夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

萩の花

2015-09-24 21:22:11 | 日記
今日は朝から空がぐずつき、午後から本格的に降り出すあいにくの天気だったが、夕方、傘をさして校内を歩いていたら、庭の一角に萩の花がきれいに咲いているのが見えた。


思わず、山上憶良の秋の七草の歌を思い出してしまった。
『万葉集』巻八に、「山上臣憶良の秋野の花を詠む歌二首」として、

  秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数ふれば七種(ななくさ)の花
  
  萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴(ふぢばかま) 朝顔が花

という歌がある。

ちょうど秋分の頃に、赤紫の可憐な花を咲かせるが、この雨で早くも散り始めているのが惜しく思われる。

  秋の雨さはにな降りそ萩の花見飽かぬままに散るが憂ければ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。