勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

パンダバス

2012-07-30 22:57:21 | Weblog
 隅田川花火大会から一夜が明けた日曜日、姉親子と一緒にスカイツリーのソラマチに行った。彼女たちは先月、バスツアーで展望台に上ったらしい。しかし当日は生憎の小雨が降る悪天候で、展望台は雲の中。団体行動なので、ソラマチも見ることができなったという。


 上野・浅草界隈を走るパンダバスという2ルートの無料バスがある。このバスは一方向の循環バスだが、我が家の近くを走る浅草LINEは、スカイツリーまで行くのだ。そこで乗ったこのバス、運転手がぶっきらぼうで不思議なバスでもある。でもそれが素朴でいいのかもしれないが。。。


 ある旅行会社が運営しているこのバスが何故無料かというと、、浅草、上野を訪れる方たちが自由に散策できるよう、下町の企業が協賛しているらしい。

 花火大会の次の日の日曜日とあって、スカイツリーとソラマチは人・人・人。猛暑による熱中症にならないためにも、冷たい飲み物が欲しくなった。


 そこで入ったのがアイスクリームのブランド店、COLD STONE CREAMERY。この店は、オリジナルアイスクリームを提供し、目の前で混ぜ合わせるパフォーマンスでも有名なのだとか。


 列に並んでいると、オーダーのアイスクリームを混ぜ合わせながら、突然店員たちが歌いだした。それがこの店の売りのひとつのパフォーマンスらしい。順番が来ると、それを知らない僕は彼らに聞いた。「何故歌を歌うの?」すると「アイスクリームを美味しくするためです」と笑顔。「僕も一緒に歌ってもいい?」、すると思いもかけず「どうぞ」といいながら、最後のフレーズを唱和する。「もしかして、不味くなったかも。。。」と僕。すると、「もっと美味しくなりましたよ」、とまたまた笑顔。会計の時「一緒に歌うと安くならないの?」。すると、「美味しくなった分がサービスです」。


 展望台に上る人は、整理券を貰うために長蛇の列。それを横目に、我々は食事と買い物と、きれいに整備されたスカイツリー周辺の散策で暑い一日が過ぎていった。


 スカイツリーの展望台に上る日はいつになることやら。それは夏休みが過ぎてからにしようか。。。

隅田川花火大会

2012-07-29 01:33:05 | Weblog
 昨年は震災の影響で、1ケ月遅れだった隅田川の花火大会だったが、今年は例年通り7月の最終土曜日の27日に行われた。スカイツリーが開業して始めての花火大会であり、ライトアップされたスカイツリーとの競演に、ヘリコプターの数もいつもに増して夜空を飛び交っている。


 薄暮の午後7時にはじまった、第一会場の桜橋から打ち上げられる花火は、粋を表す水色にライトアップされたスカイツリーを背に、夏の夜空に壮大なドラマを繰り広げた。


 我が未熟なカメラの腕ではその美しさを存分にお伝えすることはできないが、そこは見る方の想像力にお任せすることにして、ささやかながら猛暑を和らげることができたら光栄です。
 









 毎年姉が孫たちを連れて泊りがけで来るのだが、昨年は1ケ月遅れだったこともあり、予定が立たず見送った。その孫たちも成長し、今年は姉とその娘の二人だけでの花火見物となったが、子供たちは知らないうちに成長するものだと、気付かされた日でもあった。

青い羽根

2012-07-27 14:59:35 | Weblog



小僧くん 今日も暑いねぇ 


おじちゃん 熱中症に気をつけてね


ありがとう 高齢者の熱中症患者が多いし 亡くなる人もいるようだからね


おじちゃんは 暑いのが好きって言ってるけど 年とると暑さや寒さを感じなくなるらしいよ


小僧くんはそんな格好で 暑くないのかい?


「心頭滅却すれば 火もまた涼し」 って言うでしょ


小僧くん すごい言葉を知ってるんだねぇ   


へへッ ボクここでいろんなこと勉強してるんだ



ところでこの青い羽根はなんだっけ?


やだなぁ おじちゃん 去年もボクここで海難救助のキャンペーンやったじゃない


そっか おじちゃん物忘れが激しくなったんだよ


暑さボケと 老人ボケのダブルだね


オイオイ! 

それより明日からオリンピックも始まるし こっちもダブルで暑くなるね


サッカーも男女とも好発進で 幸先がいいね


オリンピック 一緒に応援しようね


おじちゃん 熱帯夜やオリンピック観戦で 寝不足にならないようにしてね


ありがとう 小僧くんも 心頭滅却するんだよ


フフフ♪

雀の涙

2012-07-23 23:41:20 | Weblog
 今年初めての猛暑日のあと、肌寒い日が3日も続いたが、今日再び夏が戻った。今年も節電が叫ばれているが、エアコンを使わない僕にとって、夏の電気料金は冬の1/3で済む。玄関を開け放すと風の通りもいいのだが、外から部屋が丸見えなのが難である。今までは丈の長い暖簾をかけていたのだが、風が強い日は暖簾が水平になびいてしまう。磁石で暖簾を固定しても、飛ばされてしまうこともしばしば、そこで考えた。


 玄関の幅ピタリの布製のすだれを見つけ、中ほどを折り返すと目隠しにもなり、風の通りもいい。折り返した部分には、突っ張り棒を入れることで重りの代わりにもなり、われながらグッドアイデアと自負している。


 玄関が遅ればせの夏バージョンになったところで、ベランダも涼しく見せようと、窓辺に竹製のすだれを掛け、植木鉢の配置換えもした。今まで特等席にあった、咲き終わった紫陽花のプランターを、部屋から見えないベランダの反対側に置いていた、今を盛りと咲き誇る木槿の鉢に代えた。白い花が涼しさを演出してくれて、節電にも一役かってくれる。雀の涙ほどの節電ではあるが。。。


 更に、動かすことのできない大きな鉢に植えた椿の木の後ろのデッドスペースに、棚を作った。枝を伸ばし始めたモッコウバラの鉢がいい具合に収まった。我が家のベランダには、緑が多いせいか、雀がよく遊びにくる。棚の隅にお米を置くと、今までより頻繁に遊びに来るようになった。




 チチチと鳴きながら遊びに来る雀に言ってみた。「我と来て遊べや親のない雀」。雀は知らん顔をして、食べるだけ食べたら飛んでいってしまった。雀には涙などないのかも知れない。

かんたんごはん

2012-07-21 23:26:15 | Weblog
 ひとり住まいは食事も不規則になり、思いつきご飯が多い。冷蔵庫の片隅には使いかけの野菜が隠れている。そんな野菜の整理にはかんたんごはんを作る。塩麹で漬け込んだ鶏肉を削ぎ切りにして、冷蔵庫の野菜と一緒に、アルミホイルに包んで魚焼きグリルで焼くだけのかんたんおかずである。


 野菜はなんでもいい。今日はピーマン、パプリカ、エリンギ、シイタケ、モヤシ、タマネギ、そしてブロッコリーがあった。みんな使いかけである。


 鶏肉を漬けた塩麹が野菜に馴染むように、モヤシとブロッコリー以外の野菜を適当な大きさに切る。


 アルミホイルにモヤシを敷き、削ぎ切りにした鶏肉を置く。その上に野菜を乗せ、最後に適量の塩麹を乗せる。スライスレモンがあれば尚いいが。。。


 アルミホイルを閉じて、グリルで十数分焼くだけ、焼きあがったらブロッコリーを乗せて出来上がり。我が家の今夜のかんたんごはんである。

涼風

2012-07-17 22:51:22 | Weblog
 東京は梅雨も明け、昨日に続く連日の猛暑である。そんな暑さの中、東京のお盆は終わったが、遅ればせながら友人の墓参りに行った。


 墓参りのあとの清々しい気持ちでの帰り道、角を曲がると、そこにスピードを出して走ってきたキックボードの少年とあわや衝突寸前、危うく難を逃れた。


 小学生低学年と思われる少年は僕に正対すると、申し訳なさそうな顔をして、「ごめんなさい」と頭を下げた。そのあどけない顔と真剣な眼差しに、「だいじょうぶだよ」と言って、僕はニッコリ微笑んだ。少年はもう一度「ごめんなさい」と真顔で謝る。この幼い少年から、咄嗟に「ごめんなさい」の言葉が出たことに驚くと同時に、この子を育てた親の資質も垣間見え、彼の頭に手を乗せて優しく撫でながら、「気をつけようね」と言って、またニッコリ笑った。

 この少年と別れたあとの清々しさと愛(いと)おしさは、墓参りのあとの清々しさと相まって、猛暑など吹き飛ばすほどの一陣の涼風を届けてくれたのだった。

海の日

2012-07-16 21:49:41 | Weblog

 海の日の今日、九州では豪雨による被害が続く中、東京は梅雨明けかと思わせるような、青空と真夏の太陽に照らされ、気温はうなぎのぼり、各地で猛暑日になった。


 海が好き、太陽が好き、青い空が好き、暑い夏が好き、猛暑日が好き、熱帯夜が好き。そんな変な男の家のベランダに真っ白い夏の花・木槿(むくげ)が咲いた。


 たった一日の生命である木槿の花が風に揺れるのを見るていると、暑さも忘れるが、それはボケのせいかもしれない。熱中症に気をつけなければ・・・


 咲いた花は一日で散ってしまうが、たくさんの蕾を持つ木槿は、次から次へと花開き、夏のベランダを賑わしてくれるのだ。


 夜になると萎んでしまい、明日には絞った雑巾のようにねじれて地に落ちる木槿だが、そこに未練など感じられない。それは明日を受け継ぐ次の世代にその生命を託しているからだろうか。そのためには、海も空も吹く風も、放射能に汚染させてはならないのだが。。。

怒り心頭

2012-07-13 23:59:38 | Weblog
 『激しく怒る・激怒する』ことを「怒り心頭に発する」という。“心頭”はこころ、“発する”は外へあらわれ出る意で、「怒り心頭に発する」は、心中の怒りが抑えきれなくなることをいう、と辞書にある。何故か最近怒り心頭に発することが多過ぎる。原発問題、東電の体質問題、政治家の身勝手さ、etc. etc. 数え上げたらきりがない。

 そして、連日ニュースで取り上げている、大津市立中学2年生の男子生徒の自殺問題。次々と新事実が発覚しても尚、自己保身に終始する学校側と教育長。テレビの会見を見ながら、これほど不愉快になったのは、あの嘘八百を並べる東電の数々の記者会見と同じ。こんな輩が教育に携わる資格などない。いじめの事実はなかった、などと大嘘をついてまで自分の身を守ることに躍起になる彼らに、いじめから生徒の身を守ることなどできるはずがないから。

 緊急説明会でも、学校側から、この問題でバッシングを受けているとの発言があったと聞く。ちょっと待て、「バッシング(bashing)」は、確かに「打ちのめす」「手厳しく避難すること」の意味で使われる。しかし、Wikipediaによるとバッシングとは、個人・団体の行為に対する過剰または根拠のない非難を指す、とある。次から次へと隠された事実が明るみに出ながらも、彼らの誠意のなさに対する非難は、過剰でもなければ、根拠のない非難でもない。打ちのめされるほど手厳しく避難されて当然だろう。それ以上のことを、あの男子中学生はされていたのだから。13歳の少年が死を覚悟して、自宅マンションの階段を昇った一歩一歩を考える時、切なくて胸が苦しくなる。そして、あの沢村教育長の他人事のような会見は、怒り心頭に発するのである。

2012-07-12 22:40:36 | Weblog
 思わぬ一言が、遠い絆を近くに引き寄せることがある。6月にひいた夏風邪で喉を痛め、声が出ない日が続いた。ある方のブログで見た美味しそうな蜂蜜で作った梅シロップに、「喉に良さそう」とコメントしたところ、「送りましょうか」とのレスポンスをいただいた。お気持ちだけで、、、と固辞したが、丁寧なメールをいただき、恐縮ではあったが折角の好意に甘えることにした。

 送られてきたダンボールに詰められていたのは、手作りの梅シロップの他、家庭菜園で採れたという新鮮野菜や、美容と健康に良いといわれるパナジウム酸素水など、溢れるほどの真心。


 風邪をひいてから3週間経った今も声はかすれ、週一の恒例となった仕事帰りのカラオケも歌うことができず、聞き役に回っていた。

 その日もカラオケに行く日だった。早速、蜂蜜の梅シロップを、酸素水やスポーツドリンクなどで割って飲むと、心なし声が出るような気がする。仕事が終わってからのカラオケは、まだ歌うことは無理だろうと思っていたが、試しに歌ってみると、な・なんと声が出るではないか。いつもよりハスキーではあるが、それはそれ、却って面白い。

 何かの縁で繋がったブログは、それだけでも見えない絆を感じている。そんな絆に支えられての人と人との縁は、時として心の支えにもなる。「縁」は『えん』『えにし』『ゆかり』とも読むが、縁は異なもの味なものである。

四万六千日

2012-07-10 01:55:53 | Weblog
 本格的な夏を告げる下町の夏の風物詩が目白押し。入谷の朝顔市が終わると、浅草寺境内に場所を変えて浅草のほおずき市がはじまる。


 ほおずき市は7月9・10日の2日間行われるが、「四万六千日(しまんろくせんにち)」とも呼ばれ、浅草寺の「功徳日」にあたり、この期間にお参りをすると四万六千日分のご利益があるといわれる。


 四万六千という数は、米一升分が46,000粒にあたり、一升と一生をかけたともいわれ、それは126年間に相当するという。毎年お参りをする僕は、何年分のご利益があるのだろうか。そうでなくても世に憚るタイプなのに。。。


 ほおずきは風鈴とセットで売られるが、晴天に恵まれた9日、梅雨時とは思えない爽やかな風に揺れる風鈴の涼しげな音と共に、浅草寺境内はあちこちから売り子の威勢のいい掛け声が響く。



中でも美女による掛け声は、風鈴の音よりも涼やかに聞こえるのは気のせいだろうか。。。





浴衣美女の後姿もまた涼しげで、夏が好きな僕にとって、待ち焦がれた下町の夏が益々好きになる。

下町七夕まつり

2012-07-09 03:06:11 | Weblog
 東京の下町には、あらゆる厨房用品の専門店が立ち並ぶ合羽橋道具街がある。ここに来れば厨房備品に関するすべてのものが揃うといわれる。その道具街と合羽橋交差点で交わる合羽橋本通り商店街では、下町七夕まつりが行われた。


 カッパ伝説によると、資材を投げ打って夜毎住民のために工事を行った合羽屋喜八を河童たちが助けたという。そして今、河童を見た人は運が開けるといわれているらしい。そんなわけで、合羽橋本通り商店街には、多くの河童たちが、ここを訪れる人を迎えてくれるのだ。







 そんな河童たちの見守る中、七夕飾りの下では数々のパフォーマンスが繰り広げられたが、そのひとつに、ふとしたきっかけから大ファンになった浅草雷連の阿波踊りが行われるとの連絡をいただいた。あの可愛い坊やをはじめとする雷連の方たちの阿波踊りは、見るたびにその魅力に惹きつけられて行く。静かな踊りだと思っていた阿波踊りが、静と動の交じり合う力強い踊りだということを知り、益々ファンになっていった。雷連の他にも、さくら連の参加もあり、雨上がりの合羽橋本通りは賑やかな一日となった。雷連、さくら連のみなさんの素晴らしいパフォーマンスをご覧いただこうと、多くの画像をここに披露させていただくことにした。












お兄ちゃん、ボク疲れちゃったよ


ママ~、どうして今日はこんなに暑いの?


ボク、もう踊りたくない


でも、あの変なおじちゃんが見てるから、がんばっちゃおうかな

雷連に続き、さくら連の方たちも負けじと、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。



フィナーレは見物人も交え、スカイツリーに向かって、、、



アーラ 偉い奴ちゃ 偉い奴ちゃ ヨイ ヨイ ヨイ ヨイ
踊る阿呆に見る阿呆
同じ阿呆なら 踊らにゃ ソンソン

朝顔市

2012-07-07 01:43:58 | Weblog
昨年は東日本大震災の影響で中止となった入谷の朝顔市が2年ぶりに復活した。



初日の6日は、朝から生憎の雨になったが、それでも下町の風物詩は人出で賑わっていた。



テレビの生放送か収録か、浴衣姿のレポーターの男性が、同じく浴衣姿の美女にインタビュー。朝顔市には浴衣がよく似合う。



売り子のお嬢さんの爽やかな笑顔と呼び声は、朝顔をより美しく引き立てる。朝顔には笑顔がよく似合う。


 朝顔市の中心は恐れ入谷の鬼子母神と蜀山人の狂歌に詠われる、入谷の鬼子母神こと真源寺。その境内にもあんどんづくりの鉢が所狭しと並び、梅雨の雨にしとどに濡れていた。子供と安産の守り神である鬼子母神には、浴衣の母子がよく似合う。
 

真珠の耳飾りの少女

2012-07-05 21:56:25 | Weblog
ひとりの少女に会いに行った。


 彼女は振り向きざま大きな瞳をこちらに向けた。耳元に光る真珠のイヤリングが眩しい。開きかけた唇は何かを語ろうとするかのよう。


 絵画に造詣が深いわけでもなく、芸術的な価値など全くわからない僕だが、この少女の前に立つと、心を見透かされたようでドキッ!


 上野の東京都美術館で開催されている、マウリッツハイス美術館展で展示されている、話題のヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は大人気。


 長蛇の列は曲がりくねって遅々として進まない。それでも話題の絵画展が身近で開かれているのに見ない手はない。入場料1,800円も65歳以上は半額の900円である。ちょっと得した気分で、記念に購入したのが、2枚目の画像が印刷されたクリアフォルダである。さて、このフォルダにはどんな想い出を保存しようか。

変声期?

2012-07-02 22:35:12 | Weblog
 10日前にひいた風邪による喉の痛みと咳に悩まされ、おまけに声が出ない。風邪を治す最善の手段は栄養と休養といわれ、風邪のウィルスや細菌には身体の自然治癒力が最大の武器であるらしい。しかし、なかなか好転しない症状に、今日になって病院に行った。

-診察後の医師との会話から-

咳を鎮める薬と痰を切る薬と一緒に、抗生物質を出しておきましょう

抗生物質は何のためですか?

一応風邪の原因がウィルスだけでなく細菌も考えられるので・・・

抗生物質はウィルスには効き目がないんですよね

はい、患者さんの中には抗生物質は出ないんですか、と聞く方もいますので
でも飲まなくてもいいんですけど、どうしますか?


じゃぁ 抗生物質は要りません

うがい薬と喉の痛みを和らげるトローチでも出しておきましょうか?

はい、お願いします


 というわけで、4種類の薬を貰ったのだが、この会話は極めてフレンドリーな会話であった。医師の話によると、一般的に風邪薬は症状を緩和するための対症療法であり、根本的に風邪を治すのではないという。風邪薬によって症状が和らぐために却って無理をして、完治を遅らせてしまうこともあるらしいのだ。若いころは3日もあれば治った風邪も、歳とともに治りが遅くなっている。おしゃべりな僕にとって、声が出ないことは、しゃべらないオウムのようなもの。しゃべらないオウムは可愛くないが、口の悪い僕はしゃべらないほうがいいのかもしれない。