今日はまだ6月の中旬というのに、恐ろしく暑い日でした。
世の中、舛添知事の辞任に伴う都知事選挙や参院選挙やイギリスのEU離脱か否かの国民投票を前に、ワサワワと騒がしくなってきましたが、僕の方は一日家に籠り、しこしこと明日のテソーラスハウスでのプライベートレッスンに備え、”予習”をしています。
ネイティブと対等とはいかなくても、そこそこ張り合えるだけの議論をするのは本当にキツい。
僕は一応海英語圏の海外在住5年(シドニーに駐在)、英検1級と通訳案内士とTOEICは(最近低迷していますが)過去5回900点を超えたことがありますが、決して謙遜ではなく、その程度の実力ではとてもネイティブとはディスカッション出来ません。
傲慢に聞こえるかもしれませんが、2分ほど一方的にスピーチして、2,3質問に答えるだけの英検1級の2次試験や、通訳案内士の2次試験などは言わせていただければ楽なものです。
仕事面では使う語彙の範囲が決まっているので(たいていは業界の専門用語)英語で不自由することはありませんが、ネイティブとデフリーにディスカッションするにあたり、まず僕に一番不足しているのが語彙数です。今僕が保持している英語の語彙数はせいぜい1万語程度ですが、この程度ではまったく歯が立ちません。英語は数ある世界の言語の中でも異常に語彙数が多い言語です。
ほぼ日本人から成り立っている日本と異なり、イギリスのもともとの原住民のケルト人が現在の北部ドイツやデンマークあたりに住んでいたアングロ人、サクソン人に乗っ取られ、さらにアングロ・サクソン人も中世のノルマンコンクエストのころには現在のフランスやベルギーに住んでいたノルマン人に乗っ取られたりと、さまざまな民族と言語がいりつ乱れつして出来たのが現代英語なので、やたら同義語 (synonym) が多い。暇な言語学者が調べたところ、現在は使われていない死語も含めると、英語の語彙は1億語(!)もあるそうです。しかも、発音と綴りとはほとんど一致しないので、新しい単語を覚えるのは一苦労です。
大体そこそこ教養のあるネイティブと仕事以外の話を議論するには、2~3万語は必要です。しかもイディオムも覚えなければならない。いつもネイティブとディスカッションする時にはこれが日本語ならばもっとうまく言えたのに、と悔しい思いをしますが、厳しいテソーラスハウスのJohnは日本語はペラペラなのに一切日本語は受け付けてくれません。
まだまだ道は長く、自分の実力のなさに、暗然としますが、明日のディスカッションの予想されるテーマは『結婚のあり方』で、monogamy や infidelity など難しいキーワードは仕込んでおきます。