勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ピッカピッカの・・・

2009-03-27 22:46:59 | Weblog
 ピッカピカの希望に燃えていたかどうかは忘れたが、桜の花の下、胸を躍らせながら母の手に引かれて行った小学校の入学式。
あれから60年に近い歳月が流れた。あの日のことは微かに覚えている。
 その母がこの世を去って16年。
病院で僕の到着を待つかのようにして息を引き取った母。
「おかあさん、ゆうじだよ」と声をかけたそのとき、母の目から一筋の涙が流れた。

 葬儀のための洋服を着替えに部屋に戻ったとき、突然大きな悲しみに襲われて、ベッドに身を投げ出して号泣したのが昨日のように思い出される。
 ドイツでは死後も、100歳、120歳、150歳など「節目」の誕生日を祝う習慣があると聞いた。
母が生きていれば、今年の5月には100歳の誕生日になるはずだ。

母親の涙には
化学で分析できない深く尊い愛情がこもっている
byファラデー

 母の命日は5月15日、誕生日は5月30日。
息を引き取る数日前の、母の日に持って行った花を見て「みんなの性格が表れている」と言って、それぞれが贈った花を喜んでいたっけ。