小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

水泳上達法2

2008-09-22 00:34:52 | 武道・スポーツ
クロール考察

クロールは自分の技術に合ったスピードで泳ぐものである。クロールは速く泳ぐものである。しかし練習では自分の技術に適したスピードというものがあり、そのスピードで泳ぐのがいいのである。クロールと平泳ぎを較べると。平泳ぎでは、速く泳いだり、ゆっくり泳いだり、とスピードを自分の意志で調節できる。しかし、クロールはそれが出来ないのである。その理由は。平泳ぎは、左右対称で、両手、両足を同じ運動によって泳ぐ。そのためスピードのコントロールが出来るのである。しかし、クロールは、手だけで泳ぎ、しかもいつも片手だけで水をつかまえている。平泳ぎと較べ条件が悪い。不利な泳ぎ方である。そのため、スピードのコントロールが出来にくいのである。ゆっくり泳いだらキャッチした水が動いてしまう。クロールはいつも片手だけで水を捕まえていなくてはならない、という厳しい条件があるため、平泳ぎより難しいのである。

これはボートでも同じである。慣性の法則で動いている物体はそのまま動きつづけようとする。ボートでは、スピードが出ている方が漕ぐのが楽なのである。
また鉄道で1トン以上もある車両を一人の人が楽に押しているのを見た人がいるだろうか。慣性で動いているものは、それを動かすのに大きな力はいらないのである。止まっている物を動かす時には、大変なエネルギーがなくては不可能である。
クロールでもそうである。水の抵抗があるとはいえ、浮いてスピードがあると、体はそのまま動きつづけようとする。それを壊さないようにしつつ水を後方に押す、というのがクロールの原理である。

平泳ぎやバタフライでは、どうか、というとやはりそういう要素はあるだろう。しかし平泳ぎや、特にバタフライでは体の上下運動が大きくそのしなやかな上下運動が多少、魚が泳ぐ原理と似ている面があるようにも見受けられる。その点クロールに体の上下運動はないから、水の抵抗を減らして慣性での推進状態を大事にしなくてはならないのだと思う。

なお水泳に関しては8月27日のブログ「水泳上達法」で、またホームページの「武道・スポーツ上達法」でも書きましたのでよろしかったら御覧ください。

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