた、花冷えの春の一日であった。

塩麹

2012-04-06 21:14:51 | Weblog
 日本の伝統的な調味料といわれる、今話題の塩麹が手に入った。北海道二五八グループの塩麹「米子(よねこ)ちゃん」は、肉や魚を漬けるとうまみが増し、野菜の浅漬けにも最適だという。


 早速あり合わせの野菜を漬けてみた。冷蔵庫の葉物野菜と人参、また茄子と胡瓜と大根の乱切りの2種類を塩麹に漬け込んで半日ほど常温に置く。


 その後冷蔵庫で数時間冷やした浅漬けは、野菜の甘みが増し食が進む。和食がメインの僕、食事には味噌汁と漬物が必須である。出来合いの漬物は高価な割には味がイマイチ。


 ぬか漬けもこまめに手入れが必要で、古漬けにすることも度々。だが、この塩麹による浅漬けは、簡単で短時間に作ることができる。


 この魔法の万能調味料といわれる塩麹、炒め物の調味料や、サラダのドレッシングの他にも、ゆで卵や豆腐など様々な利用法があるらしい。浅草雷門前の通りにある、常設の北海道物産本舗に通う日が多くなりそうである。

替え時

2012-04-04 23:33:25 | Weblog
 浅草に居を構えて17年(18年かもしれない)、終の棲家と思っているが、いつどうなるかわからない独り身は、日々己の身体の衰えを感じる年齢である。新築マンションに入居した当時は考えもしなかったのだが、17年も経つと設備も不具合を起こす。一昨年はトイレの洗浄機能が壊れ取り替えた。昨年は風呂の給湯器が壊れ交換したが、2日ほど風呂に入れなかった。そして今回はガスコンロとレンジフードを取り替えることにした。


 魚焼きグリルが使えなくなって久しいが、別の方法で魚は焼けるので特には困らなかった。レンジフードの汚れが目立つが、まだ取り替えるほどでもない。ところが先日マンション内でガスコンロの展示会があり、気まぐれに覗いてみた。それが運のつき、最新の機能に心が動く。


 レンジフードはノンフィルターでありフードカバーも必要とせず、掃除も簡単である。レンジフードの掃除が嫌いな僕にはありがたい。またガス台と連動してファンが回り、ガスを止めると2分後には自動停止する。


 ガスコンロは今までに比べ掃除が簡単であり、いつでもきれいな状態を保つことができそうだ。揚げ物など油の温度設定による適温での揚げ物ができる。またタイマーによる自動消火機能は煮物などに便利である。もし空焼きや焦げ付いた場合でも自動消火機能が働く。魚焼きグリルも焼加減の設定や、干物、切身、姿焼を選べ、81%の煙カットと99%のニオイカット機能もある。そのほかにもたくさんの便利機能があるが、使いこなすには時間がかかりそうだ。


 だが、何よりもまだ使えるガスコンロの交換を決定付けた理由がある。温度センサーによる加熱防止機能が働き、250℃になると消火するという。年とともに物忘れが激しくなる今日この頃、いつか訪れるかもしれないボケによる火の消し忘れで火災事故にも発展しかねない。それを考えれば、多少の出費は仕方ないと自分に言い聞かせ、我が家のハッタリ料理学園を続けるとしよう。

灯台下暗し

2012-04-02 22:41:00 | Weblog
 灯台下暗しというが、とかく遠くは見えるのに身近なことは見えにくいようだ。我が家の近くに有名なチョコレートのお店があるのを知ったのは最近のこと。その数日後、仕事仲間からある方へのプレゼントとして手渡された包みの中身が、「浅草の美味しいチョコレートなのよ」と聞かされて、「もしかしてオレンジチョコレート?」と尋ねると、「そうなの」という返事。


 浅草にあるそのお店、タカラヤの『オレンジチョコレート』は完全予約販売で、店頭に行ってもすぐには買えない。プレゼントとしても喜ばれるそのチョコレート、別のある方へ差し上げると、その方もこのオレンジチョコレートのことを知っていた。


 ひとつひとつが手作りで、オレンジの皮の程よい甘さと、ココアパウダーのほろ苦さがマッチしたオレンジチョコレートは、洋酒のつまみにも合いそうである。そんな有名なチョコレートのお店が我が家のすぐそばにあることを僕は知らなかったのだ。まさに灯台下暗しである。

 余談だが、誰もが知る言葉「灯台下暗し」の灯台とは、岬などに設置され船舶の安全を守る航路標識のことと、70年近い人生の間信じて疑わなかった。ところがである、この言葉の灯台とは、あの航路標識のことではないことを知る。この場合の灯台は昔の室内照明器具で、上に油皿を乗せて灯心を立てて火をともす台、灯明台のことなのだそうだ。ヘェ~そうだったのか、ビックリである。

花より団子

2012-04-02 02:06:12 | Weblog
 前日に吹き荒れた春の嵐が嘘のように晴れ上がった日曜日、隅田公園の台東リバーサイドスポーツセンター陸上競技場では、東日本大震災復興支援と銘打って、桜橋花まつりが開催された。


 桜の開花宣言が出された東京だが、隅田公園の桜はまだ蕾、咲いている枝はほとんどない。それでも風は冷たいが、待ち望んだ春の陽射しに出店は人だかり。


競技場内ではお神輿のデモンストレーションや、梯子乗りの妙技が繰り広げられ


スカイツリーの上で演技をしているかのような、錯覚さえ起させるパフォーマンスに、ため息と拍手が沸き起こる。


 同じ競技場内の仮設舞台で演じられる太鼓や舞の数々を紹介しようと思うが、すべてをお伝えできないのが残念だ。それでも、どれも捨て難く選んだ画像が多いことをお許し願いたい。




数チームの太鼓の名演に続いての江戸芸かっぽれは、熟女たちの迫力に目が眩む。


かっぽれが勇ましい鉢巻姿なら、編み笠熟女は浅草雷連演じる阿波踊り。


色気が色香に変わる熟年パワーに魅せられる。


その後に現れた可愛い踊り手に目が釘付けになり、思わず胸キュン。


この仕草には、どんな上手い踊り手も敵わない。


こっそりお持ち帰りしたくなった。


 それは叶わぬことと、気を取り直して隅田川に架かる桜橋へと歩を向けると、スカイツリーに届けとばかりに橋の上でも太鼓の音が響く。


橋の上から見下ろすと、隅田の川面に浮かぶ何隻もの屋形船。よく見ると、満席のお客が乗っている。



桜の開花を予想して、何ヶ月も前からの予約に違いない。しかし、例年にない寒さで遅れた桜の見ごろはまだ先のこと。


 桜橋から程近い山谷掘り公園でも、蕾の下での宴は花より団子か、花の咲かない花見も乙なものと、花より先の開き直りも、エイプリルフールと洒落てみよう。