活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

霊魂(れいこん) とは何か 2

2015年04月30日 | 仏教
時々刻々、いつでも変化している「無常」という事から言えば、死とか生とかいうようなことは言えません。

何をもって生とし、何をもって死と言うか、区別をつける事は出来ません。

始めが分からないのですから、終わりも分かるはずないのです。


途中の事というのも、同じように分かる事が出来ないのです。

何故ならば、死んだ人は自分が死んだという事を自分では認められません。

生きている人も同様です。


本当に生きなければ、本当に死ぬ事は出来ないのです。

本当に生きるから本当に死ねるのです。

本当に生きていない人の事を「半死半生」と言います。

だからそういう人は「過去」と「未来」しか、見えていないのです。

「半死半生の状態の人」だから、生とか死が問題になって来るのです。


人はすべて万縁に随って、生死繰り返しながら「今の事実」があるのです。

ですから、「今の事実」を自分のものにする、これが真実の人の生き方ではないでしょうか。






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