勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

名残花

2006-10-31 23:56:19 | Weblog
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-百日草-

二度と来ない
今日というこの日
この一日を
百日のように
生きたい

-星野富広さん-


 今日で10月も終わり、月日は容赦なく過ぎて行く。二度と来ない今日というこの日。
子供たちよ、苛められても死ぬなよ。せっかく生まれてきたのだから。
小さな花だって、この世に名残りを惜しんで今日というこの日を精一杯咲いているのだよ。



子供への一首

どのような道を
どのように歩くとも
いのちいっぱいに
生きればいいぞ

-相田みつをさん-

2006.10.31 

返り花

2006-10-30 23:47:52 | Weblog
 10月も終わろうというのに暖かい日が続いている。桜が咲いたというニュースも聞かれ、各地では今の時期に咲く筈のない花が咲いているという。
こんな季節はずれに咲く花を表す言葉に「返り花」という美しい言葉があることをuragojpさん から教えていただいた。
僕が知っている日本語で表現するならば「狂い咲き」というだろう。

 我が大辞林によると「返り花」とは、季節はずれに咲く花。返り咲きの花。季語は「冬」とある。

 桜守の佐野藤右衛門さんの話によると、桜に狂い咲きは絶対にないという。
桜は葉があればそれを秋に枯らし春に咲く準備をする。しかし毛虫などによって葉を食べられると、通常の営みができないことになる。
そのため、自分で自分の状態を戻さないといけないので来年分の花を秋につけ、そしてもう一度葉を出す。
だからその枝は来年は咲かないで自分を調整している。秋に咲いても何の不思議でもないと説明している。

 桜には二度咲く桜もあり、春と秋に咲く桜、春に二度咲く桜などがあり、冬桜、十月桜、不断桜、子福桜、と名が付いているそうだ。

 桜にとって「狂い咲き」といわれるのは心外かも知れない。


 隅田公園ではサツキが数輪、寂しげに咲いていたが、白さが際立って美しかった。

 あなたの身近にも、美しい「返り花」が咲いているかも知れませんよ。
エッ、それはあなた自身ですか。

敬語

2006-10-28 23:55:29 | Weblog
 日本語でいちばん難しいのが敬語ではないだろうか。この歳になってもしばしば間違った敬語を使ったり、使い方を知らなかったり、意味を間違えていたり、時には自分に敬語を使ってしまうことさえある。


 文化審議会・敬語小委員会というところでは、今までは三つに分類されていた敬語を、五つに分類する指針案をまとめたという。
現在は一般に尊敬・謙譲・丁寧の三つに分けられていたものを、謙譲語を相手への敬意を表す「謙譲語Ⅰ」と、自分の動作などを丁重に表現する「謙譲語Ⅱ」とに分け、更に従来の丁寧語も「お酒」「お料理」などのように、上品に表現する「美化語」とに分けるのだそうだ。

 分類はともかく、美しい敬語を使えたら、その人の価値が数段上がることは間違いない。
但し、親しい間柄でやたらと敬語を使うと距離を感じてしまうので、TPOが必要だとは思うが・・・。

 過去に、あるところで大勢の前で話す機会があった。あとで自分のテープを聞いて愕然とした。自分に敬語を使っているではないか。

 「江戸しぐさ」の語りべの会主宰の越川 禮子さんはこう言っている。
 
 普段の言葉遣いでも、緊張せず自然体で丁寧さが伝われば、相手に不快感を与えることはありません。


 彼女は「謙虚さを表す会話術」として、始めに「ご存知のように」という言葉をつけることを薦めている。
これは相手が自分より物知りだという前提で接する謙虚さを表すからだという。

 聞き手は自分が知っている話であれば、相手が話し出して間もなく「そのようですね」とか「聞いたことがあります」などと受けます。
こうした相槌を返されたときは、話し手は内容の要点だけを簡単に話します。

 聞き手が知らない話であれば「はじめてお聞きします」「初耳です」と返します。
このときは、話し手は内容を省かず詳しく説明するように心がけるといいでしょう、と話しています。


 よく友人との会話で「知ってると思うけど」と言うと、「そう言われると、知らなければいけないような気がして、プレッシャーだなぁ」と言われた。

 普段使い慣れていない敬語を突然使おうと思っても、舌を噛みそうになる僕は、毒舌の勿忘草で通そうかなぁ。
2006.10.28

しあわせは

2006-10-27 23:56:30 | Weblog

 二十年近く通って来てくださるお客様がいる。一昨年、腰椎のすべり症による座骨神経痛で、一年半ダンスを休んでいた。
激痛で寝返りも打つことができず、朝ベッドから起き上がるのも容易ではなかった。服を着ること、靴下を履くことも苦労した。歩くときは手摺りにつかまらないと歩けない。
ご家族の理解と協力もあり、あらゆる治療を試み、やっと夏ごろからダンスを再開できるようになった。

 今夜も踊ったあと彼女に言った「腰を痛める前の踊り方に近づいてきたね」
すると、彼女は言った「あの時はもうダンスができなくなると思ったわ」
「今は、朝、普通に起きられること、普通に服が着られること、普通に歩けることがどんなに幸せかと思えるの」

 僕も椎間板ヘルニアによる座骨神経痛で3度の入院をした。3度目の入院のとき、医師に「今の仕事はもう無理でしょう」と言われた。

 普通がどれほど幸せか良くわかる。
2006.10.27

ホトトギス

2006-10-26 14:46:03 | Weblog
啼かぬなら殺してしまえホトトギス
織田信長

啼かぬなら啼かせてみようホトトギス   
豊臣秀吉

啼かぬなら啼くまで待とうホトトギス 
徳川家康

 戦国の三武将も詠んだホトトギスは「テッペンカケタカ」と啼くという。

 「ホトトギス」という名の野草はたくさんあり、花びらの斑点がそのホトトギスの胸や尾羽に似ていることから名付けられたそうだ。 

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 「ホトトギス」は紫色の花が一般的だが、このホトトギス、和歌山県の那智山など、紀伊半島に分布することから「キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)」という名が付いたそうだ。
「上臈(ジョウロウ)」とは身分の高いという意味で、ホトトギスの仲間でも「貴婦人のような」という意味があり、高貴な花として珍重されているらしい。

 山野草の好きな姉がいて、数年前我が家にも株分けしてもらったが、環境に敏感なこの野草、我が家のベランダでは日当たりが良すぎて次第に株が弱ってしまった。


 そんな時、我が家の株を差し上げた方から、こんなにきれいに咲きました、と写真と枝をいただいたので、洗面所に飾ってみました。

 姉の言うには「そんなこともあるので、花の好きな人に差し上げておくと、また帰ってくるのよ」と言っていたことを思い出した。
この花、姉のところでも絶やしてしまったという。
来年は株分けをして我が家に戻ってくることになっている。
2006.10.26

カラスウリ

2006-10-24 22:51:13 | Weblog


うりうりが 
うりうりにきて 
うりのこし 
うりうりかえる 
うりうりのこえ
 

カラスは要りませんかぁ~
カラス売りで~す


(ひらがなを漢字に変換してみてください)

 真夏の暑さの中、木々に絡んで美しく咲いていたカラスウリの花は、夏が終る頃青い実をつけていた。

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 そして秋になるとその実は真っ赤に熟し、カラスを待っているかのように美しく風に揺れていた。

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 スズメウリというのもあるそうだが、スズメウリもカラスウリもスズメやカラスが特に好んで食べるわけではいという。 

 植物の名前をつけるとき、動物の名を借りてその大小を表わすことがあり、スズメウリに対しそれより大きいという意味でカラスウリと名付けた。
-図鑑・野草の名前(山と渓谷社)より-

 冒頭の2枚のカラスウリの花と青い実は、図鑑によるとキカラスウリと思われ、その実は黄色くなり、赤い実のカラスウリとは違うようです。(赤い実のカラスウリと撮影場所が少し違います)

瓜売りが
瓜売りに来て
売り残し
売り売り帰る
瓜売りの声


皆さんには易しすぎる問題でしたね(ニッコリ♪)
 2006.10.24

蜘蛛の糸

2006-10-22 23:36:55 | Weblog
 ある日の事でございます。お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好い匂いが、絶え間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。

芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」の書き出しである


 蜘蛛の巣には、大きく分けて縦糸と横糸の2種類があり、その太さは人の髪の毛が0.1ミリに対し、蜘蛛の糸は0.000015ミリで、強さははがね以上だという。

 蜘蛛はその巣に昆虫を捕らえて餌にするが、自分は自由に動きまわれる。何故だろうか。
蜘蛛の巣の横糸には粘着力があるが、縦糸は粘着力がなく、蜘蛛は縦糸の上だけを選んで歩くという。更にその足や身体には油のようなものが出て、くっつかないようにもなっているらしい。

 賢い蜘蛛の世界には不思議なことが多く、わからないこともたくさんあるそうで、研究材料にもなりその知恵は人間に役立つことが多いそうだ。

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 極楽の蓮池から地獄をのぞいたお釈迦様は、カンダタという一人の男が目にとまります。その男は極悪非道の大泥棒だったが、一度だけ蜘蛛を助けたことがあります。それを思い出したお釈迦様はカンダタを地獄から救ってやろうと蜘蛛の糸をおとします。

 カンダタは懸命にその糸を伝い地獄から這い上がります。しかし途中で下を見ると、多くの罪人が懸命にのぼってくるではありませんか。そこでカンダタは大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸はおれのものだぞ。下りろ、下りろ」と大声で喚きました。
すると蜘蛛の糸はぷつりと切れてカンダタは再び地獄に落ちてしまいました。


 人間のエゴを描いた芥川龍之介のこの短編は、世界中から糸を切られている何処かの国の元首にも読ませたい。
いやその前に、自分自身が読まなければいけないか。
10月27日から11月9日まで(文化の日を中心とした2週間)読書週間です。
2006.10.22

食べてみました

2006-10-21 23:31:35 | Weblog
木通・通草・山女(すべてアケビと読みます)
 

山のあけびは何見て割れた
下の松茸見て割れた

 アケビは、本州、四国、九州地方に分布し、山野の林の中や、草やぶに自生し、樹木に絡み付く蔓性の植物で、利尿作用が強く漢方薬にも使われるという。

 その実はたべられると紹介したところ、お味は?という問い合わせがありました。
ご覧のように割れた果実の中にはゼリー状の果肉があり、口に入れると甘くとろけるような果肉が口いっぱいに広がり美味しいのですが、その中の種が厄介でした。

 星野さんの詩にも『体を二つに割って 鳥がつつきに来るのを・・・』と詠まれ、
九州にお住まいの「肥後の風来坊」さんのコメントによると『私たちが 野生の あけびを探すときは 野鳥の糞を見つけて その中に アケビの種があれば 近くでアケビを 採ることができます』と。

 また同じ九州長崎にお住まいの「uragojp」さんからは『私の家にも「小鳥のおとしもの」からか、数年前から「ムベ」の葉がしげり、なかなか実をつけませんでしたが、今年は4ケほど実をつけているようですが未だ熟してません・・・』というコメントもいただき、アケビは小鳥達にとってもご馳走であることを教えていただきました。
 
 果肉を取り除いた果皮も、茹でて味噌炒めなどで食べると、ほろ苦くて美味しいそうです。
2006.10.21

木通

2006-10-20 23:50:08 | Weblog
 

 あまりに見事な木通(あけび)に見とれて写真を撮っていると、ちょっと腰の曲がったおばあちゃまがでてきて、中に違う種類のあけびがありますよ、といって庭先に案内してくれた。


 秋に実が縦に大きく裂開するあけびは、実が開くので“開け実”といわれそれが転じて『アケビ』となったという説と、あくびをしたような形なので“あくび”が『アケビ』となったという説があるそうだ。

 一枚目の写真がそのアケビで葉が5枚付いている。2枚目の写真はアケビの仲間で“ムベ”といい、三つ葉アケビとも呼ばれるらしい。

 種が多いが甘い果肉は山の幸として、昔、朝廷に献上されたが、実が開くアケビよりもムベが高貴な人たちの食用として食されたという。


 そのムベと呼ばれる三つ葉アケビの枝を切ってくださったので、持ち帰り挿してみました。

木通(あけび)

あけびを見ろよ
木の枝にぶら下がり
体を二つに割って鳥がつつきにくるのを
動きもしないで
待っている
誰におしえられたのか
あんなにも気持ちよく
自分を投げ出せる
あけびを見ろよ

-星野富広さん-
 2006.10.20

お守り

2006-10-19 23:55:51 | Weblog
 旅行のお土産に可愛い根付のお守りをいただきました。ご利益があるように早速携帯に付けてみました。

 必要な方に差し上げますので、欲しい方がいましたら遠慮なくお持ち帰りください。
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ご利益についてはマウスオンでご覧ください
 2006.10.19

約束

2006-10-18 22:39:41 | Weblog
 恒例の出張レッスンに郊外へ出かけた。乗り換え駅で発車間際の電車に飛び乗った。そこには子供達の団体が車両の半分を占めて乗っていた。思わずしまったと思い、車両を移ろうとする。


 ん?変だぞ!騒がしくない。予想をしていた子供達の騒ぐ声がしない。すし詰めのように座席に座る子、通路の真ん中に2列で座り込む子、しかし誰も大きな声で騒ぐ子はいない。数えて見ると60名以上はいるだろう。こんなに多くの子供達が乗っているとは思えないほど静かだ。


そばにいた付き添いの女性に聞いた。
「遠足ですか?」
「はい、そうです」
「小学生?」
「保育園です」
「こんなに静かなのは何故ですか?」
「出かける前に子供達と約束をしました」
「そう、いい保育園ですねぇ」
「ありがとうございます」
「写真撮らせていただいていいですか?」
彼女は、そばにいた年配の女性に伺いを立てた。
「いいですよ、どうぞ」
 
 偶々降りる駅も一緒だった。見ていると騒ぎもせず静かに下車し、全員が降りたのを確認すると、また整然と列を作って階段を上りはじめた。

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 彼らが大人になったとき、車内でお化粧したり、ものを食べたり、携帯電話で大声でしゃべったりはしないだろう。そしてこの保育園には『いじめ』という言葉もないだろうと、勝手に思ったのでした。
2006.10.18

華麗なるステップ

2006-10-17 23:52:24 | Weblog
ダンスの楽しみ方は人それぞれである

 上手い下手は二の次、身体を動かすことにより運動不足の解消に意義を見出す人。
音楽に合わせて上手に楽しく、華麗にステップを踏むことでストレスの解消をする人。
レッスンをしながらより上手くなり、その成果を披露し、美しいドレスや衣装を身にまとい、拍手喝采を浴びることに喜びを感じる人。

 それぞれが自分に合った楽しみ方ができ、健康的であればそれがダンスのよさでもあるのだろう。

 我がホールでは、日頃の練習の成果を皆さんの前で披露してもらおうと、様々なスタイルのデモンストレーションが行われる。

 前回はお客様同士によるデモンストレーションを紹介したが、16・17日の両日はお客様と教師によるデモンストレーションが行われた。

 テレビでも評判の、芸能人による華麗なるステップをご覧いただいた方も多いと思いと思いますが、我がホールでの皆さんの楽しいパフォーマンスもご覧ください

 
 
 
 このカップルは、男性教師が女装、女性のお客様が男装でルンバを踊りました。

 個性豊かな男女の教師が二日に亘って36組のパフォーマンスで楽しませてくれましたが、前回出演した僕は今回は応援する側にまわりましたが、楽しい二日間でした。
2006.10.17

カバ園長

2006-10-16 23:53:32 | Weblog
 カバ園長の愛称で親しまれた、埼玉県にある東武動物公園の初代園長・西山登志雄さんが亡くなった。
葬儀の道案内には「かば園長葬儀式場」と書かれ、式場にはカバの銅像や置物、ぬいぐるみ、花で描かれたカバの絵などであふれていたという。

 16歳で飼育係として上野動物園に入り、カバをはじめ様々な動物を育ててきた彼は「僕はカバが大好きである。カバも僕が好きである」そういっていたそうだ。カバに似てないともいえない親しみのある顔 と軽妙なおしゃべりは、お母さん方からも人気があり、テレビなどでの愛情あふれる話に聞き入ったものだ。

 その西山さんが言っていた。子供達にお母さんの絵を描かせると、ほとんどの子供が顔の真ん中に大きな丸い鼻の穴を描くという。下から見た顔がそう見えるらしい。
「お母さん、子供と話をするときは、子供の目線に立って話をしなければいけません。立ったままでは子供に威圧感を与えます」西山さんはそう言っていた。

 福岡県では中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺したが、その誘因が担任教諭のいじめ発言にあったという。その学校の対応にもニュースを見るかぎり不愉快極まりないものがある。

 13歳の子供が首を吊って自殺するとき、何を思うだろうか。子供の目線に立ってものを見たとき、この教諭が発した言葉が果たして言えるだろうか。

 西山さんはその著書でこう言っているという。
「どうしたら動物と仲良くなれるかと悪戦苦闘するうちに、彼らのあまりのすばらしさに、いつか動物の側に立ってものを考えるのが習性になってしまった」

 園長を見に来る動物園はここ以外になかっただろうといわれている。

 西山登志雄さんと、自殺した男子生徒のご冥福を祈ります。
2006.10.16

おわら風の盆

2006-10-14 23:43:26 | Weblog
 僕の好きな歌のひとつでもあると前にも紹介した、菅原洋一さんの『風の盆』の一節である。
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♪風の盆

悲しい時は 目を閉じて
八尾の秋を 思い出す
日が暮れた 坂道を
踊る幻 影法師
おわら恋しい 風の盆

 越中富山の坂の街、八尾に繰り広げられる風の盆は、年々観光客が増え本来の姿が消えつつあると聞く。

 その『風の盆』を見てきた。八尾に行ってきたわけではない。下町向島で八尾から来た踊り手による風の盆が開催されたのである。
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マウスオンでご覧ください

 その踊りは、目の前で踊っているにもかかわらず、目を向けなければ踊っていることさえわからないような静かな踊りである。
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マウスオンでご覧ください

 編笠に顔を隠し、夕闇のぼんぼりに浮かぶ涼しげな浴衣姿で踊る美女の後ろからは、哀愁を帯びた調べを奏でながら男衆が続く。

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哀しい人は みんな来い
八尾の町に 泣きに来い
夜流しを 追いかけて
下駄の鼻緒も 切れるだろう
夢かうつつか 風の盆
夢かうつつか幻か、下町の夜は静かに更けていった。
 2006.10.14

書けますか?

2006-10-13 23:55:07 | Weblog
突然ですか、手元にメモとペンを用意してください。






 発足したばかりの新内閣、テレビでは連日国会中継が放送され、早くも降りかかってきた難問に新聞に名前の載らない日はない総理大臣。皆さんは新総理のフルネームはいえますよね。失礼な質問でしたか。ではその名前を漢字で書けますか?






 今日職場で、ダンスのアルバイトの大学生5人を含む仲間や従業員15人以上にこの質問をしました。正しくフルネームを書けた人は、一人もいませんでした。

 実はこの僕も、自信をもって書くことができませんでした。

 以前、細川内閣が発足したとき、「ほそかわもりひろ」という名を見て、見たこともない文字に驚き、何度も練習して書けるようになりました。細川政権が交代すると同時にその文字は忘れました。今でも書ける人がいるのでしょうか?

 ところで、新総理の名前、あなたは正しく書けましたか?

答えはこちらです
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マウスオンしてください

毎日見ていながら、案外書けないことに気が付きました。
2006.10.13