「完全なる飼育」
という小説を書きました。
ホームページ「浅野浩二のHPの目次その2」
http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji2.html
に、アップしましたので、よろろしかったら、ご覧ください。
(原稿用紙換算126枚)
「完全なる飼育」
哲也は、浪人生である。
哲也の第一志望は、東大理三だった。
哲也は、第二志望の滑り止めとして、慶応大学医学部に、合格したのが、それには、迷った末、結局、慶応大学医学部には、入らず、浪人して、もう一度、東大理科三類に、入る、ことを、選択した。
哲也は、予備校には、行かず、宅浪で、勉強することにした。
哲也は、時々、息抜き、として、公園に行き、ラジコンの、車の、玩具で、遊んだ。
ある時。
公園で、ラジコン、で、遊んでいると。
「哲也くん」
と、背後から、声をかけられた。
振り向くと、高校時代の、英語の先生の、佐藤京子だった。
「やあ。先生。お久しぶり」
哲也は、ニコッと、笑って、挨拶した。
「どお。勉強、はかどっている?」
京子が聞いた。
「ええ。何とか」
哲也は、答えた。
「哲也くん。駿台模擬試験で、1番、を、とったことも、あるものね。運が、悪かったのよ。今度は、きっと、合格できるわよ。でも、気をぬかないでね」
京子は、言った。
「先生。僕の家。近いんです。ちょっと、お話、しませんか?」
「ええ。いいわよ」
哲也は、クラス一の、優等生で、礼儀正しい生徒だった。
そのため、京子には、男一人の家に、入ることに、不安は、感じなかった。
それに、哲也は、おとなしい性格で、内気だった。
夕暮れ時、を、中学生、や、高校生、が、喋りながら、帰途についていた。
やがて、一軒家が、見えてきた。
「さあ。先生。入ってください」
哲学が言った。
「お邪魔します」
京子は、軽いノリで、言って、入った。
「先生。お茶を持ってきます。僕の、趣味の本でも、読んでいて下さい」
そう言って、哲也は、畳に、座った、京子の前に、ドサッ、と、カバーのかけてある、本を置いた。
(何かしら?)
京子は、哲也の趣味は、何かと、興味が起こって、本を開いた。
「あっ」
京子は、驚いた。
それは、SM写真集だった。
美しい女たちが、裸にされて、様々な、奇態な格好に、縛られていた。
京子は、真っ赤になった。
しかし、ページを、めくらずには、いられなかった。
(哲也くんに、こんな趣味があったなんて)
京子は、ゴクンと唾を呑んだ。
その時。
「ふふふ。先生。先生も、SMに、興味があるんですね」
背後から、声が聞こえた。
振り返ると、哲也が、縄を手に持って、立っていた。
京子は、サッと、本を閉じた。
しかし、哲也は、いきなり、京子の華奢な腕をつかんで、背中に回して、手首を重ね合わせてしまった。
「あっ。やめて。哲也くん」
京子は、抵抗したが、逆らえなかった。
いくら、力の無い、哲也、と、いえども、女の非力な力では、男の力には、かなわなかった。
京子は、麻縄で、後ろ手に、縛られてしまった。
哲也は、その、縄尻を、勉強机の脚に結びつけた。
これで、京子は、逃げられなくなった。
「ふふふ。先生。僕。先生の、英語、の授業の時、いつも、今日は、先生は、どんな、下着を、履いているか、気になって、仕方なかったんです」
哲也は、笑いながら言った。
「夢、かなったり、ですね」
そう言って、哲也は、ハサミで、京子の、服を、ジョキジョキ、切り出した。
「あっ。やめて。哲也くん」
抗っては、みたものの、男の腕力には、かなわなかった。
京子は、ブラウスを、切られて、しまった。
大きな胸を、収めて、膨らんでいる、白いブラジャーが、露わになった。
哲也は、スカートのジッパーを外し、スカートを、下肢から抜きとってしまった。
恥部を、収めて、ピッチリと、貼りついている、もっこりと、こんもり、盛り上がっている、白い、パンティーが、露わになった。
京子は、白い、ブラジャー、と、白い、パンティー、という、姿である。
「ふふふ。素晴らしい、プロポーションですね」
「ふふふ。生きた、お人形さん、みたいだ」
哲也は、一方的に、話しかけた。
「や、やめて。哲也くん。こわいわ」
京子が、声を震わせて、言った。
「ふふふ。大丈夫ですよ。殺したりしませんから。でも、僕に、逆らったら、殺すかもしれませんよ」
そう言って、哲也は、京子の、腰まで、届く、長い黒髪、の、一部、を、ハサミで、挟んで、ジョキンと、切った。
そして、切った、黒髪を、京子に、見せつけた。
「ああっ」
京子は、声を出した。
「ふふふ。先生を、丸坊主にしてしまおうかな。そうすれば、恥ずかしくて、逃げられなく、できるからな」
哲也は、京子に、言い聞かせるように、呟いた。
「ああっ。やめて。哲也くん。やめて。逆らいません。だから、髪は、切らないで。お願い」
京子は、切ない口調で言った。
「じゃあ、切りませんよ」
「ありがとう」
「さあ。先生。こっちへ来て下さい」
哲也は、京子の縄尻をとって、言った。
そして、京子を立たせた。
「ど、どこへ連れていくの?」
京子は、声を震わせながら、聞いた。
「ふふふ。いい所ですよ」
そう言って、哲也は、床に敷いてある、カーペットを、どけた。
床には、四角い、扉が、あった。
京子は、一体、何だろうと、思った。
哲也は、その、扉を開いた。
「あっ」
京子は、思わず、声を出した。
なぜなら、扉を開けると、そこには、地下に向かう、階段が、あったからである。
「さあ。先生。降りて下さい」
哲也は、京子の、縄尻をとりながら、言った。
京子は、後ろ手に、縛られているため、抵抗できない。
哲也は京子を地下室に入れると、部屋の内鍵をロックした。
内鍵は、ナンバーロック鍵だった。
「ふふふ。先生は、このナンバーロック鍵の番号を知りませんから、もう、逃げられませんよ」
哲也は勝ち誇ったように言った。
京子は、哲也に、背中を押されながら、地下に、向かう階段を、降りていった。
地下室は、大きく、12畳くらいあった。
「ふふふ。この家は、叔父の家で、叔父は画家だったんですよ。ここは、アトリエです。しかし、叔父は、フランスに移住して、この家を僕に譲ってくれたんですよ。しかし、叔父は、ゴッホの絵画を見ている時に、精神に変調をきたして、自分の耳を、切って、発狂して、自殺してしまったんですよ」
哲也は、そう説明した。
「ふふふ。これからは、この地下室は、アトリエではなく、先生を、たっぷりと調教する、部屋にしますよ。先生には、様々な、恥ずかしい姿になってもらいますよ」
哲也は、ふてぶてしい口調で、言った。
「こ、こわいわ」
京子は、声を震わせて、言った。
哲也は、京子の後ろ手の縄尻を、天井の梁、に、引っ掛けて、吊るした。
これで、京子は、天井から、吊るされた格好になった。
もう、座ることも、逃げることも、出来ない。
それでも、京子は、白い、パンティー、と、ブラジャー、は、身につけている。
哲也は、困惑する京子を、心ゆくまで、鑑賞しようと、部屋にある椅子に、座った。
哲也の視線が、京子の、股間に、向かうので、京子は、何とか、膝を寄り合わて、隠そうとした。
「ふふふ。先生。素晴らしいプロポーションですね。スリーサイズは、いくつ、ですか?」
哲也が聞いた。
「88-58-86、です」
京子が、顔を赤らめながら、言った。
「理想的な、スリーサイズですね。黄金比になっていますね」
と、哲也は、ニヤッと、笑って言った。
黄金比とは、女のスリーサイズの理想的な比率で、「バスト:ウエスト:ヒップ」が「1:0.7:1」、のプロポーションの肉体のことである。
「でも、本当に、88-58-86、なのか、自己申告では、疑わしいですね。実際に、測ってみましょう」
そう言って、哲也は、巻き尺、を、持って、京子に、近づき、京子の、バスト、ウエスト、ヒップ、を、体に巻いて、実際に、測りだした。
「うん。確かに、88-58-86、ですね」
と、哲也は、嬉しそうに言った。
哲也は、パシャパシャと、白い、下着姿で吊るさている、京子の、姿を写真に撮った。
「さあ。先生。縄を解いてあげますよ」
そう言って、哲也は、京子の、縄を解いた。
「あ、ありがとう。哲也君。でも、どうして、縄を解いてくれたの?」
京子は、訝しげな顔つきで、聞いた。
「ふふふ。まあ、理由なんて、いいじゃないですか」
哲也は、余裕の笑みを浮かべた。
京子は、下着だけの姿で座り込んだ。
京子に、逃げようという気は、起こらなかった。
縄を解いてくれたのだし。
それに、地下室の、ナンバーロック鍵の番号を、京子は、知らない以上、地下室から、出ることは、出来ない。
哲也は、腕力がなさそう、とは言え、そこは、男と女。非力な京子が、本気になって、哲也を、取り押さえようとしても、まず勝ち目はない。
なので、京子は、哲也に、襲いかかろうとは、しなかった。
下着姿で、モジモジしていると、哲也が、京子に近づいてきた。
「さあ。先生。後ろ手に縛ります」
哲也は、そう言って、京子の手をつかんだ。
京子は、抵抗しなかった。
抵抗したところで、男と女の腕力の差で、どうせ、勝ち目はないのだ。
哲也は、京子を後ろ手に縛った。
哲也は、京子の、ブラジャーの乳首の所を、ツンツンと、割り箸で、突いた。
そして、京子の首筋や、脇腹や、あらゆる所を、筆で、スッと、なぞった。
「ああっ。やめて」
京子は、だんだん、興奮してきて、喘ぎ声を上げた。
哲也も、だんだん、興奮してきて、ハアハアと、息を荒くし出した。
哲也は、ズボンをさすり出した。
そして、
「も、もう、我慢できないー」
と言って、ズボンのチャックを開け、勃起した、マラをしごき出した。
哲也は、京子を見ながら、だんだん、興奮してきて、ハアハアと、息を荒くし出した。
クチャクチャと、音がし始めた。
「ああー。出るー」
そう言って、哲也は、眉間を、顰めた。
ピュー、と、勢いよく、精液が、放物線を描いて、噴出された。
しばし、ハアハアと、哲也は、放心状態になっていたが、ティッシュペーパーを、とると、自分のマラについた、精液をふいた。
そして、ズボンのチャックをしめた。
京子は、不思議に思った。
(どうして、哲也は、私とセックスしようとしないのかしら?)
普通、まだ、二十歳にも、ならない、少年なら、女を、拉致すれば、強姦するに、決まっている。
(私だって、哲也くんを、そんなに、嫌じゃないし、セックスしてもいいと思っているのに?)
京子には、哲也の気持ち、が、わからなかった。
「あ、あの。哲也くん。私は、観念しています。哲也くん、は、秀才で、紳士的だし、私、哲也くん、嫌いじゃないし、哲也くんとなら、セックスしても、いいわよ」
と、京子は、心の中の疑問を、哲也に言ってみた。
しかし、哲也は、黙っている。
哲也は、京子の言うことなどに、聞く耳を持たなかった。
「さあ。先生。裸になりな」
哲也が言った。
「は、はい」
京子は、素直に返事した。
逆らって、抵抗しても、男の力には、かなわないことは、わかっているからだ。
京子は、ブラウスを脱ぎ、そして、スカートを、脱いだ。
そして、京子は、白い、ブラジャーと、パンティーも脱いで、丸裸になった。
京子が恥ずかしくて、モジモジしていると。
哲也は、京子の、両手首を、縛り、それを、天井の梁に、引っ掛けて、グイグイと、引っ張った。
京子は、天井から、吊られた形になった。
それでも、哲也は、縄尻を、引っ張り続け、とうとう、京子は、つま先立ちになった。
そして、丸裸の京子に、パンティーを履かせた。
しかし、それは、膝までだった。
その姿は、まるで、パンティーを脱がされかかっているようで、惨めだった。
そして、両方の乳首を洗濯バサミで挟んだ。
「ああっ。哲也くん。許して」
京子は、つま先を、プルプル、震わせながら、訴えた。
しかし、哲也は、聞こうとしなかった。
「ふふふ。先生。僕は、これから、図書館で、勉強してきます。図書館は、5時で閉館ですから、その後は、マクドナルドで、9時まで、勉強してから、帰ってきます。この部屋には、四方に、隠しカメラが、設置されていますから、時々、スマートフォンで、様子を見てあげますよ。では、さようなら」
そう言って、哲也は、地下室を出ようとした。
京子は、顔面蒼白になった。
今、つま先立ち、しているだけでも、辛いのに、この後、9時まで、このまま、の格好を続けなくては、ならないか、と思うと、想像を絶する、恐怖が、京子を襲った。
「て、哲也くん。お願い。私、今でも、辛いのに、9時まで、このままの状態でいることなんて、とても、耐えられません。どうか吊り、を、許して下さい」
京子は、ペコペコ頭を下げて、泣きながら、哲也に哀願した。
しかし、哲也は、どこ吹く風、と、ニヤニヤ笑いながら、
「先生。それじゃあ、さようなら」
と言って、地下室を出ていった。
哲也は、近くの、市立図書館に入って、勉強を始めた。
そして、東大の、数学の過去問題を勉強した。
哲也の、数学勉強法は、一般の人の、勉強法とは、全然、違っていた。
一般の人は、問題文を、よく読み、まず、解答を見ずに、自分で考えて解いてみる。
そして、次に、解答を見て、理解する。
という勉強法をしている人が、ほとんどである。
そうしないと、思考力が、鍛えられない、と、思っているからである。
しかし、哲也の勉強法は、全く違った。
哲也は、まず、問題文を、じっくり読む。
そして、問題文を理解したら、考えずに、すぐに、解答を見る、というものだった。
そして、問題文と、解答を、覚えてしまう、という方法だった。
哲也は、それが、一番、効率の良い勉強法だと、思っていた。
そんな、勉強法では、思考力が身につかないぞ、と、友達に言われたことも、あったが、哲也は、そうは、全く思っていなかった。
人間は、そもそも、考える能力を持っている。
本番の試験では、考えて、問題を解かなくてはならない。
しかし、本番で、問題を考えて解く、ためには、自分の頭の中にある、さまざまな問題と解答のパターンを、手掛かりにして、解くのである。
だから、本試験で、考える時の、ストックを、たくさん、詰め込む、ことが、一番、高得点を取る、最良の方法だと思っていた。
実際、哲也は、現役の時、その方法で、勉強して、駿台模擬で、高い偏差値を出していた。
現役では、惜しくも、東大理科三類に、入れなかったが、一浪して、ストックをうんと、溜め込めば、今度は、合格できる、という絶対の自信が、哲也には、あった。
それは、数学以外の、勉強でも、同じで、国語でも、物理でも、全ての科目は、知識のストックを、いかに、たくさん、頭に詰め込むか、が、正しい、そして、効率的な勉強法だと、思っていた。
そのため、哲也は、参考書の、問題と解答のパータンを、片っ端から、暗記していった。
そして、哲也は、時々、一人で、つま先立ちして、苦しんでいる京子の映像を見て、楽しんだ。
それは、まるで、家から出られない飼い犬を、連想させた。
午後5時で、図書館が閉館になった。
哲也は、図書館を出て、そして、近くの、マクドナルドに入った。
そして、勉強の続きをした。
9時まで、勉強して、マクドナルドを出た。
哲也は、近くの、ディスカウントの、スーパーに入って、江戸前寿司、二人分と、苺のショートケーキを、二つ買った。
一つは、京子の夕食の分で、一つは、自分の、夕食の分である。
そして、家に帰った。
哲也は、自炊を全くしないので、哲也の食事は、いつも、コンビニ弁当だった。
家に着くと、哲也は、すぐに、地下室に行った。
哲也が、地下室の戸を開けると、ギイー、という、音と共に、扉が開いた。
京子は、つま先立ちで、足だけ、プルプル震わせ、項垂れて、うつむいていた。
京子は、半ば、意識が、薄れていたのだろう。
哲也が、近づいてきても、項垂れていた。
哲也は、京子の髪をつかんで、
「京子先生。帰ってきましたよ」
と、言って、頬をピシャピシャ叩いた。
すると、京子は、虚ろな目を開いて、哲也を見た。
「ああっ。哲也くん。お願い。もう、私、耐えられないの。お願い。縄を解いて」
と、目に涙を浮かべて、訴えた。
「ああ。いいよ」
哲也は、ごく自然に言った。
そして、膝に掛かっていた、京子の、パンティーを、引き上げた。
そして、乳首につけていた、洗濯バサミをとった。
そして、ブラジャーを、つけてやった。
そして、天井の梁に、引っ掛けていた、縄尻を外した。
そして、その縄尻を、地下室の中の、大きな柱に縛りつけた。
京子は、吊られていた縄を外されて、ストンと、落ちるように、床に、ペタリと座り込んだ。
京子は、ブラジャー、と、パンティー、だけで、後ろ手に縛られている、という姿である。
「ああ。ありがとう。哲也くん」
京子は、辛い、責めを、解かれて、哲也に礼を言った。
哲也は、洗面器を持ってきた。
その中には、温かい水と、タオルが、入っていた。
哲也は、タオルを、水に浸して、そして、絞って、京子の体を丹念に拭いた。
「つらかったでしょう」
そう言って、哲也は、京子の体を、濡れたタオルで、丹念に拭いた。
京子は、濡れタオルで、拭かれて、今までの、体の疲れが、一気に、とれたような、心地よさ、を感じた。
「ああ。ありがとう。哲也くん」
京子は、泣きながら、言った。
「先生。夕ご飯、買ってきてあげましたよ。お腹、減っているでしょ」
そう言って、哲也は、スーパーで、買ってきた、寿司を、京子の前に置いた。
「ありがとう。哲也くん」
京子は、何も食べていなかったので、腹が、グーと鳴った。
「じゃあ、食べさせてあげます」
哲也が言った。
哲也は、マグロの寿司を、一握り、京子の口に持っていった。
「さあ。アーンして」
哲也が言った。
京子は、哲也に、「縄を解いて」、とは、言わずに、素直に、アーンと口を開けた。
哲也は、女を拉致監禁したり、意地悪なことして、楽しむのが、楽しい性癖なのだから、サドなのは、間違いないが、女には、優しい。
京子は、以前見た、「コレクター」、という、1965年の、イギリス映画を思い出した。
その映画のあらすじは。
フレディという、人里離れた地下室のある家に住んでいる、ネクラな男が、ミランダという片思いの女を、地下室に監禁する。そして、フレディは、ミランダに献身的に、優しく接して、自分の思い通りの女にしようとする。
というものだった。
フレディは、自分勝手という、わがままな欠点は、あるが、基本的には、ミランダを愛しており、優しい。
フレディは、ピグマリオンコンプレックス、という、性癖があり、それは、女性を人形のように扱う性癖であり、哲也も、フレディと、同じように、ピグマリオンコンプレックス、なのだと、京子は思った。
ピグマリオンコンプレックスの男に対しては、下手に逆らうと、男は、怒り狂う。
しかし、男の言うことを聞いて、男の人形になっていれば、男は、女に優しくするのだ。
なので、京子は、哲也が、満足する人形を演じようと思った。
京子は、哲也の命令通り、素直に、アーンと口を開けた。
哲也は、そっと、京子の口に、マグロの寿司を、放り込んだ。
京子は、マグロの寿司を、モグモグ咀嚼して、ゴクリと飲み込んだ。
哲也は、京子が、食べて飲み込むのを、すごく嬉しそうに、見つめていた。
哲也は、マグロの次は、イカの刺身を、箸でつまんで、京子の口に入れた。
京子は、マグロの寿司と、同様に、イカの寿司も、モグモグ咀嚼して、ゴクリと飲み込んだ。
そうして、哲也は、京子に、タコ、うに、さば、サーモン、ホタテ、イカ、いくら、あなご、海老、卵焼き、など、寿司を、全部、食べさせた。
哲也は、嬉しそうな顔で。
「さあ。じゃあ、デザートの苺のケーキだ」
そう言って、哲也は、京子に、苺のショートケーキを食べさせた。
京子は、モグモグと、咀嚼して、苺のショートケーキを食べた。
「どう。美味しかった?」
哲也が聞いた。
「え、ええ」
京子は、顔を赤らめて、小さな声で言った。
「それはよかった」
そう言って、哲也は、京子に、今度は、お茶、を、湯飲みに入れて、同様に、アーンと、口を開けさせて、京子に飲ませた。
哲也は、洗面器、に、石鹸、カミソリ、など、を、持ってきた。
「先生。これで、明日までに、恥毛を剃っておいて下さい」
哲也が、言った。
「は、はい」
京子は、素直に返事した。
哲也は、フカフカの、暖かい、羽毛の、掛け布団、と、敷き布団、を、持ってきて、地下室の隅に置いた。
パジャマも、布団の上に、乗っていた。
そして、驚いたことに、哲也は、京子の、後ろ手の縄を解いた。
京子は、思わず、
「あ、ありがとう。哲也くん」
と、礼を言った。
「先生。今日は、意地悪してしまって、ごめんなさい。お休みなさい」
哲也は、そう言って、地下室のナンバーロック鍵の内鍵を閉めて、地下室を出ていった。
京子は、下着の上に、パジャマを着て、布団に入った。
布団の中で、やっと、一日中の、後ろ手縛りから、解放されて、京子は、ほっとした。
手を見ると、後ろ手に縛られた、縄の跡が、クッキリとついていた。
京子は、この先、自分は、どうなるのだろうか、と、考えた。
哲也は、これからも、また、私を、様々な、奇態な格好に、縛って、写真を撮るのだろう。
それに、哲也は、サドの性癖があるから、また、今日のように、辛い責めを、するのだろう。
そして、哲也は、ピグマリオンコンプレックスがあって、私を人形のように、扱って、また、楽しむために、私を監禁し続けるだろう。
自分は、いつになったら、ここから、外の世界に、解放されるのだろうか?
そう言えば、映画、「コレクター」、で、監禁された女、ミランダ、も肺炎になって、死んでしまった、ことを京子は、思い出した。
世間にも、女の監禁事件は、何回か、行われているが、女を監禁した、犯行を犯した男は、女を、解放した、例はない。
なぜなら、もし、犯人が、女を解放したら、女は、真っ先に警察に駆け込んで、警察に、犯行を告げるから、犯人は、警察に捕まって、犯罪者となって、懲役20年以上に、なってしまって、人生おしまい、に、なってしまうから、決して、解放など、しないのである。
ましてや、哲也は、用心深い性格だし、将来は、東大理科三類、に、入学して、自分の能力を、精一杯、発揮して、医師として、活躍する、という、意欲と希望に満ちた、人生設計を持っているのだから、自分の人生を、棒に振る、ということは、絶対に、しないだろう。
そうすると、私は、永久に開放されないことになる。
自分は、この地下室で、死んでいく、のではないかと、思った。
そう思うと、京子は、こわくなった。
自分は、映画、「コレクター」、の、ミランダのように、この地下室から、一生、出られないことになるかもしれない。
そう思うと、京子は、こわくなった。
しかし、恐怖心は、強くあったが、今日、一日中、立たされていた、拷問の疲労から、いつしか、京子に、ウトウトと、眠気が襲ってきた。
京子は、眠りに就いた。
翌日。(2日目)
京子は、目を覚ました。
地下室には、置き時計が置いてあり、時刻は、午前11時を過ぎていた。
京子は、ともかく、昨日、哲也に、言われたように、哲也が、置いていった、洗面器、や、石鹸、カミソリ、などで、自分の恥毛を剃った。
哲也の命令には、従わなくては、ならない、と、殺されてしまうのでは、ないかという、恐怖が、あったからである。
ピグマリオンコンプレックスの男には、素直に従うしかないと、京子は思った。
京子は、夏、ビキニで、海へ友達と、行く時も、恥毛は、剃らなかった。
京子は、夏、友達と、ビキニで、海へ友達と、行く時も、あまり、カットの大き過ぎる、ビキニは、恥ずかしくて、着なかったからである。
京子は、恥毛を、全部、剃った。
ツルツルになった、女の、土手、や、閉じた、割れ目が、くっきり、見えて、京子は、恥ずかしさのあまり、赤面した。
まるで、小学生に、もどったような、気分になった。
剃り終えると、京子は、パンティー、を履き、ブラジャーを着け、パジャマを着た。
そして、また、布団に入った。
哲也は、いつ、来るのだろうかと、京子は、だんだん、不安になってきた。
人間は、何もしないで、一人でいる、孤独の方が、まだ、いじめられるかもしれないが、話し相手が欲しくなってくるものである。
それは、昨日、長時間、放置されて、京子は、一人っきりでいることの苦しみ、を、実感していた。
昨夜、哲也が、帰って来た時、京子は、嬉しさ、が、込み上げてきた。
それは、拷問を解いてもらえるかもしれない、という、期待もあったが、一人っきりでいる、さびしさ、から、話し相手が、来てくれた、嬉しさも、間違いなくあったからである。
誘拐犯と、誘拐された女が、二人っきりでいると、誘拐犯は、自分に、食料を与えてくれたり、生活の面倒を見てくれたり、しているうちに、誘拐犯と、誘拐された女の間に、ある種の、人間関係が、出来てしまうのである。
これを、ストックホルム症候群という。
ストックホルム症候群の由来は。
1973年8月、ストックホルムにおいて発生した銀行強盗人質立てこもり事件(ノルマルム広場強盗事件)において、人質解放後の捜査で、犯人が寝ている間に人質が警察に銃を向けるなど、人質が犯人に協力して警察に敵対する行動を取っていたことが判明した事件。
による。
犯罪学者で精神科医でもあるニールス・ベジェロットは、この時の事件の、人質に、様々な、質問をして、その心理を研究し、その心理を、ストックホルム症候群、と命名したことによる。
ストックホルム症候群の特徴として。
「人は、突然に事件に巻き込まれて人質となる。そして、死ぬかもしれないと覚悟する。犯人の許可が無ければ、飲食も、トイレも、会話もできない状態になる。犯人から食べ物をもらったり、トイレに行く許可をもらったりする。そして犯人の小さな親切に対して感謝の念が生じる。犯人に対して、好意的な印象をもつようになる」
と、ニールス・ベジェロットは、結論づけた。
京子は、ストックホルム症候群のことは、知っていた。
それは、1965年に起きた実在の、女子高生の誘拐事件、を基に書かれた、松田美智子の小説『女子高校生誘拐飼育事件』、を読んでいたからである。
始めは、猟奇事件っぽいタイトルなので、怖そうなので、読むのをためらっていたが、読んでみると、結構、面白かった、からである。
その小説は、人気が出て、1999年、に、映画化された。
タイトルは、「完全なる飼育」、と、名づけられた。
京子は、その映画も観た。
映画、「完全なる飼育」、は、人気が出て、第一作の後も、2013年まで、8作も、役者と、ストーリーの細かい部分を変えて、作られ続けた。
「完全なる飼育」、は、単なる、エロチックさ、だけではない、普遍的な、「人間性の、エゴイズムの業」、が、あるからである。
第1作『完全なる飼育』
第2作『完全なる飼育 愛の40日』
第3作『完全なる飼育 香港情夜』
第4作『完全なる飼育 秘密の地下室』
第5作『完全なる飼育 女理髪師の恋』
第6作『完全なる飼育 赤い殺意』
第7作『完全なる飼育 メイド、for you』
第8作『TAP 完全なる飼育』
である。
京子は、その映画を、すべて、観ていた。
「完全なる飼育」の、モデルとなった事件では、監禁された少女は、助かったが、映画、「コレクター」、の、誘拐犯、フレディは、誘拐した女、ミランダに対する、独占欲が強く、決して、解放したりせず、最後は、監禁されたまま、肺炎になって死んでしまった。
映画、「コレクター」、は、フィクションの、作り話だが、世にいくつか、起こってきた、猟奇的な監禁事件では、誘拐された女が、最後まで、解放されず、監禁されたまま、死んでいった、ケースも多い。
自分は、一体、その、どちらになるのだろうか、と、京子は、不安になった。
哲也は、秀才で、頭は良いが、それで、秀才は、性格も良い、と、何となく、思っていたが、哲也は、監禁するということとを、平気で、やってのけた。
秀才だからといって、人間性まで、崇高である、という保証などない。
自分が、こうして監禁されたのも、哲也を、性格も良い人間だ、と、何となく、の感覚で思いこんでいたのが、間違っていたのだ。
京子は、哲也が、人間性という点において、優しいのか、それとも、冷酷なのか、わからなくなった。
しかし、哲也が、私を解放したら、私が警察に通報することを、哲也は、間違いなく、おそれるだろう。
2014年に起きた、埼玉少女監禁事件の、寺内樺風も、中学一年生の、女子生徒、斎藤杏花を、二年間、監禁して、懲役12年の刑になって、人生を棒に振ってしまった。
ましてや、哲也は、用心深い性格だし、将来は、東大理科三類、に、入学して、自分の能力を、精一杯、発揮して、医師として、活躍する、という、意欲と希望に満ちた、人生設計を持っているのだから、自分の人生を、棒に振る、ということは、絶対に、しないだろう。
そうすると、私は、永久に開放されないことになる。
自分は、この地下室で、映画「コレクター」、のミランダのように、死んでいく、のではないか。
そう思うと、京子は、こわくなった。
ともかく、哲也が、自分を、これから、どうしようと、考えているのか、京子には、全くわからなかった。
その、わからなさ、が、京子を悩ませた。
そんなことを、考えているうちに、昼の12時を過ぎた。
ギイー、と、地下室の戸が開いた。
哲也が、入って来た。
「ああ。哲也くん」
哲也を見ると、京子は、思わず、涙ぐんだ。
「ふふふ。先生。昨日は、よく眠れましたか?」
哲也は、淡々とした口調で聞いた。
「はい。眠れました」
京子は、涙ぐんで、答えた。
ともかく、京子は、人恋しくて、哲也が来てくれたことが、嬉しかったのである。
「先生。お腹、すいたでしょう」
哲也が来てくれたおかげで、京子は、急に恐怖感が、とれ、安心感が、起こり、恐怖感と、入れ替わるように、空腹感が起こってきて、京子の腹が、グーと鳴った。
「ははは。お腹が、グーと鳴りましたね。では、食事をあげますよ」
そう言って、哲也は、大きな皿を、京子の前に置いた。
それは、ツナとトマトのリゾットだった。
「ああ。ありがとう。哲也くん」
京子は、涙を流しながら、リゾットの入った、皿を、手に取ろうとした。
その時。
「先生。すみません。待って下さい」
哲也は、リゾットの入った皿をとりあげた。
(ああ。また、ピグマリオンコンプレックスで、私を縛って、お人形のように、私に食べさせるのね)
と、京子は、思った。
予想通り、哲也は、
「さあ。先生。パジャマと、そして、下着も、脱いで、丸裸になって下さい」
と、言った。
京子は、観念していたので、
「はい」
と、言って、パジャマを脱ぎ、そして、ブラジャーと、パンティー、も、脱いだ。
京子は、丸裸になって、恥ずかしさから、胸と、恥部を、手で隠した。
また、後ろ手に縛られるのだろうと、観念していたが、哲也は、それを要求しなかった。
哲也は、京子の前に、リゾットの入った皿を置いた。
「さあ。先生。四つん這いになって下さい」
哲也が言った。
京子は、哲也の命令には、逆らえない。
「はい」
と、返事して、京子は、裸のまま、四つん這いになった。
「さあ。先生。リゾットを、手を使わないで、口だけで、犬のように食べて下さい」
哲也に命じられて、京子は、犬のように、リゾットの入った皿に近づいて、口で、皿の中のリゾットを、掬いとって、食べた。
哲也は、その姿を、色々な角度から、パシャパシャと、写真に撮った。
哲也は、京子の、尻の方に、回った。
「さあ。先生。もっと、足を開いて、尻の割れ目が、見えるようにして下さい」
哲也が命じた。
京子は、哲也の命令には、逆らえないので、「はい」、と、返事して、おそるおそる、足を開いた。
京子の尻の割れ目が、パックリ、開いて、尻の穴も、それに続く、今朝、毛を剃ったばかりの、無毛の、まんこの、割れ目も、丸見えになった。
「ふふふ。先生。毛を剃ったんですね。無毛の、閉じ合わさった、まんこの割れ目が、丸見えですよ。尻の穴も」
哲也は、京子に、そんな、揶揄の言葉をかけた。
京子は、咄嗟に、自分の、恥ずかしい、性器を見られていることを、感じとり、
「は、恥ずかしいわ」
と、顔を赤らめて言った。
「ふふふ。先生。先生には、色々な、恥ずかしい、みじめな姿を、写真や動画を撮らせていただきますよ。この、犬のように、四つん這いで、丸裸で食べる、先生の姿も、その一つなのです」
そう、哲也は、余裕をもった口調で言った。
「は、恥ずかしいわ」
京子は、顔を赤らめて言った。
リゾットを、食べ終わると、京子は、体を起こし、横座りになった。
そして、恥ずかしさから、胸と、恥部を手で、覆って隠した。
京子は、恥ずかしさのため、顔が火照っていた。
「ふふふ。先生。その、その姿も、エロチックですよ」
そう言って、哲也は、パシャパシャと、色々な方向から、胸と、恥部を手で、覆っている京子を写真に撮った。
「さあ。先生。立ち上がって下さい。胸と恥部は、手で隠したままでいいですよ」
哲也が言った。
言われて、京子は、胸と恥部は、隠したまま、立ち上がった。
京子は、恥ずかしさのため、足をピッチリ閉じ、胸と恥部を手で、隠している、という姿である。
「ふふふ。先生。色っぽいですよ。ボッティチェリの、ビーナスの誕生、と、同じ格好ですね」
そう言って、哲也は、パシャパシャと、胸と恥部を手で、隠して、立っている、京子の姿を、色々な角度から、写真に撮った。
立ったため、京子の、むっちりと閉じ合わさった、大きな尻が丸見えになった。
「ふふ。先生。大きな、むっちりと閉じ合わさった、尻が、丸見えですよ」
そんな揶揄を哲也は、写真を撮りながら、言った。
「は、恥ずかしいわ」
京子の尻が、ビクッ、と、震えた。
「ふふふ。女は、まんこ、と、胸、と、尻、の、三カ所を、隠さなければならないのに、手は、二本しかないから、尻は、隠せませんね」
と、哲也は、言った。
ことさら、京子の羞恥心を、掻き立てるためだろう。
哲也に、そう、言われても、京子は、哲也の言う通り、二本の手を、まんこ、と、胸、を、隠すことに、使わなくてはならないので、尻は、隠せなかった。
むっちり、閉じ合わさった大きな尻は、丸見えである。
「は、恥ずかしいわ」
京子は、羞恥心から、顔を火照らせて、小声で、ボソッと、呟いた。
哲也は、丸裸で、立った京子の姿を、20枚、くらい、撮ると、もう、立った姿は、満足したのだろう。
写真を撮るのを、やめた。
哲也は、京子の背後に、縄を持って、回った。
「さあ。先生。手を背中に、回して下さい」
哲也が、言った。
京子は、逆らわず、素直に、「はい」、と言って、両手を、背中に回した。
哲也は、京子の腕を、グイと、つかみ、手首を重ね合わせて、縄で縛った。
そして、縄の余りを、京子の豊満な乳房を、挟み込むように、乳房の上下に、それぞれ、二巻きした。
京子の華奢な、二の腕に、縄が、食い込んだ。
ただでさえ、大きい、京子の、乳房は、縄の引き締めによって、乳房の上下の縄の間から、弾け出ているように、見えた。
乳房の、下の、縛めの縄は、京子の、大きな乳房の重さによる、下垂によって、隠れて見えなくなっていた。
これで、もう、京子は、手で、胸と、恥部を隠せなくなった。
哲也は、京子の前に、回ると、ドッカと座って、裸で、後ろ手に縛られて、モジモジ立っている、京子を、楽しむように、眺めた。
「ふふ。先生。性器の、割れ目が、見えますよ。閉じ合わさっていますが」
哲也が、揶揄するように、言った。
「は、恥ずかしいわ」
哲也に言われることによって、意識が、そこに行き、京子は、右膝を、左膝の上に重ね合わせ、下肢をピッチリ、閉じ合わせることによって、恥部を隠そうとした。
そして、女は、そうすることによって、かろうじて、恥部を隠せるのである。
男の性器は、堂々と、突き出てしまっている、突起物なので、下肢を閉じ合わせても、性器を、隠せない。
しかし、女は、性器の、割れ目は、手で覆わなくても、下肢をピッチリ、閉じ合わせることによって、かろうじて、隠せるのである。
しかし、手を縛められても、羞恥心から、必死で、見られないように、下肢を寄り合わせている姿は、いじらしく、エロチックだった。
「ふふふ。先生。その姿も、いじらしくて、エロチックですね」
哲也は、そう言って、丸裸で、後ろ手に縛られて立っている、京子を、色々な角度から、パシャパシャと、20枚くらい、写真に撮った。
「先生。恥ずかしいですか?」
哲也が聞いた。
「え、ええ」
京子は、頬を火照らせながら、言った。
「そうですか。それじゃあ、恥ずかしい所が見えないように、してあげますよ」
哲也は、意味深な口調で言った。
京子は、何をされるのか、わからなかった。
哲也は、縄を持って、京子に近づいた。
哲也は、京子の腰に、ベルトのように、京子の、くびれたウェストに、縄を、カッチリと、二巻きした。
「な、何をするの?」
京子は、何をされるのか、わからず、おびえて、言った。
「ふふふ。だから、先生の、恥ずかしい所を見えないように、してあげるんですよ」
哲也は、腰縄の、縄尻の結び目を、背中に持っていった。
そして、その縄尻を、京子の、むっちり閉じ合わさった、尻の割れ目に、食い込ませようとした。
「ああっ。やめて」
と、京子は、声を上げた。
京子は、何をされるかに気づいたのである。
哲也は、股間に縄を食いませようというのだ。
「さあ。先生。足を閉じないで、開いて下さい。そうしないと、股縄が出来ないじゃないですか」
そう言って、哲也は、京子の、豊満な尻をピシャピシャと叩いた。
そう言われても、京子は、足を開くことが出来なかった。
ピッチリ足を閉じて、プルプル体を震わせていた。
「仕方がないな」
そう言って、哲也は、京子の片足をつかんで、強引に、グイと、両足を開かせた。
京子の、足は、30cmくらい、開いた。
「ああっ。やめて。哲也くん」
そう言う、京子を余所に、哲也は、開いた、京子の尻の割れ目、から、まんこ、の割れ目を、開いて、縄を食い込ませた。
そして、股間の縄を、腰縄の、前に、引っ掛けて、グイと、強く引き絞って、結びつけた。
京子の、股間に、股縄が、意地悪く、食い込んだ。
「ああっ」
京子は、こんなことをされるのは、生まれて初めてだった。
Tバックのパンティー、は、形としては、尻に、食い込んでいる、という点では、同じだが、Tバックは、自分の意志で、履いている物であり、また、パンティー、は、伸縮性があるから、履いていても、辛くないが、股縄には、伸縮性は無く、股縄は、意地悪く、京子の股間に食い込んで、京子を責めた。
「ほら。鏡で見てみな」
そう言って、哲也は、鏡の角度を変えて、京子が、自分の姿を見えるようにした。
京子は、おそるおそる、鏡を見た。
「ああっ」
京子は、思わず、声を上げた。
鏡には、胸を挟むように、縄で、縛られ、そして、恥部は、かろうじて、ギリギリ、あそこ、の、割れ目、の線が、見えないだけの、股縄をされている、惨めな、自分の姿があったからである。
「ふふふ。どうです。あそこの、割れ目は、見えないでしょう」
哲也が、ふてぶてしい口調で、言った。
「ふふふ。この、後ろ手、胸縄、股縄、の三つが、SMの緊縛の基本なんですよ。これを基本にして、柱に縛ったり、吊るしたり、胡坐をかかせたり、椅子に縛りつけたりするんですよ」
と、哲也が説明した。
「では、まず、吊るしましょう」
そう言って、哲也は、京子の、後ろ手の縄尻を、天井の梁に、引っ掛けて、グイグイ引いた。
だんだん、京子の体が、上に、引っ張り上げられて行った。
京子は、とうとう、つま先立ちにならなくては、立っていられなくなった。
その時点で、哲也は、縄尻を柱に、固定した。
そして、哲也は、パシャパシャと、色々な角度から、京子の、緊縛されて、吊るされている姿を写真に撮った。
京子は、後ろ手、胸縄、股縄、に縛られて、吊るされている、という姿だが、股縄のため、性器の割れ目だけは、股縄のため、ギリギリ、隠されていた。
しかし、それは、裸同然だった。
哲也は、京子の手と足の爪に、赤い、マニキュア、と、ペディキュア、を塗った。
そして、耳に、イヤリングをつけた。
「ふふふ。先生。こうして、顔や、手足は、お洒落しているのに、丸裸にされて、恥ずかしい格好を晒している、というのが、女を余計、辱めるのですよ」
そう言って、哲也は、パシャパシャと、色々な角度から、京子の、緊縛されて、吊るされている姿を写真に撮った。
哲也は、パンティー、と、ブラジャー、を、京子の足元に置いた。
「ふふふ。先生。こうして、着ていた物を、近くに置いておくことで、いかにも、脱がされてしまった、という、いやらしさ、が、出るんですよ」
と、哲也は、言った。
「は、恥ずかしいわ」
京子は、羞恥心から、頬を赤らめた。
吊り、のポーズで、十分、写真を撮り終えると、哲也は、吊っている縄を解いた。
「さあ。先生。座っても、いいですよ」
京子は、吊り、が、解かれて、哲也に、座ることを許されたので、床の上に、座り込んだ。
「さあ。先生。今度は、寝て下さい」
そう言って、哲也は、京子の体を、床に倒した。
哲也は、丸裸の京子の体を、抱きかかえて、倒し、床の上に、そっと、横向きに寝かせた。
京子の美しい黒髪が床に散らばった。
哲也は、京子の、右足の足首を、縄で縛り、それを、天井の梁に、引っ掛けた。
「な、何をするの。哲也くん?」
京子が、聞いた。
哲也は、黙って、グイグイ、縄を引っ張っていった。
哲也は、足首の縄の、縄尻をとって、椅子に乗って、天井の、梁に、ひっかけた。
そして、哲也は、縄尻を、グイグイ、引っ張っていった。
京子の、右足が、どんどん、縄に引っ張られて、天井めがけて高く上がっていった。
必然、京子の、股間は、パックリ広がっていった。
「ああー」
京子は、つらそうな声を出した。
とうとう、京子の、右足が、ピンと、一直線になった。
哲也は、縄尻を、近くの、取っ手に、結びつけた。
京子の、股間は、あられもなく、パックリ広がっていた。
しかし、京子は、股間縄をされているので、まんこの割れ目は、股間縄によって、かろうじて、隠されていた。
「は、恥ずかしいわ。哲也くん」
京子が、顔を赤らめて言った。
「ふふふ。先生。大丈夫ですよ。鏡を見てごらんなさい。股間縄で、縛られているから、まんこの割れ目、も、尻の穴、も、見えませんよ」
哲也が言った。
京子は、おそるおそる、鏡を見た。
恥ずかしい格好だが、確かに、哲也の言う通り、股間縄のため、かろうじて、性器の、割れ目は、隠されていた。
「では、この姿を写真に撮りますよ」
そう言って、哲也は、パシャパシャと、京子の恥ずかしい姿を写真に撮った。
そんな日々が続いた。
京子は、毎日、哲也に、様々な、恥ずかしい格好に縛られて、写真を撮られた。
蟹縛り、胡坐縛り、狸縛り、海老縛り、吊るし縛り、大の字縛り、椅子縛り、大股開き。
など、哲也は、京子を、様々な、恥ずかしい格好にして、その写真を撮った。
そうこうしているうちに、二週間、経った。
京子は、いったい、いつまで、自分は、ここで、監禁されつづけるのだろうか、という、不安が、増してきた。
哲也は、受験勉強をおろそかにしないので、だんだん、京子に、構わなくなるように、なってきた。
食事を与えるくらいに、なっていた。
また、哲也は、京子の携帯電話を、預かっていて、京子が、音信不通になって、怪しまれないよう、京子に来た、メールは、哲也、立ち合いのもとで、無難な、返信メールを書かせて、送っていた。
また、哲也は、インターネットが、見れるだけで、書き込みは、出来ないように設定した、パソコンを、京子に、渡していた。
なので、京子は、世間の情報を知ることは出来た。
そんな、ある時である。
哲也が、京子に食事を持ってきた。
もう、哲也は、京子を縛って、京子に、人形のように、扱って、食べさせるのも、面倒になって、縛らずに、京子に、手を使って、食べさせてくれるように、なっていた。
哲也は、地下室にテーブルと椅子を持ち込んで、京子と二人で、向き合って、食事を食べていた。
その日は、コンビニの幕の内弁当だった。
京子が、幕の内弁当を食べた後、哲也は、地下室を出ようとした。
「あ、あの。哲也くん」
京子は、勇気を出して、哲也に話しかけた。
「何ですか?先生」
哲也は、足を止めて、振り返った。
「あ、あの。哲也くん。一体、いつまで、私を監禁するんですか?」
京子が聞いた。
「さあね」
哲也は、ふてぶてしく答えた。
「あ、あの。アパートを、二週間も、留守にしていますから、みんな、不信がっていると、思います。このままだと、行方不明者、として、警察が、捜査し出すと思います」
京子が言った。
「ふむ。確かにそうですね」
哲也が言った。
哲也は、しばし、思案気に、考え込んでいた。
そして、言った。
「よし。わかりました。じゃあ、アパートにもどしてあげます」
「あ、有難うございます」
「しかし、警察には、言わないで下さいよ。もし、警察に通報したら、今まで、撮ってきた、先生のSM写真や、動画、を、ネットで、ばらしますからね。実名で。親や、友達にも、メールに添付して、送りますからね。そうしたら、清純派の先生の、イメージが、つぶれてしまって、一生、恥ずかしい思いをして、生きなきゃならなくなりますよ」
哲也が言った。
「はい。わかっています。そんなことをされたら、私は、恥ずかしくて、生きていけません。ですから、警察には、通報しません」
京子は、涙を流して訴えた。
「よし。それと。僕が、また、先生に、SMプレイしたい、欲求が、起こったら、メールを送ります。その時は、すぐ、来て下さいよ。そうしないと、先生のSM写真や、動画、を、ネットで、ばらしますよ」
哲也が恫喝した。
「はい。わかっています。そんなことをされたら、私は、恥ずかしくて、生きていけません。ですから、哲也くんから、メールが来たら、ここに来ます。そのかわり、私の、恥ずかしい、写真や、動画は、どうか、秘密にして下さい」
京子は、涙を流して訴えた。
「じゃあ、昼は、一目につきますから、今日の、夜中に、先生のアパートに送ります」
と、哲也は、言った。
「あ、ありがとうございます」
京子は、涙を流して言った。
さて。夜になって、哲也は、レンタカーを借りて、京子を、レンタカーで、京子の、アパートまで、送った。
夜とはいえ、京子は、二週間、ぶりに、外の景色を見て、晴れ晴れした。
車は、京子のアパートに着いた。
「先生。いいですか。くれぐれも、警察に通報しないで下さいよ。もし、警察に通報したら、今まで、撮ってきた、先生のSM写真や、動画、を、ネットで、ばらしますからね」
と、哲也は、念を押した。
「はい。はい。わかっています。そんなことをされたら、私は、恥ずかしくて、生きていけません。ですから、警察には、絶対に通報しません」
京子は、切実な口調で、訴えた。
「よし。じゃあ、僕は帰ります」
そう言って、哲也は、車に乗った。
京子は、久々に、自分の部屋に入って、ほっとした。
ベッドにゴロンと、身を投げ出した。
(ああ。自由って、いいわ)
と、京子は、自由の有難さ、を、つくづく感じた。
京子は、風呂を沸かせて、湯に浸かった。
今まで、監禁されていた、疲れが、どっと、とれた。
そして、ベッドに、ゴロンと、身を投げ出した。
そして、クスクスと、舌を出して笑った。
「ふふふ。哲也くんも、頭が、悪いわね。確かに、哲也くんに、撮られた、私の、SM写真や、動画、が、ネットで、拡散されるのは、嫌だわ。でも、一生、地下室で、監禁されて、生きなきゃならない、苦痛に比べたら、全然、たいしたことは、ないわ。そんなことも、わからないのかしら?そんな程度の頭で東大理科三類に合格できるかしら?でも、哲也くんは、駿台模擬試験で、1番をとったことも、あるし、頭脳王で優勝したこともあるし、学校の成績も、オール5だったし。まあ、学科の勉強は出来ても、頭の悪い人は、世の中に、たくさんいるから、哲也くんも、そのタイプね」
と、京子は、思った。
「ともかく今日は、もう、遅いから、明日、警察に連絡しましょう」
そう京子は、得意に思った。
監禁され続けていた、疲れから、解放され、京子は、爆睡した。
翌日、京子は、昼過ぎに、目を覚ました。
京子は、朝食を食べた後、さっそく、警察に、連絡して、来てもらって、今まで、監禁されていたことを、話そうと思った。
それで、携帯電話を耳にした。
京子は、発信者非通知で、警察に電話した。
「もしもし・・・」
京子は、おそるおそる言った。
「もしもし・・・。神奈川警察ですが・・・」
警察官が、電話に出た。
しかし京子は喋れなかった。
「もしもし・・・。イタズラ電話ですか?切りますよ」
京子は、警察に電話して、警察官の声を聞くと、急に、ためらいの気持ちが、起こってきた。
もし、自分が、警察に、正直に、哲也に、監禁されていたことを、話せば、自分の身は、安全になるだろう。
しかし、そうしたら、警察が、哲也の家を捜索して、地下室を見つけるだろう。
そして、哲也は、逮捕されるだろう。
しかし、そうしたら、哲也の一生は、おしまいになってしまう。
寺内樺風は、中学一年生の少女を、二年間、監禁して、懲役12年の判決を下されて、人生を棒に振ってしまった。
もう、その時点で、人生を台無しにしてしまったようなものだ。
仮に、12年、服役して、出所しても、ロクな仕事には、就けないだろう。
もし、私が、警察に、事実を告げれば、哲也は、警察に捕まるだろう。
そして、懲役10年、以上の刑を言い渡されるだろう。
しかし、哲也は、ピグマリオンコンプレックス、という、異常な性癖はあるが、私を愛してくれているのだ。
哲也は、頭が良く、勉強熱心で、来年は、きっと、東大理科三類に合格できるだろう。
哲也も、それを、目指して、頑張って、勉強しているのだ。
将来のある子なのだ。
根は、悪い生徒ではないのだ。
第一、私の、教え子でもある。
それが、警察に捕まえられて、懲役10年以上の刑を言い渡されて、人生を棒に振ってしまう、というのは、ちょっと、可哀想すぎる。
これは、親告罪なのだから、私が、警察に、告発しなければ、哲也は、罪に問われず、東大理科三類に合格して、将来、研究者として、大いに、活躍できるのだ。
彼は、頭がいいから、山中伸弥先生のiPS細胞のような、発明をして、ノーベル賞を獲れるかもしれない。
そういう、有意な人材を、私の身の安全のために、奪ってしまうのは、ちょっと、可哀想な気がしてきたのである。
それで、京子は、警察に電話するのは、やめにした。
三日ほどして、哲也から、メールが来た。
それには、こう書かれてあった。
「先生。また、先生に会いたくなりました。明日、僕の家に来て下さい」
「何、バカなこと、いっているのかしら?」
と、京子は、最初は、思っていたが、だんだん、気持ちが、変わっていった。
二週間も、監禁されて、いやらしいことを、されているうちに、京子は、被虐の快感を覚えてしまっていたのだ。
いつまで、監禁されるのか、わからない、スリルも。
そして、哲也に、監禁されて、いやらしいことを、されているうちに、また、いやらしいことを、されたい、という、欲求が、京子に、沸々と起ってきた。
京子は、自分で、股縄をしてみた。
腰に、腰縄を、ベルトのように、二巻きし、その縄尻を、股間に食い込ませた。
股間縄が、京子の、股間に食い込んで、京子の官能を刺激した。
(ああっ。いいわっ)
京子は、股間縄が、食い込む、被虐の感触に目覚めてしまっていたのだ。
股間縄は、一度やると、クセになるのである。
京子は、鏡の前に行って、色々なポーズをとってみた。
縄が、股間に食い込んで、いやらしかった。
しかし、どんなに、股を広げても、二本の、股間縄のため、まんこ、の、割れ目、と、尻の穴は、かろうじて、隠されていた。
しかし、それが、かえって、いやらしかった。
(ああ。私は、哲也くんに、こんな、恥ずかしい格好を見られていたのね)
と、京子は、思った。
しかし、自分で、後ろ手に縛ることは、出来ない。
胸縄も出来ない。
(ああ。哲也くんに、また、後ろ手に縛られて、惨めな格好にされたい)
と、京子は、思った。
「哲也は、私が、警察に通報しないことから、私の演技を、信じ切っているんだわ。だから、また、監禁されても、哲也の性欲が満たされて、そして、私が、涙の演技をすれば、きっと、また解放してくれるわ」
そう京子は、思った。
しかし、今度は、監禁されて、また、哲也に解放してもらえる、という保証は無い。
それで、京子は、どうしたらいいものか、と、考えた。
しばし、考えた後、いいアイデアを、京子は、思いついた。
それで、京子は、便箋を取り出して、それに、こう書いた。
「佐藤京子です。もし、私が、いなくなって、一カ月、以上、経っても、連絡がなくなったら。その時は、警察が私の家に、失踪者として、家宅捜査するでしょう。私は、××町××丁目の、高校時代の教え子の、山野哲也くんの、家に監禁されています。家には、大きな地下室がありますので、その中に、私は、監禁されています。なので、もし、私が、一カ月、以上、音沙汰が無くなったら、山野哲也くん、の家の地下室に監禁されていますので、助けて下さい。×月×日。佐藤京子」
そう書いて、京子は、それを、封筒に入れて、引き出し、の、中に入れた。
ついでに、京子は、パソコンのワードで、それと、同じ文を書き、そのワード文書を、デスクトップに、フォルダを作って入れた。そして、その文章を、コピーして、5つの、フラッシュメモリーに、入れた。
そして、その5つの、フラッシュメモリーを、家の中の、色々な所に、隠しておいた。
(よし。これで、私の身は安全だわ)
京子は、自分の頭の良さに酔いしれた。
哲也から、
「先生。はやく、僕の家に来て下さい。来ないと、先生の恥ずかしい写真をネットにばら撒きますよ」
という、催促のメールが来た。
「はい。行きます。ですから、私の恥ずかしい写真は、ネットに出さないで下さい」
と、返信メールを、送った。
翌日、の夜、京子は、哲也の家に行った。
哲也の家に着いて、哲也の顔を見ると、哲也は、ニヤリと笑った。
「ふふふ。先生。あの、恥ずかしい写真がある限り、先生は、僕から、逃げられないんですよ」
と、哲也は勝ち誇ったように、言った。
「わ、わかっています。お願いですから、あの写真は、ネットに出さないで下さい」
と、京子は、涙の演技をした。
「さあ。地下室に入って下さい」
「はい」
こうして、京子は、地下室に入れられた。
「さあ。先生。上着を脱いで、ブラジャーと、パンティー、だけになって下さい」
哲也が言った。
「は、はい」
京子は、哲也の命令に従って、上着を脱いで、ブラジャーと、パンティー、だけになった。
そして、哲也は、京子を後ろ手に縛った。
そして、女の体の、温もり、や、弾力、を楽しむように、京子の、体中を、弄った。
哲也は、京子の太腿にしがみついた。
「ああー。いいー。最高の感触だー」
哲也は、そう言って、京子の太腿に、しがみつき、その温もりと、柔らかさ、弾力を、思うさま、満喫した。
そして、足の指を、一本、一本、を開いて、丁寧に舐めた。
そして、パンティーの上から、女の、盛り上がった、土手に、鼻を当て、クンクン嗅いだりした。
哲也は、京子を裸にしたり、体を触ったりするのだが、本番は、しない。
京子は、それが、不思議だった。
「て、哲也くん。私、バージンじゃないわ。セックスしても、いいのよ」
京子が言った。
「先生。僕は、セックスが、大嫌いなんです。男と女が、裸になって、抱き合ったり、男の性器を、女の、まんこ、に、挿入する、なんて、想像しただけでも、吐き気がします」
哲也が言った。
「どうしてなの?」
京子が聞いた。
「そんな行為は、動物はみんな、しています。犬っころ、でも、しています。ガマガエルでも、しています。そんな、下等な行為、を、僕は、したくないんです。なぜ、知性を持った人間が、そんな、下等な行為をしなくては、ならないのか、僕には、さっぱり、わかりません。僕は、セックスを生理的に嫌悪しているんです」
哲也が言った。
「先生。僕は、先生を縛ることによってしか、性欲を感じられないんです。縛っても、いいですか?」
哲也が聞いた。
「え、ええ。いいわ」
京子が答えた。
哲也は、京子を後ろ手に縛って、股縄をした。
そして、胡坐をかかせ、両足首を縛って、その縄尻を京子の首にかけた。
胡坐縛りである。
哲也は、京子の、首筋、や、足の裏、脇腹、など、体のくすぐったい所を、コチョコチョと、くすぐった。
「ああっ。やめてっ。哲也くん」
京子は、恥ずかしいさと、みじめさ、と、くすぐったさに、叫んだ。
しかし、そう言いつつも、京子は、心の中で、(ああっ。いいわっ)、と、被虐の喜びを感じていた。
それから、また、哲也と京子の、二人の、地下室での生活がはじまった。
哲也は、映画「コレクター」の、誘拐犯、フレディのように、優しくしてくれる。
一週間が経った。
京子に、ある、心配が起こってきた。
それは。
もし、留守が長いため、もしかすると、親、や、友達が、自分の不在を心配して、警察に、行方不明の届け、をして、警察が、家宅捜査するかもしれない。
そうしたら、哲也の家に監禁されている、ということが、わかってしまう。
そうしたら、哲也は、警察に捕まって、懲役10年、以上になってしまう。
そんなことになったら、哲也が可哀想だ。
早く、あの、手紙、と、フラッシュメモリーを、捨てなくては。
それで、京子は、翌日、哲也に言った。
「哲也くん。どうしても、家に取りに行かなくてはならないものがあるの。すぐ、もどってきますから、家に帰してもらえないでしょうか?」
京子が聞いた。
哲也は。
「うん。いいよ。でも、僕が、また、来て、と言ったら、すぐ、来て下さいよ。そして、警察には、言わないで下さいよ。さもないと、今まで、撮ってきた、先生のSM写真や、動画、を、ネットで、ばらしますよ。実名で。親や、友達にも、メールに添付して、送りますよ。そうしたら、清純派の先生の、イメージが、つぶれてしまって、一生、恥ずかしい思いをして、生きなきゃならなくなりますよ」
哲也が言った。
「はい。わかっています。そんなことをされたら、私は、恥ずかしくて、生きていけません。ですから、警察には、通報しません」
京子が言った。
「よし。じゃあ、解放してあげますよ」
そう言って、哲也は、京子を解放した。
京子は、アパートにもどった。
幸い、まだ、行方不明、の、家宅捜査を、された形跡はない。
京子は、ほっとした。
そして、机の引き出しにしまった、手紙と、隠した、フラッシュメモリー、5個の、ワード文章を消した。
そして、その日は、寝た。
という小説を書きました。
ホームページ「浅野浩二のHPの目次その2」
http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji2.html
に、アップしましたので、よろろしかったら、ご覧ください。
(原稿用紙換算126枚)
「完全なる飼育」
哲也は、浪人生である。
哲也の第一志望は、東大理三だった。
哲也は、第二志望の滑り止めとして、慶応大学医学部に、合格したのが、それには、迷った末、結局、慶応大学医学部には、入らず、浪人して、もう一度、東大理科三類に、入る、ことを、選択した。
哲也は、予備校には、行かず、宅浪で、勉強することにした。
哲也は、時々、息抜き、として、公園に行き、ラジコンの、車の、玩具で、遊んだ。
ある時。
公園で、ラジコン、で、遊んでいると。
「哲也くん」
と、背後から、声をかけられた。
振り向くと、高校時代の、英語の先生の、佐藤京子だった。
「やあ。先生。お久しぶり」
哲也は、ニコッと、笑って、挨拶した。
「どお。勉強、はかどっている?」
京子が聞いた。
「ええ。何とか」
哲也は、答えた。
「哲也くん。駿台模擬試験で、1番、を、とったことも、あるものね。運が、悪かったのよ。今度は、きっと、合格できるわよ。でも、気をぬかないでね」
京子は、言った。
「先生。僕の家。近いんです。ちょっと、お話、しませんか?」
「ええ。いいわよ」
哲也は、クラス一の、優等生で、礼儀正しい生徒だった。
そのため、京子には、男一人の家に、入ることに、不安は、感じなかった。
それに、哲也は、おとなしい性格で、内気だった。
夕暮れ時、を、中学生、や、高校生、が、喋りながら、帰途についていた。
やがて、一軒家が、見えてきた。
「さあ。先生。入ってください」
哲学が言った。
「お邪魔します」
京子は、軽いノリで、言って、入った。
「先生。お茶を持ってきます。僕の、趣味の本でも、読んでいて下さい」
そう言って、哲也は、畳に、座った、京子の前に、ドサッ、と、カバーのかけてある、本を置いた。
(何かしら?)
京子は、哲也の趣味は、何かと、興味が起こって、本を開いた。
「あっ」
京子は、驚いた。
それは、SM写真集だった。
美しい女たちが、裸にされて、様々な、奇態な格好に、縛られていた。
京子は、真っ赤になった。
しかし、ページを、めくらずには、いられなかった。
(哲也くんに、こんな趣味があったなんて)
京子は、ゴクンと唾を呑んだ。
その時。
「ふふふ。先生。先生も、SMに、興味があるんですね」
背後から、声が聞こえた。
振り返ると、哲也が、縄を手に持って、立っていた。
京子は、サッと、本を閉じた。
しかし、哲也は、いきなり、京子の華奢な腕をつかんで、背中に回して、手首を重ね合わせてしまった。
「あっ。やめて。哲也くん」
京子は、抵抗したが、逆らえなかった。
いくら、力の無い、哲也、と、いえども、女の非力な力では、男の力には、かなわなかった。
京子は、麻縄で、後ろ手に、縛られてしまった。
哲也は、その、縄尻を、勉強机の脚に結びつけた。
これで、京子は、逃げられなくなった。
「ふふふ。先生。僕。先生の、英語、の授業の時、いつも、今日は、先生は、どんな、下着を、履いているか、気になって、仕方なかったんです」
哲也は、笑いながら言った。
「夢、かなったり、ですね」
そう言って、哲也は、ハサミで、京子の、服を、ジョキジョキ、切り出した。
「あっ。やめて。哲也くん」
抗っては、みたものの、男の腕力には、かなわなかった。
京子は、ブラウスを、切られて、しまった。
大きな胸を、収めて、膨らんでいる、白いブラジャーが、露わになった。
哲也は、スカートのジッパーを外し、スカートを、下肢から抜きとってしまった。
恥部を、収めて、ピッチリと、貼りついている、もっこりと、こんもり、盛り上がっている、白い、パンティーが、露わになった。
京子は、白い、ブラジャー、と、白い、パンティー、という、姿である。
「ふふふ。素晴らしい、プロポーションですね」
「ふふふ。生きた、お人形さん、みたいだ」
哲也は、一方的に、話しかけた。
「や、やめて。哲也くん。こわいわ」
京子が、声を震わせて、言った。
「ふふふ。大丈夫ですよ。殺したりしませんから。でも、僕に、逆らったら、殺すかもしれませんよ」
そう言って、哲也は、京子の、腰まで、届く、長い黒髪、の、一部、を、ハサミで、挟んで、ジョキンと、切った。
そして、切った、黒髪を、京子に、見せつけた。
「ああっ」
京子は、声を出した。
「ふふふ。先生を、丸坊主にしてしまおうかな。そうすれば、恥ずかしくて、逃げられなく、できるからな」
哲也は、京子に、言い聞かせるように、呟いた。
「ああっ。やめて。哲也くん。やめて。逆らいません。だから、髪は、切らないで。お願い」
京子は、切ない口調で言った。
「じゃあ、切りませんよ」
「ありがとう」
「さあ。先生。こっちへ来て下さい」
哲也は、京子の縄尻をとって、言った。
そして、京子を立たせた。
「ど、どこへ連れていくの?」
京子は、声を震わせながら、聞いた。
「ふふふ。いい所ですよ」
そう言って、哲也は、床に敷いてある、カーペットを、どけた。
床には、四角い、扉が、あった。
京子は、一体、何だろうと、思った。
哲也は、その、扉を開いた。
「あっ」
京子は、思わず、声を出した。
なぜなら、扉を開けると、そこには、地下に向かう、階段が、あったからである。
「さあ。先生。降りて下さい」
哲也は、京子の、縄尻をとりながら、言った。
京子は、後ろ手に、縛られているため、抵抗できない。
哲也は京子を地下室に入れると、部屋の内鍵をロックした。
内鍵は、ナンバーロック鍵だった。
「ふふふ。先生は、このナンバーロック鍵の番号を知りませんから、もう、逃げられませんよ」
哲也は勝ち誇ったように言った。
京子は、哲也に、背中を押されながら、地下に、向かう階段を、降りていった。
地下室は、大きく、12畳くらいあった。
「ふふふ。この家は、叔父の家で、叔父は画家だったんですよ。ここは、アトリエです。しかし、叔父は、フランスに移住して、この家を僕に譲ってくれたんですよ。しかし、叔父は、ゴッホの絵画を見ている時に、精神に変調をきたして、自分の耳を、切って、発狂して、自殺してしまったんですよ」
哲也は、そう説明した。
「ふふふ。これからは、この地下室は、アトリエではなく、先生を、たっぷりと調教する、部屋にしますよ。先生には、様々な、恥ずかしい姿になってもらいますよ」
哲也は、ふてぶてしい口調で、言った。
「こ、こわいわ」
京子は、声を震わせて、言った。
哲也は、京子の後ろ手の縄尻を、天井の梁、に、引っ掛けて、吊るした。
これで、京子は、天井から、吊るされた格好になった。
もう、座ることも、逃げることも、出来ない。
それでも、京子は、白い、パンティー、と、ブラジャー、は、身につけている。
哲也は、困惑する京子を、心ゆくまで、鑑賞しようと、部屋にある椅子に、座った。
哲也の視線が、京子の、股間に、向かうので、京子は、何とか、膝を寄り合わて、隠そうとした。
「ふふふ。先生。素晴らしいプロポーションですね。スリーサイズは、いくつ、ですか?」
哲也が聞いた。
「88-58-86、です」
京子が、顔を赤らめながら、言った。
「理想的な、スリーサイズですね。黄金比になっていますね」
と、哲也は、ニヤッと、笑って言った。
黄金比とは、女のスリーサイズの理想的な比率で、「バスト:ウエスト:ヒップ」が「1:0.7:1」、のプロポーションの肉体のことである。
「でも、本当に、88-58-86、なのか、自己申告では、疑わしいですね。実際に、測ってみましょう」
そう言って、哲也は、巻き尺、を、持って、京子に、近づき、京子の、バスト、ウエスト、ヒップ、を、体に巻いて、実際に、測りだした。
「うん。確かに、88-58-86、ですね」
と、哲也は、嬉しそうに言った。
哲也は、パシャパシャと、白い、下着姿で吊るさている、京子の、姿を写真に撮った。
「さあ。先生。縄を解いてあげますよ」
そう言って、哲也は、京子の、縄を解いた。
「あ、ありがとう。哲也君。でも、どうして、縄を解いてくれたの?」
京子は、訝しげな顔つきで、聞いた。
「ふふふ。まあ、理由なんて、いいじゃないですか」
哲也は、余裕の笑みを浮かべた。
京子は、下着だけの姿で座り込んだ。
京子に、逃げようという気は、起こらなかった。
縄を解いてくれたのだし。
それに、地下室の、ナンバーロック鍵の番号を、京子は、知らない以上、地下室から、出ることは、出来ない。
哲也は、腕力がなさそう、とは言え、そこは、男と女。非力な京子が、本気になって、哲也を、取り押さえようとしても、まず勝ち目はない。
なので、京子は、哲也に、襲いかかろうとは、しなかった。
下着姿で、モジモジしていると、哲也が、京子に近づいてきた。
「さあ。先生。後ろ手に縛ります」
哲也は、そう言って、京子の手をつかんだ。
京子は、抵抗しなかった。
抵抗したところで、男と女の腕力の差で、どうせ、勝ち目はないのだ。
哲也は、京子を後ろ手に縛った。
哲也は、京子の、ブラジャーの乳首の所を、ツンツンと、割り箸で、突いた。
そして、京子の首筋や、脇腹や、あらゆる所を、筆で、スッと、なぞった。
「ああっ。やめて」
京子は、だんだん、興奮してきて、喘ぎ声を上げた。
哲也も、だんだん、興奮してきて、ハアハアと、息を荒くし出した。
哲也は、ズボンをさすり出した。
そして、
「も、もう、我慢できないー」
と言って、ズボンのチャックを開け、勃起した、マラをしごき出した。
哲也は、京子を見ながら、だんだん、興奮してきて、ハアハアと、息を荒くし出した。
クチャクチャと、音がし始めた。
「ああー。出るー」
そう言って、哲也は、眉間を、顰めた。
ピュー、と、勢いよく、精液が、放物線を描いて、噴出された。
しばし、ハアハアと、哲也は、放心状態になっていたが、ティッシュペーパーを、とると、自分のマラについた、精液をふいた。
そして、ズボンのチャックをしめた。
京子は、不思議に思った。
(どうして、哲也は、私とセックスしようとしないのかしら?)
普通、まだ、二十歳にも、ならない、少年なら、女を、拉致すれば、強姦するに、決まっている。
(私だって、哲也くんを、そんなに、嫌じゃないし、セックスしてもいいと思っているのに?)
京子には、哲也の気持ち、が、わからなかった。
「あ、あの。哲也くん。私は、観念しています。哲也くん、は、秀才で、紳士的だし、私、哲也くん、嫌いじゃないし、哲也くんとなら、セックスしても、いいわよ」
と、京子は、心の中の疑問を、哲也に言ってみた。
しかし、哲也は、黙っている。
哲也は、京子の言うことなどに、聞く耳を持たなかった。
「さあ。先生。裸になりな」
哲也が言った。
「は、はい」
京子は、素直に返事した。
逆らって、抵抗しても、男の力には、かなわないことは、わかっているからだ。
京子は、ブラウスを脱ぎ、そして、スカートを、脱いだ。
そして、京子は、白い、ブラジャーと、パンティーも脱いで、丸裸になった。
京子が恥ずかしくて、モジモジしていると。
哲也は、京子の、両手首を、縛り、それを、天井の梁に、引っ掛けて、グイグイと、引っ張った。
京子は、天井から、吊られた形になった。
それでも、哲也は、縄尻を、引っ張り続け、とうとう、京子は、つま先立ちになった。
そして、丸裸の京子に、パンティーを履かせた。
しかし、それは、膝までだった。
その姿は、まるで、パンティーを脱がされかかっているようで、惨めだった。
そして、両方の乳首を洗濯バサミで挟んだ。
「ああっ。哲也くん。許して」
京子は、つま先を、プルプル、震わせながら、訴えた。
しかし、哲也は、聞こうとしなかった。
「ふふふ。先生。僕は、これから、図書館で、勉強してきます。図書館は、5時で閉館ですから、その後は、マクドナルドで、9時まで、勉強してから、帰ってきます。この部屋には、四方に、隠しカメラが、設置されていますから、時々、スマートフォンで、様子を見てあげますよ。では、さようなら」
そう言って、哲也は、地下室を出ようとした。
京子は、顔面蒼白になった。
今、つま先立ち、しているだけでも、辛いのに、この後、9時まで、このまま、の格好を続けなくては、ならないか、と思うと、想像を絶する、恐怖が、京子を襲った。
「て、哲也くん。お願い。私、今でも、辛いのに、9時まで、このままの状態でいることなんて、とても、耐えられません。どうか吊り、を、許して下さい」
京子は、ペコペコ頭を下げて、泣きながら、哲也に哀願した。
しかし、哲也は、どこ吹く風、と、ニヤニヤ笑いながら、
「先生。それじゃあ、さようなら」
と言って、地下室を出ていった。
哲也は、近くの、市立図書館に入って、勉強を始めた。
そして、東大の、数学の過去問題を勉強した。
哲也の、数学勉強法は、一般の人の、勉強法とは、全然、違っていた。
一般の人は、問題文を、よく読み、まず、解答を見ずに、自分で考えて解いてみる。
そして、次に、解答を見て、理解する。
という勉強法をしている人が、ほとんどである。
そうしないと、思考力が、鍛えられない、と、思っているからである。
しかし、哲也の勉強法は、全く違った。
哲也は、まず、問題文を、じっくり読む。
そして、問題文を理解したら、考えずに、すぐに、解答を見る、というものだった。
そして、問題文と、解答を、覚えてしまう、という方法だった。
哲也は、それが、一番、効率の良い勉強法だと、思っていた。
そんな、勉強法では、思考力が身につかないぞ、と、友達に言われたことも、あったが、哲也は、そうは、全く思っていなかった。
人間は、そもそも、考える能力を持っている。
本番の試験では、考えて、問題を解かなくてはならない。
しかし、本番で、問題を考えて解く、ためには、自分の頭の中にある、さまざまな問題と解答のパターンを、手掛かりにして、解くのである。
だから、本試験で、考える時の、ストックを、たくさん、詰め込む、ことが、一番、高得点を取る、最良の方法だと思っていた。
実際、哲也は、現役の時、その方法で、勉強して、駿台模擬で、高い偏差値を出していた。
現役では、惜しくも、東大理科三類に、入れなかったが、一浪して、ストックをうんと、溜め込めば、今度は、合格できる、という絶対の自信が、哲也には、あった。
それは、数学以外の、勉強でも、同じで、国語でも、物理でも、全ての科目は、知識のストックを、いかに、たくさん、頭に詰め込むか、が、正しい、そして、効率的な勉強法だと、思っていた。
そのため、哲也は、参考書の、問題と解答のパータンを、片っ端から、暗記していった。
そして、哲也は、時々、一人で、つま先立ちして、苦しんでいる京子の映像を見て、楽しんだ。
それは、まるで、家から出られない飼い犬を、連想させた。
午後5時で、図書館が閉館になった。
哲也は、図書館を出て、そして、近くの、マクドナルドに入った。
そして、勉強の続きをした。
9時まで、勉強して、マクドナルドを出た。
哲也は、近くの、ディスカウントの、スーパーに入って、江戸前寿司、二人分と、苺のショートケーキを、二つ買った。
一つは、京子の夕食の分で、一つは、自分の、夕食の分である。
そして、家に帰った。
哲也は、自炊を全くしないので、哲也の食事は、いつも、コンビニ弁当だった。
家に着くと、哲也は、すぐに、地下室に行った。
哲也が、地下室の戸を開けると、ギイー、という、音と共に、扉が開いた。
京子は、つま先立ちで、足だけ、プルプル震わせ、項垂れて、うつむいていた。
京子は、半ば、意識が、薄れていたのだろう。
哲也が、近づいてきても、項垂れていた。
哲也は、京子の髪をつかんで、
「京子先生。帰ってきましたよ」
と、言って、頬をピシャピシャ叩いた。
すると、京子は、虚ろな目を開いて、哲也を見た。
「ああっ。哲也くん。お願い。もう、私、耐えられないの。お願い。縄を解いて」
と、目に涙を浮かべて、訴えた。
「ああ。いいよ」
哲也は、ごく自然に言った。
そして、膝に掛かっていた、京子の、パンティーを、引き上げた。
そして、乳首につけていた、洗濯バサミをとった。
そして、ブラジャーを、つけてやった。
そして、天井の梁に、引っ掛けていた、縄尻を外した。
そして、その縄尻を、地下室の中の、大きな柱に縛りつけた。
京子は、吊られていた縄を外されて、ストンと、落ちるように、床に、ペタリと座り込んだ。
京子は、ブラジャー、と、パンティー、だけで、後ろ手に縛られている、という姿である。
「ああ。ありがとう。哲也くん」
京子は、辛い、責めを、解かれて、哲也に礼を言った。
哲也は、洗面器を持ってきた。
その中には、温かい水と、タオルが、入っていた。
哲也は、タオルを、水に浸して、そして、絞って、京子の体を丹念に拭いた。
「つらかったでしょう」
そう言って、哲也は、京子の体を、濡れたタオルで、丹念に拭いた。
京子は、濡れタオルで、拭かれて、今までの、体の疲れが、一気に、とれたような、心地よさ、を感じた。
「ああ。ありがとう。哲也くん」
京子は、泣きながら、言った。
「先生。夕ご飯、買ってきてあげましたよ。お腹、減っているでしょ」
そう言って、哲也は、スーパーで、買ってきた、寿司を、京子の前に置いた。
「ありがとう。哲也くん」
京子は、何も食べていなかったので、腹が、グーと鳴った。
「じゃあ、食べさせてあげます」
哲也が言った。
哲也は、マグロの寿司を、一握り、京子の口に持っていった。
「さあ。アーンして」
哲也が言った。
京子は、哲也に、「縄を解いて」、とは、言わずに、素直に、アーンと口を開けた。
哲也は、女を拉致監禁したり、意地悪なことして、楽しむのが、楽しい性癖なのだから、サドなのは、間違いないが、女には、優しい。
京子は、以前見た、「コレクター」、という、1965年の、イギリス映画を思い出した。
その映画のあらすじは。
フレディという、人里離れた地下室のある家に住んでいる、ネクラな男が、ミランダという片思いの女を、地下室に監禁する。そして、フレディは、ミランダに献身的に、優しく接して、自分の思い通りの女にしようとする。
というものだった。
フレディは、自分勝手という、わがままな欠点は、あるが、基本的には、ミランダを愛しており、優しい。
フレディは、ピグマリオンコンプレックス、という、性癖があり、それは、女性を人形のように扱う性癖であり、哲也も、フレディと、同じように、ピグマリオンコンプレックス、なのだと、京子は思った。
ピグマリオンコンプレックスの男に対しては、下手に逆らうと、男は、怒り狂う。
しかし、男の言うことを聞いて、男の人形になっていれば、男は、女に優しくするのだ。
なので、京子は、哲也が、満足する人形を演じようと思った。
京子は、哲也の命令通り、素直に、アーンと口を開けた。
哲也は、そっと、京子の口に、マグロの寿司を、放り込んだ。
京子は、マグロの寿司を、モグモグ咀嚼して、ゴクリと飲み込んだ。
哲也は、京子が、食べて飲み込むのを、すごく嬉しそうに、見つめていた。
哲也は、マグロの次は、イカの刺身を、箸でつまんで、京子の口に入れた。
京子は、マグロの寿司と、同様に、イカの寿司も、モグモグ咀嚼して、ゴクリと飲み込んだ。
そうして、哲也は、京子に、タコ、うに、さば、サーモン、ホタテ、イカ、いくら、あなご、海老、卵焼き、など、寿司を、全部、食べさせた。
哲也は、嬉しそうな顔で。
「さあ。じゃあ、デザートの苺のケーキだ」
そう言って、哲也は、京子に、苺のショートケーキを食べさせた。
京子は、モグモグと、咀嚼して、苺のショートケーキを食べた。
「どう。美味しかった?」
哲也が聞いた。
「え、ええ」
京子は、顔を赤らめて、小さな声で言った。
「それはよかった」
そう言って、哲也は、京子に、今度は、お茶、を、湯飲みに入れて、同様に、アーンと、口を開けさせて、京子に飲ませた。
哲也は、洗面器、に、石鹸、カミソリ、など、を、持ってきた。
「先生。これで、明日までに、恥毛を剃っておいて下さい」
哲也が、言った。
「は、はい」
京子は、素直に返事した。
哲也は、フカフカの、暖かい、羽毛の、掛け布団、と、敷き布団、を、持ってきて、地下室の隅に置いた。
パジャマも、布団の上に、乗っていた。
そして、驚いたことに、哲也は、京子の、後ろ手の縄を解いた。
京子は、思わず、
「あ、ありがとう。哲也くん」
と、礼を言った。
「先生。今日は、意地悪してしまって、ごめんなさい。お休みなさい」
哲也は、そう言って、地下室のナンバーロック鍵の内鍵を閉めて、地下室を出ていった。
京子は、下着の上に、パジャマを着て、布団に入った。
布団の中で、やっと、一日中の、後ろ手縛りから、解放されて、京子は、ほっとした。
手を見ると、後ろ手に縛られた、縄の跡が、クッキリとついていた。
京子は、この先、自分は、どうなるのだろうか、と、考えた。
哲也は、これからも、また、私を、様々な、奇態な格好に、縛って、写真を撮るのだろう。
それに、哲也は、サドの性癖があるから、また、今日のように、辛い責めを、するのだろう。
そして、哲也は、ピグマリオンコンプレックスがあって、私を人形のように、扱って、また、楽しむために、私を監禁し続けるだろう。
自分は、いつになったら、ここから、外の世界に、解放されるのだろうか?
そう言えば、映画、「コレクター」、で、監禁された女、ミランダ、も肺炎になって、死んでしまった、ことを京子は、思い出した。
世間にも、女の監禁事件は、何回か、行われているが、女を監禁した、犯行を犯した男は、女を、解放した、例はない。
なぜなら、もし、犯人が、女を解放したら、女は、真っ先に警察に駆け込んで、警察に、犯行を告げるから、犯人は、警察に捕まって、犯罪者となって、懲役20年以上に、なってしまって、人生おしまい、に、なってしまうから、決して、解放など、しないのである。
ましてや、哲也は、用心深い性格だし、将来は、東大理科三類、に、入学して、自分の能力を、精一杯、発揮して、医師として、活躍する、という、意欲と希望に満ちた、人生設計を持っているのだから、自分の人生を、棒に振る、ということは、絶対に、しないだろう。
そうすると、私は、永久に開放されないことになる。
自分は、この地下室で、死んでいく、のではないかと、思った。
そう思うと、京子は、こわくなった。
自分は、映画、「コレクター」、の、ミランダのように、この地下室から、一生、出られないことになるかもしれない。
そう思うと、京子は、こわくなった。
しかし、恐怖心は、強くあったが、今日、一日中、立たされていた、拷問の疲労から、いつしか、京子に、ウトウトと、眠気が襲ってきた。
京子は、眠りに就いた。
翌日。(2日目)
京子は、目を覚ました。
地下室には、置き時計が置いてあり、時刻は、午前11時を過ぎていた。
京子は、ともかく、昨日、哲也に、言われたように、哲也が、置いていった、洗面器、や、石鹸、カミソリ、などで、自分の恥毛を剃った。
哲也の命令には、従わなくては、ならない、と、殺されてしまうのでは、ないかという、恐怖が、あったからである。
ピグマリオンコンプレックスの男には、素直に従うしかないと、京子は思った。
京子は、夏、ビキニで、海へ友達と、行く時も、恥毛は、剃らなかった。
京子は、夏、友達と、ビキニで、海へ友達と、行く時も、あまり、カットの大き過ぎる、ビキニは、恥ずかしくて、着なかったからである。
京子は、恥毛を、全部、剃った。
ツルツルになった、女の、土手、や、閉じた、割れ目が、くっきり、見えて、京子は、恥ずかしさのあまり、赤面した。
まるで、小学生に、もどったような、気分になった。
剃り終えると、京子は、パンティー、を履き、ブラジャーを着け、パジャマを着た。
そして、また、布団に入った。
哲也は、いつ、来るのだろうかと、京子は、だんだん、不安になってきた。
人間は、何もしないで、一人でいる、孤独の方が、まだ、いじめられるかもしれないが、話し相手が欲しくなってくるものである。
それは、昨日、長時間、放置されて、京子は、一人っきりでいることの苦しみ、を、実感していた。
昨夜、哲也が、帰って来た時、京子は、嬉しさ、が、込み上げてきた。
それは、拷問を解いてもらえるかもしれない、という、期待もあったが、一人っきりでいる、さびしさ、から、話し相手が、来てくれた、嬉しさも、間違いなくあったからである。
誘拐犯と、誘拐された女が、二人っきりでいると、誘拐犯は、自分に、食料を与えてくれたり、生活の面倒を見てくれたり、しているうちに、誘拐犯と、誘拐された女の間に、ある種の、人間関係が、出来てしまうのである。
これを、ストックホルム症候群という。
ストックホルム症候群の由来は。
1973年8月、ストックホルムにおいて発生した銀行強盗人質立てこもり事件(ノルマルム広場強盗事件)において、人質解放後の捜査で、犯人が寝ている間に人質が警察に銃を向けるなど、人質が犯人に協力して警察に敵対する行動を取っていたことが判明した事件。
による。
犯罪学者で精神科医でもあるニールス・ベジェロットは、この時の事件の、人質に、様々な、質問をして、その心理を研究し、その心理を、ストックホルム症候群、と命名したことによる。
ストックホルム症候群の特徴として。
「人は、突然に事件に巻き込まれて人質となる。そして、死ぬかもしれないと覚悟する。犯人の許可が無ければ、飲食も、トイレも、会話もできない状態になる。犯人から食べ物をもらったり、トイレに行く許可をもらったりする。そして犯人の小さな親切に対して感謝の念が生じる。犯人に対して、好意的な印象をもつようになる」
と、ニールス・ベジェロットは、結論づけた。
京子は、ストックホルム症候群のことは、知っていた。
それは、1965年に起きた実在の、女子高生の誘拐事件、を基に書かれた、松田美智子の小説『女子高校生誘拐飼育事件』、を読んでいたからである。
始めは、猟奇事件っぽいタイトルなので、怖そうなので、読むのをためらっていたが、読んでみると、結構、面白かった、からである。
その小説は、人気が出て、1999年、に、映画化された。
タイトルは、「完全なる飼育」、と、名づけられた。
京子は、その映画も観た。
映画、「完全なる飼育」、は、人気が出て、第一作の後も、2013年まで、8作も、役者と、ストーリーの細かい部分を変えて、作られ続けた。
「完全なる飼育」、は、単なる、エロチックさ、だけではない、普遍的な、「人間性の、エゴイズムの業」、が、あるからである。
第1作『完全なる飼育』
第2作『完全なる飼育 愛の40日』
第3作『完全なる飼育 香港情夜』
第4作『完全なる飼育 秘密の地下室』
第5作『完全なる飼育 女理髪師の恋』
第6作『完全なる飼育 赤い殺意』
第7作『完全なる飼育 メイド、for you』
第8作『TAP 完全なる飼育』
である。
京子は、その映画を、すべて、観ていた。
「完全なる飼育」の、モデルとなった事件では、監禁された少女は、助かったが、映画、「コレクター」、の、誘拐犯、フレディは、誘拐した女、ミランダに対する、独占欲が強く、決して、解放したりせず、最後は、監禁されたまま、肺炎になって死んでしまった。
映画、「コレクター」、は、フィクションの、作り話だが、世にいくつか、起こってきた、猟奇的な監禁事件では、誘拐された女が、最後まで、解放されず、監禁されたまま、死んでいった、ケースも多い。
自分は、一体、その、どちらになるのだろうか、と、京子は、不安になった。
哲也は、秀才で、頭は良いが、それで、秀才は、性格も良い、と、何となく、思っていたが、哲也は、監禁するということとを、平気で、やってのけた。
秀才だからといって、人間性まで、崇高である、という保証などない。
自分が、こうして監禁されたのも、哲也を、性格も良い人間だ、と、何となく、の感覚で思いこんでいたのが、間違っていたのだ。
京子は、哲也が、人間性という点において、優しいのか、それとも、冷酷なのか、わからなくなった。
しかし、哲也が、私を解放したら、私が警察に通報することを、哲也は、間違いなく、おそれるだろう。
2014年に起きた、埼玉少女監禁事件の、寺内樺風も、中学一年生の、女子生徒、斎藤杏花を、二年間、監禁して、懲役12年の刑になって、人生を棒に振ってしまった。
ましてや、哲也は、用心深い性格だし、将来は、東大理科三類、に、入学して、自分の能力を、精一杯、発揮して、医師として、活躍する、という、意欲と希望に満ちた、人生設計を持っているのだから、自分の人生を、棒に振る、ということは、絶対に、しないだろう。
そうすると、私は、永久に開放されないことになる。
自分は、この地下室で、映画「コレクター」、のミランダのように、死んでいく、のではないか。
そう思うと、京子は、こわくなった。
ともかく、哲也が、自分を、これから、どうしようと、考えているのか、京子には、全くわからなかった。
その、わからなさ、が、京子を悩ませた。
そんなことを、考えているうちに、昼の12時を過ぎた。
ギイー、と、地下室の戸が開いた。
哲也が、入って来た。
「ああ。哲也くん」
哲也を見ると、京子は、思わず、涙ぐんだ。
「ふふふ。先生。昨日は、よく眠れましたか?」
哲也は、淡々とした口調で聞いた。
「はい。眠れました」
京子は、涙ぐんで、答えた。
ともかく、京子は、人恋しくて、哲也が来てくれたことが、嬉しかったのである。
「先生。お腹、すいたでしょう」
哲也が来てくれたおかげで、京子は、急に恐怖感が、とれ、安心感が、起こり、恐怖感と、入れ替わるように、空腹感が起こってきて、京子の腹が、グーと鳴った。
「ははは。お腹が、グーと鳴りましたね。では、食事をあげますよ」
そう言って、哲也は、大きな皿を、京子の前に置いた。
それは、ツナとトマトのリゾットだった。
「ああ。ありがとう。哲也くん」
京子は、涙を流しながら、リゾットの入った、皿を、手に取ろうとした。
その時。
「先生。すみません。待って下さい」
哲也は、リゾットの入った皿をとりあげた。
(ああ。また、ピグマリオンコンプレックスで、私を縛って、お人形のように、私に食べさせるのね)
と、京子は、思った。
予想通り、哲也は、
「さあ。先生。パジャマと、そして、下着も、脱いで、丸裸になって下さい」
と、言った。
京子は、観念していたので、
「はい」
と、言って、パジャマを脱ぎ、そして、ブラジャーと、パンティー、も、脱いだ。
京子は、丸裸になって、恥ずかしさから、胸と、恥部を、手で隠した。
また、後ろ手に縛られるのだろうと、観念していたが、哲也は、それを要求しなかった。
哲也は、京子の前に、リゾットの入った皿を置いた。
「さあ。先生。四つん這いになって下さい」
哲也が言った。
京子は、哲也の命令には、逆らえない。
「はい」
と、返事して、京子は、裸のまま、四つん這いになった。
「さあ。先生。リゾットを、手を使わないで、口だけで、犬のように食べて下さい」
哲也に命じられて、京子は、犬のように、リゾットの入った皿に近づいて、口で、皿の中のリゾットを、掬いとって、食べた。
哲也は、その姿を、色々な角度から、パシャパシャと、写真に撮った。
哲也は、京子の、尻の方に、回った。
「さあ。先生。もっと、足を開いて、尻の割れ目が、見えるようにして下さい」
哲也が命じた。
京子は、哲也の命令には、逆らえないので、「はい」、と、返事して、おそるおそる、足を開いた。
京子の尻の割れ目が、パックリ、開いて、尻の穴も、それに続く、今朝、毛を剃ったばかりの、無毛の、まんこの、割れ目も、丸見えになった。
「ふふふ。先生。毛を剃ったんですね。無毛の、閉じ合わさった、まんこの割れ目が、丸見えですよ。尻の穴も」
哲也は、京子に、そんな、揶揄の言葉をかけた。
京子は、咄嗟に、自分の、恥ずかしい、性器を見られていることを、感じとり、
「は、恥ずかしいわ」
と、顔を赤らめて言った。
「ふふふ。先生。先生には、色々な、恥ずかしい、みじめな姿を、写真や動画を撮らせていただきますよ。この、犬のように、四つん這いで、丸裸で食べる、先生の姿も、その一つなのです」
そう、哲也は、余裕をもった口調で言った。
「は、恥ずかしいわ」
京子は、顔を赤らめて言った。
リゾットを、食べ終わると、京子は、体を起こし、横座りになった。
そして、恥ずかしさから、胸と、恥部を手で、覆って隠した。
京子は、恥ずかしさのため、顔が火照っていた。
「ふふふ。先生。その、その姿も、エロチックですよ」
そう言って、哲也は、パシャパシャと、色々な方向から、胸と、恥部を手で、覆っている京子を写真に撮った。
「さあ。先生。立ち上がって下さい。胸と恥部は、手で隠したままでいいですよ」
哲也が言った。
言われて、京子は、胸と恥部は、隠したまま、立ち上がった。
京子は、恥ずかしさのため、足をピッチリ閉じ、胸と恥部を手で、隠している、という姿である。
「ふふふ。先生。色っぽいですよ。ボッティチェリの、ビーナスの誕生、と、同じ格好ですね」
そう言って、哲也は、パシャパシャと、胸と恥部を手で、隠して、立っている、京子の姿を、色々な角度から、写真に撮った。
立ったため、京子の、むっちりと閉じ合わさった、大きな尻が丸見えになった。
「ふふ。先生。大きな、むっちりと閉じ合わさった、尻が、丸見えですよ」
そんな揶揄を哲也は、写真を撮りながら、言った。
「は、恥ずかしいわ」
京子の尻が、ビクッ、と、震えた。
「ふふふ。女は、まんこ、と、胸、と、尻、の、三カ所を、隠さなければならないのに、手は、二本しかないから、尻は、隠せませんね」
と、哲也は、言った。
ことさら、京子の羞恥心を、掻き立てるためだろう。
哲也に、そう、言われても、京子は、哲也の言う通り、二本の手を、まんこ、と、胸、を、隠すことに、使わなくてはならないので、尻は、隠せなかった。
むっちり、閉じ合わさった大きな尻は、丸見えである。
「は、恥ずかしいわ」
京子は、羞恥心から、顔を火照らせて、小声で、ボソッと、呟いた。
哲也は、丸裸で、立った京子の姿を、20枚、くらい、撮ると、もう、立った姿は、満足したのだろう。
写真を撮るのを、やめた。
哲也は、京子の背後に、縄を持って、回った。
「さあ。先生。手を背中に、回して下さい」
哲也が、言った。
京子は、逆らわず、素直に、「はい」、と言って、両手を、背中に回した。
哲也は、京子の腕を、グイと、つかみ、手首を重ね合わせて、縄で縛った。
そして、縄の余りを、京子の豊満な乳房を、挟み込むように、乳房の上下に、それぞれ、二巻きした。
京子の華奢な、二の腕に、縄が、食い込んだ。
ただでさえ、大きい、京子の、乳房は、縄の引き締めによって、乳房の上下の縄の間から、弾け出ているように、見えた。
乳房の、下の、縛めの縄は、京子の、大きな乳房の重さによる、下垂によって、隠れて見えなくなっていた。
これで、もう、京子は、手で、胸と、恥部を隠せなくなった。
哲也は、京子の前に、回ると、ドッカと座って、裸で、後ろ手に縛られて、モジモジ立っている、京子を、楽しむように、眺めた。
「ふふ。先生。性器の、割れ目が、見えますよ。閉じ合わさっていますが」
哲也が、揶揄するように、言った。
「は、恥ずかしいわ」
哲也に言われることによって、意識が、そこに行き、京子は、右膝を、左膝の上に重ね合わせ、下肢をピッチリ、閉じ合わせることによって、恥部を隠そうとした。
そして、女は、そうすることによって、かろうじて、恥部を隠せるのである。
男の性器は、堂々と、突き出てしまっている、突起物なので、下肢を閉じ合わせても、性器を、隠せない。
しかし、女は、性器の、割れ目は、手で覆わなくても、下肢をピッチリ、閉じ合わせることによって、かろうじて、隠せるのである。
しかし、手を縛められても、羞恥心から、必死で、見られないように、下肢を寄り合わせている姿は、いじらしく、エロチックだった。
「ふふふ。先生。その姿も、いじらしくて、エロチックですね」
哲也は、そう言って、丸裸で、後ろ手に縛られて立っている、京子を、色々な角度から、パシャパシャと、20枚くらい、写真に撮った。
「先生。恥ずかしいですか?」
哲也が聞いた。
「え、ええ」
京子は、頬を火照らせながら、言った。
「そうですか。それじゃあ、恥ずかしい所が見えないように、してあげますよ」
哲也は、意味深な口調で言った。
京子は、何をされるのか、わからなかった。
哲也は、縄を持って、京子に近づいた。
哲也は、京子の腰に、ベルトのように、京子の、くびれたウェストに、縄を、カッチリと、二巻きした。
「な、何をするの?」
京子は、何をされるのか、わからず、おびえて、言った。
「ふふふ。だから、先生の、恥ずかしい所を見えないように、してあげるんですよ」
哲也は、腰縄の、縄尻の結び目を、背中に持っていった。
そして、その縄尻を、京子の、むっちり閉じ合わさった、尻の割れ目に、食い込ませようとした。
「ああっ。やめて」
と、京子は、声を上げた。
京子は、何をされるかに気づいたのである。
哲也は、股間に縄を食いませようというのだ。
「さあ。先生。足を閉じないで、開いて下さい。そうしないと、股縄が出来ないじゃないですか」
そう言って、哲也は、京子の、豊満な尻をピシャピシャと叩いた。
そう言われても、京子は、足を開くことが出来なかった。
ピッチリ足を閉じて、プルプル体を震わせていた。
「仕方がないな」
そう言って、哲也は、京子の片足をつかんで、強引に、グイと、両足を開かせた。
京子の、足は、30cmくらい、開いた。
「ああっ。やめて。哲也くん」
そう言う、京子を余所に、哲也は、開いた、京子の尻の割れ目、から、まんこ、の割れ目を、開いて、縄を食い込ませた。
そして、股間の縄を、腰縄の、前に、引っ掛けて、グイと、強く引き絞って、結びつけた。
京子の、股間に、股縄が、意地悪く、食い込んだ。
「ああっ」
京子は、こんなことをされるのは、生まれて初めてだった。
Tバックのパンティー、は、形としては、尻に、食い込んでいる、という点では、同じだが、Tバックは、自分の意志で、履いている物であり、また、パンティー、は、伸縮性があるから、履いていても、辛くないが、股縄には、伸縮性は無く、股縄は、意地悪く、京子の股間に食い込んで、京子を責めた。
「ほら。鏡で見てみな」
そう言って、哲也は、鏡の角度を変えて、京子が、自分の姿を見えるようにした。
京子は、おそるおそる、鏡を見た。
「ああっ」
京子は、思わず、声を上げた。
鏡には、胸を挟むように、縄で、縛られ、そして、恥部は、かろうじて、ギリギリ、あそこ、の、割れ目、の線が、見えないだけの、股縄をされている、惨めな、自分の姿があったからである。
「ふふふ。どうです。あそこの、割れ目は、見えないでしょう」
哲也が、ふてぶてしい口調で、言った。
「ふふふ。この、後ろ手、胸縄、股縄、の三つが、SMの緊縛の基本なんですよ。これを基本にして、柱に縛ったり、吊るしたり、胡坐をかかせたり、椅子に縛りつけたりするんですよ」
と、哲也が説明した。
「では、まず、吊るしましょう」
そう言って、哲也は、京子の、後ろ手の縄尻を、天井の梁に、引っ掛けて、グイグイ引いた。
だんだん、京子の体が、上に、引っ張り上げられて行った。
京子は、とうとう、つま先立ちにならなくては、立っていられなくなった。
その時点で、哲也は、縄尻を柱に、固定した。
そして、哲也は、パシャパシャと、色々な角度から、京子の、緊縛されて、吊るされている姿を写真に撮った。
京子は、後ろ手、胸縄、股縄、に縛られて、吊るされている、という姿だが、股縄のため、性器の割れ目だけは、股縄のため、ギリギリ、隠されていた。
しかし、それは、裸同然だった。
哲也は、京子の手と足の爪に、赤い、マニキュア、と、ペディキュア、を塗った。
そして、耳に、イヤリングをつけた。
「ふふふ。先生。こうして、顔や、手足は、お洒落しているのに、丸裸にされて、恥ずかしい格好を晒している、というのが、女を余計、辱めるのですよ」
そう言って、哲也は、パシャパシャと、色々な角度から、京子の、緊縛されて、吊るされている姿を写真に撮った。
哲也は、パンティー、と、ブラジャー、を、京子の足元に置いた。
「ふふふ。先生。こうして、着ていた物を、近くに置いておくことで、いかにも、脱がされてしまった、という、いやらしさ、が、出るんですよ」
と、哲也は、言った。
「は、恥ずかしいわ」
京子は、羞恥心から、頬を赤らめた。
吊り、のポーズで、十分、写真を撮り終えると、哲也は、吊っている縄を解いた。
「さあ。先生。座っても、いいですよ」
京子は、吊り、が、解かれて、哲也に、座ることを許されたので、床の上に、座り込んだ。
「さあ。先生。今度は、寝て下さい」
そう言って、哲也は、京子の体を、床に倒した。
哲也は、丸裸の京子の体を、抱きかかえて、倒し、床の上に、そっと、横向きに寝かせた。
京子の美しい黒髪が床に散らばった。
哲也は、京子の、右足の足首を、縄で縛り、それを、天井の梁に、引っ掛けた。
「な、何をするの。哲也くん?」
京子が、聞いた。
哲也は、黙って、グイグイ、縄を引っ張っていった。
哲也は、足首の縄の、縄尻をとって、椅子に乗って、天井の、梁に、ひっかけた。
そして、哲也は、縄尻を、グイグイ、引っ張っていった。
京子の、右足が、どんどん、縄に引っ張られて、天井めがけて高く上がっていった。
必然、京子の、股間は、パックリ広がっていった。
「ああー」
京子は、つらそうな声を出した。
とうとう、京子の、右足が、ピンと、一直線になった。
哲也は、縄尻を、近くの、取っ手に、結びつけた。
京子の、股間は、あられもなく、パックリ広がっていた。
しかし、京子は、股間縄をされているので、まんこの割れ目は、股間縄によって、かろうじて、隠されていた。
「は、恥ずかしいわ。哲也くん」
京子が、顔を赤らめて言った。
「ふふふ。先生。大丈夫ですよ。鏡を見てごらんなさい。股間縄で、縛られているから、まんこの割れ目、も、尻の穴、も、見えませんよ」
哲也が言った。
京子は、おそるおそる、鏡を見た。
恥ずかしい格好だが、確かに、哲也の言う通り、股間縄のため、かろうじて、性器の、割れ目は、隠されていた。
「では、この姿を写真に撮りますよ」
そう言って、哲也は、パシャパシャと、京子の恥ずかしい姿を写真に撮った。
そんな日々が続いた。
京子は、毎日、哲也に、様々な、恥ずかしい格好に縛られて、写真を撮られた。
蟹縛り、胡坐縛り、狸縛り、海老縛り、吊るし縛り、大の字縛り、椅子縛り、大股開き。
など、哲也は、京子を、様々な、恥ずかしい格好にして、その写真を撮った。
そうこうしているうちに、二週間、経った。
京子は、いったい、いつまで、自分は、ここで、監禁されつづけるのだろうか、という、不安が、増してきた。
哲也は、受験勉強をおろそかにしないので、だんだん、京子に、構わなくなるように、なってきた。
食事を与えるくらいに、なっていた。
また、哲也は、京子の携帯電話を、預かっていて、京子が、音信不通になって、怪しまれないよう、京子に来た、メールは、哲也、立ち合いのもとで、無難な、返信メールを書かせて、送っていた。
また、哲也は、インターネットが、見れるだけで、書き込みは、出来ないように設定した、パソコンを、京子に、渡していた。
なので、京子は、世間の情報を知ることは出来た。
そんな、ある時である。
哲也が、京子に食事を持ってきた。
もう、哲也は、京子を縛って、京子に、人形のように、扱って、食べさせるのも、面倒になって、縛らずに、京子に、手を使って、食べさせてくれるように、なっていた。
哲也は、地下室にテーブルと椅子を持ち込んで、京子と二人で、向き合って、食事を食べていた。
その日は、コンビニの幕の内弁当だった。
京子が、幕の内弁当を食べた後、哲也は、地下室を出ようとした。
「あ、あの。哲也くん」
京子は、勇気を出して、哲也に話しかけた。
「何ですか?先生」
哲也は、足を止めて、振り返った。
「あ、あの。哲也くん。一体、いつまで、私を監禁するんですか?」
京子が聞いた。
「さあね」
哲也は、ふてぶてしく答えた。
「あ、あの。アパートを、二週間も、留守にしていますから、みんな、不信がっていると、思います。このままだと、行方不明者、として、警察が、捜査し出すと思います」
京子が言った。
「ふむ。確かにそうですね」
哲也が言った。
哲也は、しばし、思案気に、考え込んでいた。
そして、言った。
「よし。わかりました。じゃあ、アパートにもどしてあげます」
「あ、有難うございます」
「しかし、警察には、言わないで下さいよ。もし、警察に通報したら、今まで、撮ってきた、先生のSM写真や、動画、を、ネットで、ばらしますからね。実名で。親や、友達にも、メールに添付して、送りますからね。そうしたら、清純派の先生の、イメージが、つぶれてしまって、一生、恥ずかしい思いをして、生きなきゃならなくなりますよ」
哲也が言った。
「はい。わかっています。そんなことをされたら、私は、恥ずかしくて、生きていけません。ですから、警察には、通報しません」
京子は、涙を流して訴えた。
「よし。それと。僕が、また、先生に、SMプレイしたい、欲求が、起こったら、メールを送ります。その時は、すぐ、来て下さいよ。そうしないと、先生のSM写真や、動画、を、ネットで、ばらしますよ」
哲也が恫喝した。
「はい。わかっています。そんなことをされたら、私は、恥ずかしくて、生きていけません。ですから、哲也くんから、メールが来たら、ここに来ます。そのかわり、私の、恥ずかしい、写真や、動画は、どうか、秘密にして下さい」
京子は、涙を流して訴えた。
「じゃあ、昼は、一目につきますから、今日の、夜中に、先生のアパートに送ります」
と、哲也は、言った。
「あ、ありがとうございます」
京子は、涙を流して言った。
さて。夜になって、哲也は、レンタカーを借りて、京子を、レンタカーで、京子の、アパートまで、送った。
夜とはいえ、京子は、二週間、ぶりに、外の景色を見て、晴れ晴れした。
車は、京子のアパートに着いた。
「先生。いいですか。くれぐれも、警察に通報しないで下さいよ。もし、警察に通報したら、今まで、撮ってきた、先生のSM写真や、動画、を、ネットで、ばらしますからね」
と、哲也は、念を押した。
「はい。はい。わかっています。そんなことをされたら、私は、恥ずかしくて、生きていけません。ですから、警察には、絶対に通報しません」
京子は、切実な口調で、訴えた。
「よし。じゃあ、僕は帰ります」
そう言って、哲也は、車に乗った。
京子は、久々に、自分の部屋に入って、ほっとした。
ベッドにゴロンと、身を投げ出した。
(ああ。自由って、いいわ)
と、京子は、自由の有難さ、を、つくづく感じた。
京子は、風呂を沸かせて、湯に浸かった。
今まで、監禁されていた、疲れが、どっと、とれた。
そして、ベッドに、ゴロンと、身を投げ出した。
そして、クスクスと、舌を出して笑った。
「ふふふ。哲也くんも、頭が、悪いわね。確かに、哲也くんに、撮られた、私の、SM写真や、動画、が、ネットで、拡散されるのは、嫌だわ。でも、一生、地下室で、監禁されて、生きなきゃならない、苦痛に比べたら、全然、たいしたことは、ないわ。そんなことも、わからないのかしら?そんな程度の頭で東大理科三類に合格できるかしら?でも、哲也くんは、駿台模擬試験で、1番をとったことも、あるし、頭脳王で優勝したこともあるし、学校の成績も、オール5だったし。まあ、学科の勉強は出来ても、頭の悪い人は、世の中に、たくさんいるから、哲也くんも、そのタイプね」
と、京子は、思った。
「ともかく今日は、もう、遅いから、明日、警察に連絡しましょう」
そう京子は、得意に思った。
監禁され続けていた、疲れから、解放され、京子は、爆睡した。
翌日、京子は、昼過ぎに、目を覚ました。
京子は、朝食を食べた後、さっそく、警察に、連絡して、来てもらって、今まで、監禁されていたことを、話そうと思った。
それで、携帯電話を耳にした。
京子は、発信者非通知で、警察に電話した。
「もしもし・・・」
京子は、おそるおそる言った。
「もしもし・・・。神奈川警察ですが・・・」
警察官が、電話に出た。
しかし京子は喋れなかった。
「もしもし・・・。イタズラ電話ですか?切りますよ」
京子は、警察に電話して、警察官の声を聞くと、急に、ためらいの気持ちが、起こってきた。
もし、自分が、警察に、正直に、哲也に、監禁されていたことを、話せば、自分の身は、安全になるだろう。
しかし、そうしたら、警察が、哲也の家を捜索して、地下室を見つけるだろう。
そして、哲也は、逮捕されるだろう。
しかし、そうしたら、哲也の一生は、おしまいになってしまう。
寺内樺風は、中学一年生の少女を、二年間、監禁して、懲役12年の判決を下されて、人生を棒に振ってしまった。
もう、その時点で、人生を台無しにしてしまったようなものだ。
仮に、12年、服役して、出所しても、ロクな仕事には、就けないだろう。
もし、私が、警察に、事実を告げれば、哲也は、警察に捕まるだろう。
そして、懲役10年、以上の刑を言い渡されるだろう。
しかし、哲也は、ピグマリオンコンプレックス、という、異常な性癖はあるが、私を愛してくれているのだ。
哲也は、頭が良く、勉強熱心で、来年は、きっと、東大理科三類に合格できるだろう。
哲也も、それを、目指して、頑張って、勉強しているのだ。
将来のある子なのだ。
根は、悪い生徒ではないのだ。
第一、私の、教え子でもある。
それが、警察に捕まえられて、懲役10年以上の刑を言い渡されて、人生を棒に振ってしまう、というのは、ちょっと、可哀想すぎる。
これは、親告罪なのだから、私が、警察に、告発しなければ、哲也は、罪に問われず、東大理科三類に合格して、将来、研究者として、大いに、活躍できるのだ。
彼は、頭がいいから、山中伸弥先生のiPS細胞のような、発明をして、ノーベル賞を獲れるかもしれない。
そういう、有意な人材を、私の身の安全のために、奪ってしまうのは、ちょっと、可哀想な気がしてきたのである。
それで、京子は、警察に電話するのは、やめにした。
三日ほどして、哲也から、メールが来た。
それには、こう書かれてあった。
「先生。また、先生に会いたくなりました。明日、僕の家に来て下さい」
「何、バカなこと、いっているのかしら?」
と、京子は、最初は、思っていたが、だんだん、気持ちが、変わっていった。
二週間も、監禁されて、いやらしいことを、されているうちに、京子は、被虐の快感を覚えてしまっていたのだ。
いつまで、監禁されるのか、わからない、スリルも。
そして、哲也に、監禁されて、いやらしいことを、されているうちに、また、いやらしいことを、されたい、という、欲求が、京子に、沸々と起ってきた。
京子は、自分で、股縄をしてみた。
腰に、腰縄を、ベルトのように、二巻きし、その縄尻を、股間に食い込ませた。
股間縄が、京子の、股間に食い込んで、京子の官能を刺激した。
(ああっ。いいわっ)
京子は、股間縄が、食い込む、被虐の感触に目覚めてしまっていたのだ。
股間縄は、一度やると、クセになるのである。
京子は、鏡の前に行って、色々なポーズをとってみた。
縄が、股間に食い込んで、いやらしかった。
しかし、どんなに、股を広げても、二本の、股間縄のため、まんこ、の、割れ目、と、尻の穴は、かろうじて、隠されていた。
しかし、それが、かえって、いやらしかった。
(ああ。私は、哲也くんに、こんな、恥ずかしい格好を見られていたのね)
と、京子は、思った。
しかし、自分で、後ろ手に縛ることは、出来ない。
胸縄も出来ない。
(ああ。哲也くんに、また、後ろ手に縛られて、惨めな格好にされたい)
と、京子は、思った。
「哲也は、私が、警察に通報しないことから、私の演技を、信じ切っているんだわ。だから、また、監禁されても、哲也の性欲が満たされて、そして、私が、涙の演技をすれば、きっと、また解放してくれるわ」
そう京子は、思った。
しかし、今度は、監禁されて、また、哲也に解放してもらえる、という保証は無い。
それで、京子は、どうしたらいいものか、と、考えた。
しばし、考えた後、いいアイデアを、京子は、思いついた。
それで、京子は、便箋を取り出して、それに、こう書いた。
「佐藤京子です。もし、私が、いなくなって、一カ月、以上、経っても、連絡がなくなったら。その時は、警察が私の家に、失踪者として、家宅捜査するでしょう。私は、××町××丁目の、高校時代の教え子の、山野哲也くんの、家に監禁されています。家には、大きな地下室がありますので、その中に、私は、監禁されています。なので、もし、私が、一カ月、以上、音沙汰が無くなったら、山野哲也くん、の家の地下室に監禁されていますので、助けて下さい。×月×日。佐藤京子」
そう書いて、京子は、それを、封筒に入れて、引き出し、の、中に入れた。
ついでに、京子は、パソコンのワードで、それと、同じ文を書き、そのワード文書を、デスクトップに、フォルダを作って入れた。そして、その文章を、コピーして、5つの、フラッシュメモリーに、入れた。
そして、その5つの、フラッシュメモリーを、家の中の、色々な所に、隠しておいた。
(よし。これで、私の身は安全だわ)
京子は、自分の頭の良さに酔いしれた。
哲也から、
「先生。はやく、僕の家に来て下さい。来ないと、先生の恥ずかしい写真をネットにばら撒きますよ」
という、催促のメールが来た。
「はい。行きます。ですから、私の恥ずかしい写真は、ネットに出さないで下さい」
と、返信メールを、送った。
翌日、の夜、京子は、哲也の家に行った。
哲也の家に着いて、哲也の顔を見ると、哲也は、ニヤリと笑った。
「ふふふ。先生。あの、恥ずかしい写真がある限り、先生は、僕から、逃げられないんですよ」
と、哲也は勝ち誇ったように、言った。
「わ、わかっています。お願いですから、あの写真は、ネットに出さないで下さい」
と、京子は、涙の演技をした。
「さあ。地下室に入って下さい」
「はい」
こうして、京子は、地下室に入れられた。
「さあ。先生。上着を脱いで、ブラジャーと、パンティー、だけになって下さい」
哲也が言った。
「は、はい」
京子は、哲也の命令に従って、上着を脱いで、ブラジャーと、パンティー、だけになった。
そして、哲也は、京子を後ろ手に縛った。
そして、女の体の、温もり、や、弾力、を楽しむように、京子の、体中を、弄った。
哲也は、京子の太腿にしがみついた。
「ああー。いいー。最高の感触だー」
哲也は、そう言って、京子の太腿に、しがみつき、その温もりと、柔らかさ、弾力を、思うさま、満喫した。
そして、足の指を、一本、一本、を開いて、丁寧に舐めた。
そして、パンティーの上から、女の、盛り上がった、土手に、鼻を当て、クンクン嗅いだりした。
哲也は、京子を裸にしたり、体を触ったりするのだが、本番は、しない。
京子は、それが、不思議だった。
「て、哲也くん。私、バージンじゃないわ。セックスしても、いいのよ」
京子が言った。
「先生。僕は、セックスが、大嫌いなんです。男と女が、裸になって、抱き合ったり、男の性器を、女の、まんこ、に、挿入する、なんて、想像しただけでも、吐き気がします」
哲也が言った。
「どうしてなの?」
京子が聞いた。
「そんな行為は、動物はみんな、しています。犬っころ、でも、しています。ガマガエルでも、しています。そんな、下等な行為、を、僕は、したくないんです。なぜ、知性を持った人間が、そんな、下等な行為をしなくては、ならないのか、僕には、さっぱり、わかりません。僕は、セックスを生理的に嫌悪しているんです」
哲也が言った。
「先生。僕は、先生を縛ることによってしか、性欲を感じられないんです。縛っても、いいですか?」
哲也が聞いた。
「え、ええ。いいわ」
京子が答えた。
哲也は、京子を後ろ手に縛って、股縄をした。
そして、胡坐をかかせ、両足首を縛って、その縄尻を京子の首にかけた。
胡坐縛りである。
哲也は、京子の、首筋、や、足の裏、脇腹、など、体のくすぐったい所を、コチョコチョと、くすぐった。
「ああっ。やめてっ。哲也くん」
京子は、恥ずかしいさと、みじめさ、と、くすぐったさに、叫んだ。
しかし、そう言いつつも、京子は、心の中で、(ああっ。いいわっ)、と、被虐の喜びを感じていた。
それから、また、哲也と京子の、二人の、地下室での生活がはじまった。
哲也は、映画「コレクター」の、誘拐犯、フレディのように、優しくしてくれる。
一週間が経った。
京子に、ある、心配が起こってきた。
それは。
もし、留守が長いため、もしかすると、親、や、友達が、自分の不在を心配して、警察に、行方不明の届け、をして、警察が、家宅捜査するかもしれない。
そうしたら、哲也の家に監禁されている、ということが、わかってしまう。
そうしたら、哲也は、警察に捕まって、懲役10年、以上になってしまう。
そんなことになったら、哲也が可哀想だ。
早く、あの、手紙、と、フラッシュメモリーを、捨てなくては。
それで、京子は、翌日、哲也に言った。
「哲也くん。どうしても、家に取りに行かなくてはならないものがあるの。すぐ、もどってきますから、家に帰してもらえないでしょうか?」
京子が聞いた。
哲也は。
「うん。いいよ。でも、僕が、また、来て、と言ったら、すぐ、来て下さいよ。そして、警察には、言わないで下さいよ。さもないと、今まで、撮ってきた、先生のSM写真や、動画、を、ネットで、ばらしますよ。実名で。親や、友達にも、メールに添付して、送りますよ。そうしたら、清純派の先生の、イメージが、つぶれてしまって、一生、恥ずかしい思いをして、生きなきゃならなくなりますよ」
哲也が言った。
「はい。わかっています。そんなことをされたら、私は、恥ずかしくて、生きていけません。ですから、警察には、通報しません」
京子が言った。
「よし。じゃあ、解放してあげますよ」
そう言って、哲也は、京子を解放した。
京子は、アパートにもどった。
幸い、まだ、行方不明、の、家宅捜査を、された形跡はない。
京子は、ほっとした。
そして、机の引き出しにしまった、手紙と、隠した、フラッシュメモリー、5個の、ワード文章を消した。
そして、その日は、寝た。