勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

柿の種

2009-11-30 23:58:02 | Weblog
 『柿が赤くなると医者が青くなる』 といわれるが、柿を食べると風邪をひかないとか、二日酔いにも効果があると聞く。インフルエンザが猛威を奮う季節、柿で防げるといいのだが。。。
 先日、弟の金髪から柿が届いた。庭になった富有柿だという。「甘柿の王様」ともいわれる富有柿は、種無しもあるらしいが気になるのが種。

 きれいに包装された箱の中から印刷物が出てきた。そこに描かれていたのは、美味しい柿の食べ方。富有柿には種が8個あるらしい。その種を上手く取り除く方法を金髪自身の体験から発見したそうだ。昨年、自身のブログで記事にしたところ、反響があったという。
 早速試してみると、確かに種が取り除かれた柿は、歯を気にせづに食べることができるので、差し歯の多い我が口には安心感がある。

 しかしこのようにして取り除いた種は、早く芽を出せというわけにはいかないだろうし、ビールのおつまみ?にもなりそうもないが。。。

100年の向こう側

2009-11-28 20:51:58 | Weblog
 

アレレ! 小憎君 今日は いやにモテてるねぇ♪ 

ムフフ! ボク かわいいからかなぁ♪

オイオイ! 自分で言うなよ!

 

浜松町駅が12月16日で開業100周年を迎えるんだって

それで 小憎君 今月は駅長さんなんだ

ボクが着てるのは 100年前の制服だよ!

ヘェ~ 良くお似合いだねぇ!

なかなかモダン・レトロでしょ?

そういえば 山手線も命名100周年記念で チョコレート色の“復刻調ラッピング電車”が走ってるね



100周年の記念電車の向こうに 100年前の制服を着た小憎君 歴史が見えるねぇ

ボクがここに立ってオシッコするようになってから58年になるんだよ

ということは 小憎君は58歳のオヤジなんだぁ

ち・ちがうよ ボクはいつまでも小便小僧なの だから万年小僧だよ!

おじちゃんの住んでるマンションにはね エレベーターの中にオシッコする バカな小便親父がいるよ



アララ! ボクそのモラルの‘欠け’た小便親父に オシッコ‘かけ’ちゃおうかな

ウヮ~オ!( ̄□ ̄;)

若い季節

2009-11-26 02:05:19 | Weblog
ホール新世紀恒例の現役大学生による、ダンスのデモンストレーションが行われた。
若い皆さんの溌剌としたパフォーマンスを
その昔NHKで放送されたドラマ「若い季節」の主題歌にのってご覧下さい。
 
♪ウヮ-オ ウヮーオ おなかの底から ウヮーオ
 
 
♪若い風が 街をわたって行く
 

♪青い空に 白い雲に
 

♪よろこびを 苦しみを
 

♪あなたも あなたも
 

♪あなたも あなたも
 

♪あなたも あなたも
 

♪あなたも あなたも
 

♪若い季節を歌おう

  
昔々のことだけど、僕にも若い季節があったっけ♪

酉の市

2009-11-24 23:59:59 | Weblog
11月の酉の日に開かれる酉の市、浅草の鷲神社は我が家とは目と鼻の先にある。

商売繁盛を願う酉の市は不景気な年ほど賑わうといわれるが、今年も長蛇の列で大賑わい。


今年は二の酉までだが、酉の市が開かれると、今年も残り少ないことに気付かされる。
一年が過ぎるのが年々早くなるのは、温暖化と共に地球の自転も早くなってきたのだろうか?
 

毎年奇抜な刈り込みで楽しませてくれるお兄さんの頭には、鯛が泳いでいた。
 

賑わう人混みの中、大きな熊手を手に足早に通り抜けていったのは、あの石原都知事。
こちらは、2020年のオリンピック開催でも願ったのだろうか?

小春日和

2009-11-23 23:58:39 | Weblog
春を思わせる温かい日と、真冬のような寒い日が交互に訪れるこの数日の東京の空。

今日の東京は小春日和。穏やかな初冬の陽を浴びて冬鳥のユリカモメも元気いっぱい。
 

隅田川の水辺のテラスでは、太公望の釣り糸が太陽の光に揺れていた。


こんな小春日和の 穏やかな日は
あなたの優しさが 沁みてくる

 山口百恵ちゃんが『秋桜』で歌った小春日和は、人を優しくしてくれるらしい。しかし我が心のやさしさなどどこかへ行ってしまった。いや、もともと持ち合わせていなかったのかもしれない。

 風邪を引いたわけでもなく、流行(はや)りの新型インフルエンザに罹ったわけでもない。役割とはいえ、連日の煩わしい出来事は、心の底に重く沈んだまま気力さえも奪っていく。

 何故僕が?という疑問と、誰かがやらなければという使命感とが、変わりやすい秋の空のように交互に襲ってくる。
 
  何気ない陽だまりに揺れていた薄紅のコスモスは既になく、秋の日は次第に冬の寒さに変わっていく。今更ながら“みんな自分勝手"と思う、我が儘な自分に唇を噛む苦悩と無気力の日々。小春日和のような穏やかな心になれる日が来るのはいつのことになるのだろうか。(優しくなれない小春日和の独り言です)

ごきげんうかがい

2009-11-20 21:33:05 | Weblog
 思わずニッコリしたくなるCMがある。振り込め詐欺を背景に、親子のコミュニケーションの大切さをテーマにした広告が、ほのぼのとしたしあわせを運んでくる。

 「オレオレ」と電話をかけてきた息子と、年老いた母親のユーモアに富んだ会話は、振り込め詐欺から結婚詐欺まで、詐欺横行の世の中に、ホカホカの温もりを届けてくれるのだ。

AC公共広告機構「ごきげんうかがい」
 このCMは、よりよい社会をめざす、民間の広告ネットワーク・ACジャパンの広告である。気をつけて見ていると、この会社のCMが多いことに気づく。公共広告機構(AC)が、ACジャパンと名を変えて送るコマーシャルは、どれもが人間味溢れる、やさしいものばかり。時には、ドラッグや病気に関してのドキッとするような広告もあるが、根底に流れるのはヒューマニズム。


 これからも「広告を通じてさまざまな提言を発信し、住みよい市民社会の実現をめざす民間の団体」・ACジャパンの広告に眼が離せない。ごきげんうかがいをする親は僕にはもういないけど。。。

羞恥心

2009-11-17 23:53:59 | Weblog
ここに2枚の画像があります。日時は'09年11月17日 午前1時12分26秒と、その29秒後。
 

この2枚の画像の意味するものが何であるかお解りでしょうか?

 羞恥心のかけらもない、この破廉恥で呆れた行為は、ご想像のとおり、エレベーター内での放尿シーンです。(お見苦しい画像であることをお詫びします)

 我がマンション内で連日起こる、真夜中のオーディオや大声による騒音、また理事長である僕への度重なる嫌がらせの男です。 

 このおぞましい男のいる我がマンションの、不本意ながらの理事長になって半年、落書き事件をはじめ、次から次へと起こるトラブルに、ここに住む我が身の羞恥心が泣きだしそう。

 この男の迷惑行為により、連日の警察や弁護士への相談、区役所でのマンションセミナーへの参加、そして緊急理事会と、身も心も休む暇がない。

 昨日も、弁護士会の法律相談に行き、マンショントラブルに詳しい弁護士を、管理組合としてお願いしてきたばかり。めぐってきた役割とはいえ、『何故?』という疑問符を心の隅に押しやって、これからあの男と闘わねばならない。このマンションから立ち退かせるために。。。

田舎の冬

2009-11-16 22:13:03 | Weblog
群雀・村雀(むらすずめ) 刈田(かりた) 垂氷(たるひ) 寒烏(かんがらす) 榾(ほだ・ほた)
 
 最近あまり耳にしない言葉である。日本の田舎の原風景に見る郷愁を誘う言葉だが、こんな言葉が散りばめられた唱歌があった。(敢えて過去形にしました)
 木の枝に取り残された柿を見ると、むかし唄ったこの歌をなぜか口ずさみたくなる。今は、ほとんど聴かれなくなった歌であるが。。。


ましろに おく霜 峰の雪(日に映えて)
しずかに 醒めくる 村の朝(わが里よ)
ホーイ ホーイ ホーイ ホォ~イ むら雀
刈田のかかしに 日の光

♪♪
ひなたに つづるは 古ごろも
軒には 垂氷の 融くる音
ホーイ ホーイ ホーイ ホォ~イ 寒烏

門辺の枝には 柿ふたつ(柿ひとつ)

♪♪♪
いろりに ほだたく 夕けむり
枯野に 風立ち 日の暮るる
ホーイ ホーイ ホーイ ホォ~イ 渡り鳥
鎮守の林に 宿貸さん



【群雀・村雀】 
群れを成している雀

【垂氷】    
雨・雪などの水滴が凍って垂れ下がったもの。つらら

【寒烏】    
冬のカラス

【榾】    
囲炉裏にくべたり焚火などにしたりする木の切れ端


 その昔、タイトルも知らず、意味も解らず歌っていたが、ネットで調べてタイトルが「田舎の冬」と知る。しかし、歌詞が記憶と少し違う。カッコ内が僕のおぼろげな記憶である。

 埼玉の農村で育った僕が都会に住んで40年。唱歌「田舎の冬」は遠い昔への回帰の扉。日一日と増す寒さに、都会の冬もそこまで来ている。明日はまた寒くなると、テレビの天気予報が伝えている。今夜は電気敷毛布をベッドに敷いた。

冬めく

2009-11-14 23:59:15 | Weblog
 12月の気温だという、真冬のような寒い日が続いたかと思うと、今日は暖かな一日になった。色づいた木々も葉を落としはじめ、冬の到来を告げている。春めく、秋めく、などのように、冬めくという言葉もあるらしい。早速買ったばかりの電子辞書で調べてみた。
冬めくとは 「はっきり冬景色がととのったというわけではないが、なんとなく冬らしくなってきた感じをいう」 とある。
初冬の季語だそうだ。俳句も載っていた。

枝葉鳴る あした夕べに 冬めきぬ (室積狙春)
 春には大賑わいだった上野不忍池の桜並木も、今は人通りも少なく、冬が来たことを告げるかのように枝葉が初冬の風に鳴っていた。

 谷中の墓地にも足を伸ばしてみると、赤く色づいた葉の中にも、まだ緑が残る桜木は、春とはまた違った趣をかもし出し、ひとつひとつの葉の隙間からも冬がチラリと顔を覗かせている。

 しかし、ここに来た目的はこの桜並木の紅葉を見るためだけではない。以前にも紹介したことがあるが、谷中の墓地の入り口にある、行列ができるスイーツのお店「パティシェ イナムラ ショウゾウ」のケーキが目的であった。

 パティシェ・稲村省三さんは、去る11月9日に発表された、厚生労働省による、卓越した技能を持つ今年度の「現代の名工」150人に選ばれた一人である。

 買って来たケーキは、2回に分けたが、たちまち我が胃の中に納まった。このお店にはスイーツのほかにもうひとつお薦めがある。

 入り口に置いてある「ご自由にお召し上がりください」と書かれた飲み物がある。水だと思って飲んで驚いた。適度な酸味と軟らかな甘みに、お代わりをしてしまったほどだ。「これは何ですか?」と店員さんに聞いた。自家製のレモネードと知って、その美味さに買って帰りたいくらいだった。

 冬めく季節には、熱いコーヒーと、「パティシェ イナムラ ショウゾウ」のケーキがよく似合う。画像のケーキは、このお店のお薦めの一品「上野の山のモンブラン」です。

丑三つ時

2009-11-13 01:30:48 | Weblog
 昨夜の午前2時15分、インターホンのチャイムが鳴った。マンションのエントランスからである。何者であるかは想像に難くない。様子をみた。間を置かず再びピンポ~ン。一応確認のため応答した。

「理事長、××××号室の○○です。鍵を忘れました、開けてください」 

ろれつの廻らない声。「ふざけるな!」 心で叫んで、無視をした。

20分ほどして再びチャイムが鳴った。

「ドアを開けてください」 

「こんな夜中に迷惑です!」

 真夜中に大声を出したり、ボリュームをいっぱいに上げて音楽をかけたり、道路やマンション内の通路に食器を投げ捨て、粉々に割ったり、修繕工事のゴンドラを揺すったりと、傍若無人の振る舞いで、度々パトカーを呼んでいる、我がマンションの住人である。
 先日、理事会に呼び、二度とこのような迷惑行為を起こさないとの誓約書を取ったばかりである。そのときに、理事長である僕に激しい敵意を表わしていた。

 誓約書は、いくつかの文言を黒塗りして提出したので、改めて提出し直させた。そのときは部屋を間違えたとみえて、同じ階の別の部屋番号の郵便受けに入っていたのだが。。。

 数日後、夜中の12時ごろ、その部屋に来てインターホンの呼び出しがあったという。こっそり様子を伺うと、彼が、エントランスに置いてある都の広報チラシの束を、ドアの前に置き去ったのが見えたそうだ。部屋は間違えたが、明らかな僕に対しての嫌がらせである。

 それから2~3日した午後9時45分、エントランスから我が家のインターホンが鳴った。来たなと思い、応答したが、無言で切れた。その後、エレベーターがそ奴の階で停まっているのを確認している。

 その日の深夜12時前、今度は部屋のドアからのインターホンが鳴った。安全バーを付けてドアを開けると、そ奴が顔を覗かせた。いくつかの言葉のやりとり後、去ってゆく彼を追いかけた。威嚇する彼との激しい口論は、他の住人にも聞こえていただろう。

 そして昨夜の事件である。その間も夜中に何度かパトカーを呼んだこともあり、僕も度々警察に事情を話しに行っている。しかし、この程度のことで警察は動いてはくれない。 

 15日の日曜日には、緊急理事会を開き対応を検討する予定だが、それに先立ち、法的手段を視野にいれ、弁護士を雇うことをも考慮して、明日、台東区の法律相談に行く予定になっている。

我が身の安全は誰も保障してはくれない。

昨日 今日 明日

2009-11-12 00:47:40 | Weblog
ぼく、死ぬのがこわいよ
とフレディが言いました

そのとおりだね
とダニエルが答えました


ダニエルはさらに続けます

まだ経験したことがないことは こわいと思うものだ
でも考えてごらん
世界は変化しつづけているんだ
変化しないものは ひとつもないんだよ



きみは春が夏になるとき こわかったかい? 
緑から紅葉するとき こわくなかったろう? 
ぼくたちも変化しつづけているんだ
死ぬというのも変わることの一つなんだよ



明け方フレディは迎えに来た風にのって枝をはなれました
痛くもなく こわくもありませんでした


◇葉っぱのフレディ◇
-いのちの旅-
より
 
 一年前の自分と今の自分が同じではないことを思い知らされることが多い今日この頃。台東区からお知らせが来た。

 昨年はこの名簿への登録を希望しなかったが、今年は登録することにした。
まだまだ自分の身は自分で守れると思っているが、毎年このようなお知らせが届くのであれば、早い時期に登録したほうが賢明と判断したのだ。

 それにしても、65歳を過ぎてからは、本人に自覚がないのに、様々な形であなたは高齢者ですよ、と念を押されているような気がする。それは『現実を見つめて注意しなさい』という思いやりと受け止めよう。今日の自分は昨日の自分ではなく、明日は今日の自分でもないのだから。。。

陽は昇り また沈む

2009-11-11 00:53:24 | Weblog
 森繁久彌さん死去のニュースに、真っ先に眼に浮かんだのが、「屋根の上のヴァイオリン弾き」のテビエの姿だった。
 舞台の上では元気いっぱいに演じていた森繁さんも、カーテンコールでは共演の賀原夏子さんに手を借りながらの挨拶だった。1986年の帝劇の舞台は、今から23年も前のことである。映画、舞台、ドラマ、歌など、あらゆる分野での活躍は、今も眼に焼きついている。

 死をテーマに書かれた絵本「葉っぱのフレディー・いのちの旅」のCDの朗読で、森繁さんの声は、時には深い悲しみに満ち、時には勇気をもたらし、時にはやさしく風のように耳元で囁やき、言霊になって胸に迫る。

 『間』を大切にする人だったと聞く。テレビドラマ「七人の孫」で共演した、いしだあゆみさんが以前話していた。
ある日のドラマの収録での事、台詞に詰まったと思ったスタッフが、森繁さんに台詞を耳打ちした。すると彼は烈火のごとく怒ったという。「これは“間”なんだ、君たちはそんな事もわからんのかっ!」と。

森繁さんの数多くの歌の中でも特に好きな歌がある。「銀座の雀」は、哀感の調べと、森繁節が心に沁みる。 
  

「屋根の上のヴァイオリン弾き」で、森繁さんは歌った。


陽は昇り また沈み
時うつる
よろこび 悲しみを
のせて流れゆく


合掌

電子辞書

2009-11-09 21:13:55 | Weblog
 NHKを辞めて間もなく、「徹子の部屋」に出演した、ニュースキャスターの木村太郎さんの話である。NHK時代、外国の要人とのインタビューで自在に操る英語に感心する徹子さんに、太郎さんはこう言った。

 「私は、インタビューするときは、必ず前もって辞書を引いて下調べをします。同じ意味でも、言葉の選び方や使い方で、その人のレベルを見破られ、それによって返ってくる答えも違います」 

 ブログをはじめてから、言葉の難しさを改めて思い知らされている僕にとって、欠かせないアイテムのひとつに、電子辞書がある。ところが、1ヶ月ほど前に、使い慣れた電子辞書が突然壊れてしまった。
 昔使っていた国語辞典を持ち出して代用していたが、文字は小さく、手間がかかる。

 思い切って少しばかり奮発して、新しい電子辞書を買った。今までのものとは比較にならないほどの情報が詰まっているが、果たして使いこなせるだろうか?

 PCは間単に文字変換してくれるが、変換ミスも含めて、正しい文字や言葉が使われたかどうかの確信が持てないことが多い。思い違いや、思い込みによるミス、また、誤字脱字はあとを絶たない。 
 
 辞書で確認してみて、とんでもない思い違いをしていたことも数多くあり、後に読み返して、赤面するような間違いを起こしていたことも度々ある。

 電子辞書が新しくなったからといって、僕のレベルが上がるわけもなく、そんなときには、聡明な皆さんの読み替えでお許し願うことにして、この電子辞書の使い勝手に早く慣れなければ。。。

冬立つ

2009-11-07 23:59:02 | Weblog
 立冬の7日は汗ばむほどの暖かさ。1ヶ月振りに訪れた小田原は、たわわに実り、丘を彩るみかんが、気温以上の温かさで迎えてくれた。

 月に1度の眼の検診は何ごともなく、みかん畑に囲まれた丘の上の病院も、入院した早春とはまた違う姿を見せてくれた。
 いつものように診察を待つ間はマンウォッチングで時間を費やす。患者さんや看護師さん、そして目の前で繰り広げられる先生方の診察風景は興味深い。

 テキパキとした立ち居振る舞いと、気配りの行き届いた対応にいつも感心させられている看護師さんに、「あなたは、いつも感じがいいですね」と言うと、「何もでないわよ~」と言って笑った。

 待合室での人間模様も様々だが、眼科の患者さんは白内障などの高齢者も多く、ひとりでは歩けないほど高齢の人や視力の弱い人、車椅子の人、通訳を連れた外国人、etc.

 90歳は過ぎたと思われるおばあちゃん、手を引かれ椅子に座る時も手を借りている。付き添っているのはオジサンさんではあるが、年恰好からすると息子さんというよりお孫さんか。
隣に座りながら、おばあちゃんの手を自分の膝に乗せて、その手に自分の手を添えている。時々その手を軽く握ったり、さすったりしている。おばあちゃんは安心して目を閉じているようだ。

 20代と思われる男の子に手を引かれるおじいちゃんもいる。かなり眼が悪そうだ。その男の子もやさしくおじいちゃんを誘導している。
手を繋いでゆっくりと歩くご夫婦と思われるカップルもいる。みんなやさしい顔をしている。

 そんな光景を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになれる。暖かな初冬の小田原は、人々も皆温かかった。

MVP

2009-11-05 18:31:24 | Weblog
 長島茂雄さんに憬れて野球が好きになったのは中学生の頃だったろうか。ある日突然、それまで見向きもしなかったプロ野球中継を見るようになった僕に、父は驚いていたものだ。野球センスのない僕は、専らテレビ観戦専門であったが。。。
 
 今、長島さんを超える魅力的な選手が見当たらない中で、次第にプロ野球への魅力は薄れていくばかり。辛うじて、日本シリーズや大リーグはテレビで観るが、中でも松井選手のいるヤンキースの試合は、イチロー選手のマリナーズ、松坂投手のレッドソックスと共に関心がある。
 松井選手が出場するワールドシリーズは楽しみでもあり、今日も朝からテレビに釘付け。そしていきなりの専制2ランホームラン。試合が終ってみれば、7点のうち、松井選手が6点を叩き出し、ヤンキースが優勝した。 
 日本人選手としてはじめてのワールドシリーズのMVPは、他人事(ひとごと)ながら何故か嬉しくなる。
マスコミのインタビューなどにも真摯に応える彼には、以前から好感を持っていた。怪我で苦しみながらも、成績を残した彼の努力も称讃したい。

 様々なスポーツの分野で活躍する日本人選手を見るのは、励みにもなり、誇りさえ感じる。僕自身の才能ではないのに。。。

 世界で活躍する日本人選手が益々増えることを期待しながら、日本シリーズもちょっとだけ観ることにしよう。今日は珍しく野球漬けの一日になりそうだ。