小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

天皇、皇族

2015-05-06 18:55:11 | 考察文
昨日の続き。

簡単に、率直に、言ってしまうと、今の象徴天皇制では、天皇、や、皇室に生まれたことが、皇族を誠実な、人格にしているのである。

人間の性格形成には、先天的に決定されているものと、後天的なものの影響の両方がある。

皇族の場合、後天的な、その特殊な環境が、人格を完全に決定しているのである。

先天的に、どんなに性格の悪い人間でも、皇族という立場に、生まれたなら、誠実な性格にならざるを得ないのである。

だから、今の皇室の人達が、皇族という、立場に生まれなかったら、どんな人格になっていたか、は、わからない。

しかし。国民は、そうは、考えたくないのである。

皇室に生まれようが、そうでなかろうが、皇族の人達は、生まれつき、立派な人格で、あらせられる、と、思いたいのである。

ここに、国民の自己欺瞞の感情がある。

皇室に生まれついたら、全ての行動を、国民に見られる。畏敬の念をもって。

これでは、誠実な人間にならざるを得ないではないか。

皇室に生まれついたら、エッチな写真は見れない、プロ野球選手になりたいと思っても、なれない、おならも出来ない、冗談も言えない、鼻クソをほじりたくても、ほじれない、立ちションベンも出来ない、エロティックな小説を書きたいと思っても、書けない。たらふく食べられない。ただ、ひたすら、世間の畏敬の対象となるような、行動をとらねばならない。

これでは、誠実な人間にならざるを得ないではないか。

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