勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

健康診断

2008-09-30 22:07:28 | Weblog
 区の健康診査に行った。9月末日の期限ギリギリである。同じような人で混雑していた。看護師さんの問診での会話。「ご希望があれば眼科の検診も受けられますが、どちらかに罹っていますか?」「はい、右目が白内障なので、大学病院に通院しています」そう言いながら、左目を閉じて「あなたが綺麗に見えます」。すると看護師さん「正常です、よく見えていますよ」。

 「今年は採血を忘れないでくださいね。昨年、私が忘れてしまったので・・・」「えっ、去年のこと、覚えているの?」「はい、二度来ていただいたので」「僕なんか、昨日のことも忘れるのに・・・」。そして最後の採血の時「はい、腕を出してください」「あぁ~、吸血鬼!」と言うと、ニヤリと笑った。

 毎年の検診で必ず引っかかるのが心臓。後日24時間心電図の検査が必要だとか。思うことの半分も言えない僕は、やはり心臓が弱いようだ。薄命かなぁ?

曼珠沙華

2008-09-29 23:56:31 | Weblog

赤い花なら 曼珠沙華
阿蘭陀(オランダ)屋敷に 雨が降る

濡れて泣いてる じゃがたらお春
 
 と、『長崎物語』で昔歌われた彼岸花の別名、曼珠沙華。11月下旬の陽気だという東京は、咲き遅れた彼岸花が、冷たい雨に濡れて悲しそう。
ある日突然現れて、色も形も咲く姿も、人の眼を引く彼岸花。多くの人が歌にした。

道の辺の いちしの花のいちしろく 人皆知りぬ我が恋妻は

 万葉集で詠われた歌だそうだが、「いちし」が彼岸花、「いちしろく」とは、「はっきりと」とか、「目立って」というような意味だそうだ。(山と渓谷社「野草の名前」から)


思いかなわぬ 夢ならば
何故に咲いたぞ 乙女の胸に
あの日から人知れず 咲いた花
ああ 切なきは 女の恋の曼珠沙華


『恋の曼珠紗華』で、西条八十は叶わぬ恋を詠った。

山口百恵ちゃんは、『曼珠紗華(マンジュシャカ)』で歌う。


マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
白い花さえ 真紅(まっか)に染める

 雨の中で最後の命を咲かせる罪作りな花。突然現れて、突然消えていく曼珠沙華。花言葉は「悲しい思い出」「想うはあなた一人」とある。あなたのこの夏の思い出やいかに・・・♪

あとの祭り

2008-09-27 23:41:13 | Weblog

村の鎮守の 神様の
今日はめでたい お祭日

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 秋は祭りの季節でもある。童謡「村祭り」では、「みのりの秋に 神様の めぐみたたえる 村祭」と歌っている。 祭りは楽しい。「どんどんひゃらら どんひゃらら どんどんひゃらら どんひゃらら」 と、笛太鼓に浮かれる。

 政治も政(まつりごと)。夏の終わりと共に福田政権が終わり、秋風の中、麻生政権が発足した。そして突然の晴れ舞台に、浮かれ過ぎて舌禍3連発の大臣もいる。「一度発言したことは、口の中に戻りませんから」と、事務方の進言で発言の撤回をしたというが、失言というにはあまりにもお粗末。そして就任早々辞任に追い込まれた。政治家の資質とはこんなものなのか?だから官僚にばかにされてしまう。

美空ひばりさんは、「お祭りマンボ」の中で歌った。


お祭りすんで日が暮れて
冷たい風の吹く夜は



ほんに切ないため息ばかり
いくら泣いてもかえらない 
いくら泣いても 
あとの祭りよ~

かえしておくれ今すぐに

2008-09-26 23:06:07 | Weblog
 幼い生命が奪われる事件が相次いでいる。成田幸満(ゆきまろ)ちゃんのお母さんは、「こんなに早く別れが来るとは思いもよらないことでした」と手記で語っている。
 いまから45年前の1963年(昭和38年)3月31日、いま住んでいる我が隣町で、世間を震撼させる誘拐事件が起きた。台東区入谷町の村越吉展(むらこしよしのぶ)ちゃん(4つ)が自宅前の入谷南公園で行方不明になった。吉展ちゃん事件である。


教えておくれ 今すぐに
教えておくれ 私に
どこにいるか 何をしてるか
あの子のうわさ 教えておくれ

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 吉展ちゃんの遺体が発見された荒川区にある円通寺には、よしのぶ地蔵が建立され、今も花が手向けられている。(マウスオンでご覧ください)


答えておくれ 今すぐに
答えておくれ 誰かに
どこへつれさり 何をしたのか
あの子のことを 答えておくれ

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 吉展ちゃん一家は、南千住にある回向院の檀家でもあるそうで、このお寺の入り口にも吉展ちゃん供養の地蔵尊が建立されている。(マウスオンでどうぞ)

 この事件のために作られた歌が「かえしておくれ今すぐに」 であり、ザ・ピーナッツをはじめ、多くの歌手が歌ったが、僕にとっては、未だに記憶に新しい。

 母親がわが子を殺さねばならない事情にも、罪のない幼い子供が殺害される事件も、あまりに悲し過ぎる。

世論調査

2008-09-25 23:46:33 | Weblog
 電話が鳴った。「こちらは日本テレビと申します。新内閣について電話での世論調査をお願いしています。数分ご協力をいただきたくお電話させていただきました」。ということで調査に応じた。


質問 1
「麻生総理を支持しますか?」


いいえ


質問 2
「その理由」

①麻生氏の人柄
②閣僚の顔ぶれに期待できない
③支持政党ではないから
④政策に期待できない
⑤リーダーシップがない
⑥理由はない
⑦その他
 

選ぶのはひとつだけですか?の問いに、「はい」の返事
ひとつだけは難しいなぁ
と言って選んだのは



質問 3
「麻生内閣のイメージは?」

①安定感がある
②以前の自民党と同じ
③新鮮さがある
④未熟さ軽さを感じる
⑤その他


答え
 


質問 4
「次の選挙に自民を中心とした与党と
民主を中心とした野党の
どちらに票を伸ばして欲しいか?」


答え
民主を中心とした野党


質問 5
総理にふさわしいのは
麻生氏
小沢氏
のどちら?


答え
一度、小沢さんにやらせてみたい

 他にもあなたの支持政党は?という設問もあったと記憶している。この調査結果は、金曜日以降のNNNニュースで放送されるらしい。さて、皆さんはどのようにお考えでしょうか?調査結果にも注目したい。

秋の夕暮れ

2008-09-24 23:58:03 | Weblog

寂しさはその色としもなかりけり 槇(まき)立つ山の秋の夕暮れ
-寂蓮-

心なき身にも哀れは知られけり 鴫(しぎ)立つ沢の秋の夕暮れ
-西行-

見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋(とまや)の秋の夕暮れ
-藤原定家-


ご存知、新古今和歌集に収められた「三夕(さんせき)の歌」である。

 秋分の日は、まだ夏を思わせる暑さだった。一夜が明けた24日、晴れ渡った青空には秋の風が吹き、爽やかな一日になった。秋は夕暮れがいいと、清少納言も言っている。「日入りはてて、風の音(おと)むしのねなど、はたいふべきにあらず」と。

 つるべ落としの秋の陽に、お寺の鐘が鳴った。Summer-time is gone(ゴ~~~ン♪)。誰ですか?急にサブ~くなっと言ったのは。

秋彼岸

2008-09-23 23:27:12 | Weblog
 暑さ寒さも彼岸まで。秋彼岸の今日、それは夏と秋の分かれ目でもある。過ぎ行く夏を惜しむように、青空が広がった東京地方、今年最後の暑さになるのだろうか?

 “盆の休みに帰れなかった♪” と、『吾亦紅』で歌ったすぎもとまさとさんに倣(なら)ったわけでもないが、両親と兄が眠る墓にお参りに行ってきた。

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 実家に帰る楽しみのひとつは、甥の息子に会うことでもある。今年から保育園に通い始めた彼、会うたびに成長してゆく姿を見て、季節の移ろいと共に、過ぎて行く月日の早さをも実感する秋であった。  

あなたならどうする?

2008-09-22 21:23:29 | Weblog
 隅田川に架かる言問橋(ことといばし)から、上野の山を横断する道路を言問通りという。車も人も行き来が激しい。

 その通りの歩道で信号待ちをしていた。すると30代と思しき太目の女性が、やおらズボンを下ろして、大きな白いお尻を丸出しにした。背にはリュックを背負っている。何かのパフォーマンスでも始まるのかと、唖然としながらも注目をした。すると、ズボンを足元まで下ろしてしゃがみこんだ。辺りは明るい午後4時前のことである。表情ひとつ変えずにその女性、勢い良く放尿をはじめた。

 びっくり仰天、辺りを見回すと信号待ちをしていたのは6~7人。その光景に気が付かず、後向きで自転車を停めている男性。見ない振りをして、前を向いている人。驚きを隠せずに呆然とする人。そして周りの人々の反応を観察しながら、女性の行動もしっかり見届けた、僕のような好奇心の固まりの可愛げのない奴。その女性の正面を向いて、自転車の前に女の子を乗せて停まっていた若いお母さん、どぎまぎしながら、女の子の眼を両手で覆った。人は様々である。

 信号が変わる頃には、立ち上がって、何事もなかったようにズボンをあげて歩き出したその女性に、少しぐらいのことでは驚かない僕も、ちょっと驚いた。

 信号を渡るとき、子供の眼を覆った自転車の女性と並んだ。「びっくりだねぇ」というと、お母さんと一緒に、女の子も「びっくりしたぁ」と言って、苦笑いした。
 
 その女性にも何かの事情があるのだろうが、そんな光景を見た時、あなたならどうしますか?

夏をあきらめて

2008-09-20 23:58:27 | Weblog
 台風一過の東京は、雲が多めではあるが、秋晴れの爽やかな一日になった。あれほど暑かった夏はもうそこにはない。 

 夏が大好きな僕にとって、秋風に揺れるコスモスも何故か寂しげ。青い空も心をブルーに染める。この夏の想い出も風に揺れ、夏と共に遠のいて行く。


波音が響けば 雨雲が近づく
二人で思い切り遊ぶはずの
on the beach
熱めのお茶を飲み 意味シンなシャワーで



恋人も泣いてる あきらめの夏

 熱い飲み物が恋しくなる秋は、センチメンタルになる。サザンや、研ナオコが歌ったように、今年の夏はもうあきらめよう。

無責任

2008-09-19 23:02:28 | Weblog
 責任がないと言いながら、責任を取って辞めた人がいる。ジタバタしないと言いながら、ドタバタと辞めた人がいる。どちらの人も、責任を取ったという。

 漢語辞典によると、責任とは「当然引き受けてやらねばならぬつとめ」 と、ある。被害者でもある業者の実名公表で、自殺者まで出したというのに、己の政治生命のため、当然やらねばならぬつとめも果たさず、責務を投げ出して辞めることは、無責任というのではないのか。途中で投げ出すのが政治家の務めと、近年知った。

 そんな政治家を当選させるとしたら、有権者も無責任といわれるだろう。 

自意識

2008-09-18 00:11:28 | Weblog
 何ごとにもプラス思考の知人がいる。癌の手術を受けても、全く落ち込まない。「早期発見だから、完治するんだって」と、癌を病気と思っていない素振り。ポーズではなさそうだ。若い頃、生死に関わる病気をしたが、そのときもプラス思考が幸いしたらしい。隔離されるほどの重大な肺の病気で入院した時も、隠れてタバコを吸っていたという。今はすこぶる元気だ。
 そんな彼がtaspoの写真を見せながら言った。「この写真、人相が悪く写ってるよね」。僕は答えた。「ううん、そのまんまだよ」。すると彼、「娘にも同じこと言われた」。彼は自嘲気味に、「みんな自分のことは勘違いしてるよね」

 僕が、お客様とダンスのデモンストレーションに出演した時、練習の時のようにはうまくいかなかった。「あぁ~、いつものように踊れなかった」というと、それを聞いた仲間の一人、「いつもとおんなじだよ!」と、一言。心の中で、『他人にはそう見えるんだよな』と、納得した。

 自分が考えるほど、他人は自分に注目なんかしていないものだ。以前、他人の評価は、自分が思う半分と思えば間違いない、というお話をしたことがある。しかし、自意識過剰はよくないが、自分を勘違いしても、プラス思考が長生きの秘訣かもしれない。taspoの彼を見ていると、いつもそう思う。

品格

2008-09-17 00:27:18 | Weblog
 よその国から来た横綱に品格がないと騒いだ。横綱には品格が必要だと誰もが言った。日本の次の首相に一番近い人の品格はどうだろうか?

 麻生太郎幹事長が、8月の愛知県の豪雨被害に関し、『安城や岡崎だったからいいけど、名古屋で同じことが起きたらこの辺、全部洪水よ』と発言し、岡崎市は抗議文を提出した。【共同通信より】 

 麻生氏の失言癖は誰もが知るところ。その発言の品のなさ、配慮のなさには、耳を疑い目を覆いたくなる。この人が日本の首相になるとしたら、日本の品格はどうなるのだろうか?

 年金問題の社保庁、事故米の農水省、次々と発覚するお役所の杜撰な仕事ぶり。こちらも耳を疑い、目を覆いたくなる。国技も同じ、日本の品格のレベルはこんなものなのかもしれない。

月は・・・

2008-09-14 23:14:48 | Weblog
花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは
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群雲隠れのほど、またなくあはれなり

 『桜の花は満開だけを、月は満月だけを見て楽しむべきものだろうか? 曇りない空に輝く満月よりも、雲に隠れて見えない月を恋い、心眼で愛でる美意識を本当の美のセンス』と、兼好はいう。

逢はでやみにし憂さを想ひ、長き夜を独り明かし、遠き雲居を思ひやり・・・

 何ごとも、そのものに触れず、遠くからあるがままに見る楽しみ方が、相手を想う心遣い。最盛だけが最高とは限らない。

 今宵は中秋の名月。流れる雲間に見え隠れする月に、夏の終わりを知る。

秋の空

2008-09-13 00:48:14 | Weblog
 智恵子は「東京には空がない」といった。その東京にも青く澄んだ秋の空が広がった。そして真夏日。夏と秋が同居している。

風の吹く
まゝの
風船葛かな

-飴山 實さん-

 頼りなげな薄い葉陰で、小さな白い花と風船が風にゆれる姿が涼しげな風船葛。この植物には3つの法則があるらしい。枝は3つにわかれ、その先につく葉っぱも3つ、花も3方向に枝分かれした茎に咲く。その実の風船は3つの部屋に分かれ、その中に種ができるという。その種は真っ黒だが、白いハートのマークがついているらしい。花言葉は「あなたと飛び立ちたい」だそうだ。

 たった一ヶ月の同居で、ひとり飛び立って行った青い鳥「ピーチャン」は、青い空が好きだったのかなぁ。今日の空はやけに青かった。

あぁ無情

2008-09-12 01:51:18 | Weblog
 朝日新聞のコラム「青鉛筆」から。

▼携帯電話充電のために駅構内のコンセントから3銭分の電気を盗んだとして、神奈川県警相模原署が女子大生(20)を窃盗容疑で摘発した。
▼調べでは、8月19日未明、JR相模原駅構内でコンセントに充電器を差し込み電気0.0015㌔ワット時を盗んだ疑い。通行人が110番。女子大生は友人と待ち合わせをしていたという。
▼警察官に事情を聴かれ、「悪いことだと分かりました」。厳重注意し、通常の書類送検もしない「懲戒処分」として処理した。署幹部は「3銭分でも盗みは盗み」。


 たった一切れのパンを盗んで投獄されたジャンバルジャンは、彼を暖かく迎え入れてくれた司教が大切にしていた銀の食器を盗む。しかし、司教は彼を捕らえた憲兵に、「それは私が与えたもの」と告げる。

 偉大なる聖人として生涯を終えるジャンバルジャンの物語「レ・ミゼラブル」は、永遠に変わることのない真実の『愛』の物語。

 「3銭分でも盗みは盗み」には違いないが、これを見て110番通報した人は何を言いたかったのだろうか?

 女子大生は「悪いことだと分かりました」というが、我が身を省みて、知らずに犯した罪は、数知れないほどあるに違いない。