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まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

ポートレイト 30days blog♪day 21

2020-10-29 08:21:00 | 日記
ごめん、無理なこと頼んでいい?
えー、またー?
なんてボスとやりとりできるのがいいところ、いや、ボスにとっては痛いところか。
渡された冊子にはたくさんの顔写真、全国の「会員数100人以上」の先生たち。
それぞれの教室検索にアクセスして、内容をプリントアウトしてほしいという。来月の研修会の準備ですね。
作業しながらとにかく気になるのは顔写真。力の入れ加減がばらばら。ヘアメイクもカメラマンもプロで、補正をがんがんにしてる方から、ピンぼけスナップの方まで様々だ。もし自分だったら、ヘアメイクはともかくカメラマンはプロに撮ってもらったものを貼ってほしいな。まるで印象が違うもの。並べたときにこんなに差があると、ひええってならないかなあ、本人も担当営業も。そして密かに、うちの事務所の先生のなかにわたしが撮ったものが入ってて嬉しい。嬉しいけどやっぱりプロの撮ったものの完成度には届いてない。ただ、このリラックスした笑顔はカメラマンとの距離感が産み出すものなので、そこは負けてない。撮りながら交わした会話とか、その日の天気とか、覚えてるんだよね、これが。
写真頼まれたらもちろん、撮ったままをお渡しすることはないけど、お顔について言えば手を加えるのはほんのちょっとで、全体のトーンを明るくすることとか、コントラストを緩めるとか、雑な背景をカットするとか、そのくらい。目のサイズや鼻筋や輪郭の線を変更しちゃうと、もうその人じゃなくなっちゃうと思う。もっと修正してほしいというリクエストもたまに受けるけど、多分普段からアプリ加工に目が慣れてるんだね。あの過度な加工写真は本人以外はイイと全然思ってない、きっと。あぁ、この人はこういう風に見られたがってるんだね、ということがわかるだけで。そういえば前に、スマホと電車の窓に映る自分を交互に見つつ、前髪の流れなど何回も整えてる若い女性がいて、ちらりとのぞいたらスマホに出てたのは石原さとみ。なんか気の毒な気がして、その人の顔を正面から見るのはやめといたもんだよ。
写真といえば、我が家のリビング続きの和室には大ぶりのパネルがあって、そこには中学生だった娘をはさんで夫とわたしがあり得ないくらい笑って映ってる。撮ってくれたのはカメラの師匠のマッキーで、撮りながら「こんなにすぐに爆笑してくれる家族は少ないんだよ。特にお父さんが。」って言ってたのを思い出す。今わたしがフェイスブックでアイコンにしてるのもマッキーに撮ってもらったものだけど、実はそろそろかなり時間経ってるので、詐称気味。知らない海外のひげもじゃおやじから英語で、もうほんとその顔かわいいからぜひ友達に、っていわれるやつだ。承認はしないけど。そしてあの恐ろしい破壊力のマッキーの写真集には、比較的最近のわたしがいる。当然パネルのわたしがいちばん若く、余計な脂肪も少なく、シワも少ないんたけど、アイコンのわたしも最近のわたしも、おんなじように楽しそうにしてる。時間の経過と適正な劣化をいっしょに見届けてくれてるカメラマンがいるなんて、なかなかしあわせなことじゃないか、と思う。
アー写を撮る仕事をしてる人が、初めて会う相手である場合は撮影時間の大半をコミュニケーションに費やすって言っていたのを思い出す。その人の内面を知り、どこが一番魅力的なのかを探って、それが映るように撮る。フォトショの機能を使い倒すより大事なこと。広告なんだから、見る人に良いと思われないと意味がないよね。そもそも、本人に魅力があることが絶対に必要だけど。
ということで冊子に載っていた残念な方々には腕の良いカメラマンと出会うことを強くお勧めします。見つからないならご紹介してもいいけどマージン取るわよ。あっ、わたしでいいなら業務の範疇なので無料です。沖縄や北海道の先生からのオファーを優先。