台風18号が16日~18日にかけて、日本を縦断したため、東京地方も16日は雨模様で最高気温も23℃、17日は夜半から午前中は激しい雨、最高気温は21℃と10月並み、18日は台風一過の快晴で、台風が運んできた南風の影響で真夏並みの33℃とジェットコースターのような気候の変化です。この台風で亡くなられた方や避難されている方も多いので、直撃を免れた関東に住んでいる僕が『台風一過』などと軽々には言えませんが、科学技術の発達した現在、もう少し予防とか予測で被害を最小限に出来ないものか、といつも思います。
また、最近の台風は、僕の子供の時のようにヘクトパスカルがそんなに低くなくても、記録的な豪雨を伴うので、やはり地球の温暖化が影響していると思います。海水温が1℃上がると、それだけ雲に含まれる水蒸気が増え、豪雨を生みます。
会社は3連休でしたが、天候が荒れましたので、ほとんど家にいました。
今週号の『TIME』9月18日号は、『世界を変える女性』の特集号で、今週と来週の合併号なので、全て読まずに、約半分の47ページまで読みました。(全ページは95ページ)
前半はいつものように時事問題、後半は、『世界を変える女性』の個人個人の記事で、前半部分を読み終えました。
今週最後まで読まなくてもいいのをいいことに、またDVD(ブルーレイ)を観てしまった。
モーガン・フリーマンとマット・デイモンの『インビクタス ー負けざる者たちー(原題はinvictus, ラテン語で屈服しない、という意味です。)』を観てしまった。
この映画もいつか観たい観たいと思いながら、今まで観そびれていた映画です。南アフリカの元大統領のネルソン・マンデラをモーガン・フリーマンが味のある演技で、南アフリカのラグビー代表チームの生真面目なキャプテンをマット・デイモンが演じています。監督/製作はクリント・イーストウッドです。当然脚色はあるものの、実際に起こったことに基づいた映画です。ちなみにマンデラ氏が自伝『自由への長い道』をもし映画化するとしたら誰に演じてもらいたいか、との質問にモーガン・フリーマンを挙げ、その縁でモーガン・フリーマンがマンデラ氏を演じています。この映画は、自伝『自由への長い道』のほんの一部分ではありますが。
マンデラ氏や彼のアパルトヘイトとの生涯にわたる闘いについては、ほとんどの方がよくご存じですので、ここでは触れませんが、長い獄中生活を経て、アパルトヘイトがまだ激しい南アで初めて黒人として大統領になったマンデラ氏が、黒人の報復を恐れるようになりながらも心の奥底ではアパルトヘイトから脱することが出来ない白人層と、今まで散々迫害してきた白人層に憎悪の念を持ちながらも依然として貧しさから抜け出せない黒人層を、お互い闘うのではなくて、1995年に南アで開催された第3回ラグビー ワールドカップの優勝への道のりを通して劇的にお互いの宥和・共感を築いていく姿を描いた作品です。(南アは第1回と第2回のラグビー ワールドカップは国際社会からアパルトヘイトを非難され、出場を禁止された。第3回にようやく出場が認められ、初出場、初優勝した。)
インビクタス(invictus)は10代で両足を切断するという悲劇にあったイギリスの詩人 ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩の題名で、映画の中でマンデラ氏が27年におよぶ長い獄中生活やその後の苦境にも耐える原動力となった文章として度々出てくる、I am the master of my fate. I am the captain of my soul. はこの詩の最後から取ったものです。自分の信念は凄まじいまでの困難があっても決して諦めずに、しかも迫害した相手を恨むことなく宥和・共感まで図ろうとしたマンデラ氏と南ア国民を描いた、感動的な秀作だと思います。
翻って、日本の政治の世界では、OO学園の補助金のネコババに政府が関与しただの、OO議員が不倫で(議員を辞めるのではなく)なぜか所属政党を離党するだの、OO議員が秘書に対する『このハゲー、バカやろう』発言で謝罪するだのしないだの、今の政党では選挙に勝てないから新党を結成するだの、挙句の果ては、天災やら人災で大変な時期に、10月に全てを頬かむりする衆院解散をするなど、政治哲学のかけらもない次元の低い話ばかりです。
日本の政治家センセイ達もリーダーとしての政治家はとはどうあるべきか、この映画を観て少しは考えて頂きたいと思います。